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1章
部屋作り
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玄関全開で木のリヤカーを玄関前に置き、武器の部屋から、武器をリヤカーの乗せて武器の部屋と玄関の往復を繰り返す。
「武器重いよー!」
武器マニアの賢者め! 魔法の武器なんて一本で充分でしょう!?
ブーブー文句を言いつつも、私の部屋を確保する為に、武器は外の倉庫に突っ込むつもりで頑張っている。
もし、武器マニアが見たら怒るかもしれないけど、十四の乙女に武器部屋は似合わないんだよ?
一応、壁に飾りの様に剣をクロスさせて置いたりして、多少は残している。
乙女の小屋には程遠いけど、いざという時の武器は手元に残しておかないとね?
庭にある倉庫は煙突があって、何だろう? って不思議だったんだけど、これは薪の水分を外に追い出す為の物で、薪って一年間は乾燥させないといけないんだって、つまり、今年の冬は私が去年切り倒して作った薪が使えるようになるわけです。
私の薪割り、無駄じゃなかったよー!
これに関しては、倉庫に割った薪を突っ込んでいて良かったーって、感じだよね。
うんうん。偶然とはいえ、よくやった私。
まぁ、今年も薪割りはしないといけないから、今から準備して来年に備えておきたいところだ。
薪入れ場の倉庫だけど、武器も置いて、あと、畑のクワとか、大工仕事のノコギリやトンカチもココに道具置きとして入れている。
整理整頓でバッチリ快適な私の小屋を作るのだ。
「よーし、次は武器部屋……いや、私の部屋の掃除だ!」
武器が無くなり、後は冒険譚みたいな巻物とか本が多いんだけど、巻物とかはイクシオンが読みたいと言っていたから、イクシオンの部屋に積み重ねてる。
あとこの部屋にあるのは机と地図。
地図で少し不思議な事が分かったんだ。
地図に描かれているドラゴンとかがたまに動いたり、イクシオンのヴインダム国の国旗のマークがたまに動くんだよね。
いつもはヴァンハロー領なのに、ここ何日かはヴインダムの方へ動いていて、もしかして、コレはイクシオンの動きに合わせて動いているのかなー? とか、思っている。
だとしたら、他の国のマークが動いているのも、王族の人が動いてるのかも?
ドラゴンとかの魔獣の動きは、そのままの意味で捉えたら、ある意味GPS機能みたいなものだよねー。
今度、イクシオンがこっちに来る時に教えてあげよう。
討伐に役に立つかもしれないし。
ちなみに私の部屋は六畳ほどの大きさだから、それなりにある。
どれだけ武器が詰め込まれていたかを、想像してほしい! 本や巻物の積み重なっていたヤバさを! 机はある事は何となく見えていたけど、たどり着くことが無かったからね……
「いやぁ~、物が無い部屋ってスッキリするよね。うん」
デンちゃんの足ふきにしていたボロボロの布で床を拭きあげて、自作で作った簡単な服を置く棚を運び入れる。
棚と言うより、フレームラックみたいな感じなんだけどね。
要は服を掛けられればいいのだ。
お屋敷の人達や街の人に「婚約者様に」って、洋服や小物なんかをいっぱい貰ったから、今の私は衣装持ちである。
ドレスは流石にここじゃ意味が無いから、お屋敷に置いておいてもらった。
皆、親切だなぁって思ったけど、王族の婚約者ってなったら、そりゃチヤホヤ貢がれるよね……
「まぁ、あと四年はあるし、どうなるやらだよね」
私に必要なのは、動きやすい服なんだよね。
狩りとか畑仕事に日曜大工と、サバイバル女子だからなぁ……うん、可愛い女の子から遠ざかる私に恋愛は遠い……
イクシオンにたまにドキッとさせられるけど、自分でも可愛くないのはわかってるんだよ?
だから、いつでもイクシオンが「あの話は無かったことに」って、言ってくれても傷つかない様に、自分に舞い上がらない様にって言い聞かせているしね。
「さて、ベッド作らなきゃだよねー……うーん。扉のサイズを考えたら、部屋の中で作っていくしかないかな?」
正確なサイズと高さをどうやって測るかなんだけど、これは地面にベッドのサイズに杭を四本打ち込み、同じ高さになる様に紐を四本の杭に張って、その高さとサイズに木の板を切っていく。
魔法の斧だと、スパーンと真っ直ぐに切れるから、これに関しては斧の便利性と可能性を見た気がする。
木の板はそうやって、作り、後は大工さんの設計図の様に作ればいいんだけど、プラモデルとかの組み立て図案みたいで、上手く作れるかなぁ? と、少し不安な所もある。
「やるしかない! うん。私のお部屋確保しないとね」
私の部屋作りはこうして始まり、春の間はトンカチを振るっているか、斧を外で振り回して木を切っているかって感じだった。
合間を見付けては弓の練習と、食料確保に走り回り、少しずつ夏が近づき始めている為に、春に採れていた木の実や果物も、私がここに来た当時に見た物が多くなってきた。
畑の野菜も段々採れそうな実が増え始めた。
まだ少し青いけど、トマトはもうすぐ真っ赤になりそう。
イクシオンが来る頃には食事に出せそうだ。
地図を見れば、イクシオンが動いているのか赤い平地の所を移動して他の国に入り、その国の外へ行き、海の方でウロウロと動いているのが見えて、大丈夫かなー? と、見るのが日課である。
「武器重いよー!」
武器マニアの賢者め! 魔法の武器なんて一本で充分でしょう!?
