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第一章
38話
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昨日はおかしな態度をアストさんにとってしまったが、変な緊張もせずに接する事ができた。
そして今日も温室でいつものようにアストさんとゆったりした時間を過ごしていく。
しかし、昨日の夜は色々と考え込んでしまい眠りについたのは朝方だった。
本を読みたいのだが文字を目で追うとまぶたが重たくなっていくのを感じる…。
それに今日は雲一つない青空が広がっている。
暖かな日差しに草木の香り…開いた窓からは時折涼しい風が吹いてきて…
「…ハイル…ハイル?眠いのか?」
「あ…いえ。…大丈夫です」
「そうか…。眠かったら無理するんじゃないぞ」
「はい」
ウトウトと頭を揺らしているとアストさんが声をかけてくれる。
一緒にいるのに寝てしまうなんて…失礼だよね。
そう思いゴードンさんが用意してくれた紅茶を飲んで目を覚ます。
しかし、本へと視線を落とし文字を辿っていくと再び睡魔が襲ってきて…
次に目を覚ますと温室の風景がいつもと違う角度で目に映る。
あれ…?なんで…?
まだボーっとした頭で少し視線を落とすと目の前にアストさんの大きな手が見えて…左頬にあたっているのは硬く厚い筋肉質の太ももで…
ぼ、僕…アストさんに膝枕されてるっ!!?
アストさんは僕が落ちないように腕を回し、軽く抱きしめられたような状態で膝枕をしてくれていた。
あまりの恥ずかしさに慌てて頭を起こそうとすると、僕の頭に添えられていたアストさんの手がパタ…と落ちる。
もしかして…?
ゆっくり頭を動かしてアストさんの方を見上げるとアストさんもスースーと寝息をたてて寝ていた。
いつもは凛々しい顔のアストさんだが寝顔はとても無防備で、時折ピクンッと動く耳は…なんだか可愛かった。
僕が動くと起きちゃうよね…
気持ち良さそうに眠るアストさんを起こしてはいけないと思い、僕は膝枕をされたまま目を閉じる。
起きた時…なんて言おう…。
膝枕してもらってすみません?
いや…ありがとう…かな?
そんな事を考え、そっと抱きしめてくれる腕の温もりを感じながら僕はまた眠りについた…。
そして今日も温室でいつものようにアストさんとゆったりした時間を過ごしていく。
しかし、昨日の夜は色々と考え込んでしまい眠りについたのは朝方だった。
本を読みたいのだが文字を目で追うとまぶたが重たくなっていくのを感じる…。
それに今日は雲一つない青空が広がっている。
暖かな日差しに草木の香り…開いた窓からは時折涼しい風が吹いてきて…
「…ハイル…ハイル?眠いのか?」
「あ…いえ。…大丈夫です」
「そうか…。眠かったら無理するんじゃないぞ」
「はい」
ウトウトと頭を揺らしているとアストさんが声をかけてくれる。
一緒にいるのに寝てしまうなんて…失礼だよね。
そう思いゴードンさんが用意してくれた紅茶を飲んで目を覚ます。
しかし、本へと視線を落とし文字を辿っていくと再び睡魔が襲ってきて…
次に目を覚ますと温室の風景がいつもと違う角度で目に映る。
あれ…?なんで…?
まだボーっとした頭で少し視線を落とすと目の前にアストさんの大きな手が見えて…左頬にあたっているのは硬く厚い筋肉質の太ももで…
ぼ、僕…アストさんに膝枕されてるっ!!?
アストさんは僕が落ちないように腕を回し、軽く抱きしめられたような状態で膝枕をしてくれていた。
あまりの恥ずかしさに慌てて頭を起こそうとすると、僕の頭に添えられていたアストさんの手がパタ…と落ちる。
もしかして…?
ゆっくり頭を動かしてアストさんの方を見上げるとアストさんもスースーと寝息をたてて寝ていた。
いつもは凛々しい顔のアストさんだが寝顔はとても無防備で、時折ピクンッと動く耳は…なんだか可愛かった。
僕が動くと起きちゃうよね…
気持ち良さそうに眠るアストさんを起こしてはいけないと思い、僕は膝枕をされたまま目を閉じる。
起きた時…なんて言おう…。
膝枕してもらってすみません?
いや…ありがとう…かな?
そんな事を考え、そっと抱きしめてくれる腕の温もりを感じながら僕はまた眠りについた…。
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