41 / 86
第六章: メトロポリタン・ラブストーリー
第二話
しおりを挟む
「これで、良しと」
俺たち一行は、メトロポリスに来ていた。今回泊まっているのは、メトロポリスの中央に位置するホテルだ。このホテルが結構変わっていて、まず始めに、建物が円柱になっていて、一階のロビーとレストランが中央にある。そして、それを囲むように部屋が周りにあって、それが十階まで続いている。
男たち四人は、二部屋取り、二手に分かれた。女子組は男子部屋の隣にあった。俺はアーロンと一緒の部屋だったが、時々見せるフェミニンな部分に少し不安を感じていた。風呂上がりにバスローブで出て来たときは、ドキッとしてしまったが、何事も無く朝を迎えれて良かった。
今日が休日の初日で、今俺はデートの準備真っ只中だ。昨日は徹夜してメトロポリスの観光地を調べて、カンナが好きそうな所をリサーチしていた。それに徹夜して、すぐに寝てしまうと思ったが、今日が楽しみ過ぎて寝不足だ。
「アーロンたちは今日どうすんだ?」
アーロンも着替えていたので、気になり聞いてみた。
「そうだねえ。皆んなと博物館に行って、その後に公園で遊んで、最後はカフェでお茶でもして帰って来ようかな。ハジメ君は?」
完璧に子供連れの母さんじゃねえか。これでママ友が居たら完璧だな。
「俺たちは水族館でゆっくりして、噴水広場で休憩してからカフェに行く予定だ。でも、予定が変わるかもしれないけどな。まあそこは、融通を利かせて行こうかと」
どうせ、意外としっかりしてるんだな、とか思っってるんだろう。だが、今日の俺は一味違うぜ。色々と計画を練っていたが、大まかな行き先を決めて、後は自由にするのが一番楽しいと思ってな。予定をガチガチに固めるのもいいが、自由な方が気楽で、多分カンナも喜んでくれるだろう。
「初デートとは思えないくらい堂々としてるね。でも、カンナさんを泣かすとマーガレットさんが殴り込みに来るから気を付けてね」
本当にオバサンみたいなこと言うな。「あの娘を泣かせたら容赦せえへんでぇ」みたいな関西のオバサンのノリに通ずる物を感じる。
じゃあ、そのオバサンに聞いてみるか。
「なあ、アーロン。この格好どう思う?」
今日は初デートと言うこともあり、俺なりにオシャレをしてみた。下はジーンズに、上は白色のワイシャツにした。最初はフォーマルに行こうとも思ったが、畏まり過ぎるのもアレかと思い、急遽ジーンズに変えた。
「フォーマルだけどラフで良いと思うよ。バッチグーだよ」
ノリが古いな。でもアーロンが良いって言うなら本当なんだろう。
「ありがとよ。じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい。気を付けてね!」
どこまでも母さんだな。行ってくると言ったのは良いが、待ち合わせ時間の何分前に待ち合わせ場所に居ればいいか分からなくて、30分も早くに出ちまった。
部屋が隣同士なのにロビーのソファーで待ち合わせるのも変な感じがするが、デートってのはそう言うもんなんだろう。アナに待ち合わせ場所はどこにするのか聞かれて、部屋隣だし部屋で良いんじゃないか、って言ったら大ブーイングを食らったからな。
ロビーの前のソファーっと、ここかな。さて、緊張のし過ぎで30分前に着いちゃったけど、どうやって時間を潰そうか。何も浮かんで来ないな。とにかくここでボーッとしとくか。
それよりカンナはどんな格好で来るんだろう。何を着てても可愛いと思うが、って自分が思ってるだけでも恥ずかしいな、これ。色々と考えたらぎこちなくなるから、出来るだけ落ち着いて、カンナが来たときでも平静を保ってられるようにしよう。
「お隣よろしいですか?」
カンナか?いや、違う人だ。
「あっ、はい、どうぞ」
俺はソファーの端に座っていたのだが、スペースを作るために少し横にずれた。それにしても、隣の人、いい匂いがする。横目でチラリと見たが、とても綺麗な人だ。銀髪が輝いていて、毛先にはウェーブがかかってる。それに今は小説を読んでいるみたいだった。さっきの口調もそうだが、落ち着いた佇まいで、どこかのお嬢さまか?と思うほどだ。
