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三章 悪の華
書簡
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夜会のダンスホールに戻ると、少し頭の痛い状況になっていた。
ラローシュと二葉ちゃん、そしてセインに令嬢の何人かが揉めている状況。
「俺、このまま帰っちゃダメかな?」
「わたしも一緒に帰ります」
「二人共、面白そうだから行ってみようぜ」
ヒルクスに引きずられ、渋々険悪な問題地点へと行く。
夜会って、貴族同士の言葉や所作で自分が何者であるかを誇示し、牽制する、そんな場所だ。
決して今にも扇子で叩き合おうとする場所ではない。
「貴女、なんて無礼な方なの!」
「そっくりそのまま、お返しいたしますわ!」
「お二人共、落ち着いて」
「ミナちゃん、ダメだよ。あっ、フェル~ミナちゃんが」
うっ、俺に気付くなよセイン……ああ、二葉ちゃんの目が『邪魔したら引っ叩くわよ!』と言わんばかりだ。
ヒルクスは手を放してくれないし、ルカリオンは……目でいつでも逃げましょうと言っているし……やっぱり社交界なんか出るもんじゃない。
「聞きたくないけど、何があったのさ」
「この不躾な女性が、ワインをわざと私に掛けようとしたのよ! 避けたらラローシュ殿下に……」
「言いがかりですわ! わたくしを誰だと思っていますの!」
「名乗らないから、こちらが聞いているのでしょう!?」
「本当に無礼だわ!」
「そちらこそ!」
二葉ちゃんの言葉を遮り、令嬢が強気に前に出るが、二葉ちゃんも前に出て一触即発状態だ。
令嬢のドレスや顔立ち、装飾品の独特な形から、この人は他国の令嬢なのだろう。
しかも、それなりの爵位か王族かもしれない。
でなければ、とっくの昔に衛兵に止められているし、つまみ出されている。
ラローシュは小さく首を傾げて、困ったなぁという表情ではあるけれど、アレは面白そうだと様子を見ている顔だ。性格の悪い腹黒王子め!
「お二人共、ここは王宮のホールです。意味は分かりますね? 二葉ちゃん、ご令嬢、この件は国の回復術師フェルミナに預からせて貰えませんか?」
「でも、ミカ!」
「二葉ちゃん、ここは野ギス。分かるでしょう?」
「……っ、わかりました。ミカに預けます」
納得のいかない二葉ちゃんに、困った姉だと思うけど、本来ならラローシュかディオンが収めなければいけない事なんだけどなぁ。
「貴方が、回復術師のドロッセル家嫡男フェルミナ・ドロッセル様でしたのね」
「ええ。フェルミナと申します。ケガなどはしていませんか?」
「大丈夫ですわ。わたくし、貴方がこの夜会に来ると聞いて、オルキウス国から参りました。ララルーシャ・ピニャル・オルキウスと申します。オルキウス国の第四王女ですわ」
ドレスの裾を優雅に摘まみ上げ、伏目がちに口元に笑みを浮かべてララルーシャが挨拶をした。
俺も左手を右胸の前に置き、頭を下げる。
これがこの国で男性側の最上位の挨拶方法。
オルキウス国……ゲームでは出てこなかった国だ。記憶には無いけれど、王女という事は、公爵家の二葉ちゃんには分の悪い相手でしかない。
俺に用事があるようだし、俺が相手をするしかないだろう。
そう判断し、ラローシュに目で別国の人間を預からせてもらっていいかを問えば、目を伏せて頷く。
「ララルーシャ嬢、お時間が許すなら、この件での話をバルコニーでしませんか?」
「ええ。よろしくお願いしますわ」
ララルーシャの手を取り、ラローシュに軽く会釈をしてバルコニーへ向かう。
後ろではラローシュが、上手く集まった人たちに「騒がせてしまったね。楽しんで」と、演奏家たちも曲を弾き始める。
ああ、折角のダンス曲なのに、ルカリオンがムスくれそうだ。
バルコニーに出ると、ララルーシャは扇子で会場の方を指す。
バルコニーの出入り口のカーテン横から、ララルーシャと一緒にいた令嬢たちが頭を下げ、身を引く。
そしてルカリオンにも扇子を向けるが、ルカリオンは身を引くことはしない。
「ルカリオン、大丈夫だから」
「しかし……あなたに何かあっては」
「その時は、二葉ちゃんを呼んで。死なない限りは大丈夫だから」
納得のいかない顔でルカリオンは下がっていく。
おそらく、声の聞こえる範囲に入るだろうし、獣人の耳ならば、小さな声で話しても聞こえるから筒抜けだ。
バルコニーのカーテンが閉められる。
このバルコニーは使用中だから近付くな、という暗黙のルールのようなもの。
それ程に人に知られたくない事なのだろうか?
