【完結】幼馴染みが勇者になり何故か俺は勇者の番になりました

赤牙

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番外編:片想い勇者の恋の行方

勇者と魔王のお留守番 11 ♡

押し倒されサラリと魔王の漆黒の髪が僕の頬を撫でる。
見上げればえらく興奮した魔王の顔が……。
頬は上気し目尻を下げ僕の名前を呼びながらまたキスされて……魔王の興奮が触れ合った唇から伝染するように僕の鼓動も早くなる。

「んっ……ぁ……ヨルダ……」

甘ったるい声で名前を呼ばれると胸が高鳴る……。
ミシェルさんを独り占めする我儘でヘタレな魔王にこんな感情を抱くなんて思ってもみなかった僕はどうしたらいいのか分からずに混乱したまま魔王に与えられる快楽だけを貪る。

一度出して頭を下げていた僕のモノは魔王とのキスだけでまた硬くなってきていた。魔王は僕のモノが勃っているのか確認するように指先で撫でてくる。

「さすが勇者だな……。すっかり硬くなってるじゃないか……」
「こんな場面で勇者の名をだすな……」
「そう怒るなヨルダ。褒めているんだぞ?」
「そんな事で褒められても嬉しくない……」

不貞腐れる僕を見て魔王はクスクスと笑みを浮かべると、僕の口に指を入れてくる。

「ヨルダ……指を舐めてくれ……」
「………? いいけど……」

魔王が何をしたいのか分からず差し出された指を舐めていく。指先は口の中へと入ってきて舌や上顎などを軽く撫でられると少し変な感じがした……。
僕の唾液でぐっしょりと濡れた指を口の中から引き抜くと魔王はその指を自分の後孔へ………。
僕の上に跨り繰り広げられる行為をただ唖然と見ることしかできず、今から何が始まるのか下半身は期待しているようにさらに硬さを増していた……。

「んっ……なんだ……ヨルダ興奮しているのか? さっきよりも硬くなっているぞ?」
「あっ……だ、だって……」

見せつけるように僕を受け入れる準備をしていく魔王は余裕そうに笑みを浮かべる。

「そんな興奮と期待に満ちた顔を見せられたら……もう私も我慢できないぞ?」

魔王は指を引き抜くと指の代わりに僕のモノを……。

「あっ……うそ……ぁ……んぁ……」

魔王は舌舐めずりしながら僕の性器を中へ受け入れていく……。人よりも体温の低い魔王の中は思ったよりも熱くて狭くて……初めての感覚に僕はさらに混乱する。
ゆっくりと僕のモノを包み込むように降ろされていく魔王のスラリとした細腰……。
ストンっ……と、腰の上に座り込むとハァ……と甘い息を吐き目尻を下げ僕を見下ろしてくる。

「おめでとうヨルダ……。童貞卒業だな……」
「はっ……うる……さい……」

僕が文句を言うと魔王は意地悪く微笑み、腰を前後に動かしそれ以上僕が喋れないようにしてくる。
ぐちゅぐちゅと結合部からは音が響き、動かされる度に魔王は中を締め付けてきて……性器を丸ごと扱かれている感覚が気持ち良すぎて頭の中が蕩けてしまう……。

「気持ちいいのかヨルダ……?」

魔王の言葉に蕩けた頭の僕は素直に小さく頷く。

「そうか……私も気持ちがいいぞ……。ヨルダのモノもクセになりそうだな……ミシェルとは違って……」


あぁ……ミシェルさんは魔王といつもこんな事をしているんだ……。

魔王がミシェルさんの名前を出した途端、蕩けてバカになりかけていた頭の中が冷静になる。そんな僕の変化に気付いていないのか魔王はミシェルさんに初めて抱かれた日の事を話はじめる。

「ミシェルと初めてした時は激しく奥を突かれて大変だったんだぞ……。それに……何度も何度も『愛してる』と言われてなぁ……」
「愛……してる……」

ミシェルさんが魔王に寄せる想い……。
分かってはいたけれど……実際に知ってしまうと胸がズキリと痛む。
魔王に愛を囁く姿を想像すれば目頭が熱くなるが……そこはグッと我慢する。

「どうしたヨルダ? 元気がなくなったぞ?」

無邪気な顔をして僕の上に跨る魔王にとって僕やミシェルさんと体を重ねる理由は腹を満たす為……。
そこに恋愛感情などないのだと改めて気付かされる。
振り回されてばかりで腹は立つが魔王と人では価値観が違う。コイツに普通を求めてもダメなんだ……。

「もうしゃべるな……。黙ってろよ……」
「なんだ……昔話は嫌いだったか? もっとミシェルとの甘い夜の話をしようと思っていたのに……」
「…………性格悪すぎだぞお前」
「ふふ。だって私は魔王だからな。ミシェルと私の関係が気になっていたのだろう?」
「それは……」
「後でヨルダの知らないミシェルの話を沢山してやる。とりあえず……一度私の中に精を出してしまえ」

魔王はそう言うと中をギュウ……と締め付けながら気持ち良さそうに腰を上下に振りはじめる。再度襲いかかる甘く蕩ける刺激に支配され……僕もたまらず魔王の腰を掴み突き上げるように打ち付けていた。

「はっ……ぁ、んっ、ン……いいぞヨルダ……あん……」
「はぁ……あ……あ……っっ……ンンッ!」

魔王の奥へと腰を打ち付け……ドクンドクンと脈打つように魔王の中に精を吐き出す。精液に反応しているのか中は搾り取るように絡みつき、魔王は頬を紅潮させ気持ち良さそうにふるふると震えている。

「くっ……勇者の精を直接中で喰らうとこんなにも満たされるのだな……」

魔王は満足いった顔で腹を撫でると嬉しそうな顔で僕にキスをしてくる。

腹がいっぱいなのにキスをしてくるなんて……このキスの意味はなんなのだろうか……。
ふとそんな疑問が頭をよぎる。

「なんでキス……するんだ?」
「ん? そりゃあキスをしたいと思ったらするだろう」
「腹が減ってるからじゃなくて?」
「腹が減らなくてもキスくらいするだろ? ヨルダだってミシェルと隠れてキスをしてるじゃないか」
「あれは……お前の食事の為に僕の魔力を補充しているだけだ」
「ふ~ん。ヨルダはミシェルの事を好きだからキスやそれ以上の事をしていたと思っていたが……違うのか?」

魔王の言葉を否定したかったが……否定すれば僕がミシェルさんを好きだと言っている事になる。
僕は何も答えずに魔王から視線を逸らすと、頬を撫でられまたキスされる。

「ふふ。ヨルダは本当に可愛いなぁ……。そうだ。このまま私のものにしてしまおう。うん。それがいい」
「何勝手な事を言ってるんだ……って! オイ! どこ触ってるんだよ!」

魔王はあろう事か僕の尻辺りを触り始めニヤニヤと怪しい笑顔を浮かべる。嫌な予感がして急いで股を閉じようとするが、股の間に入り込んだ魔王の体が邪魔で閉じる事ができない……。

「どこって……ヨルダの可愛いお尻を撫でているだけだぞ?」
「それが嫌なんだって……。もうどけよ」
「その願い事は聞いてはやれんな」
「はぁ!?」

僕が反発すると魔王はニタァ……と口角を上げ恐ろしい言葉を吐いてくる。


「何故なら……今から私はヨルダを抱くのだからな」
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