44 / 50
お神輿
しおりを挟む
「ナッハッハッハッハ、圧勝、圧勝!」
メイド屋台に勝った上機嫌な精霊バナナ·ガールのナナは高笑いをしながら末信と桜子たちとアイスを食べていた。もちろんバナナアイスである。
「まあなんて言うの? あたしの美貌にメイドもメロメロってやつよ、ナッハッハッハ」
「・・・魔法を使ったクセに」
ボソッと横にらみの末信。
「やっぱこう、胸がドンッとして、お尻がプリンッて、してりゃ男なんてイチコロよね~」
「べ、別に全ての男がそうじゃねえだろ」
「全て、なんて言ってないでしょうが」
調子にのるナナに一歩引いている桜子は中々絡めないでいるとの両肩に手を掴み耳に、
「桜子ちゃんも~、ボンッ・キュッ・ボンッに、してあげよ・う・か?」
やさし~く声をかけた。
「ひゃ~あっ、え、遠慮しときます~っ」
「も~、桜子ちゃんカワイイ~!」
「ナナさん、くっつきすぎです~!」
おいおいと末信は呆れつつ拒絶する桜子が可愛いと見守っていると目の前から見たことのある二人組が、
「あっ、末信!」
「ん? 草加・・・と」
声を掛けたのは草加と隣の女性は紅杏だった。
「たまに見たことある不良だ」
「紅杏だ」
「おい、末信、魔法ギャルの人来てるのか?」
「ああナナか、ならあそこ」
指をさした先には抱きついて桜子の背中におぶっている姿が、
「おーいっ、姐さーん!」
「うにゃ?」「ナナさん、重いですー」
駆け寄る紅杏。
「お、こんなお祭りにも姿あらわすのね」
「ナナ姐さんのおかげ、草加が姐さんなら祭りに来るはずってね」
「おう、臭加」
「臭加じゃねえよ草加だっつーの、相変わらずだな~」
「あんたたちも元気で何よりよ」
ナナが最初見たときよりもスッキリとした笑顔の2人に安堵していると、ワッショイッ、ワッショイッと気合の入った大人達によるお神輿が耳に聞こえてきた。どうやらもう子どもは終わり大人のお神輿がどこかで始まったよう。
「お神輿か~······」
日が山にくっつく頃、東側と西側それぞれでのお神輿をはっぴを羽織った者たちが気合全開で担いでいて祭りも本場モード。
ナナたちは名物のお神輿とともに自然と同じ早さで歩いていた。お祭りの雰囲気にお神輿の熱意はやはり気分が盛り上がるものである。
「お神輿いいな~、あたしも入れてもらおうかな~」
「無理だよ、事前に参加してねえと」
「たしかにだけど分かんないじゃん? 参加出来たらあたしが神輿の上に乗って盛り上げてあげるのにね桜子ちゃん」
「ナナさん・・・あのですね、そもそもお神輿は神様の乗り物で担いでる人たちと一緒に地域を回ることによって人々に厄災から護り、豊作祈願を聞き入れたりと・・・」
「おい、あんた」
「なのでお神輿に乗るというのは神様に失礼・・・」
「おいっ」
「はっ、はい、あの、紅杏さんでしたっけ」
「姐さんならあっち」
ナナはすでにその場から離れてお神輿の担ぎ手と話している。
「もう~、ナナさん!」
しかしすぐ帰って、
「やっぱ、ダメだって」
「当たり前だろ、アホ」
ムカチンッ、
コカンッ、
「プギャーッ!」
生意気な末信にコカンキックが炸裂、そんな彼はほっといてなんとか皆でお神輿を担ぎたい。丁度そんなとき、諦めない彼女の前に救いの手が、
「どうすっかな~」
「ホッホッホッ、これはこの前のお嬢ちゃん」
「ブルー·シートのときのおばあちゃん!」
偶然にも花火大会のときに知り合った花美 夏子おばあちゃんが現れ、気がつけば役者が揃っていく······。
ワッショイ、ワッショイと汗水垂らすなか東と西のお神輿二組が互いの曲がり角で出会う、すると因縁のように睨み合う両者。
「西の・・・」
「東の・・・なんか、人少なくないか」
「オレたちもそう思ってたんだ・・・」
そう、何故かあんなに沢山の人がいたのに今はその半分で明らかにおかしいと思っていた、あきらかに突然減った・・・、とそこに客のお子さんが、
「あれだよ」
「「ん?」」
二人は同じ方向を観て、驚いた。
「ドワッハッハッハッ、あなたにバナナを咲かせましょう!」
笑うナナと千夏と桜子が乗っているのはお神輿・・・ではなく山車の上、そこでお客さんにバナナを時おり落として、それを夢中に拾うお客さんの姿も。
「あそ~れ、バナナ食え~!」
「そーれ」
ナナと千夏が楽しく山車の中からバナナを配っていたが、隅っこで地面に見えないよう隠れている桜子は、
「桜子お姉ちゃんどうしたの?」
「いっぱいいる人の前で、恥ずかしいくて・・・」
多くの人が観ている前なので配るのに手こずっていた。
「もう、シャイなんだから」
「やいやいやいっ、お前らっ!」
とつぜん山車が止まる。
