異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

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冬休み~消えることのないキズナ~

あなたにもう一度会いたくて

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「これは、、本当なのか?いや、そんなことよりもカイ、お前、、友達いたんだな…」

「あ”?ぶっ殺すぞこのくそジジイ!今まで俺のこと友達が一人もいないかわいそうなやつだと思ってたのか?友達の一人や二人ぐらいいるに決まってるだろ!!」

…一度も遊びに行っている姿を見ていないが?いや、そんなことより、、

「師匠に向かってくそジジイとはなんだ!」

私がそう言うとカイはふんっと首をふった。
ったくまだまだ子供だな。口が悪いのも相変わらずだ。出会った当初は無口だったというのに…教育に失敗したみたいだ…

「…公爵様?怒鳴り声が聞こえたんですが何かありましたか?」

しまった…声が大きすぎたか…

「何でもない。すまなかったな、アラン。」

「いえ、そんなことよりも先ほどこの辺りで強烈な殺気を感じたのですが何かご存知ですか?」

…さすが騎士団団長、勘がいいな、、

そんな思いが伝わらないよういつものようにニコリと笑う。

「ああ、知っているとも。騎士達には起こして悪かったと伝えておいてくれ。」

「御意。それでは失礼いたします。」

「ああ。」

そう言ってアランの姿が見えなくなるまで言葉を発さずに闇の方を見る。

ったく…襲撃する場所はちゃんと選んでくれ、、

「カイ、「違う。今はライって名乗ってるからライって呼んでくれ。」」

違うくはないと思うが…

「分かった。ライ、私に言いたいことがあるんじゃないのか?」

私がそう言うとライはふーっと息を吐いた。

「いろいろあって俺はこの世界で帝国の王になってたわけなんだけど、まあなんやかんやあって今俺の体は乗っ取られているんだ。師匠には俺を乗っ取ったヤツの本体を殺してほしいんだ。」

うん、何もわからん。だから国語の成績がダントツで悪いんだ。

「重要な情報全部省きやがって…それで?その殺してほしいやつってのは具体的にはどんな人相でどんな武器を持っているんだ?」

「さあ、知らん。ただ、ものすごく強くて、なぜだか知らないが帝国内にいることだけは分かっている。半神である師匠なら分かるはずだ。変な気配がするからな。強さはそうだな、冒険者ランクでいったらおよそAランク~AAAランクだな。」

Aランクは複数の街を全壊できるぐらいの強さで、AAAランクは国を丸ごと一つ滅ぼすことができるぐらいの強さだ。強さの幅があまりにも広すぎるな…

「武器は?」

「うーん、、多分精神系。武道特化でも魔法特化でもないはず。」

「精神系か…ウチとは相性いいな…」

「あー、ハルシャ家の先祖はそっち系の耐性が高かったから…」

…なんで知ってるんだ?天界の者ぐらいしか知ってるものはいないはずたが??

「乗っ取られたって言っていたが、それが本当なら帝国はかなりヤバイ状態じゃないのか?」

「…うーん、、何て言ったらいいんだ?乗っ取られた瞬間に部屋の時間を止めたから勝手なことはできないはずだ。」

時間を止めた??意味がわからん

「もしそれが本当だとしても、時間を止めたという部屋の中に誰かが入ってきたらどうするんだ?」

「そもそも入れないから問題ない。たとえまかり間違って神域の中に人間が入ってきたとしても、すぐに浄化されて消えるからなにも問題はない。」

いや、問題ありまくりだろ…

「…まあいい、、それで?なんでカイの体に入ってるんだ?そもそもどういう関係なんだ?」

「カイと俺は大元の魂が同じなだけの別人だ。あっ、そうだ、今日のことはカイには言わないでくれよ、師匠。」

「なぜ?」

「カイの意識がない間は、俺がカイの体を自由に使うことができるなんて知られたら警戒されるからな。」

まあ間違いなく警戒されるだろうな…。

「もしかして今日の昼の試合、カイに助言か何かしたか?」

「うん?ああ、そうだな。あまりにも初々しかったからつい、な。」

やっぱりか…なんかおかしいと思ったんだよな。

「まあお前の事情はなんとなく分かった。なるべく早くソイツを見つける。」

「ありがとう。…迷惑かけてごめん。師匠にもう一度会えて良かった…」

ライはそう言って悲しそうに笑ったと思ったらその場に倒れこむ。床に頭を打つ前にキャッチしてため息をつく。

「…ったく、ほんとうにしょうがない子だ。」

そう言って私はカイをベッドまで運んだのだった。
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