異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

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アルバード王立高等学院~新たな出会い~

特別試験の内容

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別の意味で疲れた剣術の授業が終わり昼休みに入った。

大きな中庭ではこれから貼り出される特別試験の内容を見ようと大勢の人間がおしかけていた。

時間がたち、中庭には大きな紙が一瞬にして貼り出された。




特別試験(中級過程を終えていない生徒のみ)

期間:星の月1日~3日の2泊3日

内容:森の中でサバイバルをする。森の中に隠され
  ているコインを見つけたり、森の中にいる魔物
  を倒すことによってポイントがもらえる。その
  ポイントの合計を競い合う。

※倒すことで貰えるポイントや注意事項に関しては
 一覧にして寮ごとに配布斉

人数:4~5人になるように各グループを前日までに
   作っておく。(寮ごと)

賞罰
1位 ・賞金100万リビア
    ・卒業後の就職先への紹介状(条件付き)

2位 ・賞金50万リビア
    ・個人部屋の獲得権

3位 ・賞金25万リビア
    ・食堂利用無料権(永久)

上位25% 賞金5万リビア

※1位、2位、3位の寮はそれぞれ特別ポイント300sp、200sp 、100spを貰える。


下位25% ・属している寮の特別ポイント-50sp
     ・寮の家賃+25%(半年間)

下3位  ・属している寮の特別ポイント-100sp             
    ・学院中で販売されている商品の値段+50%
     (1年間)

下2位 ・属している寮のポイント-200sp
     ・特別試験の得点を永久に-10%

最下位  ・属している寮のポイント-300sp
     ・最下位を2回とった者に限り退学処分

※賞金はグループの一人一人に与えられるものである。

※リタイアしたグループはその時のポイントで計算する。

※他のグループに暴力など直接危害を加えた場合、
  加害者が平民ならば退学、貴族ならばリタイアとなる。

※個人部屋獲得権と食堂利用無料権については譲渡および売却することを許可する。
また、払えない罰金を科された者と同じ寮であれば代わり払うことを許可する






平民に対してとても差別的な内容だであるが救済も残されている、か。

それにしてもこの特別試験、とても面白そうだ。

寮ごとの中級過程を終えていない生徒の数は

アクアマリン寮26人
スピネル寮27人
タンザナイト寮31人
オパール寮27人

であるり、寮内で4~5人でグループを作らなければならないので合計25グループ作ることができる。
したがって下位グループの25%とは下から6グループのこと。かなり厳しい戦いになるだろう。

ちなみに寮の特別ポイントとは特別試験や期末試験などによって得られるポイントである。このポイントが高ければ高いほど就職で有利に働く。特に王国騎士団や官僚などに就職したい人は絶対に必要不可欠だ。例えば騎士団に入団したい人がいた時に、ポイントが高ければ普通は騎士見習いからスタートのところを騎士からスタートできる、などがある。

もちろん特別ポイントだけをみることはないがかなり影響してくると言えるだろう。
また、優秀な人間を逃さないように救済処置として今回の場合のように高い順位につけばどんなところでも紹介状を書いてくれる。
学院の紹介状はポイントよりも信頼があるが、1位をとれる人間は限られてくるため特に平民達は特別ポイントの獲得に必死になるのだ。

逆に既に爵位を得ることが確定している一部の貴族達はあまり関心がなく真面目にやらない。ソイツらをどうするかが今後の命運を決めることになる。ちなみにだがこのポイントは1年ごとにリセットされる。

