60 / 82
第五章 革命の時
第五十八話 優しい眼差し
しおりを挟む
それからどれ位の時間が経ったのか、良く分からなかった。らしくなく、いつの間にかまどろんでしまったに違いない。額に雫の落ちる感触が、少女の意識を現実へとゆっくりと呼び覚ました。
(ここは……どこだろう?)
レイアがゆっくり目を開けると、透明な丸い空間の中にいるのに気が付いた。波に飲み込まれたと思ったが、そうではなかった。ただ感じるのは人肌の心地よい温もりに包まれた感触だ。ああ、自分は無事だったと思った途端、きゅっと胸の奥が締め付けられるように感じがして、鼻の奥の方がつんとしてくる。
(ああ、これはきっと彼の腕だ。この大きな翼で包み込むように私を抱き締めてくれるのは、彼しかいないから)
ゆっくりと視線を上げると、輝く小麦色の髪が視野に入った。薄暗かった視界が突然明るくなり、パライバ・ブルーの瞳がヘーゼル色の瞳を見守るかのように、優しく見つめている。彼の指が、彼女の額にかかる濡れそぼった前髪を横へとよけてくれたからだろう。
背中に感じる腕の温もりと、太腿の下にある鱗の感触。
レイアは身体の奥底から何かが込み上げてきて、思わず涙がこぼれ落ちそうになる。いつの間にか、彼の右手にあったはずのトライデントは姿を消していた。
「アリオン……? これは……?」
「私が術で出した。水を避ける為の小舟とでも思ってもらえばいい。私はなくても大丈夫だが、君はそういうわけにはいくまい?」
そう言われてレイアはああなるほどと思った。
(ああ、そうか。この状況では確かに、人間より人魚の方が動きやすいよな……こちらは下手すると服の重みで溺れるし……)
「アーサー達は?」
「彼らやゲノルは私達と同じような状態だ。無事だから安心してくれ」
アリオンが引き起こした大洪水で、室内は大量の水で海のようになっていた。レイア達を包むそれは波に揺られつつ、水の上をぷかぷかと浮かんでいる。大洪水伝説に登場する方舟のようなものだろう。
「……まさか自分の〝力〟でここまでのものが召喚出来るとは思わなかったよ。予想外過ぎて正直私も驚いている。流石にこの城全てを沈没させるわけにはいかないから、これでも手加減したのだが。もう少ししたら周りの水は自然とひいてゆく筈だ。このまま待っていよう」
「アエスは?」
「先ほど流されて行くのをこの目で見た。あの波達は彼を容赦なく海まで運んで行くだろう。二度と陸には上がれまい」
「そうなんだ。あんたを散々苦しめていた奴にしては、随分とあっけないなと思ったよ。でも……」
レイアはふとアリオンの左腕を見た。あれほど彼を苦しめ続けていた左手首の腕輪は既になく、前腕にびっしりと巻き付いたようなピーコック・ブルーの鱗だけが燦然と輝いている。
「私は、あんたが拘束から解放されてやっと自由になれたのが、とても嬉しいよ」
「何もかも君達のお陰だ。本当に、感謝しているよ」
耳代わりである青緑色のひれのようなものがゆらりゆらりと動いていた。長いまつ毛に縁取られた切れ長の目には憤怒の色は跡形もなく、今は穏やかな光が宿っている。白皙の肌を滑り落ちる水滴がきらきらと輝いており、無意識ながらもついため息が出てしまう。こんな時だが、レイアは美しい人魚姿のアリオンについ見惚れてしまう自分を抑えるのが苦しかった。
「ねぇ、ところで牢に閉じ込められているあんたの仲間達のところには、行かなくて良いのか?」
「あの腕輪さえ外せれば、海に生きる者達のことは心配しなくても、大丈夫だ」
「あんたがそう言うのなら、大丈夫だね」
(そっか。アリオンの仲間達はみんな人魚だから、水の中は平気だったね)
腕輪さえなければ〝力〟を使える者達は牢を容易に抜け出せる。力のない者達を助けて、この音に向かって歩けば海にたどり着けるだろう。
そう思うと、レイアの脳裏にまた懐かしい思い出が蘇ってきた。生前の父王に連れられてアルモリカ王国に来た時の、全ての始まりとも言える思い出だった。
(そう言えば、アリオンに初めて出会った時も、こんな感じだったっけ……)
落とした帽子を取ろうとして海に落ちて溺れかけたその時、近くで泳いでいた幼い頃のアリオンが、自分を浜辺まで連れて行ってくれた。その時の興奮と心臓の高鳴りは、今ならはっきりと思い出すことが出来る。
――誰か助けてーっ! ――
――大丈夫? ぼくにつかまって。陸まで連れて行ってあげる――
家来達が大山鳴動するわ、エオン王とコンスタンス妃に散々泣かれ叱られるわと、後が散々だったが、幼い自分には忘れられない大切な思い出だ。口元が緩んだレイアを見ていたアリオンは、小首を傾げた。
「?」
