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43.獣人の耳
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先輩達に揉みくちゃにされてる間、アルフレートとライナーがポリポリ「美味しい」と言いながら骨煎餅を食べていたので、どんどん減っていくお皿を見て先輩達は俺を放置して骨煎餅を食べ始めた。
その隙に「お皿は片付けておいて下さいね」と言い残して逃げ出した。
午後の年少組は例によって体力回復の為自由行動である。
部屋に戻ってもサミュエル先輩は居らず、マジックバッグから荷物を取り出して整理をした。
そしてブリジット姉様に改めて日焼け止めのお礼と、日焼け止めを使わなかったアルフレート達の状態や体調を伺う手紙を書き、寮の管理人さんに遣いを手配してもらい骨煎餅一袋と一緒に手紙を届ける事にした。
去年までは父様が保養地のお土産を買って来てくれていたが、今年からは無い事に気付いて実家にも骨煎餅一袋と共に手紙を出した。
カール兄様は一袋しか買ってなかったから個別でお土産を渡してたとしても被らないだろう。
妊婦はカルシウムをお腹の子に取られるから丁度良いお土産だし。
産後硬いお菓子を食べただけで歯が折れたって人も居たらしいからな…。
一応手紙には塩分が多いから食べ過ぎると浮腫む事も書き加えておいた。
部屋に戻って寮に居なかった二日分の日記を書き終わり、手元にあるトーサブシ等を使って何を作ろうかと考えているとサミュエル先輩が帰って来た。
「サミュエル先輩、おかえりなさい」
「ああ、ただいま」
振り返って声を掛けると同時に姿を見て固まった。
「ど、どうしたんですか!? そんなにボロボロになるなんて」
部分的に服は裂け、擦り傷もあり、渇いた泥汚れも結構付いている。
だが本人は至って元気そうだ。
とりあえず清浄魔法と治癒魔法を掛ける。
「ありがとう、オレはクラウスが同室で幸運だったな。 親父と冒険者ギルドへ行って登録した後、一泊野営して薬草採取依頼こなしてきたんだ。 親父はそこそこベテランの冒険者だから付き添ってもらったんだよ」
とても良い笑顔で答えてくれたが、とても薬草採取しに行ったとは思えない出で立ちだ。
「薬草採取なのにそんなにボロボロになるものですか?」
「それが途中でオークが三体現れて、一体は俺に討伐しろって言うから必死にやったさ。 お陰でこの有り様になったんだけどな」
冒険者ギルドへの登録は十二歳からできるが、成人するまでは雑用等の城壁内の依頼のみ可能で、城壁の外に行く依頼は成人済みの十回以上城壁外の依頼をこなした者が付き添わなければならないらしい。
「ふぅ、昼は携帯食だったからもう腹が減ってきた」
裂けた服を着替えながら鍛えられた腹筋を撫でる。
夕食の時間まであと三十分か、それなら…。
「コレ、港街で買って来たんですけど小腹が空いた時に丁度いいと思いますよ」
魚の骨煎餅ならそんなに量を食べなくても歯応えがあるから夕食に影響させずにお腹もある程度満たされるだろう。
これで残りはコレともう一袋だけになるな。
マジックバックから取り出した骨煎餅をサミュエル先輩に勧めると、クンクン匂いを嗅いでから口に放り込む。
ポリポリゴリボリといい音を立てて咀嚼しつつ顔が綻んでいる。
「これは美味いな、歯応えも凄くいい! ヨシュアに見つかったら絶対欲しがるから隠しとけよ」
「あー…、犬の獣人ですから骨の歯応えは好きでしょうね」
尻尾を振って俺から取り上げようとする状況が容易に想像できてしまう。
お互いこの三日間の出来事を報告し合っているとすぐに夕食の時間になったので、一緒に食堂へ向かう。
「やっとまともな食事が食べられる…」
しみじみ呟き食事を始める。
「いただきます」
俺も食堂で人気の肉たっぷりのボロネーゼを頬張る。
キノコや野菜の旨味が染み込んだ肉肉しいソースが噛めば噛む程肉汁と共に口いっぱいに広がる。
幸せな気持ちで食事をしていると、今日は馬の世話だけだったのかいつもより早い時間にクルト先輩とヨハン先輩が現れた。
昼間の事もあり、二人が近付いて来たのでサッと頬を両手で隠す。
そんな俺を見てサミュエル先輩が不思議そうに首を傾げる。
「どうしたんだ?」
俺の行動を不審に思ったのか声を掛けられるが、俺は二人を警戒して頬を隠したまま二人が通り過ぎるまでジッと見ている。
「昼間クルト先輩とヨハン先輩に頬を触られたり引っ張ったりして遊ばれたんです」
ずっと警戒する俺の姿に二人はヒョイと首を竦めてから笑って立ち去った。
食事を取りに行ったのを確認してやっと手を頬から離す。
その瞬間、サミュエル先輩が「あ」と声を出した。
「そおか~、クラウスは頬を弄られて遊ばれたのか~」
そんなヨシュア先輩の声と共に背後から俺の頬は蹂躙された。
「うわっ、お前の頬は何なんだ!? 柔らけぇ~! 気持ち良いなぁ」
ムチムチぐにぐにみょ~んプニョぷに。
そんな擬音で表せる扱いを受け、俺の顔を覗き込む様にして見える顔に反撃しようと俺も両手を伸ばした。
両手で顔を捕まえる様に挟んだ瞬間、違和感に襲われた。
あれ? 何かが…おかしい?