「このような無粋な事をしてしまい、申し訳ありません。書簡を半年前から送っていたのですが、公爵家からの返事が無かったもので……」
「そうでしたか。学園に在学していた事もあり、弟の事で色々ありましたので、書簡を開く事すらなかったのかもしれません。申し訳ありません」
それに、回復術師としての俺を求めての書簡関係は、父が握りつぶしてしまう事が多い。
あくまで父はこの国の王家に取り入りたいのであって、王家からお願いされない限りは、俺の回復術をホイホイ使わせようとはしない。
俺は俺で好きに回復術を使って歩くから、父はそれも気に入らなかったのだろう。
幾つもの助けを求める書簡が潰されてきたかは、分からない。
まぁ、だからこそ、俺の能力は人にあまり知られず、役に立たない回復魔術しか使えないのではないかと言われているから、自由にレベル上げをしたり、歩き回れるのだ。
貴族に金を積まれ、貴族だけを治すように言われたり、聖者のように扱われるなんて真っ平ごめんだ。
今回はシグマの事で書簡は手つかずのままなのだろう。
もしこれで、普通に父が書簡を握りつぶしていたら危うかった。
ラローシュと二葉ちゃん、そしてセインに令嬢の何人かが揉めている状況。
「俺、このまま帰っちゃダメかな?」
「わたしも一緒に帰ります」
「二人共、面白そうだから行ってみようぜ」
ヒルクスに引きずられ、渋々険悪な問題地点へと行く。
夜会って、貴族同士の言葉や所作で自分が何者であるかを誇示し、牽制する、そんな場所だ。
決して今にも扇子で叩き合おうとする場所ではない。
「貴女、なんて無礼な方なの!」
「そっくりそのまま、お返しいたしますわ!」
「お二人共、落ち着いて」
「ミナちゃん、ダメだよ。あっ、フェル~ミナちゃんが」
うっ、俺に気付くなよセイン……ああ、二葉ちゃんの目が『邪魔したら引っ叩くわよ!』と言わんばかりだ。
ヒルクスは手を放してくれないし、ルカリオンは……目でいつでも逃げましょうと言っているし……やっぱり社交界なんか出るもんじゃない。
「聞きたくないけど、何があったのさ」
「この不躾な女性が、ワインをわざと私に掛けようとしたのよ! 避けたらラローシュ殿下に……」
「言いがかりですわ! わたくしを誰だと思っていますの!」
「名乗らないから、こちらが聞いているのでしょう!?」
「本当に無礼だわ!」
「そちらこそ!」
二葉ちゃんの言葉を遮り、令嬢が強気に前に出るが、二葉ちゃんも前に出て一触即発状態だ。
令嬢のドレスや顔立ち、装飾品の独特な形から、この人は他国の令嬢なのだろう。
しかも、それなりの爵位か王族かもしれない。
でなければ、とっくの昔に衛兵に止められているし、つまみ出されている。
ラローシュは小さく首を傾げて、困ったなぁという表情ではあるけれど、アレは面白そうだと様子を見ている顔だ。性格の悪い腹黒王子め!
