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とっとと出ていけ
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「――あ~美味しかった」
「美味しかったですね、私かまくらで鍋を食べたの初めてなんです!」
「オレと千夏も初めてだよ」
う~んと思いっきり両腕を上げてリラックスして、
「みんなで食べると何でも美味しいわね・・・さ~てと」
みんなの目線は大魔王コーグに。
「やる? 大魔王ちゃん」
「あ、ああ覚悟しろ」
精霊バナナ·ガールでいまは軍隊長のナナとお供たちが構え大魔王コーグも構えるが、
「・・・はぁーっ、やめた」
なぜか両手を下げたのだ。
「やめたって?」
「戦うのをやめるよ、やさしい君たちの勝ちだ」
「「やったー!」」
相手を倒さずにここまでやってきた長い戦いに終止符をうったようだ。
喜んでいた末信、千夏、しかし桜子とナナは、
「どうしてあんたみたいな子どもが大魔王なんかになったのよ?」
「父さんがさ、自分が留守の間お前が大魔王を名乗れって言うからさ、言われた通りに名乗ったけどやっぱりむいてなんかなかった」
聞いてみれば大魔王コーグの哀しそうな雰囲気にさっきまでの温かい感じが変わる。
「そんなこと・・・」
「うん、あんたは大魔王にはむいてないわね」
「ナナさんそんなっ、コーグ君はお父さんに言われて」
「別に悪い意味じゃないわよ、ただあんたは大魔王っていうジョブに適してないってことよ」
「え? 大魔王のジョブに?」
「お父さんに言われてついたジョブが楽しくなかった。なら、他のいろ~んなジョブを試してみなさいよ」
「・・・他の、ジョブ?」
「そっ、今度はちゃんと自分で選んでね。んで、またダメなら他のジョブを選ぶ」
「考えたこともなかった、いつもこの部屋で1人だったから」
「そうやってジョブを変えながらのんびり世界を周るのも悪くないわよ」
「せかいを、まわる・・・か」
「うん、ナナさんの言うとおりだと思う。自分で変わりたいと思ったら変われるから」
「聖騎士・・・フフッ、ありがとう」
「あたしは桜子」
「ヨウコ」
「ちぇっ、オレたちはまるで蚊帳の外だぜ」
「よしよし、お兄ちゃんやかないの」
「オ、オレを励ますなっ」
プイッとすねたように見えてもこんな感じも悪くないと内心で思う末信だったが、
『情けない奴、それでも我の息子かっ!』
「お、お父さんっ!」
激しく揺れる部屋、
その瞬間コーグの足元から現れた黒い円がかれを吸い込もうとしていた。
「うわぁぁぁっ」
「コーグっ」
「ナナさんっ」
「桜子ちゃんっ」
「お兄ちゃんっ」
ナナがコーグの手を掴み順にみんなの手を繋いでなんとか吸引力に持ちこたえるが、
「くう~っ」
「お、おまえ、は、はなしてっ!」
「お前じゃねーつーのっ、ナナよナナっ」
「ナナっ、はなすんだっ、ぼ、ぼくは」
「離せるわけないでしょーがっ!」
「いいんだ、ぼくは、大魔王の子どもだから・・・」
「コーグくん・・・」
「ヨウコ、一瞬でも夢をみれてよかった」
「コーグくんっ!」
「さようなら・・・」
ブチッ、
「ぬあぁにカッコつけてんだクソガキャーッ、いま必死でどうするか考えてんだから黙って掴んどけおのれがぁぁぁーっ!」
はっ、とブチギレしたナナに皆は引き黙る。
『ムダだーっ、全て我が飲み込んでくれるわーっ!』
「くう~、飲み込むって・・・なら、末信っ!」
「は、はいー!」
「剣でたらふく食わしてやれ」
「剣で・・・わかったっ、いでよパイナップルッ」
ヒューッ、パイナップルが1つ、2つ、
「腹減ってんなら、たくさん食わしてやらー!」
どんどん大自然の剣から出されては食べていく大魔王の父親だったが、
『ぶぎゃっ、口がいてーっ、きざまら、ホガッ』
「ふっふっふっ、このままだとパイナップルの棘で血だらけよ、コーグのお父さん」
