異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

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アルバード王立高等学院~迫りくる悪の手~

一歩を踏み出す勇気

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それから数日がたった


「それでは第139回クラブ対抗祭の作戦会議を始めようと思うが…ゲフン、思うんですが、、えぇ、、その前に、7月から新入生がこのクラブに加入することになったので紹介すr…しようと思います。」

そう言って僕を手招きする。

「…カイ・ハルシャです。よろしくお願いします。」

そう言ってペコリとお辞儀する。形式のものではないが平民に対してはこれが最上級である。

「…というわけで、、あのハルシャ家の方が加入すr…なさいました。」


「…どうした、リーダー。いつもの威勢が足りないな。」

と隣にいた副リーダーらしき人が言うと、リーダーと呼ばれた男は隣の男の首根っこを掴み引き寄せる。

「コソッ)相手はお貴族様だぞ!しかも公爵家だ。ため口でしゃべったりしたら俺ら全員こうだぞ!」

そう小声で言いながら首を手でスパッと切る動きをする。

小さい声で話しているつもりなのだろうが残念ながら聞こえてしまっているので少し滑稽だ。

「別に構いませんよ。」


「本人が構わないって言ってるんだからいいだろう?」


「そう言って後々問題にしてくるパターンを俺は見たことがある!」


「…ハルシャ家の名誉に誓ってそんなことしませんよ。人聞きの悪いこと言わないでください。それに、僕はもともと庶民なので貴族とは馬が合わなさそうだったからこのクラブに決めたんです。…ボソッ)二割ぐらい…」


「リーダー以外は気にしてないぜ。これからよろしくな、カイ!」

と言って副リーダ?が肩を組んでくる。初対面で平民から呼び捨てにされたのは初めてな気がする。なんか新鮮だ。

「こちらこそよろしくお願いします。」

と言って近くのイスにに座る。

「…ゴホン、、それでは改めて第139回クラブ対抗祭の作戦会議を始める!意見があるものについては遠慮なく言ってほしい。」

リーダーがそう言うとみな周りと相談し始めた。

「よぉ、カイ。俺のこと覚えてるか?」


「はい。僕と同じ寮のグレンさんですよね?」


「…頭がいいとは聞いていたがまさか覚えてたとはな。これはクラブ対抗祭の概要だ。眼を通しておいたほうがいい。」

そう言ってグレンさんは1枚の紙を僕に渡す。

「ありがとうございます。」

そう言って紙にざっと眼を通した。

❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇

クラブ対抗祭

期間:土の月28日

内容:28日に開催されるクラブ対抗祭で出し物し、
  より多くの金額を稼げたクラブにはこの紙の
  下記に記載されたものを受け取れる。

※上記記載の金額とは出た利益から制作費などをひ
 いた金額のことを指す。

※一クラブ3つの出し物をだせる。



1位 ・賞金300万リビア
    ・上質なクラブ室の建設

2位 ・賞金100万リビア
    ・食堂利用無料権(永久)

3位 ・賞金50万リビア

上位25% 賞金5万リビア


※他のクラブに暴力などの直接危害を加えた場合、
  加害者が平民ならば退学、貴族ならば1ヶ月停学となる。

※クラブ室建設と食堂利用無料権については譲渡および売却することを許可する。


❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇

なるほど…少数から大人数になったぶん、1位をとるのは特別試験よりも難しそうだな。

「カイ、俺達は絶対に1位を取らなければならないんだ。そのために力を貸してくれないか?この戦いは全員が一致団結しないと勝つのは難しい。1人でも多くの手が必要なんだ。」


「どうして1位を取らなければならないんですか?」


「ここは知っての通りお金に困っている平民ばかりのクラブだ。リーダーが今年学院を卒業なんだが、卒業後すぐに宮廷魔法師の試験に挑むつもりなんだ。その試験には500万リビアかかる。これまでに皆で協力して200万リビアを集めることはできたんだがもう時間がなくてな。試験に合格すればその500万リビアは返ってくるからそのお金はまた大金が必要な下級生にまわることになるだろう。」

お金は返ってくるのか…。どこかの選挙と同じだな。面白半分で挑むことがないように、というわけか。

それにしても宮廷魔法師か…。そういえばリーダー…ヴィアンさんはフローレス嬢とトップを争うほどの魔法の使い手だったな。

「そういうことでしたか…。僕でよければ協力しますよ。」


「…ありがとうな、カイ。」


「僕はお金には困ってませんし、別に構いませんよ。そんなに負担には思わないでください。僕もこのクラブとは仲良くやっていきたですし。」

そう言って皆の意見を纏めているリーダーの方を向く。

本当にみんなから好かれているな、この人

少しぐらい手伝っても誰も文句は言わないだろう。たとえ“ボク”が“僕”であったとしても、“僕”の行動に“ボク”が口をだすことはできやしないのだから。

そう思って僕は挙手をしたのだった。

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