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第十章: ゴーン・キング
第四話
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マルクに殺される危機は、エロ男爵師匠になることで何とか免れることが出来たが、本当の危機はまだ去っていない。
俺とアルバッドは今、分散した仲間の元へと急いでいた。
「色々ビックリだが、出来したぞハジメ!」
「ビックリというか引いてただろ」
「そんなことはない!ただエロって深いんだなぁと感じた」
「当たり前だ。エロは海より広く、海より深い」
こんな会話、カンナには聞かせられないな。ドン引きされて別れを告げられるに違いない。
「エロの話はもういい。それより、マルクの言ってた計画に心当たりないか?」
アルバッドに聞いたが、表情を見た限り分からない様子だ。
「私には分からんが胸騒ぎがする。何かが大きく変わろうとしているような気がする」
このオッサンと同じ意見を持つことは滅多にないが、今回ばかりは全くの同感だ。何が来るかは分からないが、大天使になった以上、神の子たちとコーヘンを守らないとな。
こんなエロ男爵に救世主になるチャンスを与えてくれたんだ、皆んなの期待に応えないと。
ドガン!
そんなことを考えていると、前方から爆音がした。上を見てみると、煙が上がっている。
「急ごう」
そう言い、俺たちは足を早めた。
–––––––––
「大天使も弱くなったもんですね、アーロン」
煙の上がっていた場所にたどり着くと、リ・スイが木の上から話していた。下にはアーロンとノアがいた。なるほど、ノアの能力でコーヘンたちを見つけたのか。
リ・スイの側には縄で結ばれたコーヘンがいた。何故だか分からないが、亀甲縛りで結ばれている。コーヘンは調教されてるのか?とにかくこの辱めからコーヘンを救わねえと。
「おっと、救世主のご登場ですか。それとお兄様が来てくれたようですね、アーロン」
リ・スイが俺たちに気付いた。以前会ったときよりエレメントが禍々しい。
俺はスイにバレないよう、ノアに心の中で問いかけた。
『ノア、他の皆んなにここの居場所を教えてくれ』
『既にやっている』
相変わらず可愛げのない奴だな。でも流石としか言いようがない。
「追いつかれるとは思っていましたが、マルクは何をしてるんですか?殺されることはないと思いますが」
「俺が弟子にしてやった」
「弟子?」
リ・スイは不可解だと言わんばかりの顔をしている。
「ああ、エロのな」
コーヘンとスイは顔を合わせて、二人とも意味不明という感じだった。って何で敵同士が顔あわせてんだよ。
「色々誤算ですね。今は戦いたくないのですが、仕方がないですね」
「っと」
マルクの登場だ。
「どこに行ってたんですか、あなたは」
「うひょー、人が増えてんな」
俺に気付いたのか、両手で手を振ってきた。
「師匠ー!やっほー!」
「どういうつもりですか、マルク」
「別に裏切った訳じゃねえよ。師匠をリスペクトしてるだけだって」
「意味不明です」
「あれ、コーヘンのロープの縛り方さっきよりエロくなってない?マジでドMに目覚めたな」
何を言ってるんだコイツらは。エロ満載じゃねえか。
「後は頼みましたよ。私は先に本部に戻っていますので」
リ・スイはマルクに告げ、コーヘンを担ぎながら飛び始めた。
「追うぞ!」
アルバッドの声と共にその場にいた全員が動き始めた。
「それはさせられねえな」
マルクが俺たちの行く手を阻んだ。でも、俺の方を見てこう言った。
「師匠はいいっすよ」
え?どういうこと?
「行っていいですよ、師匠だけなら」
何を言ってるのか分からなさそうにしていた俺にマルクが言った。
「それも計画なのか?」
「まあ、そんなとこっすね」
わざわざ相手の罠に引っかかりに行くのか。でもコイツらの目当ては神の子じゃなかったのか?
