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『ブリティッシュベイクオフ』から日本の女性司会者/アシスタントの立ち位置を憂う。
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NHKのイギリス全土から選ばれたアマチュア料理家たちが、パンやパイ、ケーキなどの腕を競うコンテスト番組『ブリティッシュベイクオフ』を時々視聴する。これでいつも好感が持てるのは女性司会者、スーのいでたちだ。写真を見てもらう方が早いが、(NHKの公式HPを見て頂き、『ブリティッシュ・ベイクオフ3 』の番組写真を見て頂くと分かるのだが)文章で説明していこう。
NHK公式HP『ブリティッシュ・ベイクオフ3 』はこちら
https://www.nhk.jp/p/ts/24W96JY7L6/
NHK公式HP『ブリティッシュ・ベイクオフ3 』の番組写真で、一番左端にいる眼鏡をかけている女性がスーでありこの番組の司会者なのだが、襟付きシャツ等の上にいつも暗めのジャケットを羽織り、下も同色のパンツやジーンズを履いている。毎回、必ず、である。
ちなみに左から2人目の高齢のご婦人は審査員の一人で、大柄の花柄のスカーフを巻いたりパステルカラー色のジャケットを着たり毎回大変華やかな装いをされる。
見た通り、スーは若く美しい女性だが、決して胸のあいたデザインであったり、胸が強調されるぴったりとしたカットソーを身に着けたり、パステルカラーの服を着たりスカートやパンプスを履いたりする事はない。好感が持てるのはこれである。つまり、このイギリスの番組では出演者はたとえ番組側の人間である司会者であっても審査員であっても自分が好きな服を着られるということだ。
すべての放送を見たわけではないが、見る限り司会者スーが毎回必ずジャケットにパンツルックでスカートを履いている回がないのは、彼女はその恰好が好きで制作側も彼女の意思を尊重しているからだろう。また、彼女は審査員を立てるために、司会者は派手な格好をつつしむべきだと思い、いつも服装も色もおさえめな格好をしているのかもしれない。それはそれで彼女の意思、考えは尊重されているという事だ。
翻って、これが日本の番組だとしたらどうだろうか。
残念ながら、若い女性でスーのようなマニッシュな装いをする事は許されないだろう。番組制作者側であるプロデューサーなりスポンサーなり要するに決定権を持つ偉い人はほぼ男ばかりだと思われるが、彼らの一存で拒否されるはずだ。
実際現在放送している日本の番組を見れば一目瞭然である。女性司会者、ましてや番組アシスタントは必ず若く美しい女性だし、服装も絶対と言っていいほどフェミニン(女性的)。髪先をゆるく巻いたセミロングかつやつやボブに、遊び着だか仕事着だか分からない可愛らしいニットやとろみシャツにほぼ絶対スカートを合わせて足元はパンプス、トータルコーディネートの色はほぼパステルカラーとか白とか要は男ウケの良い服装。そして番組進行中はとにかく終始にこやかに微笑み自分のコメントをする時間はほぼ与えられない。司会者である男性は、仕事をする格好=スーツ姿であるにも関わらず、である。
いかにも男性側の思考『女はメインの仕事をせず男のサブ仕事をする存在で充分=サブ、つまりそばに侍らすなら若い美人を自分好みの格好をさせて突っ立てているだけで充分=要は女という生き物は一生男のアシスタントをしておけ(かいがいしく男の周囲の助けをしろ)』が透けて見えるではないか。
言い過ぎではないかと思うなら、再び『ブリティッシュベイクオフ』の番組に戻ろう。司会者は若い美人でありながら毎回黒や紺などの暗い色のブレザーに同色のパンツルック、耳などにアクセサリーも全くしないにも関わらず、審査員である高齢女性は毎回ピンクやパープル、他パステルカラーのブレザーや派手な花柄のスカーフをまとったり大ぶりなアクセサリーを身に付けたり、毎回大変華やかな格好をしている。
日本の番組でこれはありうるだろうか。
日本文化として高齢女性は慎ましやかな人が多いから派手な装いをためらう『日本女性の受け取り方』もあるだろうが、まずプロデューサー(もちろん男)から「ちょっと派手ではありませんかね」と暗に『若い美人は良いけどババアはすっこんでろ』と拒否されそうな気がする。
これは大げさな空想話ではなく、実際に過去読んだインタビュー記事で、民放のある女性キャスター(もちろん若くて美人)が夜のニュース番組に出る際に男プロデューサーから「胸元があいた服を着てきなさい」と指示されたと言う話があるからである。ニュース番組なのにお色気路線を強調される、これは今なら充分セクシュアルハラスメントでありパワーハラスメント案件だが、そもそも女性をいまだに『性的なモノ扱い』しているマスコミの根深い問題を感じる。なぜ『一緒に地球上に頑張って生きている一つの生命体なんだよ』と考えられないのだろうか。
ニュース番組を見て、眼鏡をかけた男性キャスター、太った男性キャスター、歳をかなり召した男性キャスターを見る度に『なぜそのような女性はいないのだ』と毎回感じるのだが、今回イギリス番組『ブリティッシュベイクオフ』を見てますますその気持ちが強くなった。
パンツスーツ、マニッシュな服装、メガネにショートカット、ダークな色合わせの服装、そんな恰好をした女性司会者やキャスター、アシスタントがいていいではないか。むしろ毎日毎日そのような女性が皆無な様を見せられている視聴者側の違和感をマスコミ側は大事にしてほしい。