一瞬固まり、スリスリと確認する様に顔周りを撫でる。
サミュエル先輩もヨシュア先輩もそんな俺を不思議そうに眺めている。
「あ、そうか。 耳が顔の横に無いんだ」
ポロリと口から言葉が零れた。
その言葉聞いてサミュエル先輩もヨシュア先輩も吹き出した。
「当たり前だろ? 横にもあったら耳が四つになるじゃないか」
「オレだってないぞ?」
そう言って俺の手を取り、サミュエル先輩は自分の顔の横、人族なら耳がある場所を触らせてくれた。
考えてみれば当たり前かもしれないけど、変な感じだ。
「ていうか、クラウス。 お前俺の知らない美味いもの食っただろう?」
まだヨシュア先輩に触れていた左手を掴み、スンスンと匂いを嗅いで、そのまま指先をペロリと舐めた。
「何するんですか!」
人前で指を舐められ頬に熱が集まる。
手を取り返そうとしても痛くは無いが、ガッチリ捕まっていて離してくれない。
「ヨシュアやめろ」
眉間にシワを寄せたサミュエル先輩も嗜めてくれるが、一向に手を離さない。
そしてニヤリと笑う。
「だってよぅ、俺の知らない美味い物を食べてて現物が無ければクラウスの手から味わうしかないだろう?」
これは…意訳すると「手を離して欲しければ食べた物をよこせ」だな。
ジト目でヨシュア先輩を見ていると焦れたのか、更に指を咥えて舐めようとしてきた。
「あります! 現物がありますから! でも食事が終わってからにして下さい!」
焦ってそう答えると、にっこり笑ってパッと手を開放してくれた。
「いやぁ~、先輩想いの後輩が居て幸せだなぁ~」
そんな白々しい事を言いながら、尻尾を振り振り食事を取りに行った。
食事を取ってきて俺の横で食べるヨシュア先輩につい愚痴が出ても仕方ないと思う。
「ヨシュア先輩だって次に保養地行くんですから同じ物を買ってこればいいじゃないですか、後輩から奪わずに!」
プリプリ怒りながら訴えたが、華麗に躱された。
「馬鹿だなぁ、可愛い後輩から貰うから価値があるんじゃないか」
似非臭い笑顔で取って付けた様な言い訳を言い放ち、俺もサミュエル先輩も思わず半目になった。
食後に骨煎餅を出すと歯応えを絶賛して貪る様に食べていた。
「そんなに気に入ったのなら買ってくればいいですよ、港に面したお店なのですぐわかると思います。 近くに船の模型が売ってる店がありましたよ」
「ふぅん、じゃあ行ったら探してみるかな」
殆ど空になった袋とヨシュア先輩を置いて部屋に戻る事にした。
部屋に入るとサミュエル先輩に声をかけられたので振り向くと、頬を優しく摘まれて軽く引っ張られふにふにと感触を楽しむ様に指を動かす。
びっくりしたまま見上げていると、照れた様にはにかむ。
「すまん、さっきあまりにもヨシュアが気持ち良さそうに触っていたから…つい」
摘んだ部分を優しく指で撫でて謝ってくれた。
俺の頬は魔性の頬なのかもしれない。
確かに自分でも凄く柔らかいと思うし、例えるなら羽二重餅を重ねた物と比べて遜色ないと思う。
はにかむサミュエル先輩がレアだったので勝ち誇った顔でつい言ってしまった。
「仕方ないですね、一言言ってくれるならいつでも触らせてあげますよ」
そんな一言のせいでその後サミュエル先輩の心がが荒んだ時に、癒しとして時々頬を提供する事になるとは思わなかった。
その隙に「お皿は片付けておいて下さいね」と言い残して逃げ出した。
午後の年少組は例によって体力回復の為自由行動である。
部屋に戻ってもサミュエル先輩は居らず、マジックバッグから荷物を取り出して整理をした。
そしてブリジット姉様に改めて日焼け止めのお礼と、日焼け止めを使わなかったアルフレート達の状態や体調を伺う手紙を書き、寮の管理人さんに遣いを手配してもらい骨煎餅一袋と一緒に手紙を届ける事にした。
去年までは父様が保養地のお土産を買って来てくれていたが、今年からは無い事に気付いて実家にも骨煎餅一袋と共に手紙を出した。
カール兄様は一袋しか買ってなかったから個別でお土産を渡してたとしても被らないだろう。
