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プリンセス ―ショート―
ゴルドバ城
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翌日、要件を頼まれた騎士ホマと数人の兵が戻ると、
「頼まれた物は用意いたしました。ロベリー王女······」
渡された物、それは片手で持てる程の小さな巾着袋。ロベリーは二重に袋に包みベルトの左腰に掛け、
「これで準備は整いました。馬の準備は」
城の扉から姿を現すと寒さはあるもののじっと日の光を浴びて自身のやるべき事に集中していく。
正門前には騎士や兵士達は1000人近く待機していて先頭にいるヤクナが、
「整いましたが、この数で本当によろしいのですか?」
「はい、おそらくは問題ないと思っています」
「そうですか、では」
「はい······ランク城の騎士っ、兵士たちよっ!」
目がキリッと変わり今までのロベリー王女とは別人と誰もが思うほど力強く声を上げた。
「これから、戦いに向かいます」
すると皆も彼女の声力でキリッとした目に変わる。
「しかし私は、大きな戦いにはならないと考えておりますが万が一大きな争い、戦争になった場合、絶対に」
拳にした右手を胸にそうっとあて、
「自分の身を守りなさい」
えっ、と思わぬ言葉にざわめくも一部の兵は王女らしいと思う人も。
「相手を一人でも多く殺そうとするのではなく味方どうしで力を合わせ身を守るのです。これは王女の命令であります」
一旦は不思議そうな顔をする兵たちだがロベリー王女は真剣その者。その強い意思に『王女の命令』とあらば『自身の身を守る事』を頭に叩き入れる騎士、兵士。
「ホセ、別働隊の準備は出来ましたか?」
今回からは馬2頭が引く別働隊の馬車を準備をしていた。
「はい、問題なく」
確認をするロベリーは全ての準備が整い、愛馬のロネリーの首をポンポンと柔らかくたたき乗ると、
「ではこれより、我らランク軍はゴルドバ城に向け進軍する。行きますっ!」
王女の掛声に続き「おおーっ!」と約1000人もの騎乗した兵たちの馬の蹄を鳴らし早朝にも隣国ゴルドバ城攻略へと向かって行く······。
ゴルドバ城、丘の頂きにあり麓には城下町で正門から縦長に囲まれた様な中にまたお城が佇む。正門は黒い門扉で、左右に二人の女性が戦っているかの様な形の石像。入ると第1中庭、その先に第2、更にその先には第3中庭でまたお城、そのまま真っ直ぐ進んだ先の広場の前に黄色い屋根の王女の家がある。
いつもの様に両手で水をすくい顔に付け眠気を覚ますと洗面所で髪を整えるレモンイエローの黄色髪のベルディ王女、
「大変ですベルディ王女!」
顔をフェイスタオルで拭いている間に声に気づき蛇口を止めクシを置いて玄関へと駆け付け開く。
「どうしたの、こんな朝早く」
「ここに向かってくる大軍の情報を見張りから連絡を受けました」
先程の優しい目から戦う者の鋭い目になるベルディは「どこの国?」と尋ねると、
「おそらく、ランク城で間違いないかと」
「ランク城、あのピンク髪の王女様ね」
昨日の記事は確認している。
そんな、この二人が、また戦う者が増えてしまったとがっかりした。
でもまさか本当にあの気弱そうなランク城の王女自らがこちらに向かって、しかも大軍となると······ベルディの頭に戦争の2文字が浮かぶ。
「ベルディ王女」と返答を待つ兵士、考え過ぎて立ち止まる時間も惜しいため、
「じゃあまず騎士団長に伝えて、それと起こせるだけの騎士、兵士を起こしなさい。私もすぐ向かいます」