危険を察知したのか吸引をやめてコーグたちを吹き飛ばし姿を表した。さすがの大魔王の父親でも血だらけは嫌なようだ。
「ペっペっ、マジで痛ーし、ペっペっ」
吹き飛ばされ床に転げ落ちた5人、
「ボク、助かった」
「ったく、最後まで諦めんな、っとにも~」
「ナナ、ありがとう」
「貴様らぁぁーっ、よくも恥をかかせてくれたなぁぁーっ!」
ブチギレている大魔王の父親は正体を現した。
「これが我の正体、我が名はオーグ」
「・・・正体って、ただの黒い煙の塊じゃない」
「うるせぇーっ、さっきから貴様ぁーっ、絶対なめてるだろっ!」
「こ、こわい、けど~」
「ああ、なんかナナがいるとな」
「ナナお姉ちゃんがいると勝てる気がする」
「「うん」」
なので3人は自然と立ち上がり戦闘態勢に。だが大魔王の子どもであるコーグは、
「お、お父さん、ボク」
「コーグゥゥッ、オレの代わりも務まらねぇガキはもうオレの子じゃねぇーっ、とっとと出ていけーっ!」
「お、とう・・・さん、ぐすっ」
「さぁー勇者ども、一人残らずぶっ殺してやるから覚悟しろっ!」
完全に父親に見捨てられてしまった。
「あんたっ、父親のクセになんてこと言うのよっ!」
「言ったことも守れねぇガキは、クソのやくにもたちゃしねぇ」
「自身の血が通ったたった1人の子にそんな言い方するなんて・・・あなたはっ、あなたはだけはっ、絶対にゆるせないっ!」
静かに怒りをあらわにしたのは父親1人に育ててもらった桜子、
「こんな気持ちっ、生まれてっ、はじめてっ!」
「ようこ・・・」
「コーグ、大丈夫だから」
「キミ、は」
「千夏だよ、あたしたちが、ついてるから」
「あり、がとう、チナツ」
「こんな親父がこの世にいるなんてな、オレもさすがに穏やかじゃ、いられねぇ」
そしてゆっくりと歩き黙ってコーグの頭に優しく左手で擦るナナ、
「みんなもやる気出たところで、こんのバカヤローにお仕置きしてやろうじゃないのっ!」
真の大魔王オーグと勇者たちによる最終決戦が始まった······。
「美味しかったですね、私かまくらで鍋を食べたの初めてなんです!」
「オレと千夏も初めてだよ」
う~んと思いっきり両腕を上げてリラックスして、
「みんなで食べると何でも美味しいわね・・・さ~てと」
みんなの目線は大魔王コーグに。
「やる? 大魔王ちゃん」
「あ、ああ覚悟しろ」
精霊バナナ·ガールでいまは軍隊長のナナとお供たちが構え大魔王コーグも構えるが、
「・・・はぁーっ、やめた」
なぜか両手を下げたのだ。
「やめたって?」
「戦うのをやめるよ、やさしい君たちの勝ちだ」
「「やったー!」」
相手を倒さずにここまでやってきた長い戦いに終止符をうったようだ。
喜んでいた末信、千夏、しかし桜子とナナは、
「どうしてあんたみたいな子どもが大魔王なんかになったのよ?」
「父さんがさ、自分が留守の間お前が大魔王を名乗れって言うからさ、言われた通りに名乗ったけどやっぱりむいてなんかなかった」
聞いてみれば大魔王コーグの哀しそうな雰囲気にさっきまでの温かい感じが変わる。
「そんなこと・・・」
「うん、あんたは大魔王にはむいてないわね」
「ナナさんそんなっ、コーグ君はお父さんに言われて」
「別に悪い意味じゃないわよ、ただあんたは大魔王っていうジョブに適してないってことよ」
「え? 大魔王のジョブに?」
「お父さんに言われてついたジョブが楽しくなかった。なら、他のいろ~んなジョブを試してみなさいよ」
「・・・他の、ジョブ?」
「そっ、今度はちゃんと自分で選んでね。んで、またダメなら他のジョブを選ぶ」
「考えたこともなかった、いつもこの部屋で1人だったから」
「そうやってジョブを変えながらのんびり世界を周るのも悪くないわよ」
「せかいを、まわる・・・か」
「うん、ナナさんの言うとおりだと思う。自分で変わりたいと思ったら変われるから」
「聖騎士・・・フフッ、ありがとう」
