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アルバード王立高等学院~新しい風~
正月スペシャル 番外編
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~正月スペシャルストーリー~
「正月に雪とかないわー」
そう言いながら少年は忙しなくゲームを持つ手を動かす。
男はそんな少年を見て少しタメ息をついた。
「部屋に籠ってないで初詣ぐらい行ってきたらどうだ?」
そう言って男は少年の肩を掴む。それにびっくりした少年はゲーム機を落としてしまった。
「ちょっ、ゲームオーバーになったじゃん!!今話しかけないでよ!!」
少年はそう言ってゲームオーバーとかかれた画面を表にしてゲーム機をほっぽりだした。どうやらやる気がそがれたようだ。
「それは悪かった。ところで何のゲームをしてたんだ?」
「ホラーゲーム。冬といえばゾンビだから。」
一般的にホラーゲームといえば夏を想像するが少年にとっては違うようだ。
男が何か言おうと口を開けた時どこからか着信音が聞こえてきた。
「俺のスマホからだ。」
少年はそう言ってコタツの中からスマホを取り出した。
「…なんて場所に入れているんだ」
そんな男の言葉に少年は聞こえないふりをした。
「ああ、、ああ、了解。今から行こうと思っていたところだから問題ない。5分ほどでそっちにつくから、、ああ、それで。」
そう言って少年は電話をきる。
「ちょっと出てくる。」
男の返事を待たずに少年は家から飛び出した。
※
※
※
「明けましておめでとう、これからもよろしくね。」
少女は開口一番にそう言う。
「うん。こちらこそよろしく。それにしてもよく親が許してくれたな。なんて言ったんだ?」
「少し前に重大な事件が発生したみたいでお父さんは今家にいないの。お母さんはそもそも私には興味ないし、お兄ちゃんは最近外出することが多くて家にあまり帰ってこないから抜け出せたんだ。」
「そうだったんだ。それじゃあ今日は一日フリーって思っていい?」
「うん!せっかくだから初詣に行かない?」
「いいけど有栖って神様信じていたんだな。」
「そんなに意外かな?」
「いや?ただ、俺は信じてないからな。信じてる人の気持ちは分からない。」
「知ってるよ。カイくんのそういうところ私好きだもん。」
そう言って少女はくるっと振り返りニコッと笑った。ただ少女は帽子を目深く被りネックウォーマーを目の下まで上げていたので少年がその笑顔を見ることは叶わなかったが。
「ちなみに何を願うんだ?」
「星見ヶ丘高校へ無事合格できますようにと…「星見ヶ丘高校?!」うん、そうだよ。あれ、、言ってなかったっけ?」
「始めたきいたよ。そっか、、星見ヶ丘か…。たしかこの県でトップの高校だよな?てっきり地元の高校に行くもんだとばかり思っていたからなんの準備もしてないな…」
「カイくんも受けるつもりなの?」
「…今決めたけどな。」
「出願はまだ先だしこの高校は他の高校よりも内申点の重要性が低いからカイくんならまだ間に合うと思うよ。」
「ほんとか?まあ何とかしてみせるよ。」
「…私に合わせているんだったら「違うよ。」えっ?」
「これは俺のためでもあるから気にしないでくれ。そろそろ俺も変わらなきゃいけないと思うんだ。」
そう言って少年は白い息をそっと吐いたのだった。
こういった経緯で少年はその日から猛勉強し無事合格を勝ち取ったのはまた別の話。
「正月に雪とかないわー」
そう言いながら少年は忙しなくゲームを持つ手を動かす。
男はそんな少年を見て少しタメ息をついた。
「部屋に籠ってないで初詣ぐらい行ってきたらどうだ?」
そう言って男は少年の肩を掴む。それにびっくりした少年はゲーム機を落としてしまった。
「ちょっ、ゲームオーバーになったじゃん!!今話しかけないでよ!!」
少年はそう言ってゲームオーバーとかかれた画面を表にしてゲーム機をほっぽりだした。どうやらやる気がそがれたようだ。
「それは悪かった。ところで何のゲームをしてたんだ?」
「ホラーゲーム。冬といえばゾンビだから。」
一般的にホラーゲームといえば夏を想像するが少年にとっては違うようだ。
男が何か言おうと口を開けた時どこからか着信音が聞こえてきた。
「俺のスマホからだ。」
少年はそう言ってコタツの中からスマホを取り出した。
「…なんて場所に入れているんだ」
そんな男の言葉に少年は聞こえないふりをした。
「ああ、、ああ、了解。今から行こうと思っていたところだから問題ない。5分ほどでそっちにつくから、、ああ、それで。」
そう言って少年は電話をきる。
「ちょっと出てくる。」
男の返事を待たずに少年は家から飛び出した。
※
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「明けましておめでとう、これからもよろしくね。」
少女は開口一番にそう言う。
「うん。こちらこそよろしく。それにしてもよく親が許してくれたな。なんて言ったんだ?」
「少し前に重大な事件が発生したみたいでお父さんは今家にいないの。お母さんはそもそも私には興味ないし、お兄ちゃんは最近外出することが多くて家にあまり帰ってこないから抜け出せたんだ。」
「そうだったんだ。それじゃあ今日は一日フリーって思っていい?」
「うん!せっかくだから初詣に行かない?」
「いいけど有栖って神様信じていたんだな。」
「そんなに意外かな?」
「いや?ただ、俺は信じてないからな。信じてる人の気持ちは分からない。」
「知ってるよ。カイくんのそういうところ私好きだもん。」
そう言って少女はくるっと振り返りニコッと笑った。ただ少女は帽子を目深く被りネックウォーマーを目の下まで上げていたので少年がその笑顔を見ることは叶わなかったが。
「ちなみに何を願うんだ?」
「星見ヶ丘高校へ無事合格できますようにと…「星見ヶ丘高校?!」うん、そうだよ。あれ、、言ってなかったっけ?」
「始めたきいたよ。そっか、、星見ヶ丘か…。たしかこの県でトップの高校だよな?てっきり地元の高校に行くもんだとばかり思っていたからなんの準備もしてないな…」
「カイくんも受けるつもりなの?」
「…今決めたけどな。」
「出願はまだ先だしこの高校は他の高校よりも内申点の重要性が低いからカイくんならまだ間に合うと思うよ。」
「ほんとか?まあ何とかしてみせるよ。」
「…私に合わせているんだったら「違うよ。」えっ?」
「これは俺のためでもあるから気にしないでくれ。そろそろ俺も変わらなきゃいけないと思うんだ。」
そう言って少年は白い息をそっと吐いたのだった。
こういった経緯で少年はその日から猛勉強し無事合格を勝ち取ったのはまた別の話。
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