返事をして早々と言われた通りの支持で動き一気に慌ただしくなる兵達、自分もと宜しくの試着をしようとしたら『右手の親指と4指で顎をなでおろしながら指を閉じそれを2回繰り返す様な王女の彫刻の扉』から、
「姉さん、どうしたの?」
「チェコ、実はね――」
ショートカットで同じレモンイエローの黄色髪の4歳年下で妹であるチェコ、彼女にも事情を話す。
「あの国は戦争をするような国ではない、と聞いたことあるけど今度はランク城と戦うのね······」
「ホントッ、戦いには向かないようなお嬢様だった、あの時は。まさか、その彼女から仕掛けて来るなんて」
眉毛がハの字になるほど皺を寄せ、終わりの見えない戦争にまた行くのかという眼で姉を見るチェコ、
「そんな顔しない、あたしの強さ知ってるでしょっ」
もちろんよというのも、戦いの歴史が長いゴルドバ城の王、王女の血を色濃く受け継ぎ子どもの頃から剣を教えられた彼女はライト騎士団長と戦っても引けを取らないと言わせるほどの『剣の天才児』や『クイーン·ザ·セレブレイドの生まれ変わり』とゴルドバ内では言われているのだ。
そんな事は側で姉を見てきた自分が一番よく知っているけど、でも戦争に絶対はない。
話しながら淡々と鎧を試着し剣を腰にかけ、
「ベルディ姉さん」
「チェコ、さっきはああ言ったけど、もし、万が一私に何かあったときはお城の事はお願いよ······ゴルドバの未来のためにも、ね」
「わかってる······」
けど、そんなこと、考えたくもない······。
こんな時でも余裕のある笑みを崩さないベルディ王女は第2、第1中庭の扉を開き、兵たちの元へと向かう······。
今日も快晴だが城のすぐ外には早朝にも関わらず騎士や兵士たちがあくびをしながらも集まっていた。
「シャキッとしなさい、まったく」
緊張感のない部下に呆れて注意をしているのは騎士団長のライト、そこに、
「待たせたわ」
「ベルディ王女」
ベルディは早速集められた人数に確認をとると騎士、兵士約700人。
「すいませんベルディ王女、もう少しお待ち頂ければもっと揃うかと」
緊急なため無理もないとベルディ王女が難しい顔で悩んでいると思いきやすぐ、
「数はもういい、これで待ち構えましょっ」
えーっ、と城の屋根に止まる鳥が驚き飛んでいくほどの声が兵たちから出ても変わらず余裕の笑みのベルディと対象的に焦るライト騎士団長は、
「そっ、それではっ、相手は1000もの大軍ですぞ王女」
「だけど、それはあくまでも戦った時の話。私が、彼女と話してみるから」
ベルディ王女の言葉に納得する者もいるが、またかと不満を漏らす兵も、という両極端な姿があった。
「王女、またそのような事を······ゴルドバ城王女の名が泣きますぞ」
不満があるのはライト騎士団長も同じで、というのもこの国は城と城下町の国民もふくめ右翼と左翼で別れていたのだ。
右翼はベルディ王女の『話し合いによる和平』、左翼はゴルドバ城の戦い続けた歴史『武力による和平』が存在する。
「――ベルディ王女、それはいったいっ!」
「いま言ったとおり、もうこちらから戦争を仕掛けるような事はしないわ。それがこれからのゴルドバ城よ」
円卓の間から1週間前の謁見の間で、納得のいかないライト騎士団長およびこれまでの元王や王女だった者たちによるベルディへの説得。
「戦争をしない? 考え直しなさいベルディッ」
「そうじゃよ、戦いこそビスカやギトス、ニゲラニにも負けないこの国の力っ」
「おじいちゃん、おばあちゃん······過去がそうだったからそうする? そんなの間違ってるわ」
口答えするベルディを睨むのは、到底一般人には手に入りそうもないキラリと光る金の冠やネックレスを付けた豪華で派手な衣装の祖父母、
「歴史こそがこの国の形ではないか、その形が戦いという戦争なのだ。つまりこの国は戦争によって護られてきたのだ、それをお前は」