「ふふふ。あんたと初めて会った時のことをふと思い出してね」
レイアは突然、両腕を持ち上げてアリオンの首に巻き付け、彼の顔を自分の方へと強く抱き寄せた──ヘーゼル色の瞳を涙でうるませながら。水に濡れた衣服が身体中に張り付いて突っ張る感じがあったが、気にもとめなかった。そしてそのまま全身を王子の身体にぴったりと押しつけてくる。少女に抱き締められた王子は目を見開きやや固まった。よく見ると、頬が桜貝のようにうっすらと赤くなっているようだ。
「レイア……?」
「私をまた助けてくれてありがとう。アリオン。凄みを効かせたあんたも、とてもかっこ良かった」
「レイア……」
視線を絡ませ、見つめ合う二人は静かに目を閉じ、唇をそっと重ね合わせた。アリオンは小柄な背中に手を回し、己の方へと更に強く抱き寄せる。彼の唇はしっとりとしていながらも羽のようにふわふわしていて、穏やかで優しい温もりが唇を通して伝わってきた。身体中がじんわりと温かくなってきたレイアは快い夢を見ているかのような感覚になり、その口付けに何とか応えようとする。二人はもれるようなため息とともに、遠慮がちに向きを変えつつ何度も唇をそっと重ね合った──離れるのを惜しむかのように。
そして、ゆっくりと見つめ合い、互いの身体を互いの腕でしっかりと絡め合った──互いの存在を身体で確かめ合うように。
(私達はちゃんと生きている。大丈夫、生きている……)
隙間がないように、二つの熱はぴったりと重なっている。二つの心臓に逃げ場などない。布を介して熱がはっきりと伝わってきた──心臓を破りほとばしるような、焼けつくようなその熱さ。
アリオンを抱き締める腕に力を込めたレイアの耳に、激しく脈打つ鼓動が聞こえてきた。これは彼の心臓の音だ。力強く打ち続ける生命の音。打ち寄せる波のように、聞いていて安心する音。唯一無二の愛しい音──
(ああ、この音をずっと聞いていたい。ずっとこうしていたい。このまま時間が止まってしまえば良いのに……)
部屋中の水が完全にひいてしまうまで波に揺られつつ、二人は決して離れようとはしなかった。
(ここは……どこだろう?)
レイアがゆっくり目を開けると、透明な丸い空間の中にいるのに気が付いた。波に飲み込まれたと思ったが、そうではなかった。ただ感じるのは人肌の心地よい温もりに包まれた感触だ。ああ、自分は無事だったと思った途端、きゅっと胸の奥が締め付けられるように感じがして、鼻の奥の方がつんとしてくる。
(ああ、これはきっと彼の腕だ。この大きな翼で包み込むように私を抱き締めてくれるのは、彼しかいないから)
ゆっくりと視線を上げると、輝く小麦色の髪が視野に入った。薄暗かった視界が突然明るくなり、パライバ・ブルーの瞳がヘーゼル色の瞳を見守るかのように、優しく見つめている。彼の指が、彼女の額にかかる濡れそぼった前髪を横へとよけてくれたからだろう。
背中に感じる腕の温もりと、太腿の下にある鱗の感触。
レイアは身体の奥底から何かが込み上げてきて、思わず涙がこぼれ落ちそうになる。いつの間にか、彼の右手にあったはずのトライデントは姿を消していた。
「アリオン……? これは……?」
「私が術で出した。水を避ける為の小舟とでも思ってもらえばいい。私はなくても大丈夫だが、君はそういうわけにはいくまい?」
そう言われてレイアはああなるほどと思った。
(ああ、そうか。この状況では確かに、人間より人魚の方が動きやすいよな……こちらは下手すると服の重みで溺れるし……)
「アーサー達は?」
「彼らやゲノルは私達と同じような状態だ。無事だから安心してくれ」
アリオンが引き起こした大洪水で、室内は大量の水で海のようになっていた。レイア達を包むそれは波に揺られつつ、水の上をぷかぷかと浮かんでいる。大洪水伝説に登場する方舟のようなものだろう。
「……まさか自分の〝力〟でここまでのものが召喚出来るとは思わなかったよ。予想外過ぎて正直私も驚いている。流石にこの城全てを沈没させるわけにはいかないから、これでも手加減したのだが。もう少ししたら周りの水は自然とひいてゆく筈だ。このまま待っていよう」
「アエスは?」
「先ほど流されて行くのをこの目で見た。あの波達は彼を容赦なく海まで運んで行くだろう。二度と陸には上がれまい」
「そうなんだ。あんたを散々苦しめていた奴にしては、随分とあっけないなと思ったよ。でも……」
レイアはふとアリオンの左腕を見た。あれほど彼を苦しめ続けていた左手首の腕輪は既になく、前腕にびっしりと巻き付いたようなピーコック・ブルーの鱗だけが燦然と輝いている。
「私は、あんたが拘束から解放されてやっと自由になれたのが、とても嬉しいよ」
「何もかも君達のお陰だ。本当に、感謝しているよ」
耳代わりである青緑色のひれのようなものがゆらりゆらりと動いていた。長いまつ毛に縁取られた切れ長の目には憤怒の色は跡形もなく、今は穏やかな光が宿っている。白皙の肌を滑り落ちる水滴がきらきらと輝いており、無意識ながらもついため息が出てしまう。こんな時だが、レイアは美しい人魚姿のアリオンについ見惚れてしまう自分を抑えるのが苦しかった。
「ねぇ、ところで牢に閉じ込められているあんたの仲間達のところには、行かなくて良いのか?」
「あの腕輪さえ外せれば、海に生きる者達のことは心配しなくても、大丈夫だ」
「あんたがそう言うのなら、大丈夫だね」
(そっか。アリオンの仲間達はみんな人魚だから、水の中は平気だったね)
腕輪さえなければ〝力〟を使える者達は牢を容易に抜け出せる。力のない者達を助けて、この音に向かって歩けば海にたどり着けるだろう。
そう思うと、レイアの脳裏にまた懐かしい思い出が蘇ってきた。生前の父王に連れられてアルモリカ王国に来た時の、全ての始まりとも言える思い出だった。
(そう言えば、アリオンに初めて出会った時も、こんな感じだったっけ……)
落とした帽子を取ろうとして海に落ちて溺れかけたその時、近くで泳いでいた幼い頃のアリオンが、自分を浜辺まで連れて行ってくれた。その時の興奮と心臓の高鳴りは、今ならはっきりと思い出すことが出来る。
――誰か助けてーっ! ――
――大丈夫? ぼくにつかまって。陸まで連れて行ってあげる――
家来達が大山鳴動するわ、エオン王とコンスタンス妃に散々泣かれ叱られるわと、後が散々だったが、幼い自分には忘れられない大切な思い出だ。口元が緩んだレイアを見ていたアリオンは、小首を傾げた。
「?」
「ふふふ。あんたと初めて会った時のことをふと思い出してね」
レイアは突然、両腕を持ち上げてアリオンの首に巻き付け、彼の顔を自分の方へと強く抱き寄せた──ヘーゼル色の瞳を涙でうるませながら。水に濡れた衣服が身体中に張り付いて突っ張る感じがあったが、気にもとめなかった。そしてそのまま全身を王子の身体にぴったりと押しつけてくる。少女に抱き締められた王子は目を見開きやや固まった。よく見ると、頬が桜貝のようにうっすらと赤くなっているようだ。
「レイア……?」
「私をまた助けてくれてありがとう。アリオン。凄みを効かせたあんたも、とてもかっこ良かった」
「レイア……」
視線を絡ませ、見つめ合う二人は静かに目を閉じ、唇をそっと重ね合わせた。アリオンは小柄な背中に手を回し、己の方へと更に強く抱き寄せる。彼の唇はしっとりとしていながらも羽のようにふわふわしていて、穏やかで優しい温もりが唇を通して伝わってきた。身体中がじんわりと温かくなってきたレイアは快い夢を見ているかのような感覚になり、その口付けに何とか応えようとする。二人はもれるようなため息とともに、遠慮がちに向きを変えつつ何度も唇をそっと重ね合った──離れるのを惜しむかのように。
そして、ゆっくりと見つめ合い、互いの身体を互いの腕でしっかりと絡め合った──互いの存在を身体で確かめ合うように。
(私達はちゃんと生きている。大丈夫、生きている……)
隙間がないように、二つの熱はぴったりと重なっている。二つの心臓に逃げ場などない。布を介して熱がはっきりと伝わってきた──心臓を破りほとばしるような、焼けつくようなその熱さ。
アリオンを抱き締める腕に力を込めたレイアの耳に、激しく脈打つ鼓動が聞こえてきた。これは彼の心臓の音だ。力強く打ち続ける生命の音。打ち寄せる波のように、聞いていて安心する音。唯一無二の愛しい音──
(ああ、この音をずっと聞いていたい。ずっとこうしていたい。このまま時間が止まってしまえば良いのに……)
部屋中の水が完全にひいてしまうまで波に揺られつつ、二人は決して離れようとはしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
【完結】花咲く手には、秘密がある 〜エルバの手と森の記憶〜
ソニエッタ
ファンタジー
森のはずれで花屋を営むオルガ。
草花を咲かせる不思議な力《エルバの手》を使い、今日ものんびり畑をたがやす。
そんな彼女のもとに、ある日突然やってきた帝国騎士団。
「皇子が呪いにかけられた。魔法が効かない」
は? それ、なんでウチに言いに来る?
天然で楽天的、敬語が使えない花屋の娘が、“咲かせる力”で事件を解決していく
―異世界・草花ファンタジー
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