「どうかしましたか?」
見てたのがバレたみたいだ。どう誤魔化そう。綺麗で見惚れていましたとか言ったら、それはただの変態だ。
「いえ、何でもないです。ただ、その小説が気になって‥‥‥」
これで誤魔化せるだろう。一瞬俺が言ったことを理解するのに間があったが、彼女は持っていた本の表紙を見た。
「少女シリーズをご存知で?」
少女シリーズ?何だよ、そのネーミングセンス。如何わしい小説か何かか?ただ、見てたのに気付かれたから言っただけなんだが。というか、この世界でも小説って存在するんだな。
「あんまり詳しくないんですけど、どんな話なんですか?」
興味を持ったことが余程嬉しかったのか、お嬢様はパンッと本を閉じ、手を合わせるようなポーズを取り、本の解説を始めた。
「これはシリーズ最新作の『肩書少女』で、自分の肩書きにこだわる女の子が主人公なんです。それで色々な困難を越えて、最後はとても長い肩書きを手に入れるんです。どうですか、面白そうでしょう?」
ごめん、全然面白そうじゃないんだけど。しかもサラッとネタバレされたし。でもシリーズ化する程だから、相当人気があるんだろうな。
「あっ、予定があったの忘れてました。ではこれで~」
変わった人だったな。綺麗だけど、どこか常識離れしてる感じだ。うん?さっきの人、戻って来たぞ。
「よろしければ、お名前を教えて頂けませんか?」
マジか。これって、いわゆる逆ナンってやつじゃないか?しかも、こんなおっとりした人が、俺なんかに?
「ハジメです」
「ハジメさんって、言うんですね。私はミランダと言います。どうか、ミラって呼んでくださいね。では、また機会があれば」
軽く会釈をして、ミランダさんはどこかへ行ってしまった。何だったんだろう、彼女は。
数分経った頃、カンナが来た。
「‥‥‥どうかな?」
合流して最初の一言目のハードルが高すぎだ。カンナは、俺に服装や見た目の感想を求めているんだ。下手なコメントを言えば、好感度だだ下がり間違いなしだ。
カンナに気付いてから、その可愛さと、いつもと違うギャップに言葉を失っているのだが、ちゃんと答えないといけないな。
いつもは軍の任務や訓練で、どうしても動きやすい格好になってしまう。だが、今日のカンナは明るめの青のワンピースを着ている。しかも、長いやつじゃなく、膝くらいまでしか丈がないやつだ。さっきから見える、カンナの生脚に俺は釘付けになっている。
髪型もいつものポニーテールとは違い、三つ編みハーフアップ(アナから教わった)と言う髪型になっていて、大人の女性っぽさを引き立てていた。
「す、すげえ、可愛い」
つい本音を言ってしまった。気楽に行こうと思ってたのに、いきなり気まずくなっちまう!
「ホント?」
嬉しそうにカンナが言う。すると、手に持っていたバッグを両手で前に持ち、ご機嫌そうにこう言った。
「早く行こ、ハジメ」
ニッコリ笑顔で言われると、言うことを聞かざるを得ない。楽しそうにホテルの出口まで行くカンナを見ていると、ここ最近の出来事が嘘のように思えてくる。それ程に、今の状況が幸せで平和に感じる。
って、俺がリードされてるじゃねえか。ここは、一丁男を見せますか。
「カンナ。最初は水族館に行こうぜ」
ここだ。ここで男を見せるぜ。カンダ・ハジメと言う男をな。俺はカンナの右手を取り、半ば無理矢理に手を繋いだ。
カンナの手は柔らかかったが、弾力もあった。正に若い女子の手だった。初めて女子と手を繋いだが、思っていた以上だった。生前は、街中で手を繋いでいるカップルを見かけると、心の中で舌打ちをしていたが、今ならアイツらが街中で手を繋ぐ理由が良く分かる。こりゃどこでも繋ぎたくなるわ。
何て言うんだろう、相手の温かみと繋がりを感じられる気がする。カンナはどうなんだろうか?横にいたカンナは少し俯きがちだった。手を無理矢理繋いだのが嫌だったのか?離した方がいいのか?
