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7.イキ天国とまたね(☆)
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「リリー、重くない……?」
「はい、ずっとこのままがいいです」
「そんな恥ずかしいこと言われても――ひにゃぁっ♡♡」
仰向けに寝たリリアーナの上に春香が覆いかぶさり、さらにその後ろからセルシアが春香の蜜壷に肉棒を突き込んだ。
今の嬌声は、いきなり最奥まで進められたことによって出たものである。
「な、なんれっ♡ いきなりこんにゃに激しいのぉっ♡♡」
「お喋りを楽しんでいるあなたに、自分の立場を理解させる為ですね。ほら、あなたは私のなんですか?」
「性奴隷れしゅっ♡ おちんぽですぐにイカされちゃうダメなおまんこなのぉっ♡♡ んんっ♡ あっ♡ にゃっ♡ にゃぁぁぁぁあッ♡♡♡」
絶頂を迎えた春香は、ガクガクと痙攣しながらリリアーナとキスする形で崩れ落ち、追い討ちピストンを受けながら濃厚なキスをリリアーナと交わしていた。
正確には、何度もイキながらリリアーナに口内を犯される形で。
パンッパンッパンッ!!
腰が強く打ち付けられる度に子宮口を抉ってとてつもない快楽を生み出していく。
「んっ♡ んっ♡ ……んんッ♡♡ んぅーーッ!! ……んぐぅッ♡♡♡」
ぷしゃぁぁぁッ!!
痙攣を終えかけていた身体がまたも震え、潮を吹きながら絶頂した。おもらし癖のついた体は、そこから留まることを知らずに潮を撒き散らし、リリアーナの下半身とベッドを濡らす。
そんな情けない春香の耳元で、
「悦びなさい、中に出してあげますよ」
とセルシアが囁けば、その言葉で子種を強請り始め、膣内がうねりながらキュッと強く締まる。
「中、締まって………っ、出ます……!」
ゴリュッと最奥に亀頭が押し付けられ、勢いよく擬似精子が吐き出された。
「にゃぃっ♡♡ ひっ♡ やっ、やぁぁぁぁあッッ♡♡♡♡」
春香の視界が強烈な快感によって白く染まる。
連続絶頂に加え、媚薬を大量に子宮へと注ぎ込まれ、春香の身体は失神する直前まで悦んだ。
見ているリリアーナが心配になるほど痙攣し、アヘ顔を晒して、支配される喜びを感じてさらに絶頂。
「……あまり悦ばれてしまうと、私まで嬉しくなってしまうでしょう。あなたの体だけでいいんです。だから、そんなに私を惑わせないで下さい……♡」
射精を終えたセルシアは、アヘ顔の春香にサキュバス的な色欲に染まった愛情を抱き、思わずぎゅっと抱きしめてしまう。
ビクンビクンと痙攣している春香はともかく、その下でハァハァしていたリリアーナは、セルシアの言葉に“春香への想い”を感じて何とも言えない表情になった。
「……もう一度、動きますよ」
春香が頷いたのも確認せずにまた始まる激しい交尾。
「にゃぁ………♡ にゃぅぁぁっ♡♡ タプタプの子宮コンコンしゅるのやらよぉッ♡♡ イっへるっ♡ イっへるのにぃぃぃっ♡♡」
もはや人間バイブのようになった春香が涎を垂らしてリリアーナにしがみつく。痛いくらいに抱きつかれたリリアーナは、興奮しながら春香の体を舐めますように撫で、特に乳首を重点的に弄り回していた。
「もうやらってイってるのにぃッ♡♡ お願いらからやめれっ♡ おかひくなりゅっ♡ 壊れひゃうかりゃぁッ♡♡」
「おかしくなっても、壊れても、私が責任を持って可愛がるのでいいんですよ」
「よくないぃっ♡ よくないよぉぉッ♡♡」
「じゃあ、わたしがお世話をして差し上げますね」
「うれひいっ♡ れもらめなのぉっ♡♡」
2人の意地悪な笑みを受けながらの濃厚セックスにより、春香の頭は蕩けきって何が何なのかさっぱり分からない。
そんなとろとろ状態での返事は2人を興奮させるだけであり、春香のイキじご……天国は終わりを迎えることになった。
「んひぃッ♡♡ これもうむりぃっ♡ イくっ♡ しゅごいのくりゅッ♡♡ にゃ……ぁ――イっぐぅッッ♡♡♡♡」
「くっ、締まって……」
春香を抱きしめ、セルシアが最奥に射精する。
