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アルバード王立高等学院~隣国からの客人~
特別試験~謎の生命体~
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「…失格になった状態で戦闘を行えば退学になる可能性がある。いいのかな?こんなことで人生を無駄にして。」
僕がそう言っても相手の表情は全く変わらない。
「あなたは本当に何も分かっていませんねぇ。そうだ、そんな愚かなあなたにヒントをあげましょう。死人には口はついていませんよ。」
いきなりファイアーボールが放たれる。それをウォーターボールで相殺する。雨降ってるのに火を使うとかアホなのか?
だとしても無詠唱か…めんどくさいな、、
「殿下、気絶させるほかはないみたいです。」
明らかに規則違反だし、殺しにかかろうとしてるし、、
…もはや殺したほうがいいのでは??手加減している暇はなさそうだしな…、ウン。
「殿下、コイツら殺しましょう。殿下に対する殺人未遂ということにして。」
「えぇ…さすがに冗談ですよね?…ウィンドカッター」
「………ええ。冗談です。」
そう言って僕は曖昧に笑った。
僕は人を殺すことに対して忌避感を持っていない。昔はあったような気がするが、ライの影響なのかなんなのか、人を殺すことはゴブリンを殺すことと同じぐらい何も感じなくなった。心が麻痺しているとはこういうことを言うんだろうな。
ここには僕の悪行を諫めて止めてくれる仲間がいない代わりに、守らなければいけない家族がいる。僕らを囲んでいる生徒たちからは何か嫌な感じするし、、一体どうすれば…
「カイくん、何かおかしくないですか?」
「あぁ、、殿下にも感じますか?この謎の違和感。何か変な魔力を感じる。」
「カイくん、わたくしから離れないでくださいね。例えなにがあっても、わたくしがあなたを守るので。」
そう言って殿下はなぜか僕の前に立ちふさがった。
「やめてくださいよ。それだと護衛の意味ないでしょう。それと、前衛なのに敵に近づくなって言われてもねっ!」
身体強化を使い地面をける。そして僕の近くにいた数人の腹に剣の柄の部分で思いっきり突いて気絶させる。フードをめくろうとしたとき、後ろから殺気を感じて飛びのいた。さっきいた場所に弓が突き刺さっている。これは殺す気だな。
「ったく、大人しくやられてくれないですかねぇ!」
自分の首や頭を確実に狙っているであろう矢を短剣で弾き飛ばす。
そろそろ誰かが援護に来てもおかしくないんだけどな…
「誰も来ませんよ。あなたが降らせた雨はあなたの仲間には見えていませんからね。」
幻影魔法か何かか?そういえばDランク昇格試験の際も謎の生命体に幻影魔法を使われたよな…何か関係があるのか?
「どうしても彼らの正体を知られたくないようだけど、もう知っちゃったよ。禁忌とされる魔法ではなんでもできてしまうんだね。はっきり言って気色悪い。国が取り締まる意味もわかるよ。」
一瞬、ほんの一瞬だったがちらりと見えたフードの中は人ではなかった。変な生き物、いやそもそも生き物なのかも怪しい化け物だった。
この学院の中に入るには登録する必要がある。卒業した者や教師を引退した者はその登録が解除されて、学院内部に入ることはできなくなっている。姿を幻影魔法で変えていたとしてもそれは見破られて結界の外へと弾き出されてしまう。ただ、それは人間だけでその他の動物や魔物には一切効果はない。だから学院内には野良猫もいるし鳥だって飛んでいる。おそらくそこをつかれた。
「殿下、おそらくフードを被った者は全員人間じゃなくて合成獣です。で、そこの喋ってるヤツはたぶん人間です。体は。乗っ取られているのか、洗脳されているのかは知りませんがねっ!」
キメラはそこまで強くない。戦闘要員として置いているわけではないのか?
「カイくん、ここから逃げた方がいいのでは?」
うん。僕もそう思う。
「無駄ですよ。この建物からでることはできません。」
建物?屋上からではなく?
「結界を張っているのかもしれません。」
だとしたら結構不味いな…
結界を解除するには術者を殺すか術をとかせるか、もしくは自分で結界を解くしか方法はない。ただ、結界を解く方法は特級クラスで学ぶものなのでまだ僕は知らない。
知っていたとしても、黒魔法によって造り出した結界ならとくのはなおさら難しくなるので出来るかどうかは眉唾物だ。
「僕らを殺すつもりかな?」
「殺す?まさか。もうお忘れですか?今回の目的は確認。殺すのはまだ先です。本当はここまで荒い手を使う気はありませんでしたが早急に確認しろとのご命令ですのでお許しくださいね。」
誰に命令されたんだ?
