異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

文字の大きさ
236 / 328
アルバード王立高等学院~嵐の前の静けさ~

結果はいかに

しおりを挟む
「いっせーので」

そんな掛け声の後、皆一斉にテスト成績を開く。


カイ

魔法理論           100/100

召喚術理論          100/100

【選択】魔生物学       100/100 

魔法陣理論学         100/100 

魔法陣創造学         100/100  

【選択】世界史        100/100  

国史             100/100 

【特殊】戦闘実技(筆記)    100/100  

合計 800/800

順位 1位  

※上位10名以内なので飛び級試験に参加できます。

アイリス

魔法理論           100/100

召喚術理論          94/100

【選択】魔植物学       100/100 

魔法陣理論学         97/100 

魔法陣創造学         95/100  

【選択】世界史        96/100  

国史             98/100 

【特殊】戦闘実技(筆記)    96/100  

合計 776/800

順位 2位  

※上位10名以内なので飛び級試験に参加できます。

アルフォード・フローレス

魔法理論           82/100

召喚術理論          46/100

【選択】魔生物学       60/100 

魔法陣理論学         52/100 

魔法陣創造学         41/100  

【選択】庶民学        79/100  

国史             46/100 

【特殊】魔法理論(応用)    52/100  

合計 458/800

順位 57位

(他の人達のは省略)

「…全て満点ってどんなバケモノだよ!」

バケモノとは失礼な。

「カイって勉強してたか…?」

「おい、それは考えるな!むなしくなるだろ!」

「あっ、そうだ、フローレス嬢。夏休みウチ来ない?今年は誰も来ないらしいから弟と一緒に来なよ。」

今は帰れる状況じゃないだろうしな。

「あれ、シドやカールも行かないんですか?」

「アタシは両親と1ヶ月まるまる剣の修行しないといけないから無理なんだ。」

「俺は実家に帰るんだ。従姉妹が子どもを生んだらしいからそのお祝いついでに。」

「ジェノも錬金の塔に行くらしいから、遠慮しないでいいよ。」

「ありがとうございます。家には戻りにくかったので助かります。ハルシャ家の屋敷は戦闘の練習もしやすいですしアルにとってもいい経験になるでしょう。」

「…そうだね。いい経験になると思うよ。騒がしい連中もいるしね。」

「そういえばカイって冒険者なんだよな?」

「そうだけど、それがなに?」

「ランクは何なんだ?」

「Dランクだよ。」

「カイでDランクなのか?!Aランクとかどんなバケモノだよ…」

「叔父様がAランクだったらしいけど、動きが目で追えないぐらいにはすごかったよ。…あと、勘違いしてるみたいだけど、Sランクの前はAランクじゃなくてAAAランクだよ。で、その次がAAランクでその次にやっとAランクがくるんだ。僕なんかまだまだだよ。」

まっ、Dランクにしては強すぎるんだけどね。

「でも居づらくないのか?本来はお前が当主になる予定だったのに、クライン様がなっただろ?」

「いや、僕がしたくないって言ったから逆に嬉しいけど。それに、僕は当主になれるような器じゃないし。」

だって優しくないから。

「まあ確かに、カイが公爵になったら最低限のこと以外はやらなさそうだもんな。」

「失礼だな、君たち。…あっそうだ、フローレス嬢、飛び級試験の結果ってそろそろだよね?」

「ええ。もう来ても良さそうな頃合いですけど…あっ、あれじゃないですか?」

窓から入ってくる紙を取られないように素早くキャッチする。

*******************
カイ・ハルシャ
合格(100)
********************

決まりきっていたその結果を一瞥してポイっとゴミ箱に捨てる。

「ちょぉお!!何してんだ!!大事なものだろ!!」

「そんな紙切れ持ってたって銅貨一枚にもならないでしょ。」

『俺に感謝しろよ。最後の1問が裏面にあることを教えてやったんだから。』

別にそれ解かなくても合格してたじゃん。

「フローレス嬢はどうだった。」

嬉しそうに微笑みながら紙を手渡される。

*******************
アイリス・フローレス
合格(100)
********************

「どうやらハルシャ卿がおっしゃっていたことは正しかったようです。」

「それはよかったよ。」

「カイくんはなんて言ったの?」

「僕たちを打算なく守ってくれる大人は必ずいる。って言っただけだよ。悪い人とばかり会ってきたら忘れてしまうけど、この世は悪い人よりもいい人の方が多いんだ。」

『いや、半々だと思う。』

…それは君の目が腐ってるんだよ

「何はともあれ、これで心置きなく遊べるね!アイリス!今日はみんなでパーティーにしない?特級クラスへの飛び級試験合格記念として!」

「いや、僕はちょっと…」

「私も...」

「いいね!!やろやろ!!」

「おっしゃぁ!!!俺、ちょっと買い出しに行ってくる!お二人さんは座って待ってろ!」

「いや、だから…」

「遠慮しないでね、カイくん。材料費とかは僕が出すから。」

「ちょっ、ハミル…どっかいっちゃった…」

「まあいいじゃないですか?たまにぐらい騒がしい日があっても。」

「…まあいつも騒がしいけどね。」

そう呟いて僕らは買い出し組を追うために外に出た。
その日、深夜0時を過ぎてもアクアマリン寮から笑い声が聞こえていたらしい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

称号は神を土下座させた男。

春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」 「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」 「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」 これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。 主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。 ※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。 ※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。 ※無断転載は厳に禁じます

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

処理中です...