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本章
13話:スタコラサッサーのサー②
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道沿いを歩き出してから1時間程経つだろうか…
村…見つからない。とゆうか家すらない。
陽が沈みだしてきたので少し気持ちが焦りがだす。
それに舗装されてない道を歩くのは結構負担がかかるようで足も限界がきていた。
「きっつ…」
思い付きでクリスから逃げ出してきた事を少しだけ後悔してしまう…
今更引き返しても森を抜ける前に夜が来てしまう。夜の森は怖くて絶対無理だ…
…今は村がある事を信じて進むしかない!
そう思いながらさらに歩くが風景はあまり変わらない。陽も落ち辺りはどんどん暗くなっていく。
ヤバイ…どうしよう…
そう思っていると先の方にポツンと灯りが見え俺は急いでその灯りの方へ向かっていく。
近づいていくと火を焚いており近くには簡易のテントが張ってあった。
恐る恐る近づいていくと人影が見える。
背の高い男の人が俺に背を向けて何か作業をしていたが、俺に気付いたのか振り向く。
その顔には目元から鼻まで覆うハーフマスクが付けられていた。
なんで仮面??…仮装?旅芸人の人とか?
ちょっと怪しいけどこの人以外に人はいないし…
俺は思い切って声をかけてみる。
「あの…すみません。一緒に火に当たってもいいですか?」
「ん?…あぁいいぞ」
仮面の男の人は剣の手入れをしていたらしく剣を鞘に収める。
おぉぉぉお!本物の剣だよ!凄い!カッコいい!
この世界に来て初めて見る片手剣に俺は興味津々。だが仮面の男性は俺を見て心配そうな態度を見せる。
「おい坊主。こんな夜遅くに子供一人か?…親はどこにいるんだ?」
「あ…いや…親はいなくて…」
「ん?あぁ…そうか。だがここは夜になると狼などの獣も出てくるからな。一人で進むのは危険だぞ」
「そ、そうなんですね…」
男性の言葉でキョロキョロと辺りを見渡すと、確かに森の茂みはガサガサと怪しく音を立てていたり遠くから何か獣のような鳴き声が聞こえてくる…
何も考えずに歩いてたけど結構危ない事やってたんだな俺…怖っ。
「まぁ火を焚いていればそうそう近づいてくる事はないから大丈夫だ」
俺が話を聞いて顔を青くしたのが分かったのか男性はさっきよりも少し優しい態度を見せてくれる。
「ところで坊主はどうしてこんなところに1人でいるんだ?」
「ちょっと村へ行こうとしたんですが見つからなくて…」
「村ねぇ…もしかしてバリスの森の西側にある村か?それだと真逆になるぞ…」
嘘…やっちまったよ。
せっかくここまで歩いて来たのに…
「あの…この辺りで村や町って他にもあるんですか?」
「そうだなぁ~近くならさっき言った村と歩いて1日位の場所に小さな村は何個かあるぞ。大きな町はこの道を進んだ東の方にある」
「そうなんですね…」
こうなったら小さな村より大きな町まで行った方がいいかな?
そっちの方が元の世界に戻る手掛かりも見つけやすいかも!
「大きな町ってここから歩いてどれくらいかかるんですか?」
「歩いてだと…1週間はかかるな。途中の村から馬車が出てるからそれに乗れば3日位で着くぞ」
それなら俺でも行けそうだな。
よし!目指す先が決まった!
「坊主1人で町まで行くのか?」
「あ…はい。そのつもりです」
「ふーん…何か訳ありな感じだな」
うっ…。
めっちゃ訳ありだけど孕まされそうになったから逃げたなんて口が裂けても言えない。
あの3週間で不安な事があると首輪を握りしめる癖がついてしまい、思わず首元に手をやってしまう。
その俺の行為に男性の鋭い目線が向けられる。
「お前……奴隷か?」
「ち、違いますよ!奴隷なんかじゃないです…」
まぁ性奴隷みたいなことやってたけど…
俺は下を向いて俯く。
「まぁ深くは聞かないでおくよ。それより…坊主名前は?」
「あ。名前言ってなかったですね。薫って言います」
「カオルねぇ…俺の名前はバルドだ」
名前を言ってからなんだか目線が怖い…
もしかしてクリスの知り合いとか?
うわぁ…どうしよう…
逃げ出したくても逃げ出せない状況に困惑していると男性は「ほら飲みな」と沸かしていたお茶を出してくれる。
「ありがとうございます」
俺はお茶を受け取りペコっと頭を下げる。
「カオルは…俺を見て怖がったりしないんだな」
「え??」
クリスに会った時にも同じ質問を聞かれたが、質問の意味がよく分からない。
男性は金髪の髪に黒色の鋭い瞳、顔は仮面で隠されてるからよく分からないが多分カッコいいのではないだろうか…
「あの前にも同じ事を聞かれたんですが、怖いって…見た目の事ですか?」
「あぁ。普通なら俺みたいな見た目の奴に、お前のような奴らは声もかけてこないし目すら合わせないからな」
えっと…よく分からん。
つまり俺の感覚はズレてるってことか?