「心配しなくていいっすよ、師匠。誰も殺すつもりはないっすから」
この目は嘘をついてないな。ただ計画を進めたいだけなんだろう。
「アルバッド、皆んなのことを頼んだ」
「力づくでも、全員で追うべきだ」
「さっき戦って分かっただろ、アイツはとてつもなく強い。力づくだと絶対に死人が出るぞ」
何かを言おうとしたが、アルバッドがグッと堪えていたのが見えた。
「分かった。絶対にコーヘン様を連れ戻してくれ。だが、これだけは約束してくれハジメ」
アルバッドが俺の肩に両手を乗せてきた。
「死ぬなよ」
「おう」
俺はコーヘンを連れ戻すため、リ・スイを追った。
俺とアルバッドは今、分散した仲間の元へと急いでいた。
「色々ビックリだが、出来したぞハジメ!」
「ビックリというか引いてただろ」
「そんなことはない!ただエロって深いんだなぁと感じた」
「当たり前だ。エロは海より広く、海より深い」
こんな会話、カンナには聞かせられないな。ドン引きされて別れを告げられるに違いない。
「エロの話はもういい。それより、マルクの言ってた計画に心当たりないか?」
アルバッドに聞いたが、表情を見た限り分からない様子だ。
「私には分からんが胸騒ぎがする。何かが大きく変わろうとしているような気がする」
このオッサンと同じ意見を持つことは滅多にないが、今回ばかりは全くの同感だ。何が来るかは分からないが、大天使になった以上、神の子たちとコーヘンを守らないとな。
こんなエロ男爵に救世主になるチャンスを与えてくれたんだ、皆んなの期待に応えないと。
ドガン!
そんなことを考えていると、前方から爆音がした。上を見てみると、煙が上がっている。
「急ごう」
そう言い、俺たちは足を早めた。
–––––––––
「大天使も弱くなったもんですね、アーロン」
煙の上がっていた場所にたどり着くと、リ・スイが木の上から話していた。下にはアーロンとノアがいた。なるほど、ノアの能力でコーヘンたちを見つけたのか。
リ・スイの側には縄で結ばれたコーヘンがいた。何故だか分からないが、亀甲縛りで結ばれている。コーヘンは調教されてるのか?とにかくこの辱めからコーヘンを救わねえと。
「おっと、救世主のご登場ですか。それとお兄様が来てくれたようですね、アーロン」
リ・スイが俺たちに気付いた。以前会ったときよりエレメントが禍々しい。
俺はスイにバレないよう、ノアに心の中で問いかけた。
『ノア、他の皆んなにここの居場所を教えてくれ』
『既にやっている』
相変わらず可愛げのない奴だな。でも流石としか言いようがない。
「追いつかれるとは思っていましたが、マルクは何をしてるんですか?殺されることはないと思いますが」
「俺が弟子にしてやった」
「弟子?」
リ・スイは不可解だと言わんばかりの顔をしている。
「ああ、エロのな」
コーヘンとスイは顔を合わせて、二人とも意味不明という感じだった。って何で敵同士が顔あわせてんだよ。
「色々誤算ですね。今は戦いたくないのですが、仕方がないですね」
「っと」
マルクの登場だ。
「どこに行ってたんですか、あなたは」
「うひょー、人が増えてんな」
俺に気付いたのか、両手で手を振ってきた。
「師匠ー!やっほー!」
「どういうつもりですか、マルク」
「別に裏切った訳じゃねえよ。師匠をリスペクトしてるだけだって」
「意味不明です」
「あれ、コーヘンのロープの縛り方さっきよりエロくなってない?マジでドMに目覚めたな」
何を言ってるんだコイツらは。エロ満載じゃねえか。
「後は頼みましたよ。私は先に本部に戻っていますので」
リ・スイはマルクに告げ、コーヘンを担ぎながら飛び始めた。
「追うぞ!」
アルバッドの声と共にその場にいた全員が動き始めた。
「それはさせられねえな」
マルクが俺たちの行く手を阻んだ。でも、俺の方を見てこう言った。
「師匠はいいっすよ」
え?どういうこと?
「行っていいですよ、師匠だけなら」
何を言ってるのか分からなさそうにしていた俺にマルクが言った。
「それも計画なのか?」
「まあ、そんなとこっすね」
わざわざ相手の罠に引っかかりに行くのか。でもコイツらの目当ては神の子じゃなかったのか?
「心配しなくていいっすよ、師匠。誰も殺すつもりはないっすから」
この目は嘘をついてないな。ただ計画を進めたいだけなんだろう。
「アルバッド、皆んなのことを頼んだ」
「力づくでも、全員で追うべきだ」
「さっき戦って分かっただろ、アイツはとてつもなく強い。力づくだと絶対に死人が出るぞ」
何かを言おうとしたが、アルバッドがグッと堪えていたのが見えた。
「分かった。絶対にコーヘン様を連れ戻してくれ。だが、これだけは約束してくれハジメ」
アルバッドが俺の肩に両手を乗せてきた。
「死ぬなよ」
「おう」
俺はコーヘンを連れ戻すため、リ・スイを追った。
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