そう思ったが、カンナの顔をよく見ると、炎のように真っ赤に染まっていた。これだったらヴァンの氷も溶けるんじゃないか?
見られていることに気付いたのか、カンナは反対側を向いた。
「今日は暑いわねー」
誤魔化すの下手すぎか。顔をこっちに向けない時点で、緊張してるのがバレてるぞ。俺も緊張してないわけではないが、カンナの方がしてるみたいだ。
少し歩くと水族館に着いた。ホテルから徒歩10分と言った所か。デートを、一番有名で近かったここから始めるという俺の計画はバッチリだ。アナ曰く、女性は長い距離を歩きたがらないらしいからな。最初は近い水族館で正解だろう。
「あれ?」
「どうしたの?」
俺がキョロキョロ周りを見ていると、カンナが少し心配そうに聞いてきた。
「入場料ってどこで払うんだ?」
「入場料?そんなの無いわよ」
え?それどう言うこと?
「てっきりエレメントで払うもんだと思ってたんだが‥‥‥」
「エレメントはその人の思い出だから、それぞれ違うのよ。だから、親密な関係じゃない限り、他の人からエレメントを受け取るのは、あまり良くないの。それに、回復出来る物だしね」
「ってことは?」
「ここも、どの施設も無料よ!」
ここは文字通り天国だな。水族館の中に入り、俺たちは入り口から一番近い水槽を見ていた。
「これがメインの水槽か。大きさが地上にあった水族館と比にならないな」
「そうよね。私も、ここに最初来たときは驚いたわ。地球にある一番大きい水族館の数倍もあるもんね、ここ!」
こんなにはしゃいでいるカンナ、初めて見る。普段は真面目で、自分が役に立たないとか悩んでたりするが、やっぱりカンナには明るく笑っていて欲しい。
「そう言えば、お前は何で軍に入ったんだ?」
「どうせ私はスカウトされた訳じゃありませんよーだ」
マズいな。不貞腐れちまった。女ってのは難しい生き物だ。
「ふふっ、冗談よ。私はね、正義のヒーローになりたかったの」
「正義のヒーローって、あの怪人倒したりするやつか?」
「うん、そうよ。でも昔から身体が弱くてね、強いヒーローになれなかったの。だから、生まれ変わったら強くて格好いい、正義のヒーローになるって決めてたの!」
前のめりになって話すカンナを見ていると、こっちまで楽しくなって来る。今のコイツを見ている限り、身体が弱かったことが嘘みたいだ。そう考えると、この死後の世界は結構な数の人を救ってるのかもしれないな。
水族館でイルカのショーやチンアナゴなどを見て回り、今俺たちは公園に来ていた。チンアナゴを見たときは、つい下ネタを言いそうになったが、今日の俺は下品なことを考えるのを封印している。何せ、人生初のデートだからな。
この公園は、子供が遊ぶ遊具などがある公園とは違い、自然豊かな散歩するための公園だ。中央には噴水があって、如何にもデートスポットって感じだ。
だが、一つだけデートっぽくない物があった。それは、噴水の中央に建てられいている銅像だ。
「何でコーヘンの銅像があんだよ!」
声を大にして突っ込んでしまったが、後悔はしてない。はっきり言ってコーヘン像は場違いだからな。
「まあ、ここの雰囲気とは合ってないかもね。でもコーヘン様はノースエンドの国王だし、各地方に銅像があるわ。もちろん、軍本部の中にもね」
へえー、今日一番興味のない情報だわ。コーヘンはあんなだけど、持ってるエレメントが凄かったのは事実だしな。でも、実際に対面したことある人が銅像として祀られてると何か不思議だな。丸で、すでに故人になってるみたいだ。
「私、ちょっとお手洗い行って来るわね」
「おう。ここで待ってるからな」
はーい、と言いながら歩いているカンナの後ろ姿は嬉しそうで、今にもスキップしそうだった。俺と同じ気持ちみたいで良かった。
「お隣よろしいですか?」
相手の顔を見た瞬間、思わず『あっ』と言ってしまった。今朝あった、ミランダさんが目の前に立っていた。
「偶然ですね。用事は済んだんですか?」
「ええ。ハジメさんはデートですか?」
「ま、まあそんな感じです」
第三者に言われると、恥ずかしさが倍増するな。
「可愛い彼女さんですね」
「いやいや、俺らそういう関係じゃないんで」
「あら、そうだったんですか?すみません、失礼なことを言ってしまって」
別に失礼じゃないけど、ただ単に恥ずかしいだけだ。
「たまたま通りがかっただけなので、私はもう行きますね。お邪魔しました。では、また機会があれば」
変わった人だな。でも一日に二回も会うなんて、ちょっと運命的なのを感じてしまうな。いや、俺にはカンナがいるんだ。カンナ一筋なんだ、俺は!