てか、いつかは殺すつもりなんだ。
「あっそ。どうでもいいけど死ぬのは君の方だと思うよっ、と…危ない危ない」
せめて喋るか攻撃するかどっちかにしてほしい。集中できないから。
絶対に突破口はある。ただそれを僕らが見つけられるかどうかにかかっている。
僕がそう言っても相手の表情は全く変わらない。
「あなたは本当に何も分かっていませんねぇ。そうだ、そんな愚かなあなたにヒントをあげましょう。死人には口はついていませんよ。」
いきなりファイアーボールが放たれる。それをウォーターボールで相殺する。雨降ってるのに火を使うとかアホなのか?
だとしても無詠唱か…めんどくさいな、、
「殿下、気絶させるほかはないみたいです。」
明らかに規則違反だし、殺しにかかろうとしてるし、、
…もはや殺したほうがいいのでは??手加減している暇はなさそうだしな…、ウン。
「殿下、コイツら殺しましょう。殿下に対する殺人未遂ということにして。」
「えぇ…さすがに冗談ですよね?…ウィンドカッター」
「………ええ。冗談です。」
そう言って僕は曖昧に笑った。
僕は人を殺すことに対して忌避感を持っていない。昔はあったような気がするが、ライの影響なのかなんなのか、人を殺すことはゴブリンを殺すことと同じぐらい何も感じなくなった。心が麻痺しているとはこういうことを言うんだろうな。
ここには僕の悪行を諫めて止めてくれる仲間がいない代わりに、守らなければいけない家族がいる。僕らを囲んでいる生徒たちからは何か嫌な感じするし、、一体どうすれば…
「カイくん、何かおかしくないですか?」
「あぁ、、殿下にも感じますか?この謎の違和感。何か変な魔力を感じる。」
「カイくん、わたくしから離れないでくださいね。例えなにがあっても、わたくしがあなたを守るので。」
そう言って殿下はなぜか僕の前に立ちふさがった。
「やめてくださいよ。それだと護衛の意味ないでしょう。それと、前衛なのに敵に近づくなって言われてもねっ!」
身体強化を使い地面をける。そして僕の近くにいた数人の腹に剣の柄の部分で思いっきり突いて気絶させる。フードをめくろうとしたとき、後ろから殺気を感じて飛びのいた。さっきいた場所に弓が突き刺さっている。これは殺す気だな。
「ったく、大人しくやられてくれないですかねぇ!」
自分の首や頭を確実に狙っているであろう矢を短剣で弾き飛ばす。
そろそろ誰かが援護に来てもおかしくないんだけどな…
「誰も来ませんよ。あなたが降らせた雨はあなたの仲間には見えていませんからね。」
幻影魔法か何かか?そういえばDランク昇格試験の際も謎の生命体に幻影魔法を使われたよな…何か関係があるのか?
「どうしても彼らの正体を知られたくないようだけど、もう知っちゃったよ。禁忌とされる魔法ではなんでもできてしまうんだね。はっきり言って気色悪い。国が取り締まる意味もわかるよ。」
一瞬、ほんの一瞬だったがちらりと見えたフードの中は人ではなかった。変な生き物、いやそもそも生き物なのかも怪しい化け物だった。
この学院の中に入るには登録する必要がある。卒業した者や教師を引退した者はその登録が解除されて、学院内部に入ることはできなくなっている。姿を幻影魔法で変えていたとしてもそれは見破られて結界の外へと弾き出されてしまう。ただ、それは人間だけでその他の動物や魔物には一切効果はない。だから学院内には野良猫もいるし鳥だって飛んでいる。おそらくそこをつかれた。
「殿下、おそらくフードを被った者は全員人間じゃなくて合成獣です。で、そこの喋ってるヤツはたぶん人間です。体は。乗っ取られているのか、洗脳されているのかは知りませんがねっ!」
キメラはそこまで強くない。戦闘要員として置いているわけではないのか?
「カイくん、ここから逃げた方がいいのでは?」
うん。僕もそう思う。
「無駄ですよ。この建物からでることはできません。」
建物?屋上からではなく?
「結界を張っているのかもしれません。」
だとしたら結構不味いな…
結界を解除するには術者を殺すか術をとかせるか、もしくは自分で結界を解くしか方法はない。ただ、結界を解く方法は特級クラスで学ぶものなのでまだ僕は知らない。
知っていたとしても、黒魔法によって造り出した結界ならとくのはなおさら難しくなるので出来るかどうかは眉唾物だ。
「僕らを殺すつもりかな?」
「殺す?まさか。もうお忘れですか?今回の目的は確認。殺すのはまだ先です。本当はここまで荒い手を使う気はありませんでしたが早急に確認しろとのご命令ですのでお許しくださいね。」
誰に命令されたんだ?
てか、いつかは殺すつもりなんだ。
「あっそ。どうでもいいけど死ぬのは君の方だと思うよっ、と…危ない危ない」
せめて喋るか攻撃するかどっちかにしてほしい。集中できないから。
絶対に突破口はある。ただそれを僕らが見つけられるかどうかにかかっている。
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