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第一章
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百合の躾されてない疑惑は置いておいて、私は体育祭の事を聞く事にしたの。
「今日は体育祭だったのに疲れていないの?あ、順位はどうだったのかしら」
「サーヤちゃんがいないから2位だよー」
「サーヤの代わり、朝原と三角ににやらせたんだけど、めちゃくちゃ鈍足で笑ったよね」
「あれはウケた!あいつらもう出て来れないんじゃね?」
「「2人共、言い過ぎ。あ」」
鷹司君と最後の「あ」まで被ったせいで私は手で口を押さえ、鷹司君は赤くなって照れているのを百合と宮ノ森君がニヤニヤしながら見ている。
やっぱり似た者カップルよ!
「2人さ、すごく気が合ってるんだし付き合えよ。そしたら俺はもっと百合ちゃんとくっつけるしさ」
「それいいよね。サーヤに鷹司君はどうかって言ったんだけど、この子恋愛に疎くって爽やかな人だねとか言うの」
「蒼生が爽やか?ないない!サーヤちゃんのいない時のこいつを見せてやりてぇよ」
ゲラゲラ笑う2人に青筋をたてそうになりながら鷹司君に謝ると、鷹司君がさっきよりも更に赤くなった顔を両手で隠してしまった。
ちょっと可愛いと思ったのは黙っておこう・・・。
「鷹司君、大丈夫?2人が変な事言ってごめんね」
「いや、桜純さんが謝る事じゃないから。お前らいい加減にしろよ。ほら、熱がぶり返しても悪いからもう帰るぞ」
「まだ来て5分もねーよ!あ、俺は百合ちゃんの部屋に行くから、お前はサーヤちゃんのとこか勝手に帰れな」
「ごゆっくりー!」
「おい、チカ待てよ」
「百合!」
暫くの間、無言で2人が出ていった扉を見つめていたけれど、沈黙を破ったのは鷹司君だった。
「時々、なんであいつと友達なんだろうって思うよ・・・」
盛大に溜息をつきながら肩を落とす鷹司君を見て、思いっきり吹き出してしまった。
「ごっ、ごめんなさい。ふふ、鷹司君の言い方が・・・ふふふ」
「いや、大丈夫・・プッ。ごめん、移った・・ククク」
2人でお腹が痛くなるくらい笑っていると、創星の存在が私の中から消えて行くような感覚がしてきたの。
創星への気持ちにやっと区切りがつけられたと思うと涙が溢れてきて、心配する鷹司君に笑ったせいだ誤魔化して。
「笑いすぎてスッキリしちゃった」
「それにしては泣きすぎじゃないかな?本当に大丈夫?」
「ええ、最高の気分よ」
「それならいいけど、無理はしないようにね」
「鷹司君、ありがとう」
私が泣いたせいで笑いがおさまった鷹司君は、今度は所在なげにし始めた。今度は何?
「無理しない方がいいからそろそろ帰るよ。僕も今頃緊張してきたしね」
「鷹司君、今日は本当にありがとう」
「こちらこそ。じゃあ、また来週」
まだ少し赤い頬を撫でながら鷹司君が出て行くと、入れ替わるように白銀が現れてドアの方をジッと見つめていた。
「どうしたの?」
「主さん、この家なんか変とちゃいます?」
それは私も気になっていた事で、それが消えたと思ったら百合達が帰って来ていた。
さて、調べてみましょうか。
「今日は体育祭だったのに疲れていないの?あ、順位はどうだったのかしら」
「サーヤちゃんがいないから2位だよー」
「サーヤの代わり、朝原と三角ににやらせたんだけど、めちゃくちゃ鈍足で笑ったよね」
「あれはウケた!あいつらもう出て来れないんじゃね?」
「「2人共、言い過ぎ。あ」」
鷹司君と最後の「あ」まで被ったせいで私は手で口を押さえ、鷹司君は赤くなって照れているのを百合と宮ノ森君がニヤニヤしながら見ている。
やっぱり似た者カップルよ!
「2人さ、すごく気が合ってるんだし付き合えよ。そしたら俺はもっと百合ちゃんとくっつけるしさ」
「それいいよね。サーヤに鷹司君はどうかって言ったんだけど、この子恋愛に疎くって爽やかな人だねとか言うの」
「蒼生が爽やか?ないない!サーヤちゃんのいない時のこいつを見せてやりてぇよ」
ゲラゲラ笑う2人に青筋をたてそうになりながら鷹司君に謝ると、鷹司君がさっきよりも更に赤くなった顔を両手で隠してしまった。
ちょっと可愛いと思ったのは黙っておこう・・・。
「鷹司君、大丈夫?2人が変な事言ってごめんね」
「いや、桜純さんが謝る事じゃないから。お前らいい加減にしろよ。ほら、熱がぶり返しても悪いからもう帰るぞ」
「まだ来て5分もねーよ!あ、俺は百合ちゃんの部屋に行くから、お前はサーヤちゃんのとこか勝手に帰れな」
「ごゆっくりー!」
「おい、チカ待てよ」
「百合!」
暫くの間、無言で2人が出ていった扉を見つめていたけれど、沈黙を破ったのは鷹司君だった。
「時々、なんであいつと友達なんだろうって思うよ・・・」
盛大に溜息をつきながら肩を落とす鷹司君を見て、思いっきり吹き出してしまった。
「ごっ、ごめんなさい。ふふ、鷹司君の言い方が・・・ふふふ」
「いや、大丈夫・・プッ。ごめん、移った・・ククク」
2人でお腹が痛くなるくらい笑っていると、創星の存在が私の中から消えて行くような感覚がしてきたの。
創星への気持ちにやっと区切りがつけられたと思うと涙が溢れてきて、心配する鷹司君に笑ったせいだ誤魔化して。
「笑いすぎてスッキリしちゃった」
「それにしては泣きすぎじゃないかな?本当に大丈夫?」
「ええ、最高の気分よ」
「それならいいけど、無理はしないようにね」
「鷹司君、ありがとう」
私が泣いたせいで笑いがおさまった鷹司君は、今度は所在なげにし始めた。今度は何?
「無理しない方がいいからそろそろ帰るよ。僕も今頃緊張してきたしね」
「鷹司君、今日は本当にありがとう」
「こちらこそ。じゃあ、また来週」
まだ少し赤い頬を撫でながら鷹司君が出て行くと、入れ替わるように白銀が現れてドアの方をジッと見つめていた。
「どうしたの?」
「主さん、この家なんか変とちゃいます?」
それは私も気になっていた事で、それが消えたと思ったら百合達が帰って来ていた。
さて、調べてみましょうか。
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