また、特別ポイントでは退学者への救済に使うことができたり、特別試験での待遇を左右することになる。
まあ今回の特別試験にはあまり関係はないが…



ひとまず午後の授業をさっさと終わらして寮でゆっくり考えることにした。








in寮

「ハルシャ卿は特別試験の案内をみたかい?」

殿下も広場にいたのは確認済みだ。白々しいことこの上ない。

「うん。結構楽しそうな内容だったね。」

と正直に言う。
ここで嘘をついても利益はないからな。

「よかったら私とグループを組んでくれないかい?」

うーん…そうだな…

少し悩んでから殿下と組むメリットを計算して返事をする。

「いいよ。ただ、2人だけじゃ「大丈夫。後のメンバーはもう誘っておいたから。皆、こっちに」」

殿下がそう言うと3人が向い側のソファーに座った。

…僕が断るとは思わなかったんだろうか?根回しが凄すぎる。どんなけ僕と一緒のグループになりたかったんだ…

「私の名前はセシル・ブライアンです。どうぞよろしくお願いします。」

「アタシはシド。よろしくね!」

「俺はカール!よろしくな!!」

初めの丁寧な物言いをするのは商売に長けたブライアン子爵家のセシル・ブライアン。青髪黒眼で物腰が柔らかい人間だ。

2人目は平民のシド。赤髪にピンク色の瞳を持ち勝ち気な性格で有名だ。ちなみに、彼女の親はどちらもAランクの冒険者で彼女自身もかなりの腕前だ。

最後にカール。茶髪に黄色の瞳を持つ彼は没落貴族の息子で戦闘に関しては頭一つ分抜けているらしい。

「殿下は何をめざしているの?自分達のグループが勝つこと?」

ここでどう答えるかによってよくも悪くも殿下に対する評価がかなり変わってくるだろう。

「いいや。私の目的は我々の寮のチームが負けないことだ。この寮の中級過程を終えていない生徒の数は26人で、貴族の数は20人で平民の数は6人。貴族でないものは下位25%に入るだけで家計が苦しくなったり最悪なことには家賃などが払えなくなり退学もありうる。そして、そういう人を狙って仕掛けてくる貴族が少なからずいる。退学者を1人出すごとに特別ポイントが50ポイント減るため1人として退学者は極力ださない方がいい。退学を避けるにはある程度平民をばらけさせかつ私のような権力者のいるグループにいれることが重要だ。それで彼ら6人を2人ずつ別けて我々のグループとフローレス壌、ハミルを代表としたグループを作るつもりだ。ハルシャ卿は誰と組んでも構わないがどうする?」

そう言ってニコリと微笑んだ。

それにしても意地の悪い人間だ。どうせフローレス壌のグループもハミルのグループも定員オーバだろう。まあ自分も殿下の実力は見てみたかったしちょうどいいか…


「殿下と同じグループになるよ。その方がいろいろとそっちも嬉しいでしょ?」

そう言って僕もニヤッと笑う

殿下は僕にどんな能力があるか探ろうとしている。自分を売り込むのにはいい機会だが生憎殿下に仕えるつもりはない。とゆうか僕は誰かの下につくのが物凄く嫌いなのだ。殿下でなくともこの生涯を誰かに捧げることなんてありえない。

「ねぇねぇ、せっかくグループになるんだから一緒に晩御飯でも食べに行かない?」

とシドさんが言う。

「いいな!それ。賛成だ!」


「2人とも、殿下やハルシャ卿の意見も聞かないといけませんよ。」


「そうだった!ねぇハルシャ卿?…名前で呼んでもいいかな?文字数多いんだよね」

それは、、それは普通に嫌だな。殿下の反応も気になるが断るか…決して個人的な気持ちにしたがったわけじゃない、ほんとだ。

異性に下の名前で呼ばれることは立場的にも良くない。

「ここは貴族と平民が対等の存在であることは理解しているつもりだよ。でも、それは失礼じゃないかな?名前で呼ぶのを許すのは仲のいい友人だけで初対面の人に許すのは少し違う気がするよ。シドさん。」

そう言ってにこりと微笑む。

ちなみに貴族が平民に対してさんや殿をつけて呼ぶのは礼儀的には最上級だ。卿や壌は貴族のみ使える。

「そっか…。わかったよ、ハルシャ卿。改めて聞くけど一緒に晩御飯を食べに行かない?」


「それくらいなら構わないよ。」

そんなこんなで5人で食堂へと向かった。
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