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一章 兵器化編
約7話 地響きと出現
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「魔法陣…」
そこにあったのは、文字の意味や構造こそわからないが、確かに魔法陣だった。それの発する光にホタルが引き寄せられるように集まっていたのだ。そして飛んでいるホタルが触れるたびに、魔法陣は輝きを増していく。
「あそこに辿り着ければ、ワンチャンあるかもな……」
でもどれだけ体を奮い立たせても、立ち上がる寸前で崩れ落ちてしまう。そんな自分の有り様に、海音は半ば諦めていた。
もう、手遅れなのだ。今目の前に生きる活路を見出だしても、立ちあがることすらできないのだから。
海音は再び地面に寝転がると、魔法陣に視線を戻す。既に魔法陣は大量のホタルに覆われて見えなくなっており、中から膨大な量の光が漏れ出している。その様子を眺めていると、よりいっそう激しさを増し始める。あまりの光量に思わず目を反らした瞬間、光が辺りの地面に広がり始めた。まるで水の波紋のように中心から広がっていき、光が通った後の地面には、複雑な文字列が刻まれていていく。そしてその光は一瞬で海音のところまで到達した。
(……!? 何だ…? どーなってんだよこりゃあ…)
やがて光の波紋が収まり、巨大な魔法陣が完成した。魔法陣は青く輝きを放っている。
刹那、地面が揺れ始めた。
次第に地面に亀裂が走りだし、『ビキビキビキ』と嫌な音を立てている。次に、目の前の地面が隆起し始めた。ひび割れた地面から、膨れ上がるように浮上してくる。しばらくすると、地下から出てきたそれが全容を現した。
「遺跡…か?」
それは、コンクリートのような材質で出来た、研究所だったであろう建物だった。建物は所々崩れていて、壁のあちこちに空いた穴からは中の様子がうかがえる。全体がびっしりとコケのようなものに覆われており、大きさは一軒家より少し大きい程度の小さなもの。一見すると普通のすごく古い建物だが、部屋の中に散乱している大量の試験管やビーカーを見ると、ここが研究施設であることがわかる。
地鳴りが完全に収まり、呆然としていると、辺りを照らしていた光が徐々に集まっていき……こっちに向かって飛んできた。
「おおおおう!?」
俺は身を守るように手を前に出すが、光は手をすり抜けて─体に吸い込まれていった。
直後、体の底から力が湧いてきた。あっちの世界にいる時には感じたこともない、不思議な力が体の芯から溢れてくる。
(これはまさか……)
この光で魔法陣が発動し、体に宿った後は不思議な力に転換される。俺のオタ知識と照らし合わせ、この世界が俺の理想の世界と仮定するなら、思い当たるものは一つしかない。
(魔力…か…?)
光が体に馴染み始め、さらに力がみなぎってくる。体力、精神力、生命力、あらゆる力が戻ってくるのを感じていた。
そして海音は、立ち上がった。
「何が起こったのかはわからないけど……体が動かせるようになったのならありがたい。俺は諦めないぞ!どうにかこの森を抜け出して、立派なハーレムを作ってみせる!」
ハーレムは自分にとっては立派な夢だ。客観的に見ればそうじゃないことはわかっているけど、どうせ捨てられないこともわかってるんだ。なら、これは自分にとっては立派な夢。そう思うことにした。
一部の人類は、星に夢見て天体望遠鏡を作り上げ、果てには地球を脱出して星に辿り着いたのだ。
どれだけバカにされようとも、不可能だと言われようとも、それが自分でバカなことだとわかっていても。彼らは、諦めなかった。いや、もしかしたら俺みたいに諦められなかっただけなのかもしれない。でも、結果として辿り着いた。そして、夢を叶えたのだ。
なら…俺に出来ないはずがない。捨てきれない夢があり、叶えたいと思う意思がある。
今まで俺は何も変わっていなかったのかもしれない。でも、今から変わっていけるかもしれない。だから、俺はもう一度立ち上がったのだ。
「……光が収まっちゃったから辺りが暗くなったな。とりあえず遺跡の探索をしたいんだけど、…どうしたもんかね。」
