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ルーカスの悩み①
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ルーカスに連れられて、学校へいく。
学校だから、いっぱい人がいるから逸れないように、と手を繋いでくれる。ルーカスの体温が伝わって、安心できる。
リリーは、些か緊張していた。同年代の子供たちに、異質だと思われないかと。
ルーカスはずっと「行きたくないなら、行かなくてもいいよ。」と言っていて、リリーは、行けば何かまずいことでもあるのかと、勘繰っていた。
そのうち、ルーカスの友達らしき人に声をかけられる。ルーカスが咄嗟に間に入る。背中が広くて、何もわからない。
背中越しに、首が出てきて挨拶を交わす。
「君がルーカスの妹さん?僕ルーカスの友達のアイク。よろしくね。」
「あ、よろしく…」
手を差し伸べられ、握手をしようとしたら、ルーカスに先に手を掴まれる。
「お前が、リリーに触るな。」
「いいじゃない、別に。握手ぐらい。」
呆れたようにルーカスに非難の視線を送っているが、拒否されたアイクは、リリーに同情の目を向けた。
「大変だね、こんな兄で。いつでも相談にのるからね。」ひらひらと手を振って、彼は離れていった。
「リリー、あいつは覚えなくていいからな。」
必死な様子のルーカスの顔を見る。
せっかく声をかけてくれたのに…
ルーカスに初めて不満を抱いたリリーだった。
その後も、ルーカス絡みで、次々に声がかかるが、全て阻止されてしまった。
リリーは、自分が友達を作るのは、ルーカスが嫌がることを知った。
ルーカスが優しいからって、甘えてたから怒らせてしまっていたのかも。
リリーは悲しい気持ちになった。
学年が違うため、授業は別々なので、クラスで友達を作ればいいと割り切って、ルーカスを見送った。
ルーカスは名残惜しそうにしていたが、諦めて自分の教室に向かっていった。
ルーカスが離れていき、早速女の子に声をかけられる。「さっきの、お兄さん?凄くかっこいいね。」
「うん。かっこいいんだ。」
リリーはルーカスに番だと聞いていたが、それをここで言ってまた怒らせたら、と思うと、言えなかった。
「あ、私マリア。よろしくね。」
「リリーよ、よろしく。」
リリーはようやく、ルーカス以外の獣人と握手を交わした。
周りの獣人たちとも、あっという間に仲良くなる。どうやら、ルーカスが怖くて遠慮していたみたいだ。
リリーは、帰ったら、早めに謝って、機嫌を直してもらわないとな、と思った。
初めての授業は、エマの教えの復習で、難なくこなせた。ルーカスが帰りに迎えに来て家に帰る間、リリーは学校の楽しさと、お礼をルーカスに伝えた。
ルーカスは、少し苦しそうに笑って、リリーの匂いを嗅いだ。
そして今、ルーカスの部屋で、リリーはルーカスに寄り添われている。何故か近い。非常に近い。
「学校で、何かあった?」
ルーカスの様子がおかしい。リリーは自分を助けてくれたルーカスにお礼がしたかった。何か自分にもできることがあるのではないか、と。
ルーカスは一言「ずっとここにいて」と言って、リリーは勿論、と頷いた。
学校だから、いっぱい人がいるから逸れないように、と手を繋いでくれる。ルーカスの体温が伝わって、安心できる。
リリーは、些か緊張していた。同年代の子供たちに、異質だと思われないかと。
ルーカスはずっと「行きたくないなら、行かなくてもいいよ。」と言っていて、リリーは、行けば何かまずいことでもあるのかと、勘繰っていた。
そのうち、ルーカスの友達らしき人に声をかけられる。ルーカスが咄嗟に間に入る。背中が広くて、何もわからない。
背中越しに、首が出てきて挨拶を交わす。
「君がルーカスの妹さん?僕ルーカスの友達のアイク。よろしくね。」
「あ、よろしく…」
手を差し伸べられ、握手をしようとしたら、ルーカスに先に手を掴まれる。
「お前が、リリーに触るな。」
「いいじゃない、別に。握手ぐらい。」
呆れたようにルーカスに非難の視線を送っているが、拒否されたアイクは、リリーに同情の目を向けた。
「大変だね、こんな兄で。いつでも相談にのるからね。」ひらひらと手を振って、彼は離れていった。
「リリー、あいつは覚えなくていいからな。」
必死な様子のルーカスの顔を見る。
せっかく声をかけてくれたのに…
ルーカスに初めて不満を抱いたリリーだった。
その後も、ルーカス絡みで、次々に声がかかるが、全て阻止されてしまった。
リリーは、自分が友達を作るのは、ルーカスが嫌がることを知った。
ルーカスが優しいからって、甘えてたから怒らせてしまっていたのかも。
リリーは悲しい気持ちになった。
学年が違うため、授業は別々なので、クラスで友達を作ればいいと割り切って、ルーカスを見送った。
ルーカスは名残惜しそうにしていたが、諦めて自分の教室に向かっていった。
ルーカスが離れていき、早速女の子に声をかけられる。「さっきの、お兄さん?凄くかっこいいね。」
「うん。かっこいいんだ。」
リリーはルーカスに番だと聞いていたが、それをここで言ってまた怒らせたら、と思うと、言えなかった。
「あ、私マリア。よろしくね。」
「リリーよ、よろしく。」
リリーはようやく、ルーカス以外の獣人と握手を交わした。
周りの獣人たちとも、あっという間に仲良くなる。どうやら、ルーカスが怖くて遠慮していたみたいだ。
リリーは、帰ったら、早めに謝って、機嫌を直してもらわないとな、と思った。
初めての授業は、エマの教えの復習で、難なくこなせた。ルーカスが帰りに迎えに来て家に帰る間、リリーは学校の楽しさと、お礼をルーカスに伝えた。
ルーカスは、少し苦しそうに笑って、リリーの匂いを嗅いだ。
そして今、ルーカスの部屋で、リリーはルーカスに寄り添われている。何故か近い。非常に近い。
「学校で、何かあった?」
ルーカスの様子がおかしい。リリーは自分を助けてくれたルーカスにお礼がしたかった。何か自分にもできることがあるのではないか、と。
ルーカスは一言「ずっとここにいて」と言って、リリーは勿論、と頷いた。
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