もちろん女性キャスター側がフェミニンな髪形や服装が大好きでそういう格好がしたいと言うなら何も問題ない。だがそうではない女性も必ずいるし、女性側も日本の番組(要は男)側が決める格好ではなく自分自身がしたい恰好ができるといい。
『ブリティッシュベイクオフ』を見る度に男尊女卑で旧態依然な日本のマスコミを憂うこの頃だ。
NHK公式HP『ブリティッシュ・ベイクオフ3 』はこちら
https://www.nhk.jp/p/ts/24W96JY7L6/
NHK公式HP『ブリティッシュ・ベイクオフ3 』の番組写真で、一番左端にいる眼鏡をかけている女性がスーでありこの番組の司会者なのだが、襟付きシャツ等の上にいつも暗めのジャケットを羽織り、下も同色のパンツやジーンズを履いている。毎回、必ず、である。
ちなみに左から2人目の高齢のご婦人は審査員の一人で、大柄の花柄のスカーフを巻いたりパステルカラー色のジャケットを着たり毎回大変華やかな装いをされる。
見た通り、スーは若く美しい女性だが、決して胸のあいたデザインであったり、胸が強調されるぴったりとしたカットソーを身に着けたり、パステルカラーの服を着たりスカートやパンプスを履いたりする事はない。好感が持てるのはこれである。つまり、このイギリスの番組では出演者はたとえ番組側の人間である司会者であっても審査員であっても自分が好きな服を着られるということだ。
すべての放送を見たわけではないが、見る限り司会者スーが毎回必ずジャケットにパンツルックでスカートを履いている回がないのは、彼女はその恰好が好きで制作側も彼女の意思を尊重しているからだろう。また、彼女は審査員を立てるために、司会者は派手な格好をつつしむべきだと思い、いつも服装も色もおさえめな格好をしているのかもしれない。それはそれで彼女の意思、考えは尊重されているという事だ。
翻って、これが日本の番組だとしたらどうだろうか。
残念ながら、若い女性でスーのようなマニッシュな装いをする事は許されないだろう。番組制作者側であるプロデューサーなりスポンサーなり要するに決定権を持つ偉い人はほぼ男ばかりだと思われるが、彼らの一存で拒否されるはずだ。
実際現在放送している日本の番組を見れば一目瞭然である。女性司会者、ましてや番組アシスタントは必ず若く美しい女性だし、服装も絶対と言っていいほどフェミニン(女性的)。髪先をゆるく巻いたセミロングかつやつやボブに、遊び着だか仕事着だか分からない可愛らしいニットやとろみシャツにほぼ絶対スカートを合わせて足元はパンプス、トータルコーディネートの色はほぼパステルカラーとか白とか要は男ウケの良い服装。そして番組進行中はとにかく終始にこやかに微笑み自分のコメントをする時間はほぼ与えられない。司会者である男性は、仕事をする格好=スーツ姿であるにも関わらず、である。
いかにも男性側の思考『女はメインの仕事をせず男のサブ仕事をする存在で充分=サブ、つまりそばに侍らすなら若い美人を自分好みの格好をさせて突っ立てているだけで充分=要は女という生き物は一生男のアシスタントをしておけ(かいがいしく男の周囲の助けをしろ)』が透けて見えるではないか。
言い過ぎではないかと思うなら、再び『ブリティッシュベイクオフ』の番組に戻ろう。司会者は若い美人でありながら毎回黒や紺などの暗い色のブレザーに同色のパンツルック、耳などにアクセサリーも全くしないにも関わらず、審査員である高齢女性は毎回ピンクやパープル、他パステルカラーのブレザーや派手な花柄のスカーフをまとったり大ぶりなアクセサリーを身に付けたり、毎回大変華やかな格好をしている。
日本の番組でこれはありうるだろうか。
日本文化として高齢女性は慎ましやかな人が多いから派手な装いをためらう『日本女性の受け取り方』もあるだろうが、まずプロデューサー(もちろん男)から「ちょっと派手ではありませんかね」と暗に『若い美人は良いけどババアはすっこんでろ』と拒否されそうな気がする。
これは大げさな空想話ではなく、実際に過去読んだインタビュー記事で、民放のある女性キャスター(もちろん若くて美人)が夜のニュース番組に出る際に男プロデューサーから「胸元があいた服を着てきなさい」と指示されたと言う話があるからである。ニュース番組なのにお色気路線を強調される、これは今なら充分セクシュアルハラスメントでありパワーハラスメント案件だが、そもそも女性をいまだに『性的なモノ扱い』しているマスコミの根深い問題を感じる。なぜ『一緒に地球上に頑張って生きている一つの生命体なんだよ』と考えられないのだろうか。
ニュース番組を見て、眼鏡をかけた男性キャスター、太った男性キャスター、歳をかなり召した男性キャスターを見る度に『なぜそのような女性はいないのだ』と毎回感じるのだが、今回イギリス番組『ブリティッシュベイクオフ』を見てますますその気持ちが強くなった。
パンツスーツ、マニッシュな服装、メガネにショートカット、ダークな色合わせの服装、そんな恰好をした女性司会者やキャスター、アシスタントがいていいではないか。むしろ毎日毎日そのような女性が皆無な様を見せられている視聴者側の違和感をマスコミ側は大事にしてほしい。
もちろん女性キャスター側がフェミニンな髪形や服装が大好きでそういう格好がしたいと言うなら何も問題ない。だがそうではない女性も必ずいるし、女性側も日本の番組(要は男)側が決める格好ではなく自分自身がしたい恰好ができるといい。
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