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冬休み~消えることのないキズナ~
瞳の色
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次の日
パッと目が覚めてベッドから出ようとするととんでもない激痛に襲われ、ベッドから転げ落ちる。
「いったぁ…なにこの痛み、、筋肉痛??昨日そんなに運動したっけ??」
なんか体が異常なほど痛い。おかしい、これはおかしい。
ライ、何か知ってる?
『……知らん。』
何その間。絶対何か知ってるやつだ。
「はぁーまあいいけどさ、いやよくはないんだけど…貸し一つだからね。」
そう言って顔をしかめながら立ち上がり部屋を出る。偶然部屋の前を通りかかったのであろうコウとユウリが僕の歩き方を心配そうに見てきた。
「ちょっ、歩き方変やけど大丈夫なん?」
「筋肉痛だから大丈夫だよ。そんなことより珍しい組み合わせだけどどこ行くの?」
「僕の錬金部屋です。目の色を変える薬を作ったのでコウさんに試してもらおうと思って…」
「えっ、いいなぁ。僕もいく。」
「いいですけど試作品なので何が起こるかわかりませんよ。」
「えっ、俺に何が起こるか分からん薬試そうとしてたん??」
ぎょっとしながら訴えかけるコウをスルーして頷く。
「別に構わないよ。それが楽しいから。」
目の色って自由に変えれるのかな?それともランダム??
「目の色を変える薬って結構難しかったんじゃない?フォード商会で扱ってたものはものすごい価格で売られてたし…」
そういえば昔コウに濡れぎぬを着せようとした奴らも使ってたな…自由に色を変えれるヤツだったから高かったとか?
「錬金術士であればそこまで難しいものではありませんよ。フォード商会は技術者を搾取して、低値買取高値で売っていたんだと思います。」
「ちょっ、ユウリ!」
コウが僕の顔をちらっと見て慌ててユウリの口を塞ぐ。
「えっ?なんですか?コウさん。僕、何かまずいこと言いましたか?」
あー僕、そういえば言ってなかったな。フォード家出身ってこと。この屋敷でも言うのはタブーだからな…まあ主にお祖父様があの時のことを思い出してしまうからなんだけど…
「いや、言ってないよ。でもそうか…やっぱりやってるよね、そういうこと。屋敷に何度も奴隷商人が出入りしていたから、もしかしたら技術者を奴隷にしてたのかも…」
僕がそう言うとユウリは目をぱちくりとさせてはっと息をのんだ。
「まさかカイさんって…」
「そうだよ。あのフォード家の前当主が僕の父親だ。あの短絡的な思考回路でよく商会をあんなに大きくできたのかは不思議だけどね。もしかしたら父親の後ろに誰かいて指示を出していたのかもしれないけど…。まあそんなことよりも僕は、あんなに稼いでいたくせに利益の半分ぐらいはどこかに消えることのほうが俄然興味があるけどね。…まあなんだろ…あんまり僕のことは気にしないでいいよ。僕にとってフォード家は悪い思い出ばかりだけど、いい思い出がなかったわけじゃないから。」
そう言ってちらっとコウの方を見る。前世の記憶を不完全なまま思い出した後に、コウに会っていなければ僕はもう一度自殺していたかもしれない。
そう思ってニコッと笑った。
「思い出しました…。カイさんが前世の話をしたときに、昔の名前がカイ・フォードだと言ってましたね。」
「情報量が多かったから忘れるのも無理ないよ。僕も言ったこと忘れてたし。まあでも、この屋敷でフォード家の名前を出したらお祖父様の機嫌が悪くなるからあまり出さない方が賢明だとは言っておく。」
そう言って錬金部屋の扉を開ける。
「あそこに並べてある薬がそうなん?」
「そうです。これはランダムで瞳の色が変わる魔法役で、効果はおよそ1時間です。」
まあそんなもんか…
「誰から飲む?」
「コウさんからお願いします。」
「ええけどなんで俺からなん?」
「先ほども言いましたがこれは試作品なので何が起こるか分からないんです。そんなものをカイさんに飲ませるわけにはいかないでしょ?」
「…俺はええんかいな、、なんか複雑やな…。まあええわ、、毒味したる。」
そう言ってコウはガラス瓶を取り中身を一気に飲み干す。
「…まずくはないけど美味しくもないな」
まずくはないんだ…それはよかった
「当たり前ですよ。まずいものをカイさんにお出しするわけにはいきませんから。」
「あーまあ確かに。カイはまずいものに対する耐性があんまりないもんな」
まずいものに対する耐性ってなに??そんなの皆持ってないでしょ…
「おっ、なんか目が痒い…」
コウの瞳を見てみると赤色から徐々に青色に変化していた。およそ10秒ほどで完全な青い瞳になる。
「これなら変装するのにも使えそうだね。」
「変装するときなんてあるん?」
「依頼でハールーン帝国に行く時とか、コウとイリアスの瞳をそのまま出していくわけにはいかないでしょ?まあイリアスは帝国に行きたくなさそうだからそんな日は来ないかもしれないけど。ユウリ、制限時間を3時間ぐらいに延ばすことはできそうかな?」
「…そうですね、、なんとかやってみます。」
顔つきがジェノみたいになってきたな。
そう思って僕はガラス瓶を一つ手に取る。
僕の瞳は緑色から黒色に変わったのだった。
パッと目が覚めてベッドから出ようとするととんでもない激痛に襲われ、ベッドから転げ落ちる。
「いったぁ…なにこの痛み、、筋肉痛??昨日そんなに運動したっけ??」
なんか体が異常なほど痛い。おかしい、これはおかしい。
ライ、何か知ってる?
『……知らん。』
何その間。絶対何か知ってるやつだ。
「はぁーまあいいけどさ、いやよくはないんだけど…貸し一つだからね。」
そう言って顔をしかめながら立ち上がり部屋を出る。偶然部屋の前を通りかかったのであろうコウとユウリが僕の歩き方を心配そうに見てきた。
「ちょっ、歩き方変やけど大丈夫なん?」
「筋肉痛だから大丈夫だよ。そんなことより珍しい組み合わせだけどどこ行くの?」
「僕の錬金部屋です。目の色を変える薬を作ったのでコウさんに試してもらおうと思って…」
「えっ、いいなぁ。僕もいく。」
「いいですけど試作品なので何が起こるかわかりませんよ。」
「えっ、俺に何が起こるか分からん薬試そうとしてたん??」
ぎょっとしながら訴えかけるコウをスルーして頷く。
「別に構わないよ。それが楽しいから。」
目の色って自由に変えれるのかな?それともランダム??
「目の色を変える薬って結構難しかったんじゃない?フォード商会で扱ってたものはものすごい価格で売られてたし…」
そういえば昔コウに濡れぎぬを着せようとした奴らも使ってたな…自由に色を変えれるヤツだったから高かったとか?
「錬金術士であればそこまで難しいものではありませんよ。フォード商会は技術者を搾取して、低値買取高値で売っていたんだと思います。」
「ちょっ、ユウリ!」
コウが僕の顔をちらっと見て慌ててユウリの口を塞ぐ。
「えっ?なんですか?コウさん。僕、何かまずいこと言いましたか?」
あー僕、そういえば言ってなかったな。フォード家出身ってこと。この屋敷でも言うのはタブーだからな…まあ主にお祖父様があの時のことを思い出してしまうからなんだけど…
「いや、言ってないよ。でもそうか…やっぱりやってるよね、そういうこと。屋敷に何度も奴隷商人が出入りしていたから、もしかしたら技術者を奴隷にしてたのかも…」
僕がそう言うとユウリは目をぱちくりとさせてはっと息をのんだ。
「まさかカイさんって…」
「そうだよ。あのフォード家の前当主が僕の父親だ。あの短絡的な思考回路でよく商会をあんなに大きくできたのかは不思議だけどね。もしかしたら父親の後ろに誰かいて指示を出していたのかもしれないけど…。まあそんなことよりも僕は、あんなに稼いでいたくせに利益の半分ぐらいはどこかに消えることのほうが俄然興味があるけどね。…まあなんだろ…あんまり僕のことは気にしないでいいよ。僕にとってフォード家は悪い思い出ばかりだけど、いい思い出がなかったわけじゃないから。」
そう言ってちらっとコウの方を見る。前世の記憶を不完全なまま思い出した後に、コウに会っていなければ僕はもう一度自殺していたかもしれない。
そう思ってニコッと笑った。
「思い出しました…。カイさんが前世の話をしたときに、昔の名前がカイ・フォードだと言ってましたね。」
「情報量が多かったから忘れるのも無理ないよ。僕も言ったこと忘れてたし。まあでも、この屋敷でフォード家の名前を出したらお祖父様の機嫌が悪くなるからあまり出さない方が賢明だとは言っておく。」
そう言って錬金部屋の扉を開ける。
「あそこに並べてある薬がそうなん?」
「そうです。これはランダムで瞳の色が変わる魔法役で、効果はおよそ1時間です。」
まあそんなもんか…
「誰から飲む?」
「コウさんからお願いします。」
「ええけどなんで俺からなん?」
「先ほども言いましたがこれは試作品なので何が起こるか分からないんです。そんなものをカイさんに飲ませるわけにはいかないでしょ?」
「…俺はええんかいな、、なんか複雑やな…。まあええわ、、毒味したる。」
そう言ってコウはガラス瓶を取り中身を一気に飲み干す。
「…まずくはないけど美味しくもないな」
まずくはないんだ…それはよかった
「当たり前ですよ。まずいものをカイさんにお出しするわけにはいきませんから。」
「あーまあ確かに。カイはまずいものに対する耐性があんまりないもんな」
まずいものに対する耐性ってなに??そんなの皆持ってないでしょ…
「おっ、なんか目が痒い…」
コウの瞳を見てみると赤色から徐々に青色に変化していた。およそ10秒ほどで完全な青い瞳になる。
「これなら変装するのにも使えそうだね。」
「変装するときなんてあるん?」
「依頼でハールーン帝国に行く時とか、コウとイリアスの瞳をそのまま出していくわけにはいかないでしょ?まあイリアスは帝国に行きたくなさそうだからそんな日は来ないかもしれないけど。ユウリ、制限時間を3時間ぐらいに延ばすことはできそうかな?」
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顔つきがジェノみたいになってきたな。
そう思って僕はガラス瓶を一つ手に取る。
僕の瞳は緑色から黒色に変わったのだった。
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