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冒険者の街アルクィンにて
爆発
「カーイ、朝やで!!約束の時間に遅れるから早よ起きて~」
眠い、眠たすぎる…
「約束ぅ?なんの~?」
「寝ぼけとんのか?収穫祭のに決まってるやろ!」
しゅうかくさい?ああ、収穫祭ね...
「…………あ、忘れてたぁ」
「てことは今思い出したんやろ?早よ起き!」
ベッドから引っ張り出されてしまった
でもそっか、今日は収穫祭なのか…
何で僕、あの時あんな約束なんてしちゃったんだろう…
もっと寝たかったなぁ
「ギッ、ギリギリセーフ。間に合ってよかったわ、ほんま。」
「おお!カイにコウ、来てくれたんだな!それじゃあ早速手伝って貰えないか?」
「いいよ。」
「じゃあ案内するよ。」
イリアスは神殿に入っていきそのまま裏出口から出ると少し古いが立派な建物が見えた。
「ここが孤児院か…。随分立派だね。」
「ここアルクィンは冒険者の街だからな。他の街よりも孤児がたくさん出てしまうんだ。だから特別に建設費や維持費なんかが領主様から貰えるから結構立派な造りなんだ」
「そういうことか…。で、ここの中を飾り付ければいいんだっけ?」
「ああ、それ、実は建前なんだ。本当は子供達の相手をして欲しいんだ。小っちゃい子って手伝いたがるけど手伝ってもらったら余計時間がかかっちゃうんだよな。だから、神父様がアルファに入れ知恵してカイとコウを巻き込んだんだ。」
「あぁ、だからあの時の神父さんはあんまり怒ってなかったのか…」
「ええっ!!神父さんグルやったんかいな!あんなに優しそうやのにやってること詐欺師やないか」
「まあ、神父様はお茶目な人だから…」
そういうものか?
「それで、僕らはどの子供を相手にしたらいいの?」
「ああそれはな、、ちょっと待っててくれ。………おい、ちびっこ達隠れてないで出てこい!」
イリアスがそう言うとぞろぞろと子供達が出てきた。…どこに隠れてたんだ?
「あれ~ばれちゃった?」
「お前らがいつもそこに隠れてるの知ってるからな。カイとコウ、コイツらのお守り頼んだぞ!俺は急いで飾り付けしてくるから!」
そう言って眼にも止まらぬ速さでビューと駆け抜けてしまった。
「どうする?」
「…どうしよ、俺、子供の相手なんかしたことないで?」
「一応、君も僕も子供なんだけどね………。」
二人でヒソヒソお話していると5歳くらいの男の子が服の袖を引っ張ってきた。
「ねえ、お兄ちゃん達。冒険の話してよ!アスはね、凄く怖いウサギさんと戦って勝ったんだって!お兄ちゃん達は何と戦ったの?」
さすがに赤裸々に語るのは教育的に良くない、よな?
「僕らは凄く怖い鳥さんと戦ったんだ。卵を取ろうとしたら見つかってしまってね、鳥さんが怒って追いかけてきたんだよ」
なるべく童話にありそうな話し方で話すと男の子は眼をキラキラさせながら聞いてくれる。
「それでそれで!」
「しかも、その鳥さんの特技は仲間をいーっぱい呼ぶことやねん。気づいた時には囲まれとったんや」
「ええっ!!でもそれお兄ちゃん達が悪いでしょ?鳥さんの卵を取ろうとしたんだから」
正論はやめて欲しい。子供ってみんなこうなのか?
「うん、、、まあ、そうだね……。君たちは真似したらダメだよ?」
「ほんで、そこでイリアスがかっこよく木にのぼってやなぁ、上から石とか投げて戦ったんや!」
「そうなんだ!その時アスもいたんだ!」
「いたよ、イリアスは冒険には欠かせない存在だからね。」
「そ、そうなんだ。ところで、その、、ワンちゃん触ってもいい?」
「いいよ。この子はね、ルーンって言うんだ。名前で呼ぶと喜ぶと思うよ。」
「やったぁ!ルーン!!……フワッフワだぁ」
「いいなぁ、いいなぁ僕も触りたい!」
「私も私も!」
「いいよ。ルーンが嫌がったら離してあげてね」
「「「「やったぁ!ありがとう!」」」
子供がワチャワチャとルーンの周りに集まる。
「最初からこうするればよかったかな……」
「カイ!あれっ、コウは?」
「あそこで子供と冒険話をしてるよ。」
「そっか、それならカイ、頼まれてくれないか?」
「何を?」
「これを東門にいる神父様の所に届けて欲しいんだ。昼食を頼まれていたんだけど届けに行く暇がなくてな。」
「それはいいけど、そっちはもう終わりそうなの?」
「ああ。君達のおかげでほとんど終わったよ」
「それは良かったよ。じゃあ行ってくるよ」
てゆうか、何で神父さんは東門にいるんだろう?何かあったのかな?
ちなみに場所を説明しておくと
北門
神殿→→→→→→→→→→→→→→→
↓
今ここ → ↓
西門 広場 東門
冒険者
ギルド
マイホーム
南門
そろそろ東門につく頃だ。
そういえばここ、配達物を届けに行った家だっけ?やっぱりあれ嘘だったんだ。何の気配もしないし…
そう思った瞬間ドガン!っと大きな音がした。
そう思った瞬間、自分は体ごと地面に叩きつけられていた。
するとぼやける視界が黒い影をとらえた。そしてそれはどんどんこっちに近づいてきた。
「カイ・フォード、忠告しておく。君は厄介な男に眼をつけられている。ほっといて欲しいならこれ以上赤目の人間に関わらないことだな。………さらばだ」
待て、お前はいったい誰なんだ!と言うこともできずにだんだんと目の前がぼやけてくる
そしてついに視界が暗転した。
眠い、眠たすぎる…
「約束ぅ?なんの~?」
「寝ぼけとんのか?収穫祭のに決まってるやろ!」
しゅうかくさい?ああ、収穫祭ね...
「…………あ、忘れてたぁ」
「てことは今思い出したんやろ?早よ起き!」
ベッドから引っ張り出されてしまった
でもそっか、今日は収穫祭なのか…
何で僕、あの時あんな約束なんてしちゃったんだろう…
もっと寝たかったなぁ
「ギッ、ギリギリセーフ。間に合ってよかったわ、ほんま。」
「おお!カイにコウ、来てくれたんだな!それじゃあ早速手伝って貰えないか?」
「いいよ。」
「じゃあ案内するよ。」
イリアスは神殿に入っていきそのまま裏出口から出ると少し古いが立派な建物が見えた。
「ここが孤児院か…。随分立派だね。」
「ここアルクィンは冒険者の街だからな。他の街よりも孤児がたくさん出てしまうんだ。だから特別に建設費や維持費なんかが領主様から貰えるから結構立派な造りなんだ」
「そういうことか…。で、ここの中を飾り付ければいいんだっけ?」
「ああ、それ、実は建前なんだ。本当は子供達の相手をして欲しいんだ。小っちゃい子って手伝いたがるけど手伝ってもらったら余計時間がかかっちゃうんだよな。だから、神父様がアルファに入れ知恵してカイとコウを巻き込んだんだ。」
「あぁ、だからあの時の神父さんはあんまり怒ってなかったのか…」
「ええっ!!神父さんグルやったんかいな!あんなに優しそうやのにやってること詐欺師やないか」
「まあ、神父様はお茶目な人だから…」
そういうものか?
「それで、僕らはどの子供を相手にしたらいいの?」
「ああそれはな、、ちょっと待っててくれ。………おい、ちびっこ達隠れてないで出てこい!」
イリアスがそう言うとぞろぞろと子供達が出てきた。…どこに隠れてたんだ?
「あれ~ばれちゃった?」
「お前らがいつもそこに隠れてるの知ってるからな。カイとコウ、コイツらのお守り頼んだぞ!俺は急いで飾り付けしてくるから!」
そう言って眼にも止まらぬ速さでビューと駆け抜けてしまった。
「どうする?」
「…どうしよ、俺、子供の相手なんかしたことないで?」
「一応、君も僕も子供なんだけどね………。」
二人でヒソヒソお話していると5歳くらいの男の子が服の袖を引っ張ってきた。
「ねえ、お兄ちゃん達。冒険の話してよ!アスはね、凄く怖いウサギさんと戦って勝ったんだって!お兄ちゃん達は何と戦ったの?」
さすがに赤裸々に語るのは教育的に良くない、よな?
「僕らは凄く怖い鳥さんと戦ったんだ。卵を取ろうとしたら見つかってしまってね、鳥さんが怒って追いかけてきたんだよ」
なるべく童話にありそうな話し方で話すと男の子は眼をキラキラさせながら聞いてくれる。
「それでそれで!」
「しかも、その鳥さんの特技は仲間をいーっぱい呼ぶことやねん。気づいた時には囲まれとったんや」
「ええっ!!でもそれお兄ちゃん達が悪いでしょ?鳥さんの卵を取ろうとしたんだから」
正論はやめて欲しい。子供ってみんなこうなのか?
「うん、、、まあ、そうだね……。君たちは真似したらダメだよ?」
「ほんで、そこでイリアスがかっこよく木にのぼってやなぁ、上から石とか投げて戦ったんや!」
「そうなんだ!その時アスもいたんだ!」
「いたよ、イリアスは冒険には欠かせない存在だからね。」
「そ、そうなんだ。ところで、その、、ワンちゃん触ってもいい?」
「いいよ。この子はね、ルーンって言うんだ。名前で呼ぶと喜ぶと思うよ。」
「やったぁ!ルーン!!……フワッフワだぁ」
「いいなぁ、いいなぁ僕も触りたい!」
「私も私も!」
「いいよ。ルーンが嫌がったら離してあげてね」
「「「「やったぁ!ありがとう!」」」
子供がワチャワチャとルーンの周りに集まる。
「最初からこうするればよかったかな……」
「カイ!あれっ、コウは?」
「あそこで子供と冒険話をしてるよ。」
「そっか、それならカイ、頼まれてくれないか?」
「何を?」
「これを東門にいる神父様の所に届けて欲しいんだ。昼食を頼まれていたんだけど届けに行く暇がなくてな。」
「それはいいけど、そっちはもう終わりそうなの?」
「ああ。君達のおかげでほとんど終わったよ」
「それは良かったよ。じゃあ行ってくるよ」
てゆうか、何で神父さんは東門にいるんだろう?何かあったのかな?
ちなみに場所を説明しておくと
北門
神殿→→→→→→→→→→→→→→→
↓
今ここ → ↓
西門 広場 東門
冒険者
ギルド
マイホーム
南門
そろそろ東門につく頃だ。
そういえばここ、配達物を届けに行った家だっけ?やっぱりあれ嘘だったんだ。何の気配もしないし…
そう思った瞬間ドガン!っと大きな音がした。
そう思った瞬間、自分は体ごと地面に叩きつけられていた。
するとぼやける視界が黒い影をとらえた。そしてそれはどんどんこっちに近づいてきた。
「カイ・フォード、忠告しておく。君は厄介な男に眼をつけられている。ほっといて欲しいならこれ以上赤目の人間に関わらないことだな。………さらばだ」
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そしてついに視界が暗転した。
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