妊婦はカルシウムをお腹の子に取られるから丁度良いお土産だし。
産後硬いお菓子を食べただけで歯が折れたって人も居たらしいからな…。
一応手紙には塩分が多いから食べ過ぎると浮腫む事も書き加えておいた。
部屋に戻って寮に居なかった二日分の日記を書き終わり、手元にあるトーサブシ等を使って何を作ろうかと考えているとサミュエル先輩が帰って来た。
「サミュエル先輩、おかえりなさい」
「ああ、ただいま」
振り返って声を掛けると同時に姿を見て固まった。
「ど、どうしたんですか!? そんなにボロボロになるなんて」
部分的に服は裂け、擦り傷もあり、渇いた泥汚れも結構付いている。
だが本人は至って元気そうだ。
とりあえず清浄魔法と治癒魔法を掛ける。
「ありがとう、オレはクラウスが同室で幸運だったな。 親父と冒険者ギルドへ行って登録した後、一泊野営して薬草採取依頼こなしてきたんだ。 親父はそこそこベテランの冒険者だから付き添ってもらったんだよ」
とても良い笑顔で答えてくれたが、とても薬草採取しに行ったとは思えない出で立ちだ。
「薬草採取なのにそんなにボロボロになるものですか?」
「それが途中でオークが三体現れて、一体は俺に討伐しろって言うから必死にやったさ。 お陰でこの有り様になったんだけどな」
冒険者ギルドへの登録は十二歳からできるが、成人するまでは雑用等の城壁内の依頼のみ可能で、城壁の外に行く依頼は成人済みの十回以上城壁外の依頼をこなした者が付き添わなければならないらしい。
「ふぅ、昼は携帯食だったからもう腹が減ってきた」
裂けた服を着替えながら鍛えられた腹筋を撫でる。
夕食の時間まであと三十分か、それなら…。
「コレ、港街で買って来たんですけど小腹が空いた時に丁度いいと思いますよ」
魚の骨煎餅ならそんなに量を食べなくても歯応えがあるから夕食に影響させずにお腹もある程度満たされるだろう。
これで残りはコレともう一袋だけになるな。
マジックバックから取り出した骨煎餅をサミュエル先輩に勧めると、クンクン匂いを嗅いでから口に放り込む。
ポリポリゴリボリといい音を立てて咀嚼しつつ顔が綻んでいる。
「これは美味いな、歯応えも凄くいい! ヨシュアに見つかったら絶対欲しがるから隠しとけよ」
「あー…、犬の獣人ですから骨の歯応えは好きでしょうね」
尻尾を振って俺から取り上げようとする状況が容易に想像できてしまう。
お互いこの三日間の出来事を報告し合っているとすぐに夕食の時間になったので、一緒に食堂へ向かう。
「やっとまともな食事が食べられる…」
しみじみ呟き食事を始める。
「いただきます」
俺も食堂で人気の肉たっぷりのボロネーゼを頬張る。
キノコや野菜の旨味が染み込んだ肉肉しいソースが噛めば噛む程肉汁と共に口いっぱいに広がる。
幸せな気持ちで食事をしていると、今日は馬の世話だけだったのかいつもより早い時間にクルト先輩とヨハン先輩が現れた。
昼間の事もあり、二人が近付いて来たのでサッと頬を両手で隠す。
そんな俺を見てサミュエル先輩が不思議そうに首を傾げる。
「どうしたんだ?」
俺の行動を不審に思ったのか声を掛けられるが、俺は二人を警戒して頬を隠したまま二人が通り過ぎるまでジッと見ている。
「昼間クルト先輩とヨハン先輩に頬を触られたり引っ張ったりして遊ばれたんです」
ずっと警戒する俺の姿に二人はヒョイと首を竦めてから笑って立ち去った。
食事を取りに行ったのを確認してやっと手を頬から離す。
その瞬間、サミュエル先輩が「あ」と声を出した。
「そおか~、クラウスは頬を弄られて遊ばれたのか~」
そんなヨシュア先輩の声と共に背後から俺の頬は蹂躙された。
「うわっ、お前の頬は何なんだ!? 柔らけぇ~! 気持ち良いなぁ」
ムチムチぐにぐにみょ~んプニョぷに。
そんな擬音で表せる扱いを受け、俺の顔を覗き込む様にして見える顔に反撃しようと俺も両手を伸ばした。
両手で顔を捕まえる様に挟んだ瞬間、違和感に襲われた。
あれ? 何かが…おかしい?
