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リリーのお誕生日会
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リリーは、朝からソワソワしていた。
髪の毛をくるくるに巻いてもらい、何度もティアラをつけては、外すを繰り返す。
ルーカスも自分の誕生日ですら、こんなに楽しみだったことはなく、リリーと一緒にニコニコ待っていた。
お誕生日会用のドレスをエマが作ってくれていたらしく、リリーは驚いていたが、凄く喜んでいた。エマとスリスリしているのを見て、ルーカスは割って入る。
リリーを抱きしめて、気が済んだのかと思えば、やっぱりリリーの近くに座る。
独占欲というのか、何というのか。エマは複雑な気持ちで、それを見つめた。
ジェームズが昼に仕事を終えたら、帰ってくるというので、案外早かったな、と思いながら、準備に取り掛かる。
ジェームズが大きな箱を抱えて帰ってきた。多分、プレゼントなのだろう。
リリーにとって、誕生日は生まれて初めてのイベントで、ルーカスの誕生日の時も思ったが、幸せの象徴だ。
このイベントを新しい大切な家族と過ごせることが何より幸せだった。
ケーキにロウソクを刺して火をつける。
ゆらゆらと揺らめく火は、何故かリリーの心を切なくした。
心の中に一つお願いごとをする。
フーッと息を吹きかける。
リリーは11才になった。
プレゼントを見ていく。エマは食べられるプレゼント。美味しいものばかりが、目の前に並べられていく。ジェームズのプレゼントは、やっぱりあの大きな箱の中にあって、そこには、学校用品がいっぱい入っていた。
「そろそろ学校に行きたいんじゃないかって思ってね。勿論、行かなくてもいいんだよ。」
リリーはジェームズに抱きついてお礼を言った。
「ありがとう、お父さん。学校、行きたい。」
「うん。じゃあ行こう。心配しなくても行き帰りはルーカスと一緒だよ。」
リリーが、ルーカスをみると、弾ける笑顔で、抱きしめられた。
リリーに、ずっとスリスリしている。
くすぐったくて、リリーが身をよじる。
ルーカスはもふもふでリリーの動きを封じた。
「はーい、ケーキ食べよう。」
エマの声で、みんなが集まる。
ケーキの一番上にあるお人形は、今日の主役であるリリーのものだ。
リリーは、お人形が、よく見ると女の子と男の子で、自分とルーカスみたいだと思った。ルーカスのケーキに女の子をのせる。
ルーカスは驚いていたが、嬉しそうに笑った。
「ありがとう、リリー」
「お揃いだね。」
ルーカスの笑顔に釣られて、リリーもとびっきりの笑顔になった。
リリーは、こんなに幸せでいいのか、わからなかったけれど、こんな日が続くことを信じていた。
髪の毛をくるくるに巻いてもらい、何度もティアラをつけては、外すを繰り返す。
ルーカスも自分の誕生日ですら、こんなに楽しみだったことはなく、リリーと一緒にニコニコ待っていた。
お誕生日会用のドレスをエマが作ってくれていたらしく、リリーは驚いていたが、凄く喜んでいた。エマとスリスリしているのを見て、ルーカスは割って入る。
リリーを抱きしめて、気が済んだのかと思えば、やっぱりリリーの近くに座る。
独占欲というのか、何というのか。エマは複雑な気持ちで、それを見つめた。
ジェームズが昼に仕事を終えたら、帰ってくるというので、案外早かったな、と思いながら、準備に取り掛かる。
ジェームズが大きな箱を抱えて帰ってきた。多分、プレゼントなのだろう。
リリーにとって、誕生日は生まれて初めてのイベントで、ルーカスの誕生日の時も思ったが、幸せの象徴だ。
このイベントを新しい大切な家族と過ごせることが何より幸せだった。
ケーキにロウソクを刺して火をつける。
ゆらゆらと揺らめく火は、何故かリリーの心を切なくした。
心の中に一つお願いごとをする。
フーッと息を吹きかける。
リリーは11才になった。
プレゼントを見ていく。エマは食べられるプレゼント。美味しいものばかりが、目の前に並べられていく。ジェームズのプレゼントは、やっぱりあの大きな箱の中にあって、そこには、学校用品がいっぱい入っていた。
「そろそろ学校に行きたいんじゃないかって思ってね。勿論、行かなくてもいいんだよ。」
リリーはジェームズに抱きついてお礼を言った。
「ありがとう、お父さん。学校、行きたい。」
「うん。じゃあ行こう。心配しなくても行き帰りはルーカスと一緒だよ。」
リリーが、ルーカスをみると、弾ける笑顔で、抱きしめられた。
リリーに、ずっとスリスリしている。
くすぐったくて、リリーが身をよじる。
ルーカスはもふもふでリリーの動きを封じた。
「はーい、ケーキ食べよう。」
エマの声で、みんなが集まる。
ケーキの一番上にあるお人形は、今日の主役であるリリーのものだ。
リリーは、お人形が、よく見ると女の子と男の子で、自分とルーカスみたいだと思った。ルーカスのケーキに女の子をのせる。
ルーカスは驚いていたが、嬉しそうに笑った。
「ありがとう、リリー」
「お揃いだね。」
ルーカスの笑顔に釣られて、リリーもとびっきりの笑顔になった。
リリーは、こんなに幸せでいいのか、わからなかったけれど、こんな日が続くことを信じていた。
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