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懐かしい夢
ローガンは毎朝、起きるとプリシラの様子を見に行く。いつもより目覚めが良いのは、夢の中でも彼女に会えたからだ。
学園時代に彼女が羽虫を殺したことで起きた一連の騒動を、ローガンは夢に見るまですっかり忘れていた。
思えばあの時から、プリシラのローガンを見る目が少しずつ変わって来たのだった。プリシラは美しい。それは初めからわかっていたことだ。しかし、そのことを知っている者はローガンだけにとどまっていた筈だったのに。いつのまにか、プリシラを見る周りの目は、増えていて、自分と彼女の間には小さい溝ができていた。
プリシラとの婚姻前の夜会で、事件は起こった。彼女とローガンに生じた溝がその存在を大きく主張したあの事件。
夜会ではいつも一緒だった二人がある人物の影響で離れ離れになった。いつもならローガン以外の人からダンスに誘われても断るプリシラが、相手の身分の高さにうまく断れずに一曲だけ相手をしなければならなくなったのだ。
ローガンはその相手がプリシラを見る目に自分と同じ熱が篭っているのを見て強烈な怒りに襲われた。
プリシラも今までの男達とは対応は異なり満更でもなさそうにしている。ローガンは冷静でいられなくなるのが嫌で、二人から一瞬だけ目を離してしまった。相手が自分と同類であると悟ったのなら、目を離すべきではなかったのに。プリシラの態度に、自分はもう用済みだと思われるのがただ嫌だったのだと、今ならわかる。
プリシラは、ローガン以外の男に目を奪われていた。そこにあるのは、恋愛感情か否かは問題ではない。
彼女が殺した女に執着しても、相手が同性だし、すでに死んだ女だから、許せるが相手が生きている人間でしかも異性なら話が違うと焦る。
ローガンはプリシラがどういう感情をいだいていても、二人の間に別の男が入り込むのだけは許せなかったのだ。
夜会から帰るとすぐに、ローガンはプリシラを閉じ込めた。勿論、あの男に会わせないようにするためだ。彼女は特に嫌がることもなく、自主的にローガンの指示に従った。
ローガンは彼女の心を動かすことができないでいる。あの夜会の日から、プリシラは明らかに元気がなくなり、ただ生きているだけになってしまった。
理由を探ろうにも、あの男に対する嫉妬でうまく頭が回らない。
夜会なんて出なければよかった。断ることもできたのに、どうしてそうしなかったのだろう。
プリシラに熱い視線を向けていた男は、それからも夜会でプリシラを探しているらしい。ただ、プリシラはそれを聞くと、恐怖で体を震わせ、ローガンに抱きついて来るようになった。ローガンは役得だから、夫らしく慰めるが、二人の間に何があったのかは早急に調べる必要があると察した。
学園時代に彼女が羽虫を殺したことで起きた一連の騒動を、ローガンは夢に見るまですっかり忘れていた。
思えばあの時から、プリシラのローガンを見る目が少しずつ変わって来たのだった。プリシラは美しい。それは初めからわかっていたことだ。しかし、そのことを知っている者はローガンだけにとどまっていた筈だったのに。いつのまにか、プリシラを見る周りの目は、増えていて、自分と彼女の間には小さい溝ができていた。
プリシラとの婚姻前の夜会で、事件は起こった。彼女とローガンに生じた溝がその存在を大きく主張したあの事件。
夜会ではいつも一緒だった二人がある人物の影響で離れ離れになった。いつもならローガン以外の人からダンスに誘われても断るプリシラが、相手の身分の高さにうまく断れずに一曲だけ相手をしなければならなくなったのだ。
ローガンはその相手がプリシラを見る目に自分と同じ熱が篭っているのを見て強烈な怒りに襲われた。
プリシラも今までの男達とは対応は異なり満更でもなさそうにしている。ローガンは冷静でいられなくなるのが嫌で、二人から一瞬だけ目を離してしまった。相手が自分と同類であると悟ったのなら、目を離すべきではなかったのに。プリシラの態度に、自分はもう用済みだと思われるのがただ嫌だったのだと、今ならわかる。
プリシラは、ローガン以外の男に目を奪われていた。そこにあるのは、恋愛感情か否かは問題ではない。
彼女が殺した女に執着しても、相手が同性だし、すでに死んだ女だから、許せるが相手が生きている人間でしかも異性なら話が違うと焦る。
ローガンはプリシラがどういう感情をいだいていても、二人の間に別の男が入り込むのだけは許せなかったのだ。
夜会から帰るとすぐに、ローガンはプリシラを閉じ込めた。勿論、あの男に会わせないようにするためだ。彼女は特に嫌がることもなく、自主的にローガンの指示に従った。
ローガンは彼女の心を動かすことができないでいる。あの夜会の日から、プリシラは明らかに元気がなくなり、ただ生きているだけになってしまった。
理由を探ろうにも、あの男に対する嫉妬でうまく頭が回らない。
夜会なんて出なければよかった。断ることもできたのに、どうしてそうしなかったのだろう。
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