「お待たせ、ハジメ」
「おかえり、カンナ」
何気ない一言だったが、カンナの顔がまた赤くなった。背後にある夕焼けと似た色で、同化している。
「ちょっと疲れただろ?この近くに良いカフェがあるらしいから、そこに行こうぜ」
また俺はカンナの手を引っ張った。お互い照れていたが、少し慣れて来た気がする。
—————
「嘘だろ」
カフェに着いて見た光景に、カンナは笑っていたが、俺は頭を抱えた。カフェの中で、アーロンたちが茶をしばいていたのだ。
「違う店にするか」
「え?何で?せっかく会えたんだし、一緒にお茶しようよ」
「で、でもよ」
「分かってるわよ。今日は楽しかったわ、ハジメ。色んな場所に連れて行ってくれて、ありがとうね。まだ二日あるんだし、今日くらいはいいでしょ?ねっ、お願い?」
うおお、上目遣いが凄い。こんな風に頼まれたら、オジサン何でも言うこと聞いちゃうよ?
店内に入ると、真っ先にノアと目が合った。俺たちの外での会話を聞いてたんだろう。いや、待てよ、コイツなら今日のこと全部聞いてたかもしれねえ。
「安心しろ。私もそこまで礼儀のない奴じゃない」
ノアが、俺たちの所まで来て言った。
「ノア君、私たちも一緒にお茶していい?」
「歓迎する。アナの隣に座ってくれ。さっきからアイツが煩くてな。ハジメは床な」
酷いわ!どうしてそんな酷いこと言うの!今ならシンデレラの気持ちが分かるわ!
ノアに軽く無視されたが、アナが俺たちに気付いた。
「あっ、ハジメとカンナだー。こっちこっち!」
アナが、フォークを持った手をこっちに振っている。行儀の悪いやつだな。
ふう、何とか床に座らずに済みそうだ。俺たちはそれぞれ注文を済まし、お互い今日の出来事について話した。
「ヴァン、博物館は楽しかったか?」
「は、う、うん。楽しかったです、よ」
その内慣れると思うが、まだ敬語が抜けてないな。それと、微笑だが、笑顔を作るのが上手くなったんじゃないか?
「あっそうだ!博物館でね、これ貰ったんだ!」
アナはゴソゴソし、袋から動物のストラップを取り出した。
「これ、皆んなの分あるんだよ。もちろんハジメとカンナのもあるよ!」
アニマンデスに行ってから、アナは動物に興味を持ち、暇があれば百科事典やテレビの動物番組を見ていた。
「ハジメはこれね、それでカンナはこれ」
動物の種類を確認しながら、皆んなに渡していった。
俺の動物は熊か。ゴンゾウとの戦いで熊のビーストを創ったからか?カンナのはウサギか。女の子らしくて良いな。で、アナのは、、、やっぱりカバか。アニマンデスで可愛いって言ってたもんな。
「ありがとう、アナちゃん。さっそくバッグに付けさせて貰おうかな」
そう言い、アナから貰ったウサギのストラップをバッグの手提げ部分に付けていた。
「ノアの何だよそれ。フェネックか?耳が大きいキツネみたいなやつだよな。ノアは耳が良いからぴったりだな!」
ジトーッとしたノアの視線を感じたが、そんなに悪いこと言ってないだろ!
「おっ、ヴァンのはオコジョか。白いし、可愛いじゃねえか」
オコジョのストラップを両手で握りしめながら、ヴァンはコクン、と頷いた。
最後はアーロンのか。
「僕のはライオンだよ。それに見てこれ!たてがみを取り外し可能なんだよ!」
え‥‥‥
つまり、性別を変えられるってことか。うん、ま、まあ良いんじゃないかな?
