コロシアムでチャンピオンになった勇者は、気ままに魔王討伐にむかいます

ヒムネ

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畑をやらせない

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 ルナはの姿に種族転生をしていた。そして膝まづいて全てをシャルルの育ての親であるクリスに白状した。その告白にクリスは、
「殺される覚悟は出来ているんじゃろうなぁぁっ、小娘っ!!!」
 当然、激怒した。
 だがそれでもクリスに。それを聞いたクリスはトレチと共にその場を去ったのだった……。

 ――三日目、シャルルは夢中になって畑仕事に勤しんでいた。二日目には身体に鈍い痛みを感じる筋肉痛だ。やっぱり身体を鍛えていても使ってない場所があるんだなと、どんどん楽しくなっていった。
「ヘヘっ、弱そうなマヌケ顔が、ちったあマシになっじゃねぇ―が」
「身体を動かして汗をかいてるとつい夢中になって……やっぱ体を動かすのは最高だぜ」
「へへっ、そうか、そいつはよかった」
「そういえばイコーナは……」
「サクヤさんが連れてった、あの人に任せておきゃあいい」
〔何かは分からないけど、頑張れイコーナ……ん?〕
 シャルルが空を見上げるとドドドと突如としていつもよりも長い地震が起きた。
「まさか魔物かっ!」
 地上からやってきたのは剣を持った魔物の大群が現れたのだ。
「こりゃあかんわっ」
 ブリ爺さんは使っていたまさかりを持って構えると反応して襲いかかってきた。
「いい広場だ、誰でもいいから殺っちまえぇーっ!」
「うわっ、畑はやらせねぇ!」
 応戦するも畑を荒そうとする剣を振り回す魔物達は数段強く苦戦するブリ爺さん。
 
「おまえら……やめろっ!!!」

 シャルルの怒号で魔物は一斉に彼の方に首を向けた。

「シャルル……」
「おまえら……どれだけ畑が、ブリ爺さんたちが大変な中、命をかけて育ててるのか……わかってんのかぁぁぁーっ!!!」

 その時、シャルルの炎が燃え出し完全に、いや以前以上に燃えていた。そのあとシャルルはニヤリとした。
「へへっ、こんなに真っ直ぐブチのめしたいなんて思ったのは初めてだっ」
 すると挑発するように魔物は畑を襲い始めると、突然と畑全体が青い炎が包むように囲んだ。
「そんなっ、畑がっ……あれ?」
魂帯スピリット・トロピクス……畑は囲んだから、だいじょうぶだよブリ爺さん」
「ほんとだべっ!」
「だが、魔物おまえらがこの魂の炎スピリット・ファイアに触れれば灰になるっ!」

 シャルルの忠告にお構い無しに魔物は畑に侵入しようとするが魔物も素手で炎を触れずに手をあぐねていた。
「シャルルおめぇ……」
「みんなブリ爺さんの野菜に日々助けられてんだ。絶対に畑をやらせはしないよ」
「何をやっているかっ!」
 魔物の中から大きな声が聞こえてシャルルが目を向けると槍を持った水色の魔族が怒鳴っていた。
「火など我が魔法で消し去ってくれるわ濁り水ブリュンヌっ!」
 魔法を唱えると両手から濁ったような色の水を噴射し消し始めた。それをまずいとブリ爺さんには待機してもらい飛び出したシャルル。
「やめろぉぉっ!」
「むっ!」
 キィーンッ、シャルルの片手剣を相手は槍で受け止めた。
「むっ!貴様はっ……そうかお前がシャルルだなっ!?」
「水使いっ、畑はやらせねぇ!」
「我が名はヴォルテ、ヴォレムの仇は取らせてもらう!」
「ヴォレム……あの炎使いかっ!?」
檻の渦ヴィアベルっ!」
 ヴォルテの魔法がまるで大気から集めた水分がシャルルを覆い渦となって囲んだ。
「渦、か……いてっ!」
「その渦はどんどん縮まりやがて貴様をズタズタに切り裂く……」

火山爆発ヴォルケーノ

 ボォンッと爆発した後、水滴はジュワ~ッと

「へっ、大したことないぜ」
「なっ、青い炎っ、青い炎で蒸発させたのか!?」
 渦を難なくかき消したシャルルを危険と見なしたヴォルテは後ろに下がり再び魔法を唱える。
「させるかよ」
「魔王様っ、力を使わせていただきますっ!」
「魔王っ!」
「そうだっ、魔王様は今3つの精霊の力を持っている。その一つを分けていただいたのだ!」
ヴォルテこいつは水魔法ってことは!?〕
魔王様の大渦サタン・ヴィアベルっ!」
 最初の渦のようだが、大渦は徐々に濃い青えと変色し強くなったように感じる。
火山爆発ヴォルケーノっ!」
「無駄よ、もう終わりだ!」
 大渦の水壁を蒸発させるもすぐに再生、壁厚く強い。更に徐々に渦の中は狭まってくる。魔王が奪った水の精霊の力でここまで強くなるのかと思いつつも脱出を考え、魔法を唱え放った。
深く青い海と炎コバルトブルー・フレアっ!」
 先程よりも水壁は蒸発して外が僅かに見えるも塞がれた。渦は更に狭まる。
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