その追い討ちは春香の絶頂を押し上げ、
「――っ♡♡ ~~~ッッ♡♡♡ かひッッ♡♡♡♡」
ガクン、と体から力が抜けた。
否、失神してしまった。
潮ではなくおしっこがリリアーナの下半身を濡らし、セルシアのモノを締め付ける膣内も不自然に緩んだ。
さすがのセルシアも焦った様子でリリアーナと顔を見合わせ、中からどろどろになったソレを抜く。
「……どうしましょう?」
「えと……一緒に寝たらいいんじゃないでしょうか」
「そ、そうですね……」
おしっこをかけられて恍惚の表情を浮かべていたリリアーナに若干引きながら、セルシアは春香を抱きしめる。
右にはリリアーナ、左にはセルシアという美少女2人……春香も含めて3人が、様々な液体に塗れながら幸せそうに眠るのだった。
◇◇◇
――むにゅんっ。
「あはは……ボク、死んだのかな……」
「何を馬鹿なことを。死んでもらってはこまります。あなたは私の性奴隷なのですから」
……性奴隷? あ、何か、エッチの最中に言った気が……それって、凄く役得な性奴隷だと思う。
「ねぇ、ぎゅってしてもいい?」
「……また滅茶苦茶にされてもいいと言うなら――」
セルシアさんが言い切る前に抱きつく。
引き締まった体は、女性的な柔らかさを残しつつも、奥には強靭な筋肉が隠れている感じの癖になる触り心地。胸は胸で大きくて気持ちいいし、お尻ももちもち。
滅茶苦茶にされるだけの価値がある。
……あと、興奮しちゃった。
「朝から盛って……全く、仕方ありませ――」
「わたしが鎮めて差し上げますね」
背後から勃起したそれを掴むのは、当然ながらリリー。思いのほか上手で、竿を扱きながら唾液で濡らした手のひらを使って亀頭を責める。
「いっぱいどぴゅどぴゅしましょうね♡」
「あっ……ん……で、るぅ……」
囁かれながらの手コキだけであっさり果てると、精液がリリーの手とセルシアさんのお腹を汚してしまった。
「あ、ご、ごめんね……?」
「………………いえ、構いません。別に、性奴隷が誰の手でイってしまおうと気にしません」
それ、怒ってるじゃん。
セルシアさんって独占欲が強いのかな。
嬉しいような、他の女の子とエッチさせて貰えなさそうでちょっぴり残念なような。
「……リリーは何をしてるの?」
「ふぇ? 春香様の子種を味わっているだけですよ?」
「セルシアさん、リリーってこんな子だったの?」
「さんは要りません。……変態だった覚えはありませんね」
精液をぺろぺろしてるリリー。
可愛いしエッチなんだけど、当たり前のように言われるとびっくりするし……興奮もするけどね。
「先に言っておきますが、あなたが誰と交わろうと止めはしません。少なくともその娘は心酔しているようですから」
「えっ! ホントに――」
「……ただし、私を蔑ろにするなら全員殺してあなたを閉じ込めます。いいですね?」
「はひっ!!」
ヤンデレ! ヤンデレだった!
本当に実行出来るのがタチ悪いよ!
でも嫉妬してくれるセルシアもいい!
一応、ボクが性奴隷なんだけど……。
「でも、悔しいことに春香様はセルシアさんにメロメロですし、そんなことにはならないと思います」
「煩いですね、少し黙ってください。本題に入れないではありませんか」
「ええっ!? 何でわたしにだけ辛辣なんですか!?」
照れ隠しだと思います。
それか、割り込んで手コキしたから。
「……ん? 本題って?」
「これです」
そう言ってセルシアが見せたのは、一本の鍵。
鑑定によると、“ダンジョンキー”と言うらしい。ダンジョンとダンジョンに入る直前の場所を繋ぐ特別な物……つまり、日本に帰れる。
……えっ、早くない?
「サキュバスとヴァルキリーのハーフである私を従えたことにより……いえ、従えているのは私ですが……とにかく、報酬としてこれが与えられたようですね」
「そんなハーフあるんだ」
「ええ。どちらの能力も扱え、その代償としてステータスは少し低く、神や翼も灰色となってしまいました」
「灰色って言うけど、銀色っぽくて綺麗だよ?」
「………………ありがとうございます」
素直にお礼を言った……!