皆んなで夕飯を済ませ、休日一日目はこうして終わった。
俺たち一行は、メトロポリスに来ていた。今回泊まっているのは、メトロポリスの中央に位置するホテルだ。このホテルが結構変わっていて、まず始めに、建物が円柱になっていて、一階のロビーとレストランが中央にある。そして、それを囲むように部屋が周りにあって、それが十階まで続いている。
男たち四人は、二部屋取り、二手に分かれた。女子組は男子部屋の隣にあった。俺はアーロンと一緒の部屋だったが、時々見せるフェミニンな部分に少し不安を感じていた。風呂上がりにバスローブで出て来たときは、ドキッとしてしまったが、何事も無く朝を迎えれて良かった。
今日が休日の初日で、今俺はデートの準備真っ只中だ。昨日は徹夜してメトロポリスの観光地を調べて、カンナが好きそうな所をリサーチしていた。それに徹夜して、すぐに寝てしまうと思ったが、今日が楽しみ過ぎて寝不足だ。
「アーロンたちは今日どうすんだ?」
アーロンも着替えていたので、気になり聞いてみた。
「そうだねえ。皆んなと博物館に行って、その後に公園で遊んで、最後はカフェでお茶でもして帰って来ようかな。ハジメ君は?」
完璧に子供連れの母さんじゃねえか。これでママ友が居たら完璧だな。
「俺たちは水族館でゆっくりして、噴水広場で休憩してからカフェに行く予定だ。でも、予定が変わるかもしれないけどな。まあそこは、融通を利かせて行こうかと」
どうせ、意外としっかりしてるんだな、とか思っってるんだろう。だが、今日の俺は一味違うぜ。色々と計画を練っていたが、大まかな行き先を決めて、後は自由にするのが一番楽しいと思ってな。予定をガチガチに固めるのもいいが、自由な方が気楽で、多分カンナも喜んでくれるだろう。
「初デートとは思えないくらい堂々としてるね。でも、カンナさんを泣かすとマーガレットさんが殴り込みに来るから気を付けてね」
本当にオバサンみたいなこと言うな。「あの娘を泣かせたら容赦せえへんでぇ」みたいな関西のオバサンのノリに通ずる物を感じる。
じゃあ、そのオバサンに聞いてみるか。
「なあ、アーロン。この格好どう思う?」
今日は初デートと言うこともあり、俺なりにオシャレをしてみた。下はジーンズに、上は白色のワイシャツにした。最初はフォーマルに行こうとも思ったが、畏まり過ぎるのもアレかと思い、急遽ジーンズに変えた。
「フォーマルだけどラフで良いと思うよ。バッチグーだよ」
ノリが古いな。でもアーロンが良いって言うなら本当なんだろう。
「ありがとよ。じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい。気を付けてね!」
どこまでも母さんだな。行ってくると言ったのは良いが、待ち合わせ時間の何分前に待ち合わせ場所に居ればいいか分からなくて、30分も早くに出ちまった。
部屋が隣同士なのにロビーのソファーで待ち合わせるのも変な感じがするが、デートってのはそう言うもんなんだろう。アナに待ち合わせ場所はどこにするのか聞かれて、部屋隣だし部屋で良いんじゃないか、って言ったら大ブーイングを食らったからな。
ロビーの前のソファーっと、ここかな。さて、緊張のし過ぎで30分前に着いちゃったけど、どうやって時間を潰そうか。何も浮かんで来ないな。とにかくここでボーッとしとくか。
それよりカンナはどんな格好で来るんだろう。何を着てても可愛いと思うが、って自分が思ってるだけでも恥ずかしいな、これ。色々と考えたらぎこちなくなるから、出来るだけ落ち着いて、カンナが来たときでも平静を保ってられるようにしよう。
「お隣よろしいですか?」
カンナか?いや、違う人だ。
「あっ、はい、どうぞ」
俺はソファーの端に座っていたのだが、スペースを作るために少し横にずれた。それにしても、隣の人、いい匂いがする。横目でチラリと見たが、とても綺麗な人だ。銀髪が輝いていて、毛先にはウェーブがかかってる。それに今は小説を読んでいるみたいだった。さっきの口調もそうだが、落ち着いた佇まいで、どこかのお嬢さまか?と思うほどだ。