「えーっと…俺はバルドさんの見た目はカッコいいと思いますよ」
「はぁ?」
俺の言葉に割とデカめの声で驚かれ…ゲラゲラと爆笑される。
「お前変わってんなぁー」
「あはは…」
「とりあえず今日は遅いから俺のテントで寝ていけ。また朝になったら途中の村まで連れてってやるから」
「え!?いいんですか?」
「あぁ。カオルのこと気に入ったよ」
バルドさんは機嫌良く俺をテントへと案内してくれた。
村…見つからない。とゆうか家すらない。
陽が沈みだしてきたので少し気持ちが焦りがだす。
それに舗装されてない道を歩くのは結構負担がかかるようで足も限界がきていた。
「きっつ…」
思い付きでクリスから逃げ出してきた事を少しだけ後悔してしまう…
今更引き返しても森を抜ける前に夜が来てしまう。夜の森は怖くて絶対無理だ…
…今は村がある事を信じて進むしかない!
そう思いながらさらに歩くが風景はあまり変わらない。陽も落ち辺りはどんどん暗くなっていく。
ヤバイ…どうしよう…
そう思っていると先の方にポツンと灯りが見え俺は急いでその灯りの方へ向かっていく。
近づいていくと火を焚いており近くには簡易のテントが張ってあった。
恐る恐る近づいていくと人影が見える。
背の高い男の人が俺に背を向けて何か作業をしていたが、俺に気付いたのか振り向く。
その顔には目元から鼻まで覆うハーフマスクが付けられていた。
なんで仮面??…仮装?旅芸人の人とか?
ちょっと怪しいけどこの人以外に人はいないし…
俺は思い切って声をかけてみる。
「あの…すみません。一緒に火に当たってもいいですか?」
「ん?…あぁいいぞ」
仮面の男の人は剣の手入れをしていたらしく剣を鞘に収める。
おぉぉぉお!本物の剣だよ!凄い!カッコいい!
この世界に来て初めて見る片手剣に俺は興味津々。だが仮面の男性は俺を見て心配そうな態度を見せる。
「おい坊主。こんな夜遅くに子供一人か?…親はどこにいるんだ?」
「あ…いや…親はいなくて…」
「ん?あぁ…そうか。だがここは夜になると狼などの獣も出てくるからな。一人で進むのは危険だぞ」
「そ、そうなんですね…」
男性の言葉でキョロキョロと辺りを見渡すと、確かに森の茂みはガサガサと怪しく音を立てていたり遠くから何か獣のような鳴き声が聞こえてくる…
何も考えずに歩いてたけど結構危ない事やってたんだな俺…怖っ。
「まぁ火を焚いていればそうそう近づいてくる事はないから大丈夫だ」
俺が話を聞いて顔を青くしたのが分かったのか男性はさっきよりも少し優しい態度を見せてくれる。
「ところで坊主はどうしてこんなところに1人でいるんだ?」
「ちょっと村へ行こうとしたんですが見つからなくて…」
「村ねぇ…もしかしてバリスの森の西側にある村か?それだと真逆になるぞ…」
嘘…やっちまったよ。
せっかくここまで歩いて来たのに…
「あの…この辺りで村や町って他にもあるんですか?」
「そうだなぁ~近くならさっき言った村と歩いて1日位の場所に小さな村は何個かあるぞ。大きな町はこの道を進んだ東の方にある」
「そうなんですね…」
こうなったら小さな村より大きな町まで行った方がいいかな?
そっちの方が元の世界に戻る手掛かりも見つけやすいかも!
「大きな町ってここから歩いてどれくらいかかるんですか?」
「歩いてだと…1週間はかかるな。途中の村から馬車が出てるからそれに乗れば3日位で着くぞ」
それなら俺でも行けそうだな。
よし!目指す先が決まった!
「坊主1人で町まで行くのか?」
「あ…はい。そのつもりです」
「ふーん…何か訳ありな感じだな」
うっ…。
めっちゃ訳ありだけど孕まされそうになったから逃げたなんて口が裂けても言えない。
あの3週間で不安な事があると首輪を握りしめる癖がついてしまい、思わず首元に手をやってしまう。
その俺の行為に男性の鋭い目線が向けられる。
「お前……奴隷か?」
「ち、違いますよ!奴隷なんかじゃないです…」
まぁ性奴隷みたいなことやってたけど…
俺は下を向いて俯く。
「まぁ深くは聞かないでおくよ。それより…坊主名前は?」
「あ。名前言ってなかったですね。薫って言います」
「カオルねぇ…俺の名前はバルドだ」
名前を言ってからなんだか目線が怖い…
もしかしてクリスの知り合いとか?
うわぁ…どうしよう…
逃げ出したくても逃げ出せない状況に困惑していると男性は「ほら飲みな」と沸かしていたお茶を出してくれる。
「ありがとうございます」
俺はお茶を受け取りペコっと頭を下げる。
「カオルは…俺を見て怖がったりしないんだな」
「え??」
クリスに会った時にも同じ質問を聞かれたが、質問の意味がよく分からない。
男性は金髪の髪に黒色の鋭い瞳、顔は仮面で隠されてるからよく分からないが多分カッコいいのではないだろうか…
「あの前にも同じ事を聞かれたんですが、怖いって…見た目の事ですか?」
「あぁ。普通なら俺みたいな見た目の奴に、お前のような奴らは声もかけてこないし目すら合わせないからな」
えっと…よく分からん。
つまり俺の感覚はズレてるってことか?
「えーっと…俺はバルドさんの見た目はカッコいいと思いますよ」
「はぁ?」
俺の言葉に割とデカめの声で驚かれ…ゲラゲラと爆笑される。
「お前変わってんなぁー」
「あはは…」
「とりあえず今日は遅いから俺のテントで寝ていけ。また朝になったら途中の村まで連れてってやるから」
「え!?いいんですか?」
「あぁ。カオルのこと気に入ったよ」
バルドさんは機嫌良く俺をテントへと案内してくれた。
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