一瞬固まり、スリスリと確認する様に顔周りを撫でる。
サミュエル先輩もヨシュア先輩もそんな俺を不思議そうに眺めている。
「あ、そうか。 耳が顔の横に無いんだ」
ポロリと口から言葉が零れた。
その言葉聞いてサミュエル先輩もヨシュア先輩も吹き出した。
「当たり前だろ? 横にもあったら耳が四つになるじゃないか」
「オレだってないぞ?」
そう言って俺の手を取り、サミュエル先輩は自分の顔の横、人族なら耳がある場所を触らせてくれた。
考えてみれば当たり前かもしれないけど、変な感じだ。
「ていうか、クラウス。 お前俺の知らない美味いもの食っただろう?」
まだヨシュア先輩に触れていた左手を掴み、スンスンと匂いを嗅いで、そのまま指先をペロリと舐めた。
「何するんですか!」
人前で指を舐められ頬に熱が集まる。
手を取り返そうとしても痛くは無いが、ガッチリ捕まっていて離してくれない。
「ヨシュアやめろ」
眉間にシワを寄せたサミュエル先輩も嗜めてくれるが、一向に手を離さない。
そしてニヤリと笑う。
「だってよぅ、俺の知らない美味い物を食べてて現物が無ければクラウスの手から味わうしかないだろう?」
これは…意訳すると「手を離して欲しければ食べた物をよこせ」だな。
ジト目でヨシュア先輩を見ていると焦れたのか、更に指を咥えて舐めようとしてきた。
「あります! 現物がありますから! でも食事が終わってからにして下さい!」
焦ってそう答えると、にっこり笑ってパッと手を開放してくれた。
「いやぁ~、先輩想いの後輩が居て幸せだなぁ~」
そんな白々しい事を言いながら、尻尾を振り振り食事を取りに行った。
食事を取ってきて俺の横で食べるヨシュア先輩につい愚痴が出ても仕方ないと思う。
「ヨシュア先輩だって次に保養地行くんですから同じ物を買ってこればいいじゃないですか、後輩から奪わずに!」
プリプリ怒りながら訴えたが、華麗に躱された。
「馬鹿だなぁ、可愛い後輩から貰うから価値があるんじゃないか」
似非臭い笑顔で取って付けた様な言い訳を言い放ち、俺もサミュエル先輩も思わず半目になった。
食後に骨煎餅を出すと歯応えを絶賛して貪る様に食べていた。
「そんなに気に入ったのなら買ってくればいいですよ、港に面したお店なのですぐわかると思います。 近くに船の模型が売ってる店がありましたよ」
「ふぅん、じゃあ行ったら探してみるかな」
殆ど空になった袋とヨシュア先輩を置いて部屋に戻る事にした。
部屋に入るとサミュエル先輩に声をかけられたので振り向くと、頬を優しく摘まれて軽く引っ張られふにふにと感触を楽しむ様に指を動かす。
びっくりしたまま見上げていると、照れた様にはにかむ。
「すまん、さっきあまりにもヨシュアが気持ち良さそうに触っていたから…つい」
摘んだ部分を優しく指で撫でて謝ってくれた。
俺の頬は魔性の頬なのかもしれない。
確かに自分でも凄く柔らかいと思うし、例えるなら羽二重餅を重ねた物と比べて遜色ないと思う。
はにかむサミュエル先輩がレアだったので勝ち誇った顔でつい言ってしまった。
「仕方ないですね、一言言ってくれるならいつでも触らせてあげますよ」
そんな一言のせいでその後サミュエル先輩の心がが荒んだ時に、癒しとして時々頬を提供する事になるとは思わなかった。
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