「どうかしましたか?」
見てたのがバレたみたいだ。どう誤魔化そう。綺麗で見惚れていましたとか言ったら、それはただの変態だ。
「いえ、何でもないです。ただ、その小説が気になって‥‥‥」
これで誤魔化せるだろう。一瞬俺が言ったことを理解するのに間があったが、彼女は持っていた本の表紙を見た。
「少女シリーズをご存知で?」
少女シリーズ?何だよ、そのネーミングセンス。如何わしい小説か何かか?ただ、見てたのに気付かれたから言っただけなんだが。というか、この世界でも小説って存在するんだな。
「あんまり詳しくないんですけど、どんな話なんですか?」
興味を持ったことが余程嬉しかったのか、お嬢様はパンッと本を閉じ、手を合わせるようなポーズを取り、本の解説を始めた。
「これはシリーズ最新作の『肩書少女』で、自分の肩書きにこだわる女の子が主人公なんです。それで色々な困難を越えて、最後はとても長い肩書きを手に入れるんです。どうですか、面白そうでしょう?」
ごめん、全然面白そうじゃないんだけど。しかもサラッとネタバレされたし。でもシリーズ化する程だから、相当人気があるんだろうな。
「あっ、予定があったの忘れてました。ではこれで~」
変わった人だったな。綺麗だけど、どこか常識離れしてる感じだ。うん?さっきの人、戻って来たぞ。
「よろしければ、お名前を教えて頂けませんか?」
マジか。これって、いわゆる逆ナンってやつじゃないか?しかも、こんなおっとりした人が、俺なんかに?
「ハジメです」
「ハジメさんって、言うんですね。私はミランダと言います。どうか、ミラって呼んでくださいね。では、また機会があれば」
軽く会釈をして、ミランダさんはどこかへ行ってしまった。何だったんだろう、彼女は。
数分経った頃、カンナが来た。
「‥‥‥どうかな?」
合流して最初の一言目のハードルが高すぎだ。カンナは、俺に服装や見た目の感想を求めているんだ。下手なコメントを言えば、好感度だだ下がり間違いなしだ。
カンナに気付いてから、その可愛さと、いつもと違うギャップに言葉を失っているのだが、ちゃんと答えないといけないな。
いつもは軍の任務や訓練で、どうしても動きやすい格好になってしまう。だが、今日のカンナは明るめの青のワンピースを着ている。しかも、長いやつじゃなく、膝くらいまでしか丈がないやつだ。さっきから見える、カンナの生脚に俺は釘付けになっている。
髪型もいつものポニーテールとは違い、三つ編みハーフアップ(アナから教わった)と言う髪型になっていて、大人の女性っぽさを引き立てていた。
「す、すげえ、可愛い」
つい本音を言ってしまった。気楽に行こうと思ってたのに、いきなり気まずくなっちまう!
「ホント?」
嬉しそうにカンナが言う。すると、手に持っていたバッグを両手で前に持ち、ご機嫌そうにこう言った。
「早く行こ、ハジメ」
ニッコリ笑顔で言われると、言うことを聞かざるを得ない。楽しそうにホテルの出口まで行くカンナを見ていると、ここ最近の出来事が嘘のように思えてくる。それ程に、今の状況が幸せで平和に感じる。
って、俺がリードされてるじゃねえか。ここは、一丁男を見せますか。
「カンナ。最初は水族館に行こうぜ」
ここだ。ここで男を見せるぜ。カンダ・ハジメと言う男をな。俺はカンナの右手を取り、半ば無理矢理に手を繋いだ。
カンナの手は柔らかかったが、弾力もあった。正に若い女子の手だった。初めて女子と手を繋いだが、思っていた以上だった。生前は、街中で手を繋いでいるカップルを見かけると、心の中で舌打ちをしていたが、今ならアイツらが街中で手を繋ぐ理由が良く分かる。こりゃどこでも繋ぎたくなるわ。
何て言うんだろう、相手の温かみと繋がりを感じられる気がする。カンナはどうなんだろうか?横にいたカンナは少し俯きがちだった。手を無理矢理繋いだのが嫌だったのか?離した方がいいのか?
そう思ったが、カンナの顔をよく見ると、炎のように真っ赤に染まっていた。これだったらヴァンの氷も溶けるんじゃないか?