余計なことは言わないけども。
「セルシアさんが素直にお礼を……!?」
「あっ」
「痛っ!? ひぃっ、し、尻尾を抓るのはらめぇぇぇっ!!」
本気で痛そうにしながらボクにしがみつく。
自業自得だから頭を撫でるに留めておこう。
「えへへ……もうこの頭は洗いません……♡」
「え? お風呂とか一緒に入らないの?」
「体は綺麗しないとダメですよね!!」
「うん、そうだね」
リリーってチョロい子なのかな。
いや、好かれる分には嬉しいからいいけど。
「そういえば、ボクが居た世界について話してなかったよね」
「「? どういう意味でしょうか?」」
「んとね……」
かくかくしかじかでまるまるうまうまな所なんだよ、という説明を出来るだけ簡潔に伝える。
その結果、
「魔法が、使えないんですか……!?」
「人間しか、居ない……っ」
2人ともめっちゃ震えてた。
リリーは「魔法が無いのにどうやって生きてるんですか?」 と。異世界では魔物やら何やらと戦うのに必要だし、日常生活でも欠かせないものだった様子。
そこは科学技術があるから大丈夫なんだけど、よく分からなかったリリーは少し不安そうだ。
セルシアはセルシアで、「どれだけ腐った世界なのでしょうか……」とあまり否定も出来そうにないことを呟いていたり。
テレビでは連日不正だの不倫だの事件だのと、人間の腐り具合について否定できる要素が無いというね。
「まぁ、皆レベル1の人間より弱いはずだから、いざとなったらボクでも軍隊を倒せると思うけど」
「国の戦力と戦うことになるのは、一体どんな“いざ”なんですか……?」
「ほら、異世界の情報を無理やり聞き出そうとか」
「なるほど……そうなる前に皆殺せばよいでしょう」
「「よくありませんけどっ!?」」
洗濯やら料理やら掃除などをしながらの会話である。凄いよ魔法、洗濯は数分で終わるし、乾燥も同じくらい。
料理だってお湯を沸かすのに火の魔法で数秒だし、掃除なんかリリーの【生活魔法】とかいう便利なスキルで瞬く間にキレイキレイ。
確かに、リリーが不安がるのも分かる。
ご飯とお風呂を何事もなく終え、制服に着替えたところでボクの元の姿をお披露目する。
「んん、戻ってるかな?」
「……変わってはいますけど」
「ええ、これはまた……」
まぁ、僕もかっこいいとは思ってないし。
女の子の時にモテモテなだけでも十分嬉しいから……、
「春香様は男性でも可愛らしいのですね!」
「――え?」
「これなら、後ろの穴でも……」
「それはやめて!?」
何が悲しくてお尻の穴を犠牲にしなければならないと言うのか。それなら女の子の状態でアヘる方が何億倍もいいって……。
それより、可愛らしいってどういうこと?
前の僕は、家族の贔屓目で見ても『中の中』が限界な見た目だったはずなのに。
あ、鏡あるっけ。
「……誰だこの美少年」
いや、パーツのひとつひとつは前とほぼ同じなんだけど、バランスや骨格の変化で中性的な顔になっていた。
思えば、両親や妹は整った顔立ちをしていたし、こうなる可能性もあったのかな。……整形でどうにかなる範囲を超えている気もするけど。
ちなみに、女の子な僕は愛らしい美少女でした。自分で言うのもなんだけど、実際にナルシストになってもおかしくないくらいの美少女だったから仕方ないね。
サキュバスの皆に襲われるのも納得。
「ま、まぁ? 元の僕を知ってる人なんて家族くらいしか残ってないはずだから……」
「それが一番の問題では……?」
「家族になら話してもいいかなって」
「何かあれば私が説得します」
「待って、今変な意味を込めなかった?」
「なんのことでしょうか」
僕の家族なら大丈夫だろうけどさ。
天然入ってるというか、変なところで子供だからそういう状況に対する適応力は優れてる。
僕としては世間に対する説明の方が大変そう。
「じゃ、そろそろ行ってくるよ」
「ええ、戻って来なかった場合は私から迎えに行きます」
「セルシアさんなら本当に出来そうな気がするのはどうしてでしょう……」
きっと、それくらい意思が強いんじゃないかな。実際の力も強いし、敵無しって感じ。
さて、と僕がダンジョンキー――古いタイプの単純な造りで、セルシアと同じ灰銀色――を宙に向かって捻る。
《ダンジョンキー、起動。空間を接続します。転移まで残り10秒。……9……8……7……》
カウントダウンが始まり、空間に光の扉が現れた所で2人から距離をとった。間違って巻き込んだら困るし。
「――あっ! 春香様、これを……」
「ちょ、リリー!? もう時間が――やば」
「ふぇ?」
リリーが何かを手渡そうとしてきた瞬間、丁度カウントが0になり、僕――とリリーの体が発光する。
最後の最後に何をやらかしてるのかな……!