ブーブー文句を言いつつも、私の部屋を確保する為に、武器は外の倉庫に突っ込むつもりで頑張っている。
もし、武器マニアが見たら怒るかもしれないけど、十四の乙女に武器部屋は似合わないんだよ?
一応、壁に飾りの様に剣をクロスさせて置いたりして、多少は残している。
乙女の小屋には程遠いけど、いざという時の武器は手元に残しておかないとね?
庭にある倉庫は煙突があって、何だろう? って不思議だったんだけど、これは薪の水分を外に追い出す為の物で、薪って一年間は乾燥させないといけないんだって、つまり、今年の冬は私が去年切り倒して作った薪が使えるようになるわけです。
私の薪割り、無駄じゃなかったよー!
これに関しては、倉庫に割った薪を突っ込んでいて良かったーって、感じだよね。
うんうん。偶然とはいえ、よくやった私。
まぁ、今年も薪割りはしないといけないから、今から準備して来年に備えておきたいところだ。
薪入れ場の倉庫だけど、武器も置いて、あと、畑のクワとか、大工仕事のノコギリやトンカチもココに道具置きとして入れている。
整理整頓でバッチリ快適な私の小屋を作るのだ。
「よーし、次は武器部屋……いや、私の部屋の掃除だ!」
武器が無くなり、後は冒険譚みたいな巻物とか本が多いんだけど、巻物とかはイクシオンが読みたいと言っていたから、イクシオンの部屋に積み重ねてる。
あとこの部屋にあるのは机と地図。
地図で少し不思議な事が分かったんだ。
地図に描かれているドラゴンとかがたまに動いたり、イクシオンのヴインダム国の国旗のマークがたまに動くんだよね。
いつもはヴァンハロー領なのに、ここ何日かはヴインダムの方へ動いていて、もしかして、コレはイクシオンの動きに合わせて動いているのかなー? とか、思っている。
だとしたら、他の国のマークが動いているのも、王族の人が動いてるのかも?
ドラゴンとかの魔獣の動きは、そのままの意味で捉えたら、ある意味GPS機能みたいなものだよねー。
今度、イクシオンがこっちに来る時に教えてあげよう。
討伐に役に立つかもしれないし。
ちなみに私の部屋は六畳ほどの大きさだから、それなりにある。
どれだけ武器が詰め込まれていたかを、想像してほしい! 本や巻物の積み重なっていたヤバさを! 机はある事は何となく見えていたけど、たどり着くことが無かったからね……
「いやぁ~、物が無い部屋ってスッキリするよね。うん」
デンちゃんの足ふきにしていたボロボロの布で床を拭きあげて、自作で作った簡単な服を置く棚を運び入れる。
棚と言うより、フレームラックみたいな感じなんだけどね。
要は服を掛けられればいいのだ。
お屋敷の人達や街の人に「婚約者様に」って、洋服や小物なんかをいっぱい貰ったから、今の私は衣装持ちである。
ドレスは流石にここじゃ意味が無いから、お屋敷に置いておいてもらった。
皆、親切だなぁって思ったけど、王族の婚約者ってなったら、そりゃチヤホヤ貢がれるよね……
「まぁ、あと四年はあるし、どうなるやらだよね」
私に必要なのは、動きやすい服なんだよね。
狩りとか畑仕事に日曜大工と、サバイバル女子だからなぁ……うん、可愛い女の子から遠ざかる私に恋愛は遠い……
イクシオンにたまにドキッとさせられるけど、自分でも可愛くないのはわかってるんだよ?
だから、いつでもイクシオンが「あの話は無かったことに」って、言ってくれても傷つかない様に、自分に舞い上がらない様にって言い聞かせているしね。
「さて、ベッド作らなきゃだよねー……うーん。扉のサイズを考えたら、部屋の中で作っていくしかないかな?」
正確なサイズと高さをどうやって測るかなんだけど、これは地面にベッドのサイズに杭を四本打ち込み、同じ高さになる様に紐を四本の杭に張って、その高さとサイズに木の板を切っていく。
魔法の斧だと、スパーンと真っ直ぐに切れるから、これに関しては斧の便利性と可能性を見た気がする。
木の板はそうやって、作り、後は大工さんの設計図の様に作ればいいんだけど、プラモデルとかの組み立て図案みたいで、上手く作れるかなぁ? と、少し不安な所もある。
「やるしかない! うん。私のお部屋確保しないとね」
私の部屋作りはこうして始まり、春の間はトンカチを振るっているか、斧を外で振り回して木を切っているかって感じだった。
合間を見付けては弓の練習と、食料確保に走り回り、少しずつ夏が近づき始めている為に、春に採れていた木の実や果物も、私がここに来た当時に見た物が多くなってきた。
畑の野菜も段々採れそうな実が増え始めた。
まだ少し青いけど、トマトはもうすぐ真っ赤になりそう。
イクシオンが来る頃には食事に出せそうだ。
地図を見れば、イクシオンが動いているのか赤い平地の所を移動して他の国に入り、その国の外へ行き、海の方でウロウロと動いているのが見えて、大丈夫かなー? と、見るのが日課である。
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