メイド屋台に勝った上機嫌な精霊バナナ·ガールのナナは高笑いをしながら末信と桜子たちとアイスを食べていた。もちろんバナナアイスである。
「まあなんて言うの? あたしの美貌にメイドもメロメロってやつよ、ナッハッハッハ」
「・・・魔法を使ったクセに」
ボソッと横にらみの末信。
「やっぱこう、胸がドンッとして、お尻がプリンッて、してりゃ男なんてイチコロよね~」
「べ、別に全ての男がそうじゃねえだろ」
「全て、なんて言ってないでしょうが」
調子にのるナナに一歩引いている桜子は中々絡めないでいるとの両肩に手を掴み耳に、
「桜子ちゃんも~、ボンッ・キュッ・ボンッに、してあげよ・う・か?」
やさし~く声をかけた。
「ひゃ~あっ、え、遠慮しときます~っ」
「も~、桜子ちゃんカワイイ~!」
「ナナさん、くっつきすぎです~!」
おいおいと末信は呆れつつ拒絶する桜子が可愛いと見守っていると目の前から見たことのある二人組が、
「あっ、末信!」
「ん? 草加・・・と」
声を掛けたのは草加と隣の女性は紅杏だった。
「たまに見たことある不良だ」
「紅杏だ」
「おい、末信、魔法ギャルの人来てるのか?」
「ああナナか、ならあそこ」
指をさした先には抱きついて桜子の背中におぶっている姿が、
「おーいっ、姐さーん!」
「うにゃ?」「ナナさん、重いですー」
駆け寄る紅杏。
「お、こんなお祭りにも姿あらわすのね」
「ナナ姐さんのおかげ、草加が姐さんなら祭りに来るはずってね」
「おう、臭加」
「臭加じゃねえよ草加だっつーの、相変わらずだな~」
「あんたたちも元気で何よりよ」
ナナが最初見たときよりもスッキリとした笑顔の2人に安堵していると、ワッショイッ、ワッショイッと気合の入った大人達によるお神輿が耳に聞こえてきた。どうやらもう子どもは終わり大人のお神輿がどこかで始まったよう。
「お神輿か~······」
日が山にくっつく頃、東側と西側それぞれでのお神輿をはっぴを羽織った者たちが気合全開で担いでいて祭りも本場モード。
ナナたちは名物のお神輿とともに自然と同じ早さで歩いていた。お祭りの雰囲気にお神輿の熱意はやはり気分が盛り上がるものである。
「お神輿いいな~、あたしも入れてもらおうかな~」
「無理だよ、事前に参加してねえと」
「たしかにだけど分かんないじゃん? 参加出来たらあたしが神輿の上に乗って盛り上げてあげるのにね桜子ちゃん」
「ナナさん・・・あのですね、そもそもお神輿は神様の乗り物で担いでる人たちと一緒に地域を回ることによって人々に厄災から護り、豊作祈願を聞き入れたりと・・・」
「おい、あんた」
「なのでお神輿に乗るというのは神様に失礼・・・」
「おいっ」
「はっ、はい、あの、紅杏さんでしたっけ」
「姐さんならあっち」
ナナはすでにその場から離れてお神輿の担ぎ手と話している。
「もう~、ナナさん!」
しかしすぐ帰って、
「やっぱ、ダメだって」
「当たり前だろ、アホ」
ムカチンッ、
コカンッ、
「プギャーッ!」
生意気な末信にコカンキックが炸裂、そんな彼はほっといてなんとか皆でお神輿を担ぎたい。丁度そんなとき、諦めない彼女の前に救いの手が、
「どうすっかな~」
「ホッホッホッ、これはこの前のお嬢ちゃん」
「ブルー·シートのときのおばあちゃん!」
偶然にも花火大会のときに知り合った花美 夏子おばあちゃんが現れ、気がつけば役者が揃っていく······。
ワッショイ、ワッショイと汗水垂らすなか東と西のお神輿二組が互いの曲がり角で出会う、すると因縁のように睨み合う両者。
「西の・・・」
「東の・・・なんか、人少なくないか」
「オレたちもそう思ってたんだ・・・」
そう、何故かあんなに沢山の人がいたのに今はその半分で明らかにおかしいと思っていた、あきらかに突然減った・・・、とそこに客のお子さんが、
「あれだよ」
「「ん?」」
二人は同じ方向を観て、驚いた。
「ドワッハッハッハッ、あなたにバナナを咲かせましょう!」
笑うナナと千夏と桜子が乗っているのはお神輿・・・ではなく山車の上、そこでお客さんにバナナを時おり落として、それを夢中に拾うお客さんの姿も。
「あそ~れ、バナナ食え~!」
「そーれ」
ナナと千夏が楽しく山車の中からバナナを配っていたが、隅っこで地面に見えないよう隠れている桜子は、
「桜子お姉ちゃんどうしたの?」
「いっぱいいる人の前で、恥ずかしいくて・・・」
多くの人が観ている前なので配るのに手こずっていた。
「もう、シャイなんだから」
「やいやいやいっ、お前らっ!」
とつぜん山車が止まる。
0
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる