44 / 133
第二章 真実のキスは藪の中
雨の中、弟とキスをする
ことの始まりは、久し振りに二人で出かけないか、とルーカスに誘われたことだった。
二人でなんて、モニカが邪魔をしてどうせ三人で行くことになると思っていたが、今日に限って彼女は素直に二人を送り出す。
「とくに、用事もないんだけどさ」
そう笑うルーカスの表情が、以前とは違う気がした。もうずっと、弟はロキシーのよく知る幼くて純粋でかわいらしい彼とは違っている。
背も伸びたし、声も低いし、考えをあまり話さないようになってしまった。
だから今こうして、街中を黙って隣を歩いていると、途端に何を考えているか分からなくなる。
「行きたいところとか、ある?」
問われても、思いつきはしなかった。
「どうせなら、街の外れまで歩いてみましょうか」
久し振りに、弟とゆっくり一緒にいたかったのだ。
それで、こうなった。
町外れまで歩いてきたところで、ぽつりと雨が降ってきた。雨宿りをしようと常に解放されている小さな教会に入った。
「寒くない?」
「寒くないわ」
と答えたにも関わらず、ルーカスは自分の上着をロキシーに差しだした。
小さな教会の中には二人の他には誰も居らず、壁にかかる聖母の絵がこちらに微笑んでいるだけだった。
あいにく司祭は不在で、信者の姿もない。二人きりの教会で雨が上がるのを待った。
いよいよ雨は本降りになった。まだ日が暮れる前だというのに、外は薄暗い。
「あの絵、お母様に似てるわ」
絵を指差した。名もなき画家の絵だが、まなざしがベアトリクスによく似ている。
ルーカスもそちらに目を向けた。
「最近思ってたけど、ルーカスってお母様にはあんまり似てないのね」
以前から思っていたことを口にすると、弟は意外そうな顔をした。
「知らなかったの? お母様は、オレにとっても継母なんだよ」
「ええ!? そうだったの!?」
ロキシーの反応に、ルーカスは苦笑する。
「ずっと一緒に住んでたのに、気づかなかった? ふらりとあの片田舎に現れたお母様に、妻を亡くしたお父様が一目惚れしたって聞いたけど」
「そんなの、一度だって聞いたことないわ!」
今の今まで、ベアトリクスがルーカスを産んだのだと思っていた。
では母は、まったく血の繋がらない子供二人を、死の間際まで育てたというのか。
「お母様にとっては血のつながりだけが、家族のつながりじゃなかったんだよ」
ルーカスも聖母の絵を見つめた。そこに母の面影を探すように。
(お母様って本当に素敵な人だったのね)
いつか自分も母のように強く優しくなれるだろうか。
聖母の絵はそんなロキシーへただ優しく微笑みかけるだけだ。母はもういない。だがいつだって、その存在を感じていた。
ふと、ルーカスがこちらに視線を向けているのに気が付いた。今日一日、ずっと彼はそうだった。何か言いたげにロキシーを見つめ、だが何も言わずに逸らすのだ。
誰に対してもはっきりものを言う弟は、たまにロキシーに対してだけは寡黙になった。
「どうしたの?」
だから聞いてやる。これも姉の務めだ。沈黙の後で、ルーカスは答える。
「……もしオレが、ロキシーのために、ロキシーの大切なものを壊したら、嫌いになる?」
「どんな事があっても、ルーカスを嫌いになんてならないわ。大切な弟だもの」
しかしルーカスは首を横に振った。
「弟じゃなくていい」
目を伏せ、そして上げた。はっきりと見つめ合い、その真剣な瞳にロキシーは何も言えなくなってしまった。
「嫌われても構わない。一生、ロキシーの弟でいたくないんだ」
ロキシーの心臓の鼓動が激しくなる。知りたくない。これ以上、彼に言わせてはだめだ。だがやはり、言葉は出てこない。
「出会った日から今日まで、ロキシーのこと姉さんだと思ったことはただの一度だってない」
ルーカスはそんなロキシーに間を与えないかのように続ける。
「オレにとって、ロキシーはずっと女の子だった。たったひとり、側にいたいし、いてほしいって望む、そんな女の子だったんだ」
遂に聞いてしまう。今まで避けてきた問題について。
「自分でも普通じゃないって分かってる。だけど血は繋がってない。姉弟として出会ってなければ、全然おかしな感情じゃないはずだって、いつだって自分に言い聞かせてきた。
シャノンじゃないよ。オレの好きな人は、ずっとロキシーだった。生きる意味は、ロキシーだった」
好意を告白されているのだ。
ロキシーの中に、驚きはなかった。心のどこかでは感づいていたのだ。
弟の愛情が、普通姉弟の中に生まれるものとは別の愛であるということに。
「……ごめん。こんなこと言われて、気味が悪いだろ」
声は震えていた。
ルーカスは罪人が許しを請うように、ロキシーの前に頭を垂れた。両手に顔を埋め、告白を後悔しているかのようだった。
「ルーカス、平気よ。気味が悪いなんて、少しも思わないから」
顔を上げないまま、弟は言う。
「ロキシーは優しすぎるんだよ。だから皆に、つけいられるんだ……オレや、モニカ、それに、あいつにも……」
「優しくなんてないわ……」
ただ、罪があるだけだ。過去に犯した罪が。
大罪を犯した自分が、どうして人を責められる。
ようやく、ルーカスは顔を上げた。その目は赤く潤んでいる。
ロキシーは動揺した。幼いとき、いつだって、ルーカスの心はロキシーのものだった。ロキシーの心だって、ルーカスのものだった。
一人が笑えばもう一人も笑い、一人が泣けば、もう一人も泣いた。同じように、心が揺れ動いた。
それは、今でも変わらないらしい。
「……最後だから。これでもう、終わりだ。今日が過ぎれば、オレはただの弟に戻るから。今まで通り、普通に姉さんを思いやる、いい弟でいるから……。だから、今日だけは、そうじゃないオレを許して欲しい」
ルーカスを愛しているとはっきりと言える。
だがそれが、家族としての愛なのか、異性へ抱く愛なのか、判断はつかない。そもそもそこに、線引きが必要なのかさえ、ロキシーには分からなかった。分からず、ただ黙って弟を見ることしかできない。
弟はその違いをずっと知っていたんだろう。彼はロキシーより遥かに大人だった。
ゆっくりと、ルーカスの手がロキシーの肩に触れた。自分とはまるで似ていないその灰色の瞳を見続けることができず、顔を背けようとする。
だがそれは叶わなかった。
ルーカスの手が、そうはさせまいと今度はロキシーの頬に触れたからだ。だからロキシーは彼から目を逸らせない。
クリフにキスをされかけた時のような焦りはなかった。
ルーカスが言うような気味の悪さもなかった。
それでも代わりに、幸福があるわけでもなかった。
どういうわけか、胸いっぱいに広がるのは悲しみだった。訳の分からぬ切なさが、ひたすらにこみ上げてきた。
(わたしは、ずるい人――)
そっと唇が触れる。
神様は祭壇から見ているだろうか。目の前で、弟とキスをしているロキシーのことを。
たった一度、触れるような口づけだった。
「……ごめん」
こんな時でさえ、弟は謝る。
ロキシーから身を離し、立ち上がったルーカスは首を横に振った。
「ごめん、ロキシー。本当に、ごめん」
苦悶の表情を浮かべるルーカスは、謝罪を繰り返しながら後ずさる。
何かを言わなければ。なにかルーカスを励ますようなことを。
――気にしてないわ。全然平気よ。少しも傷ついてないから。
何ひとつ本心ではない。だから言葉にはならなかった。
代わりに、心臓が嫌に脈打っている音だけが体に響く。
逃げるようにしてルーカスは教会を出て行った。
彼によって開かれた扉が、外の雨音を教会内へと轟かせる。
ようやくロキシーは我に返る。
「ルーカス!」
ここで彼を行かせたら、二度と帰っては来ないんじゃないか。
そんな不安が胸によぎった。
「ルーカス! 待って!」
後を追うように教会を出た。
だが既に弟の姿はなく、先ほどよりも更に勢いを増した大量の雨が、轟音を立てて降り注いでいるだけだった。
二人でなんて、モニカが邪魔をしてどうせ三人で行くことになると思っていたが、今日に限って彼女は素直に二人を送り出す。
「とくに、用事もないんだけどさ」
そう笑うルーカスの表情が、以前とは違う気がした。もうずっと、弟はロキシーのよく知る幼くて純粋でかわいらしい彼とは違っている。
背も伸びたし、声も低いし、考えをあまり話さないようになってしまった。
だから今こうして、街中を黙って隣を歩いていると、途端に何を考えているか分からなくなる。
「行きたいところとか、ある?」
問われても、思いつきはしなかった。
「どうせなら、街の外れまで歩いてみましょうか」
久し振りに、弟とゆっくり一緒にいたかったのだ。
それで、こうなった。
町外れまで歩いてきたところで、ぽつりと雨が降ってきた。雨宿りをしようと常に解放されている小さな教会に入った。
「寒くない?」
「寒くないわ」
と答えたにも関わらず、ルーカスは自分の上着をロキシーに差しだした。
小さな教会の中には二人の他には誰も居らず、壁にかかる聖母の絵がこちらに微笑んでいるだけだった。
あいにく司祭は不在で、信者の姿もない。二人きりの教会で雨が上がるのを待った。
いよいよ雨は本降りになった。まだ日が暮れる前だというのに、外は薄暗い。
「あの絵、お母様に似てるわ」
絵を指差した。名もなき画家の絵だが、まなざしがベアトリクスによく似ている。
ルーカスもそちらに目を向けた。
「最近思ってたけど、ルーカスってお母様にはあんまり似てないのね」
以前から思っていたことを口にすると、弟は意外そうな顔をした。
「知らなかったの? お母様は、オレにとっても継母なんだよ」
「ええ!? そうだったの!?」
ロキシーの反応に、ルーカスは苦笑する。
「ずっと一緒に住んでたのに、気づかなかった? ふらりとあの片田舎に現れたお母様に、妻を亡くしたお父様が一目惚れしたって聞いたけど」
「そんなの、一度だって聞いたことないわ!」
今の今まで、ベアトリクスがルーカスを産んだのだと思っていた。
では母は、まったく血の繋がらない子供二人を、死の間際まで育てたというのか。
「お母様にとっては血のつながりだけが、家族のつながりじゃなかったんだよ」
ルーカスも聖母の絵を見つめた。そこに母の面影を探すように。
(お母様って本当に素敵な人だったのね)
いつか自分も母のように強く優しくなれるだろうか。
聖母の絵はそんなロキシーへただ優しく微笑みかけるだけだ。母はもういない。だがいつだって、その存在を感じていた。
ふと、ルーカスがこちらに視線を向けているのに気が付いた。今日一日、ずっと彼はそうだった。何か言いたげにロキシーを見つめ、だが何も言わずに逸らすのだ。
誰に対してもはっきりものを言う弟は、たまにロキシーに対してだけは寡黙になった。
「どうしたの?」
だから聞いてやる。これも姉の務めだ。沈黙の後で、ルーカスは答える。
「……もしオレが、ロキシーのために、ロキシーの大切なものを壊したら、嫌いになる?」
「どんな事があっても、ルーカスを嫌いになんてならないわ。大切な弟だもの」
しかしルーカスは首を横に振った。
「弟じゃなくていい」
目を伏せ、そして上げた。はっきりと見つめ合い、その真剣な瞳にロキシーは何も言えなくなってしまった。
「嫌われても構わない。一生、ロキシーの弟でいたくないんだ」
ロキシーの心臓の鼓動が激しくなる。知りたくない。これ以上、彼に言わせてはだめだ。だがやはり、言葉は出てこない。
「出会った日から今日まで、ロキシーのこと姉さんだと思ったことはただの一度だってない」
ルーカスはそんなロキシーに間を与えないかのように続ける。
「オレにとって、ロキシーはずっと女の子だった。たったひとり、側にいたいし、いてほしいって望む、そんな女の子だったんだ」
遂に聞いてしまう。今まで避けてきた問題について。
「自分でも普通じゃないって分かってる。だけど血は繋がってない。姉弟として出会ってなければ、全然おかしな感情じゃないはずだって、いつだって自分に言い聞かせてきた。
シャノンじゃないよ。オレの好きな人は、ずっとロキシーだった。生きる意味は、ロキシーだった」
好意を告白されているのだ。
ロキシーの中に、驚きはなかった。心のどこかでは感づいていたのだ。
弟の愛情が、普通姉弟の中に生まれるものとは別の愛であるということに。
「……ごめん。こんなこと言われて、気味が悪いだろ」
声は震えていた。
ルーカスは罪人が許しを請うように、ロキシーの前に頭を垂れた。両手に顔を埋め、告白を後悔しているかのようだった。
「ルーカス、平気よ。気味が悪いなんて、少しも思わないから」
顔を上げないまま、弟は言う。
「ロキシーは優しすぎるんだよ。だから皆に、つけいられるんだ……オレや、モニカ、それに、あいつにも……」
「優しくなんてないわ……」
ただ、罪があるだけだ。過去に犯した罪が。
大罪を犯した自分が、どうして人を責められる。
ようやく、ルーカスは顔を上げた。その目は赤く潤んでいる。
ロキシーは動揺した。幼いとき、いつだって、ルーカスの心はロキシーのものだった。ロキシーの心だって、ルーカスのものだった。
一人が笑えばもう一人も笑い、一人が泣けば、もう一人も泣いた。同じように、心が揺れ動いた。
それは、今でも変わらないらしい。
「……最後だから。これでもう、終わりだ。今日が過ぎれば、オレはただの弟に戻るから。今まで通り、普通に姉さんを思いやる、いい弟でいるから……。だから、今日だけは、そうじゃないオレを許して欲しい」
ルーカスを愛しているとはっきりと言える。
だがそれが、家族としての愛なのか、異性へ抱く愛なのか、判断はつかない。そもそもそこに、線引きが必要なのかさえ、ロキシーには分からなかった。分からず、ただ黙って弟を見ることしかできない。
弟はその違いをずっと知っていたんだろう。彼はロキシーより遥かに大人だった。
ゆっくりと、ルーカスの手がロキシーの肩に触れた。自分とはまるで似ていないその灰色の瞳を見続けることができず、顔を背けようとする。
だがそれは叶わなかった。
ルーカスの手が、そうはさせまいと今度はロキシーの頬に触れたからだ。だからロキシーは彼から目を逸らせない。
クリフにキスをされかけた時のような焦りはなかった。
ルーカスが言うような気味の悪さもなかった。
それでも代わりに、幸福があるわけでもなかった。
どういうわけか、胸いっぱいに広がるのは悲しみだった。訳の分からぬ切なさが、ひたすらにこみ上げてきた。
(わたしは、ずるい人――)
そっと唇が触れる。
神様は祭壇から見ているだろうか。目の前で、弟とキスをしているロキシーのことを。
たった一度、触れるような口づけだった。
「……ごめん」
こんな時でさえ、弟は謝る。
ロキシーから身を離し、立ち上がったルーカスは首を横に振った。
「ごめん、ロキシー。本当に、ごめん」
苦悶の表情を浮かべるルーカスは、謝罪を繰り返しながら後ずさる。
何かを言わなければ。なにかルーカスを励ますようなことを。
――気にしてないわ。全然平気よ。少しも傷ついてないから。
何ひとつ本心ではない。だから言葉にはならなかった。
代わりに、心臓が嫌に脈打っている音だけが体に響く。
逃げるようにしてルーカスは教会を出て行った。
彼によって開かれた扉が、外の雨音を教会内へと轟かせる。
ようやくロキシーは我に返る。
「ルーカス!」
ここで彼を行かせたら、二度と帰っては来ないんじゃないか。
そんな不安が胸によぎった。
「ルーカス! 待って!」
後を追うように教会を出た。
だが既に弟の姿はなく、先ほどよりも更に勢いを増した大量の雨が、轟音を立てて降り注いでいるだけだった。
あなたにおすすめの小説
心の中にあなたはいない
ゆーぞー
恋愛
姉アリーのスペアとして誕生したアニー。姉に成り代われるようにと育てられるが、アリーは何もせずアニーに全て押し付けていた。アニーの功績は全てアリーの功績とされ、周囲の人間からアニーは役立たずと思われている。そんな中アリーは事故で亡くなり、アニーも命を落とす。しかしアニーは過去に戻ったため、家から逃げ出し別の人間として生きていくことを決意する。
一方アリーとアニーの死後に真実を知ったアリーの夫ブライアンも過去に戻りアニーに接触しようとするが・・・。
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
いつも隣にいる
はなおくら
恋愛
心の感情を出すのが苦手なリチアには、婚約者がいた。婚約者には幼馴染がおり常にリチアの婚約者の後を追う幼馴染の姿を見ても羨ましいとは思えなかった。しかし次第に婚約者の気持ちを聞くうちに変わる自分がいたのだった。
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。