なぜ妻は夫が自宅でゴロゴロすると不機嫌になるのか

浅野新

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出かけられない!今こそ本を読もう!

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コロナウィルスの影響でイベントの自粛は元より、『換気の悪い屋内且つ狭いスペースに大勢人が集まる』状況を自衛のため避けている人は多いと思われます。皆さんもカラオケやボウリング、混雑しているショッピングセンター、果てはジムや外食など行かないようにしているのではないでしょうか。そうこう言っているうちに世界中にウィルスは広がりつつあり、外国人の入国制限を始めた国も増えているので、気晴らしに旅にでる事もままなりません。
そんな時こそビバインドア。本を読みませんか。図書館を利用すればお金もかからず、最高の娯楽です。

と言うわけで今回は
【インターネットばかり見ていてふと自分を見失った時にこそ本を読もう】と声を大にして伝えたいと思います。

成人してから世にインターネットがあふれ出した者から言わせてもらえば、インターネット上にある情報だけを読み続ける事は、身体的にも精神的にも疲労がたまります。
身体的に、と言うのはスマホやパソコンを通じてインターネットを使う事による眼精疲労や肩こりなどですが、精神的に、と言うのはネットサーフィンでうっかり質の悪い記事に当たってしまった事による心の疲れです。
インターネット上にある記事はそれこそ玉石混合で、残念ながら読んでいるこちらの気分を悪くするものも少なくありません。
具体的には、
・内容がスカスカで最後に著者おすすめだと言うサービスや物のリンクが貼ってあるアフィリエイト目的の中身のない記事
・著者自身は良い人かもしれないが、内容が暗い、後ろ向きなどで読者の気力を削ぐ個人ブログ
これらはアダルトサイトや明らかな誹謗中傷サイトとは違い、一見害がなさそうなのでつい最後まで読んでしまう事が多く、読了後いつの間にか気分が沈む【魔の書】と言えます。

そう言ったサイトやブログを続けて読んで「ちょっと精神が疲労している」そう感じたら、内容や文章レベルの高い良い本を読みましょう。紙の本なら目にも優しく身体的疲れもスマホやパソコンに比べるととても楽です。

自分が内容で癒されるタイプでしたら、ハッピーエンドであったり心が温かくなる「すばり心が明るくなる」フィクション物を選べばいいですし、自己啓発書で心が前向きになる本を読んでもいいでしょう。
自分が好きな作家が明確で「内容がなんでもこの作家の作風が好きなんだ、面白くてわくわくする」という方はその作家の本を山ほど借りて世界にどっぷり浸かるのも幸せだと思います。

上記に当てはまるものがないと言う方にお勧めなのが、内容や文章のレベルが高い作家の本を読むことです。フィクション物であれば、内容がよほど暗い物を選ばなければその高い文章レベルに感動する事請け合い、高いレベルのものは精神的に充足し、読了後の満足感が半端じゃありません。選択が難しい場合はフィクション物にせず、その著者が書いているエッセーだとレベルは保ったまま内容は読みやすいものが多いのでお勧めです。
じゃあどの作家が言いのかと問われると、個人で好みがあるのでこれとずばりは言えませんが、外さないものは
・国内外の文学作品で文豪と呼ばれる人が書いているもの
・最近の日本作家であれば、直木賞を獲っている方は文章が上手い人が多いので、直木賞を獲った人をざっと検索してその中で自分が興味のある本(できれば最初はとっつきやすいエッセー)を何冊か図書館で借りてみられては如何でしょうか。

そんな事を言われてもさっぱりわからないと言う方。ううん、困りました。後で文句を言わないと言う約束でしたら、個人的に挙げるなら高村薫氏は文章が大変上手いと思います。大変造詣が深く、エッセーでも「ここまで深堀するか」と目から鱗が落ちまくりです。
もう少しあっさり読める文体がいいと言う方には江國香織氏を推します。文章と言葉選びのセンスが秀逸、内容は全く難しくないのに同じような文体を書ける気がしない、「天才ってこういう人の事を言うのか」と驚かされます。どちらの作家もフィクションが本業ですがエッセーも大変レベルが高いのでお勧めです。
他、エッセーではありませんがもう少し昔の作家なら梶井基次郎の文章は美しいと思いました。

良著は、本当に心に栄養を与えます。紙の本なら疲れにくく一石二鳥です。どうせ自宅に籠るなら有意義に過ごしましょう。
と、ネットサーフィンしまくって心がささくれだち、数か月ぶりに本を読んで復活しかけている著者からの主張でした。
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