夏にバナナから出てきたヤツは『2ヶ月間すませてください』と言うギャルの精霊バナナ·ガールだった。

ヒムネ

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ショッピングモールのイベント

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「う~ん、たくさんあるから迷っちゃうわねん」

「早く決めてくれよ母さん」


 複合ショッピングモールに来ていた末信すえのぶは末信ママと買い物に付き合っていた。
 彼も一学期が終わり夏休みということで親孝行もかねて手伝うことにしたのだ。


「え~っと・・・これと、これと、これと、これと、これとこれ、と」

「母さん適当に肉選んでないでちゃんと考えて」

「末信ヒドいわ、お母さんも考えて選んでるのに~」

「はぁあ?」


 しかし咄嗟に桜子ようこの件を思い出し、


「・・・ごめんよ」

「最近パパがお肉が足りないって言うしさ~」


 そういえばそんなことを言っていたと思い返す末信、仕方ないと買い物カゴを押して末信ママに付き合っていく。



 そんな末信の親孝行をよそに精霊バナナ·ガールのナナと千夏は化粧品店に寄っていた。


「お姉ちゃんこれどうかな」

「ふむふむキューカンバーの香水かー」


 キュウリのエキスを抽出した美容液の一種であり千夏は香水を選んでいるよう。


「でナナお姉ちゃんは、ホワイトフローラル」


 スズランなどの白い花の香り。


「これをー、ウエストあるいわ膝裏にー、1~2回プッシュして~・・・」

「お姉ちゃん次見に行こう」

「あらら、めっさ早いんですけど、流石は元気な小学生~」


 他にも口紅やつけ眉とうとうを見ていく千夏にナナも付き合ってすっかり末信たちのことを忘れて楽しんでいく······。



 ひと通り見終わり休憩椅子に座っていたら何やらイベントがやっている声がした。


「なんだろう?」

「なんかのイベントみたい、こうゆう複合ショッピングモールにはよくなんかあるし」

「あたし見てくる」

「あたしも行くわよ」


 疲れているわけでもないしと2人はショッピングモールの声のするイベント場所に向かうと、


「さぁぁああっ、ここにおられる着物美人さん!」


 人だかりが出来ていて外側にいる2人はなんとか潜り込んで見ていたら、元気なアナウンサーの女性の隣に赤い着物に緑の葉の柄が入っている。どうやら彼女が今回はやってきた人のようだ。


「どっかで見たことあるような~」


 千夏には何やら見覚えがあるようだが思い出せなかったが次の瞬間、


「なっななっなんとっ、大食い選手なのでぇぇーっす!」

「あっ、そうだっ、唯一の和風で美人大食い桜田さくらだ もち子!」

「お集まりのみなさん、今日はよろしゅうおねがい致します~」


「じつは今日ここでっ、なんとっ、彼女と大食い勝負をすることができまーす、さぁーっ、挑戦者はいるかなーっ?」


「大食いか~」


 ナナが悩む中、説明によるとここ複合ショッピングモールにて各飲食店を食べて周るという、面白そうで色々食べられるということでお得。


「ちょっとまってよナナお姉ちゃん」

「ん? まさか千夏ちゃんが」

「無理に決まってる。たぶんナナお姉ちゃん勝負する気でしょ」

「正解」指で丸をする。

「そう思った。でもここで人気出たら、騒ぎになるよ」


 そう言われてみれば自分が勝ってしまえば皆の注目を浴びてしまうのは必死・・・っと考え思いつき、


「大丈夫な方法思いついたわ」

「え、ホントに?」


 その大丈夫な方法とは······。



「さぁぁっ、手を挙げる者はいないかーっ?」

 和風美人とならザワつくが大食いと言われては恐縮してしまうのがほとんど、


「あら~、残念ですわ~、せっかく来ましたのに」


「その勝負、ワテが勝負いたしまっせー」


 わあっと会場がなぜか暗くなるとすぐライトが挑戦者を照らす。


「なっ、ななっ、なんだぁーっ? このマスク美人はー?」


「バナナグラサン1号、着物モー~ド」


 顔半分をマスクとサングラスで隠し、青い着物に水色の波の柄は明らかにもち子を意識した反対色。


「え、あなたが挑戦者するのかなー?」

「はい、ワテが挑戦いたしまっせ、ホッホッホッホッホッ」


 アナウンサーの女性が驚くが肝心のもち子は、


「ウチはかまいません、なにやら普通の方とは違うようなモノを感じますが」


 そういうって闘争心のようなオーラを感じていた。


「相手の強さを見抜くなんて、さすが大食いという闘いで稼いでるだけはあるわね」


 静かに言葉を送ったナナ、このあと2人は微動だにせず互いの眼を見つめ合う。
 その気配に決まりかなとアナウンサーの女性は、


「さぁーっ、決まりました勝負のお相手は、突然現れた謎のマスク美人との大食い対決だーっ!」


 対決は決まると一斉にスタッフが対戦場である最初のお店へと足を運ぶ。これを見ていた千夏は心配そうに「いつも大食いじゃないのに大丈夫かなナナお姉ちゃん」と呟く······。
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