見られていることに気付いたのか、カンナは反対側を向いた。
「今日は暑いわねー」
誤魔化すの下手すぎか。顔をこっちに向けない時点で、緊張してるのがバレてるぞ。俺も緊張してないわけではないが、カンナの方がしてるみたいだ。
少し歩くと水族館に着いた。ホテルから徒歩10分と言った所か。デートを、一番有名で近かったここから始めるという俺の計画はバッチリだ。アナ曰く、女性は長い距離を歩きたがらないらしいからな。最初は近い水族館で正解だろう。
「あれ?」
「どうしたの?」
俺がキョロキョロ周りを見ていると、カンナが少し心配そうに聞いてきた。
「入場料ってどこで払うんだ?」
「入場料?そんなの無いわよ」
え?それどう言うこと?
「てっきりエレメントで払うもんだと思ってたんだが‥‥‥」
「エレメントはその人の思い出だから、それぞれ違うのよ。だから、親密な関係じゃない限り、他の人からエレメントを受け取るのは、あまり良くないの。それに、回復出来る物だしね」
「ってことは?」
「ここも、どの施設も無料よ!」
ここは文字通り天国だな。水族館の中に入り、俺たちは入り口から一番近い水槽を見ていた。
「これがメインの水槽か。大きさが地上にあった水族館と比にならないな」
「そうよね。私も、ここに最初来たときは驚いたわ。地球にある一番大きい水族館の数倍もあるもんね、ここ!」
こんなにはしゃいでいるカンナ、初めて見る。普段は真面目で、自分が役に立たないとか悩んでたりするが、やっぱりカンナには明るく笑っていて欲しい。
「そう言えば、お前は何で軍に入ったんだ?」
「どうせ私はスカウトされた訳じゃありませんよーだ」
マズいな。不貞腐れちまった。女ってのは難しい生き物だ。
「ふふっ、冗談よ。私はね、正義のヒーローになりたかったの」
「正義のヒーローって、あの怪人倒したりするやつか?」
「うん、そうよ。でも昔から身体が弱くてね、強いヒーローになれなかったの。だから、生まれ変わったら強くて格好いい、正義のヒーローになるって決めてたの!」
前のめりになって話すカンナを見ていると、こっちまで楽しくなって来る。今のコイツを見ている限り、身体が弱かったことが嘘みたいだ。そう考えると、この死後の世界は結構な数の人を救ってるのかもしれないな。
水族館でイルカのショーやチンアナゴなどを見て回り、今俺たちは公園に来ていた。チンアナゴを見たときは、つい下ネタを言いそうになったが、今日の俺は下品なことを考えるのを封印している。何せ、人生初のデートだからな。
この公園は、子供が遊ぶ遊具などがある公園とは違い、自然豊かな散歩するための公園だ。中央には噴水があって、如何にもデートスポットって感じだ。
だが、一つだけデートっぽくない物があった。それは、噴水の中央に建てられいている銅像だ。
「何でコーヘンの銅像があんだよ!」
声を大にして突っ込んでしまったが、後悔はしてない。はっきり言ってコーヘン像は場違いだからな。
「まあ、ここの雰囲気とは合ってないかもね。でもコーヘン様はノースエンドの国王だし、各地方に銅像があるわ。もちろん、軍本部の中にもね」
へえー、今日一番興味のない情報だわ。コーヘンはあんなだけど、持ってるエレメントが凄かったのは事実だしな。でも、実際に対面したことある人が銅像として祀られてると何か不思議だな。丸で、すでに故人になってるみたいだ。
「私、ちょっとお手洗い行って来るわね」
「おう。ここで待ってるからな」
はーい、と言いながら歩いているカンナの後ろ姿は嬉しそうで、今にもスキップしそうだった。俺と同じ気持ちみたいで良かった。
「お隣よろしいですか?」
相手の顔を見た瞬間、思わず『あっ』と言ってしまった。今朝あった、ミランダさんが目の前に立っていた。
「偶然ですね。用事は済んだんですか?」
「ええ。ハジメさんはデートですか?」
「ま、まあそんな感じです」
第三者に言われると、恥ずかしさが倍増するな。
「可愛い彼女さんですね」
「いやいや、俺らそういう関係じゃないんで」
「あら、そうだったんですか?すみません、失礼なことを言ってしまって」
別に失礼じゃないけど、ただ単に恥ずかしいだけだ。
「たまたま通りがかっただけなので、私はもう行きますね。お邪魔しました。では、また機会があれば」
変わった人だな。でも一日に二回も会うなんて、ちょっと運命的なのを感じてしまうな。いや、俺にはカンナがいるんだ。カンナ一筋なんだ、俺は!