俺はこれからのことについて思案しながら、遺跡の中へ入っていった。
そこにあったのは、文字の意味や構造こそわからないが、確かに魔法陣だった。それの発する光にホタルが引き寄せられるように集まっていたのだ。そして飛んでいるホタルが触れるたびに、魔法陣は輝きを増していく。
「あそこに辿り着ければ、ワンチャンあるかもな……」
でもどれだけ体を奮い立たせても、立ち上がる寸前で崩れ落ちてしまう。そんな自分の有り様に、海音は半ば諦めていた。
もう、手遅れなのだ。今目の前に生きる活路を見出だしても、立ちあがることすらできないのだから。
海音は再び地面に寝転がると、魔法陣に視線を戻す。既に魔法陣は大量のホタルに覆われて見えなくなっており、中から膨大な量の光が漏れ出している。その様子を眺めていると、よりいっそう激しさを増し始める。あまりの光量に思わず目を反らした瞬間、光が辺りの地面に広がり始めた。まるで水の波紋のように中心から広がっていき、光が通った後の地面には、複雑な文字列が刻まれていていく。そしてその光は一瞬で海音のところまで到達した。
(……!? 何だ…? どーなってんだよこりゃあ…)
やがて光の波紋が収まり、巨大な魔法陣が完成した。魔法陣は青く輝きを放っている。
刹那、地面が揺れ始めた。
次第に地面に亀裂が走りだし、『ビキビキビキ』と嫌な音を立てている。次に、目の前の地面が隆起し始めた。ひび割れた地面から、膨れ上がるように浮上してくる。しばらくすると、地下から出てきたそれが全容を現した。
「遺跡…か?」
それは、コンクリートのような材質で出来た、研究所だったであろう建物だった。建物は所々崩れていて、壁のあちこちに空いた穴からは中の様子がうかがえる。全体がびっしりとコケのようなものに覆われており、大きさは一軒家より少し大きい程度の小さなもの。一見すると普通のすごく古い建物だが、部屋の中に散乱している大量の試験管やビーカーを見ると、ここが研究施設であることがわかる。
地鳴りが完全に収まり、呆然としていると、辺りを照らしていた光が徐々に集まっていき……こっちに向かって飛んできた。
「おおおおう!?」
俺は身を守るように手を前に出すが、光は手をすり抜けて─体に吸い込まれていった。
直後、体の底から力が湧いてきた。あっちの世界にいる時には感じたこともない、不思議な力が体の芯から溢れてくる。
(これはまさか……)
この光で魔法陣が発動し、体に宿った後は不思議な力に転換される。俺のオタ知識と照らし合わせ、この世界が俺の理想の世界と仮定するなら、思い当たるものは一つしかない。
(魔力…か…?)
光が体に馴染み始め、さらに力がみなぎってくる。体力、精神力、生命力、あらゆる力が戻ってくるのを感じていた。
そして海音は、立ち上がった。
「何が起こったのかはわからないけど……体が動かせるようになったのならありがたい。俺は諦めないぞ!どうにかこの森を抜け出して、立派なハーレムを作ってみせる!」
ハーレムは自分にとっては立派な夢だ。客観的に見ればそうじゃないことはわかっているけど、どうせ捨てられないこともわかってるんだ。なら、これは自分にとっては立派な夢。そう思うことにした。
一部の人類は、星に夢見て天体望遠鏡を作り上げ、果てには地球を脱出して星に辿り着いたのだ。
どれだけバカにされようとも、不可能だと言われようとも、それが自分でバカなことだとわかっていても。彼らは、諦めなかった。いや、もしかしたら俺みたいに諦められなかっただけなのかもしれない。でも、結果として辿り着いた。そして、夢を叶えたのだ。
なら…俺に出来ないはずがない。捨てきれない夢があり、叶えたいと思う意思がある。
今まで俺は何も変わっていなかったのかもしれない。でも、今から変わっていけるかもしれない。だから、俺はもう一度立ち上がったのだ。
「……光が収まっちゃったから辺りが暗くなったな。とりあえず遺跡の探索をしたいんだけど、…どうしたもんかね。」
俺はこれからのことについて思案しながら、遺跡の中へ入っていった。
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