「歴史とはそこから良いことを学び、失敗した事、間違った事をり返さないため。何でも『歴史だから戦う』なんて私は賛成しない」
「頼まれた物は用意いたしました。ロベリー王女······」
渡された物、それは片手で持てる程の小さな巾着袋。ロベリーは二重に袋に包みベルトの左腰に掛け、
「これで準備は整いました。馬の準備は」
城の扉から姿を現すと寒さはあるもののじっと日の光を浴びて自身のやるべき事に集中していく。
正門前には騎士や兵士達は1000人近く待機していて先頭にいるヤクナが、
「整いましたが、この数で本当によろしいのですか?」
「はい、おそらくは問題ないと思っています」
「そうですか、では」
「はい······ランク城の騎士っ、兵士たちよっ!」
目がキリッと変わり今までのロベリー王女とは別人と誰もが思うほど力強く声を上げた。
「これから、戦いに向かいます」
すると皆も彼女の声力でキリッとした目に変わる。
「しかし私は、大きな戦いにはならないと考えておりますが万が一大きな争い、戦争になった場合、絶対に」
拳にした右手を胸にそうっとあて、
「自分の身を守りなさい」
えっ、と思わぬ言葉にざわめくも一部の兵は王女らしいと思う人も。
「相手を一人でも多く殺そうとするのではなく味方どうしで力を合わせ身を守るのです。これは王女の命令であります」
一旦は不思議そうな顔をする兵たちだがロベリー王女は真剣その者。その強い意思に『王女の命令』とあらば『自身の身を守る事』を頭に叩き入れる騎士、兵士。
「ホセ、別働隊の準備は出来ましたか?」
今回からは馬2頭が引く別働隊の馬車を準備をしていた。
「はい、問題なく」
確認をするロベリーは全ての準備が整い、愛馬のロネリーの首をポンポンと柔らかくたたき乗ると、
「ではこれより、我らランク軍はゴルドバ城に向け進軍する。行きますっ!」
王女の掛声に続き「おおーっ!」と約1000人もの騎乗した兵たちの馬の蹄を鳴らし早朝にも隣国ゴルドバ城攻略へと向かって行く······。
ゴルドバ城、丘の頂きにあり麓には城下町で正門から縦長に囲まれた様な中にまたお城が佇む。正門は黒い門扉で、左右に二人の女性が戦っているかの様な形の石像。入ると第1中庭、その先に第2、更にその先には第3中庭でまたお城、そのまま真っ直ぐ進んだ先の広場の前に黄色い屋根の王女の家がある。
いつもの様に両手で水をすくい顔に付け眠気を覚ますと洗面所で髪を整えるレモンイエローの黄色髪のベルディ王女、
「大変ですベルディ王女!」
顔をフェイスタオルで拭いている間に声に気づき蛇口を止めクシを置いて玄関へと駆け付け開く。
「どうしたの、こんな朝早く」
「ここに向かってくる大軍の情報を見張りから連絡を受けました」
先程の優しい目から戦う者の鋭い目になるベルディは「どこの国?」と尋ねると、
「おそらく、ランク城で間違いないかと」
「ランク城、あのピンク髪の王女様ね」
昨日の記事は確認している。
そんな、この二人が、また戦う者が増えてしまったとがっかりした。
でもまさか本当にあの気弱そうなランク城の王女自らがこちらに向かって、しかも大軍となると······ベルディの頭に戦争の2文字が浮かぶ。
「ベルディ王女」と返答を待つ兵士、考え過ぎて立ち止まる時間も惜しいため、
「じゃあまず騎士団長に伝えて、それと起こせるだけの騎士、兵士を起こしなさい。私もすぐ向かいます」
返事をして早々と言われた通りの支持で動き一気に慌ただしくなる兵達、自分もと宜しくの試着をしようとしたら『右手の親指と4指で顎をなでおろしながら指を閉じそれを2回繰り返す様な王女の彫刻の扉』から、
「姉さん、どうしたの?」