「あたしは桜子」
「ヨウコ」
「ちぇっ、オレたちはまるで蚊帳の外だぜ」
「よしよし、お兄ちゃんやかないの」
「オ、オレを励ますなっ」
プイッとすねたように見えてもこんな感じも悪くないと内心で思う末信だったが、
『情けない奴、それでも我の息子かっ!』
「お、お父さんっ!」
激しく揺れる部屋、
その瞬間コーグの足元から現れた黒い円がかれを吸い込もうとしていた。
「うわぁぁぁっ」
「コーグっ」
「ナナさんっ」
「桜子ちゃんっ」
「お兄ちゃんっ」
ナナがコーグの手を掴み順にみんなの手を繋いでなんとか吸引力に持ちこたえるが、
「くう~っ」
「お、おまえ、は、はなしてっ!」
「お前じゃねーつーのっ、ナナよナナっ」
「ナナっ、はなすんだっ、ぼ、ぼくは」
「離せるわけないでしょーがっ!」
「いいんだ、ぼくは、大魔王の子どもだから・・・」
「コーグくん・・・」
「ヨウコ、一瞬でも夢をみれてよかった」
「コーグくんっ!」
「さようなら・・・」
ブチッ、
「ぬあぁにカッコつけてんだクソガキャーッ、いま必死でどうするか考えてんだから黙って掴んどけおのれがぁぁぁーっ!」
はっ、とブチギレしたナナに皆は引き黙る。
『ムダだーっ、全て我が飲み込んでくれるわーっ!』
「くう~、飲み込むって・・・なら、末信っ!」
「は、はいー!」
「剣でたらふく食わしてやれ」
「剣で・・・わかったっ、いでよパイナップルッ」
ヒューッ、パイナップルが1つ、2つ、
「腹減ってんなら、たくさん食わしてやらー!」
どんどん大自然の剣から出されては食べていく大魔王の父親だったが、
『ぶぎゃっ、口がいてーっ、きざまら、ホガッ』
「ふっふっふっ、このままだとパイナップルの棘で血だらけよ、コーグのお父さん」
危険を察知したのか吸引をやめてコーグたちを吹き飛ばし姿を表した。さすがの大魔王の父親でも血だらけは嫌なようだ。
「ペっペっ、マジで痛ーし、ペっペっ」
吹き飛ばされ床に転げ落ちた5人、
「ボク、助かった」
「ったく、最後まで諦めんな、っとにも~」
「ナナ、ありがとう」
「貴様らぁぁーっ、よくも恥をかかせてくれたなぁぁーっ!」
ブチギレている大魔王の父親は正体を現した。
「これが我の正体、我が名はオーグ」
「・・・正体って、ただの黒い煙の塊じゃない」
「うるせぇーっ、さっきから貴様ぁーっ、絶対なめてるだろっ!」
「こ、こわい、けど~」
「ああ、なんかナナがいるとな」
「ナナお姉ちゃんがいると勝てる気がする」
「「うん」」
なので3人は自然と立ち上がり戦闘態勢に。だが大魔王の子どもであるコーグは、
「お、お父さん、ボク」
「コーグゥゥッ、オレの代わりも務まらねぇガキはもうオレの子じゃねぇーっ、とっとと出ていけーっ!」
「お、とう・・・さん、ぐすっ」
「さぁー勇者ども、一人残らずぶっ殺してやるから覚悟しろっ!」
完全に父親に見捨てられてしまった。
「あんたっ、父親のクセになんてこと言うのよっ!」
「言ったことも守れねぇガキは、クソのやくにもたちゃしねぇ」
「自身の血が通ったたった1人の子にそんな言い方するなんて・・・あなたはっ、あなたはだけはっ、絶対にゆるせないっ!」
静かに怒りをあらわにしたのは父親1人に育ててもらった桜子、
「こんな気持ちっ、生まれてっ、はじめてっ!」
「ようこ・・・」
「コーグ、大丈夫だから」
「キミ、は」
「千夏だよ、あたしたちが、ついてるから」
「あり、がとう、チナツ」
「こんな親父がこの世にいるなんてな、オレもさすがに穏やかじゃ、いられねぇ」
そしてゆっくりと歩き黙ってコーグの頭に優しく左手で擦るナナ、
「みんなもやる気出たところで、こんのバカヤローにお仕置きしてやろうじゃないのっ!」
真の大魔王オーグと勇者たちによる最終決戦が始まった······。
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