35 / 51
監禁最終日❶ウィルのお仕事
今日は溜まりに溜まったゴミを掃除する日です。執事の仕事かと問われれば、違うとお答えいたします。ですが、奥様を愛する使用人の仕事かと問われれば、肯定いたします。
ゴミは、こびりついて離れません。
すでに、ここにいない幻影を追って、どこまでもねばねばくっついて参ります。
可燃ゴミなのですが、一部生ゴミがありますね。
放っておけば、既に腐っているため、食物連鎖の中に入っていけるというのに、待ちきれないのでしょうか。
私も同じ気持ちです。
どのような排除の仕方がよいか、ずっと考えていたのですよ。
とりあえず大元の方は少しお待ちください。少しずつ恐怖を与えるのです。
次は私。と慄き、怯え、後悔して生きることは素晴らしいことです。
私は死にたい、と思う人を殺したくはないのです。そんなにいい人ではないのです。汚い生恥を晒しつつ、もがいて生き続ける人を殺すのが楽しいのですよ。
でも泣き叫ぶ方はあまり好きではありません。何故かと言うと、うるさいからです。騒いだところで、終わりません。回避はされません。貴方を殺します。
暗闇で生命の危険を感じたなら、素直に受け入れて、目を瞑るのが正解です。見ようとしなければ、知らない間に死ねます。見ようとするから、怖いのです。身を委ねましょう。
ターゲットが見えてきました。ではこれから狩りに行くとしましょう。今日は忙しいので、サクッと終わらせますよ。
まずは奥様にたかる虫を始末しますね。
あー、だからさっきもいいましたように、喚いたって避けられないのですよ。貴方、懸想しましたよね。奥様を見て、俺の物にする、でしたっけ。
ふふ。貴方みたいな平民が伯爵夫人と釣り合うとでも?
ピート様は与しやすかったですか?
貴方はその顔を使ってあたかもアールが生きていたように見せたのですよね。
あら、顔が歪みましたね。
ああ、ピート様は爵位のないアールなど取るに足らないと追い返したのですね。
ええ、見て居ましたよ。腹をかかえて笑いましたから。
当たり前でしょう。気がつかなかったのですか。あのピート様は、アール様が大嫌いだったのですよ。妹ばかりにかまけ、自分の初恋のイリナ様を蔑ろにするアール様を。
おや、知らなかったのですか。
本当に頭が足りませんね。
そんなだから、利用されるのですよ。
アールにも。
あと、貴方の知らないことで私が知っているのは一つだけです。
何だと思います?
貴方の血筋、知りたくないですか。
え。本当にご存知ないのですか。困りましたね。
貴方とアール様は異母兄弟ということでしたが、調べたところ、そんな事実はありませんでした。
アールは自分に似た平民を探していただけの様です。貴方を躾けるのに飴として用意していた殺し文句だったのですよ。
貴族の庶子だと嘘をついて、兄弟だと信じ込ませる。そして飼い犬にするはずだったのでしょうね。
馬鹿の考えそうなことです。
あー、また、ほら、喚かないで。大きな声を出さなくても絶望はできるでしょう。
すでに侯爵家も潰されているのに、どうするつもりだったのですか。
そう言うところが、あまいのですよ。
ほら、深呼吸しましょう。
では目を閉じて。
そうです。これで、貴方は楽になれます。
ゴミは、こびりついて離れません。
すでに、ここにいない幻影を追って、どこまでもねばねばくっついて参ります。
可燃ゴミなのですが、一部生ゴミがありますね。
放っておけば、既に腐っているため、食物連鎖の中に入っていけるというのに、待ちきれないのでしょうか。
私も同じ気持ちです。
どのような排除の仕方がよいか、ずっと考えていたのですよ。
とりあえず大元の方は少しお待ちください。少しずつ恐怖を与えるのです。
次は私。と慄き、怯え、後悔して生きることは素晴らしいことです。
私は死にたい、と思う人を殺したくはないのです。そんなにいい人ではないのです。汚い生恥を晒しつつ、もがいて生き続ける人を殺すのが楽しいのですよ。
でも泣き叫ぶ方はあまり好きではありません。何故かと言うと、うるさいからです。騒いだところで、終わりません。回避はされません。貴方を殺します。
暗闇で生命の危険を感じたなら、素直に受け入れて、目を瞑るのが正解です。見ようとしなければ、知らない間に死ねます。見ようとするから、怖いのです。身を委ねましょう。
ターゲットが見えてきました。ではこれから狩りに行くとしましょう。今日は忙しいので、サクッと終わらせますよ。
まずは奥様にたかる虫を始末しますね。
あー、だからさっきもいいましたように、喚いたって避けられないのですよ。貴方、懸想しましたよね。奥様を見て、俺の物にする、でしたっけ。
ふふ。貴方みたいな平民が伯爵夫人と釣り合うとでも?
ピート様は与しやすかったですか?
貴方はその顔を使ってあたかもアールが生きていたように見せたのですよね。
あら、顔が歪みましたね。
ああ、ピート様は爵位のないアールなど取るに足らないと追い返したのですね。
ええ、見て居ましたよ。腹をかかえて笑いましたから。
当たり前でしょう。気がつかなかったのですか。あのピート様は、アール様が大嫌いだったのですよ。妹ばかりにかまけ、自分の初恋のイリナ様を蔑ろにするアール様を。
おや、知らなかったのですか。
本当に頭が足りませんね。
そんなだから、利用されるのですよ。
アールにも。
あと、貴方の知らないことで私が知っているのは一つだけです。
何だと思います?
貴方の血筋、知りたくないですか。
え。本当にご存知ないのですか。困りましたね。
貴方とアール様は異母兄弟ということでしたが、調べたところ、そんな事実はありませんでした。
アールは自分に似た平民を探していただけの様です。貴方を躾けるのに飴として用意していた殺し文句だったのですよ。
貴族の庶子だと嘘をついて、兄弟だと信じ込ませる。そして飼い犬にするはずだったのでしょうね。
馬鹿の考えそうなことです。
あー、また、ほら、喚かないで。大きな声を出さなくても絶望はできるでしょう。
すでに侯爵家も潰されているのに、どうするつもりだったのですか。
そう言うところが、あまいのですよ。
ほら、深呼吸しましょう。
では目を閉じて。
そうです。これで、貴方は楽になれます。
あなたにおすすめの小説
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。
無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。
彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。
ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。
居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。
こんな旦那様、いりません!
誰か、私の旦那様を貰って下さい……。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。