「お待たせ、ハジメ」
「おかえり、カンナ」
何気ない一言だったが、カンナの顔がまた赤くなった。背後にある夕焼けと似た色で、同化している。
「ちょっと疲れただろ?この近くに良いカフェがあるらしいから、そこに行こうぜ」
また俺はカンナの手を引っ張った。お互い照れていたが、少し慣れて来た気がする。
—————
「嘘だろ」
カフェに着いて見た光景に、カンナは笑っていたが、俺は頭を抱えた。カフェの中で、アーロンたちが茶をしばいていたのだ。
「違う店にするか」
「え?何で?せっかく会えたんだし、一緒にお茶しようよ」
「で、でもよ」
「分かってるわよ。今日は楽しかったわ、ハジメ。色んな場所に連れて行ってくれて、ありがとうね。まだ二日あるんだし、今日くらいはいいでしょ?ねっ、お願い?」
うおお、上目遣いが凄い。こんな風に頼まれたら、オジサン何でも言うこと聞いちゃうよ?
店内に入ると、真っ先にノアと目が合った。俺たちの外での会話を聞いてたんだろう。いや、待てよ、コイツなら今日のこと全部聞いてたかもしれねえ。
「安心しろ。私もそこまで礼儀のない奴じゃない」
ノアが、俺たちの所まで来て言った。
「ノア君、私たちも一緒にお茶していい?」
「歓迎する。アナの隣に座ってくれ。さっきからアイツが煩くてな。ハジメは床な」
酷いわ!どうしてそんな酷いこと言うの!今ならシンデレラの気持ちが分かるわ!
ノアに軽く無視されたが、アナが俺たちに気付いた。
「あっ、ハジメとカンナだー。こっちこっち!」
アナが、フォークを持った手をこっちに振っている。行儀の悪いやつだな。
ふう、何とか床に座らずに済みそうだ。俺たちはそれぞれ注文を済まし、お互い今日の出来事について話した。
「ヴァン、博物館は楽しかったか?」
「は、う、うん。楽しかったです、よ」
その内慣れると思うが、まだ敬語が抜けてないな。それと、微笑だが、笑顔を作るのが上手くなったんじゃないか?
「あっそうだ!博物館でね、これ貰ったんだ!」
アナはゴソゴソし、袋から動物のストラップを取り出した。
「これ、皆んなの分あるんだよ。もちろんハジメとカンナのもあるよ!」
アニマンデスに行ってから、アナは動物に興味を持ち、暇があれば百科事典やテレビの動物番組を見ていた。
「ハジメはこれね、それでカンナはこれ」
動物の種類を確認しながら、皆んなに渡していった。
俺の動物は熊か。ゴンゾウとの戦いで熊のビーストを創ったからか?カンナのはウサギか。女の子らしくて良いな。で、アナのは、、、やっぱりカバか。アニマンデスで可愛いって言ってたもんな。
「ありがとう、アナちゃん。さっそくバッグに付けさせて貰おうかな」
そう言い、アナから貰ったウサギのストラップをバッグの手提げ部分に付けていた。
「ノアの何だよそれ。フェネックか?耳が大きいキツネみたいなやつだよな。ノアは耳が良いからぴったりだな!」
ジトーッとしたノアの視線を感じたが、そんなに悪いこと言ってないだろ!
「おっ、ヴァンのはオコジョか。白いし、可愛いじゃねえか」
オコジョのストラップを両手で握りしめながら、ヴァンはコクン、と頷いた。
最後はアーロンのか。
「僕のはライオンだよ。それに見てこれ!たてがみを取り外し可能なんだよ!」
え‥‥‥
つまり、性別を変えられるってことか。うん、ま、まあ良いんじゃないかな?
皆んなで夕飯を済ませ、休日一日目はこうして終わった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる