19 / 38
同じ家(光)
しおりを挟む
手を繋がれたぐらいで赤くなるなんて、今更だろ、と思わないでもない。ただ恥ずかしくて、嬉しくて、にやけないように必死だった。隼人さんは、俯いて心を落ち着かせようとしている僕の顔を覗き込んでくるのだけどあれはやめてほしい。心臓が飛び出そうだから。
みんないつも、こんなことしてるの?よく冷静でいられる。僕が小心者すぎるのかな。
ドキドキする。てかまだしてる。
気づかれずに深呼吸する。帰りも手を繋いで帰るのかな。荷物あるから、難しいかな。
少し前の自分は、自分が幸せになれるなんて思っていなかった。家に帰ることや、買い物をしたりすることが楽しいと思えたのも、ここ最近のこと。
隼人さんに会ってからだ。
今は外に出ている間は、いつも隼人さんが隣にいる。安心感もそうだけど、痴漢とか、襲われることがなくなった。
隼人さんのおかげで、恐怖から逃げることができた。
同時に隼人さんに依存することが増えたな、と感じることもあって、例えば一人で出かけることが怖いとか、近くにいないと安心できないとか、そう言うのは重いだろうな、と思う。
隼人さんは怒らないけれど、あんまり甘えちゃいけない気がする。
前に感じた他の誰かを重ねる感じはまだたまにあるから。何かのきっかけで隼人さんが僕を拒否するかもしれない。それだけは避けなければ。
人に甘えたことがない僕には加減がよくわからない。どこまで大丈夫なのだろうか。
家に帰ったら、隼人さんがどこまで許してくれるか確かめてみようかな。僕の練習にどこまで付き合ってくれるのだろう。僕が他の人にされて気持ち悪いと思ったことは全部本来なら気持ちいいはずだったんだよな。相手によると言うか。
昔、兄にキスされた時は吐きそうと言うか吐いたけど、隼人さんとのキスは吐かなかったし。
隼人さんがどこまで練習させてくれるかによって、僕の今後が決まってしまう気がする。
ああ、この考えこそが、依存か。反省しよ。
帰りに、隼人さんが手を出してきたから、自分から繋いだのに、隼人さんは笑って、「袋、持つってことだったんだけど。」と言った。
恥ずかしくて死ねる。
手を引っ込めようとした僕の手をしっかり捕まえて、「可愛いな、光。」と笑った。
これ、僕のこと馬鹿にしてるよね?僕、間違ってないよね?
「帰ったら、すぐ作るから、手伝えよ。」
手を繋いでお家へ帰るのは、子供の頃振りで、何故か泣きそうになった。
みんないつも、こんなことしてるの?よく冷静でいられる。僕が小心者すぎるのかな。
ドキドキする。てかまだしてる。
気づかれずに深呼吸する。帰りも手を繋いで帰るのかな。荷物あるから、難しいかな。
少し前の自分は、自分が幸せになれるなんて思っていなかった。家に帰ることや、買い物をしたりすることが楽しいと思えたのも、ここ最近のこと。
隼人さんに会ってからだ。
今は外に出ている間は、いつも隼人さんが隣にいる。安心感もそうだけど、痴漢とか、襲われることがなくなった。
隼人さんのおかげで、恐怖から逃げることができた。
同時に隼人さんに依存することが増えたな、と感じることもあって、例えば一人で出かけることが怖いとか、近くにいないと安心できないとか、そう言うのは重いだろうな、と思う。
隼人さんは怒らないけれど、あんまり甘えちゃいけない気がする。
前に感じた他の誰かを重ねる感じはまだたまにあるから。何かのきっかけで隼人さんが僕を拒否するかもしれない。それだけは避けなければ。
人に甘えたことがない僕には加減がよくわからない。どこまで大丈夫なのだろうか。
家に帰ったら、隼人さんがどこまで許してくれるか確かめてみようかな。僕の練習にどこまで付き合ってくれるのだろう。僕が他の人にされて気持ち悪いと思ったことは全部本来なら気持ちいいはずだったんだよな。相手によると言うか。
昔、兄にキスされた時は吐きそうと言うか吐いたけど、隼人さんとのキスは吐かなかったし。
隼人さんがどこまで練習させてくれるかによって、僕の今後が決まってしまう気がする。
ああ、この考えこそが、依存か。反省しよ。
帰りに、隼人さんが手を出してきたから、自分から繋いだのに、隼人さんは笑って、「袋、持つってことだったんだけど。」と言った。
恥ずかしくて死ねる。
手を引っ込めようとした僕の手をしっかり捕まえて、「可愛いな、光。」と笑った。
これ、僕のこと馬鹿にしてるよね?僕、間違ってないよね?
「帰ったら、すぐ作るから、手伝えよ。」
手を繋いでお家へ帰るのは、子供の頃振りで、何故か泣きそうになった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
56
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる