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困った時はアウトラウドして構わない。
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皆さんは自分の悩みを人(家族、または友人など家族以外の人、又は家族でも友人でもない公的機関)に話す方ですか?あまり話さない方ですか?
自分でそちらの方が楽だからと「話さない人」を選択しているなら構いませんが、もし「悩みを話せない方だな」と思ったら、これから書くエッセーを読んで、気軽に悩みを人に話せるようになってもらえたらいいなと思います。
私も子供の頃から成人するまでの間、自分の悩みを周囲に言わない方でした。「人間の強さとは自分の弱みを人に見せない事だ」と何となく思っていたからです。子供に愚痴を言わない両親の影響が多分にあったかと思いますが、学校などでリーダー職をやる事が多かったからかもしれません。実際、当時、周囲からは「強い人」と思われていたようで、時々悩み相談も受けていました。毎日朗らかで情緒が安定していて、人に愚痴や悩みを言わない人は強い人と見られるんでしょう。大人でそういう人は本物でしょうが、私は子供だったので単に脳筋バカだっただけです。
しかしその考えはアメリカ留学で180度変わりました。アメリカは「何か困った事があったら言わないと全く気付いてもらえない国」だったからです。実際に「こんな事までいちいち言わないと分からないのか。空気読もうよ」という事も、声に出さないと全く伝わりません。
実際にこんな事がありました。留学での居住先はホームステイが条件だったのですが、私は一人目のホストマザーと価値観が違い過ぎて合わず悩んでいました。私と同じ大学から来た同級生もやはりホストと合わず、二人でよく愚痴を言い合っていました。
留学先の大学では、留学生専門のアドバイザーがいて名刺ももらい、いつでも何かあったら相談するように言われてはいました。しかし顔を知っているくらいで、普段の学生生活では全く接点のないアドバイザーに悩みは言いづらく、自分から事務所のドアを叩く事はありませんでした。
留学して数カ月後、向こうから面談が提案されました。私と同級生が同時に呼ばれ、アドバイザーが二人とさらにその上司が一人、合計五人が小部屋に集まりました。まず同級生に、「何か困っている事はあるかい?」と彼らは尋ねましたが、なんと同級生は「何もありません」と笑顔で即答するではありませんか。い、言わないんかい!お前あんなに愚痴ってたじゃないか!アドバイザー達もにっこり笑って「あ、そう」という感じで同級生へのインタビューはあっさり終了。
ここで私は、これはやばいと危機感を持ったのです。日本的対応を期待するなら、アドバイザーは何も問題ないと生徒が答えても「本当に大丈夫?」とか、「例えばこういう事では困ってないの?」とかもっと根掘り葉掘り聞いたり、受け答えする生徒の様子を観察したりして相手が「本当の事を述べる事に躊躇していないか。遠慮していないか」という気遣いをしてくれるかもしれません。しかしここはアメリカ。本人が「ない」と言えば、それが答えと取られるのです。まさか当人が遠慮しているだろうなんて、空気を読むなんて芸当はしてくれません。
正直に言わねば、と思いました。そうでないと同級生のように「あ、そう」で終了です。そう思っているうちに「じゃあ、君は?」と四人の眼が一斉にこちらを向きました。一対一でも言いづらいのに四対一かい。
いざ困っている事を皆の前で言うのはものすごく勇気がいりました。子供にも子供のプライドがあります。「そんな事もあなた一人で解決できなかったのか」と思われる事がすごく恥ずかしかったのです。ネガティブな事を言う不安もありました。ポジティブではなくネガティブな話題を言う人は良い目で見られないとも思っていたのです。でも言わないとこの国では分かってもらえない。
「Actually, I have a problem...」話し始めた私を見つめるアドバイザー達のにこやかな空気が真剣なものに変わります。一言話したら腹がすわりました。
全て言い終わった後、ふと気づきました。「自分が困っている事や悩み=自分の弱い事を言う方が、言わない事よりずっと勇気がいる」のだと。
それからは、困っている事があったら、ためらわず人に相談するようになりました。愚痴も、時と場合、回数は気にしますが、「あなたの時も聞くから、ちょっと聞いてくれない?」というスタンスで話すようにしています。
もし貴方も悩みを人に話せない方だと思ったら、少しずつで良いので吐き出していきましょう。「言わない事より言う方がずっと勇気がいる」と思うと自己否定の気持ちもなくなります。人に話すのが苦手な方は、話す際に結論をまず言うと(「質問があります」「〇〇の事ですごく困っています」等)」相手が「聞こう」という態勢になりますのでお勧めです。
自分でそちらの方が楽だからと「話さない人」を選択しているなら構いませんが、もし「悩みを話せない方だな」と思ったら、これから書くエッセーを読んで、気軽に悩みを人に話せるようになってもらえたらいいなと思います。
私も子供の頃から成人するまでの間、自分の悩みを周囲に言わない方でした。「人間の強さとは自分の弱みを人に見せない事だ」と何となく思っていたからです。子供に愚痴を言わない両親の影響が多分にあったかと思いますが、学校などでリーダー職をやる事が多かったからかもしれません。実際、当時、周囲からは「強い人」と思われていたようで、時々悩み相談も受けていました。毎日朗らかで情緒が安定していて、人に愚痴や悩みを言わない人は強い人と見られるんでしょう。大人でそういう人は本物でしょうが、私は子供だったので単に脳筋バカだっただけです。
しかしその考えはアメリカ留学で180度変わりました。アメリカは「何か困った事があったら言わないと全く気付いてもらえない国」だったからです。実際に「こんな事までいちいち言わないと分からないのか。空気読もうよ」という事も、声に出さないと全く伝わりません。
実際にこんな事がありました。留学での居住先はホームステイが条件だったのですが、私は一人目のホストマザーと価値観が違い過ぎて合わず悩んでいました。私と同じ大学から来た同級生もやはりホストと合わず、二人でよく愚痴を言い合っていました。
留学先の大学では、留学生専門のアドバイザーがいて名刺ももらい、いつでも何かあったら相談するように言われてはいました。しかし顔を知っているくらいで、普段の学生生活では全く接点のないアドバイザーに悩みは言いづらく、自分から事務所のドアを叩く事はありませんでした。
留学して数カ月後、向こうから面談が提案されました。私と同級生が同時に呼ばれ、アドバイザーが二人とさらにその上司が一人、合計五人が小部屋に集まりました。まず同級生に、「何か困っている事はあるかい?」と彼らは尋ねましたが、なんと同級生は「何もありません」と笑顔で即答するではありませんか。い、言わないんかい!お前あんなに愚痴ってたじゃないか!アドバイザー達もにっこり笑って「あ、そう」という感じで同級生へのインタビューはあっさり終了。
ここで私は、これはやばいと危機感を持ったのです。日本的対応を期待するなら、アドバイザーは何も問題ないと生徒が答えても「本当に大丈夫?」とか、「例えばこういう事では困ってないの?」とかもっと根掘り葉掘り聞いたり、受け答えする生徒の様子を観察したりして相手が「本当の事を述べる事に躊躇していないか。遠慮していないか」という気遣いをしてくれるかもしれません。しかしここはアメリカ。本人が「ない」と言えば、それが答えと取られるのです。まさか当人が遠慮しているだろうなんて、空気を読むなんて芸当はしてくれません。
正直に言わねば、と思いました。そうでないと同級生のように「あ、そう」で終了です。そう思っているうちに「じゃあ、君は?」と四人の眼が一斉にこちらを向きました。一対一でも言いづらいのに四対一かい。
いざ困っている事を皆の前で言うのはものすごく勇気がいりました。子供にも子供のプライドがあります。「そんな事もあなた一人で解決できなかったのか」と思われる事がすごく恥ずかしかったのです。ネガティブな事を言う不安もありました。ポジティブではなくネガティブな話題を言う人は良い目で見られないとも思っていたのです。でも言わないとこの国では分かってもらえない。
「Actually, I have a problem...」話し始めた私を見つめるアドバイザー達のにこやかな空気が真剣なものに変わります。一言話したら腹がすわりました。
全て言い終わった後、ふと気づきました。「自分が困っている事や悩み=自分の弱い事を言う方が、言わない事よりずっと勇気がいる」のだと。
それからは、困っている事があったら、ためらわず人に相談するようになりました。愚痴も、時と場合、回数は気にしますが、「あなたの時も聞くから、ちょっと聞いてくれない?」というスタンスで話すようにしています。
もし貴方も悩みを人に話せない方だと思ったら、少しずつで良いので吐き出していきましょう。「言わない事より言う方がずっと勇気がいる」と思うと自己否定の気持ちもなくなります。人に話すのが苦手な方は、話す際に結論をまず言うと(「質問があります」「〇〇の事ですごく困っています」等)」相手が「聞こう」という態勢になりますのでお勧めです。
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