妻が浮気をしているようなので

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幸せ(イリナ+妻+夫)

寝室のベッドの上に夫と二人。夫とはあまり会話もない。夫は私の体を優しく抱きしめて、愛してる、と言った。一番意外な言葉。目を大きく開いた私に苦笑しながら、くちづける。私とキスするのは、結婚式以来ね。貴方、私のこと好きだったものね。ベッドの上で、身動きが取れないようにされて、いろんなところにキスをされる。下から覗くと、いつもと違う顔をしていた。

あら、この人意外と良い顔をしているわ。結婚しておいて、今気づくのもおかしいわよね。

力任せに突くような乱暴で独りよがりな人と違うひどく優しい抱き方は、貴方しかできないわ。何故か涙が出てくるの。貴方の為に、初めてをとっておけば良かった。欲にまみれず、ただ愛されることだけ考えれば良かった。今更後悔しても仕方がないけれど。

私は今幸せよ。愛されていると実感できるから。貴方の妻になれて良かったとおもえるから。

私は貴方の、愛を全て味わい尽くすわ。



       +

旦那様が、本当に伯爵領の執務室のベッドまで、私を降さなかったから、今の私は機嫌が悪いのよ。でも、ニヤリと笑う旦那様の顔が好みすぎて、怒りを保てないかも。これじゃ、ダメだわ。喜んでるように見えてしまうもの。

衝立があるから、かろうじて私の姿は執務室から見えなくなっているけれど、旦那様は仕事の合間に何をなさるおつもりなの。私がここにいても邪魔じゃないの?

何人かお客様が来るのですって?
尚更私ここにいない方が良いですよね。
あ、また、所有印をおつけになったのね。侍女に叱られますわよ。

もう、こんなことしている暇なんてないですわよ。指でかき混ぜないで下さいな。またスイッチが入ってしまいます。
ここでお預けですの?中々、厳しいですわ。帰ってくるまで、頑張ってお待ちしますわ。


       +


妻の味見をしようとしたら、最後までしたくなって欲望を抑えるのが大変だった。早く仕事を終わらせなければ。
できることなら、妻を僕以外の誰の目にも映らせたくない。
独り占めしたい。いつか引退したら、無人島にでも行って、二人だけで暮らしたい。そのためには後継を作ろう。これだけ毎日愛しあってたら、もう出来ていてもおかしくはないな。

子供が出来たら、僕は今度は子供に嫉妬しそうだ。妻の取り合いになったら、僕は大人になれそうにない。まだ見ぬ息子よ、お前の母は、僕のものだ。お前には渡さない。

まだ見ぬ息子か娘かを泣かせる未来しか見えない。母はあげられないけれど、父としての愛はたくさんあげるから、いつか顔を見せてね。



終わり


*本編終わりです。お読みいただきありがとうございました。明日から、番外編がいくつかあります。最後までよければ読んでください。

感想 3

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