「お二人共、ここは王宮のホールです。意味は分かりますね? 二葉ちゃん、ご令嬢、この件は国の回復術師フェルミナに預からせて貰えませんか?」
「でも、ミカ!」
「二葉ちゃん、ここは野ギス。分かるでしょう?」
「……っ、わかりました。ミカに預けます」
納得のいかない二葉ちゃんに、困った姉だと思うけど、本来ならラローシュかディオンが収めなければいけない事なんだけどなぁ。
「貴方が、回復術師のドロッセル家嫡男フェルミナ・ドロッセル様でしたのね」
「ええ。フェルミナと申します。ケガなどはしていませんか?」
「大丈夫ですわ。わたくし、貴方がこの夜会に来ると聞いて、オルキウス国から参りました。ララルーシャ・ピニャル・オルキウスと申します。オルキウス国の第四王女ですわ」
ドレスの裾を優雅に摘まみ上げ、伏目がちに口元に笑みを浮かべてララルーシャが挨拶をした。
俺も左手を右胸の前に置き、頭を下げる。
これがこの国で男性側の最上位の挨拶方法。
オルキウス国……ゲームでは出てこなかった国だ。記憶には無いけれど、王女という事は、公爵家の二葉ちゃんには分の悪い相手でしかない。
俺に用事があるようだし、俺が相手をするしかないだろう。
そう判断し、ラローシュに目で別国の人間を預からせてもらっていいかを問えば、目を伏せて頷く。
「ララルーシャ嬢、お時間が許すなら、この件での話をバルコニーでしませんか?」
「ええ。よろしくお願いしますわ」
ララルーシャの手を取り、ラローシュに軽く会釈をしてバルコニーへ向かう。
後ろではラローシュが、上手く集まった人たちに「騒がせてしまったね。楽しんで」と、演奏家たちも曲を弾き始める。
ああ、折角のダンス曲なのに、ルカリオンがムスくれそうだ。
バルコニーに出ると、ララルーシャは扇子で会場の方を指す。
バルコニーの出入り口のカーテン横から、ララルーシャと一緒にいた令嬢たちが頭を下げ、身を引く。
そしてルカリオンにも扇子を向けるが、ルカリオンは身を引くことはしない。
「ルカリオン、大丈夫だから」
「しかし……あなたに何かあっては」
「その時は、二葉ちゃんを呼んで。死なない限りは大丈夫だから」
納得のいかない顔でルカリオンは下がっていく。
おそらく、声の聞こえる範囲に入るだろうし、獣人の耳ならば、小さな声で話しても聞こえるから筒抜けだ。
バルコニーのカーテンが閉められる。
このバルコニーは使用中だから近付くな、という暗黙のルールのようなもの。
それ程に人に知られたくない事なのだろうか?
「このような無粋な事をしてしまい、申し訳ありません。書簡を半年前から送っていたのですが、公爵家からの返事が無かったもので……」
「そうでしたか。学園に在学していた事もあり、弟の事で色々ありましたので、書簡を開く事すらなかったのかもしれません。申し訳ありません」
それに、回復術師としての俺を求めての書簡関係は、父が握りつぶしてしまう事が多い。
あくまで父はこの国の王家に取り入りたいのであって、王家からお願いされない限りは、俺の回復術をホイホイ使わせようとはしない。
俺は俺で好きに回復術を使って歩くから、父はそれも気に入らなかったのだろう。
幾つもの助けを求める書簡が潰されてきたかは、分からない。
まぁ、だからこそ、俺の能力は人にあまり知られず、役に立たない回復魔術しか使えないのではないかと言われているから、自由にレベル上げをしたり、歩き回れるのだ。
貴族に金を積まれ、貴族だけを治すように言われたり、聖者のように扱われるなんて真っ平ごめんだ。
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