「チェコ、実はね――」
ショートカットで同じレモンイエローの黄色髪の4歳年下で妹であるチェコ、彼女にも事情を話す。
「あの国は戦争をするような国ではない、と聞いたことあるけど今度はランク城と戦うのね······」
「ホントッ、戦いには向かないようなお嬢様だった、あの時は。まさか、その彼女から仕掛けて来るなんて」
眉毛がハの字になるほど皺を寄せ、終わりの見えない戦争にまた行くのかという眼で姉を見るチェコ、
「そんな顔しない、あたしの強さ知ってるでしょっ」
もちろんよというのも、戦いの歴史が長いゴルドバ城の王、王女の血を色濃く受け継ぎ子どもの頃から剣を教えられた彼女はライト騎士団長と戦っても引けを取らないと言わせるほどの『剣の天才児』や『クイーン·ザ·セレブレイドの生まれ変わり』とゴルドバ内では言われているのだ。
そんな事は側で姉を見てきた自分が一番よく知っているけど、でも戦争に絶対はない。
話しながら淡々と鎧を試着し剣を腰にかけ、
「ベルディ姉さん」
「チェコ、さっきはああ言ったけど、もし、万が一私に何かあったときはお城の事はお願いよ······ゴルドバの未来のためにも、ね」
「わかってる······」
けど、そんなこと、考えたくもない······。
こんな時でも余裕のある笑みを崩さないベルディ王女は第2、第1中庭の扉を開き、兵たちの元へと向かう······。
今日も快晴だが城のすぐ外には早朝にも関わらず騎士や兵士たちがあくびをしながらも集まっていた。
「シャキッとしなさい、まったく」
緊張感のない部下に呆れて注意をしているのは騎士団長のライト、そこに、
「待たせたわ」
「ベルディ王女」
ベルディは早速集められた人数に確認をとると騎士、兵士約700人。
「すいませんベルディ王女、もう少しお待ち頂ければもっと揃うかと」
緊急なため無理もないとベルディ王女が難しい顔で悩んでいると思いきやすぐ、
「数はもういい、これで待ち構えましょっ」
えーっ、と城の屋根に止まる鳥が驚き飛んでいくほどの声が兵たちから出ても変わらず余裕の笑みのベルディと対象的に焦るライト騎士団長は、
「そっ、それではっ、相手は1000もの大軍ですぞ王女」
「だけど、それはあくまでも戦った時の話。私が、彼女と話してみるから」
ベルディ王女の言葉に納得する者もいるが、またかと不満を漏らす兵も、という両極端な姿があった。
「王女、またそのような事を······ゴルドバ城王女の名が泣きますぞ」
不満があるのはライト騎士団長も同じで、というのもこの国は城と城下町の国民もふくめ右翼と左翼で別れていたのだ。
右翼はベルディ王女の『話し合いによる和平』、左翼はゴルドバ城の戦い続けた歴史『武力による和平』が存在する。
「――ベルディ王女、それはいったいっ!」
「いま言ったとおり、もうこちらから戦争を仕掛けるような事はしないわ。それがこれからのゴルドバ城よ」
円卓の間から1週間前の謁見の間で、納得のいかないライト騎士団長およびこれまでの元王や王女だった者たちによるベルディへの説得。
「戦争をしない? 考え直しなさいベルディッ」
「そうじゃよ、戦いこそビスカやギトス、ニゲラニにも負けないこの国の力っ」
「おじいちゃん、おばあちゃん······過去がそうだったからそうする? そんなの間違ってるわ」
口答えするベルディを睨むのは、到底一般人には手に入りそうもないキラリと光る金の冠やネックレスを付けた豪華で派手な衣装の祖父母、
「歴史こそがこの国の形ではないか、その形が戦いという戦争なのだ。つまりこの国は戦争によって護られてきたのだ、それをお前は」
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