こうして、僕は日本へと帰還した。
「……覚悟していなさい、小娘」
……据わった目をしているセルシアを残して。
「はい、ずっとこのままがいいです」
「そんな恥ずかしいこと言われても――ひにゃぁっ♡♡」
仰向けに寝たリリアーナの上に春香が覆いかぶさり、さらにその後ろからセルシアが春香の蜜壷に肉棒を突き込んだ。
今の嬌声は、いきなり最奥まで進められたことによって出たものである。
「な、なんれっ♡ いきなりこんにゃに激しいのぉっ♡♡」
「お喋りを楽しんでいるあなたに、自分の立場を理解させる為ですね。ほら、あなたは私のなんですか?」
「性奴隷れしゅっ♡ おちんぽですぐにイカされちゃうダメなおまんこなのぉっ♡♡ んんっ♡ あっ♡ にゃっ♡ にゃぁぁぁぁあッ♡♡♡」
絶頂を迎えた春香は、ガクガクと痙攣しながらリリアーナとキスする形で崩れ落ち、追い討ちピストンを受けながら濃厚なキスをリリアーナと交わしていた。
正確には、何度もイキながらリリアーナに口内を犯される形で。
パンッパンッパンッ!!
腰が強く打ち付けられる度に子宮口を抉ってとてつもない快楽を生み出していく。
「んっ♡ んっ♡ ……んんッ♡♡ んぅーーッ!! ……んぐぅッ♡♡♡」
ぷしゃぁぁぁッ!!
痙攣を終えかけていた身体がまたも震え、潮を吹きながら絶頂した。おもらし癖のついた体は、そこから留まることを知らずに潮を撒き散らし、リリアーナの下半身とベッドを濡らす。
そんな情けない春香の耳元で、
「悦びなさい、中に出してあげますよ」
とセルシアが囁けば、その言葉で子種を強請り始め、膣内がうねりながらキュッと強く締まる。
「中、締まって………っ、出ます……!」
ゴリュッと最奥に亀頭が押し付けられ、勢いよく擬似精子が吐き出された。
「にゃぃっ♡♡ ひっ♡ やっ、やぁぁぁぁあッッ♡♡♡♡」
春香の視界が強烈な快感によって白く染まる。
連続絶頂に加え、媚薬を大量に子宮へと注ぎ込まれ、春香の身体は失神する直前まで悦んだ。
見ているリリアーナが心配になるほど痙攣し、アヘ顔を晒して、支配される喜びを感じてさらに絶頂。
「……あまり悦ばれてしまうと、私まで嬉しくなってしまうでしょう。あなたの体だけでいいんです。だから、そんなに私を惑わせないで下さい……♡」
射精を終えたセルシアは、アヘ顔の春香にサキュバス的な色欲に染まった愛情を抱き、思わずぎゅっと抱きしめてしまう。
ビクンビクンと痙攣している春香はともかく、その下でハァハァしていたリリアーナは、セルシアの言葉に“春香への想い”を感じて何とも言えない表情になった。
「……もう一度、動きますよ」
春香が頷いたのも確認せずにまた始まる激しい交尾。
「にゃぁ………♡ にゃぅぁぁっ♡♡ タプタプの子宮コンコンしゅるのやらよぉッ♡♡ イっへるっ♡ イっへるのにぃぃぃっ♡♡」
もはや人間バイブのようになった春香が涎を垂らしてリリアーナにしがみつく。痛いくらいに抱きつかれたリリアーナは、興奮しながら春香の体を舐めますように撫で、特に乳首を重点的に弄り回していた。
「もうやらってイってるのにぃッ♡♡ お願いらからやめれっ♡ おかひくなりゅっ♡ 壊れひゃうかりゃぁッ♡♡」
「おかしくなっても、壊れても、私が責任を持って可愛がるのでいいんですよ」
「よくないぃっ♡ よくないよぉぉッ♡♡」
「じゃあ、わたしがお世話をして差し上げますね」
「うれひいっ♡ れもらめなのぉっ♡♡」
2人の意地悪な笑みを受けながらの濃厚セックスにより、春香の頭は蕩けきって何が何なのかさっぱり分からない。
そんなとろとろ状態での返事は2人を興奮させるだけであり、春香のイキじご……天国は終わりを迎えることになった。
「んひぃッ♡♡ これもうむりぃっ♡ イくっ♡ しゅごいのくりゅッ♡♡ にゃ……ぁ――イっぐぅッッ♡♡♡♡」
「くっ、締まって……」
春香を抱きしめ、セルシアが最奥に射精する。
その追い討ちは春香の絶頂を押し上げ、
「――っ♡♡ ~~~ッッ♡♡♡ かひッッ♡♡♡♡」
ガクン、と体から力が抜けた。
否、失神してしまった。
潮ではなくおしっこがリリアーナの下半身を濡らし、セルシアのモノを締め付ける膣内も不自然に緩んだ。
さすがのセルシアも焦った様子でリリアーナと顔を見合わせ、中からどろどろになったソレを抜く。
「……どうしましょう?」
「えと……一緒に寝たらいいんじゃないでしょうか」
「そ、そうですね……」
おしっこをかけられて恍惚の表情を浮かべていたリリアーナに若干引きながら、セルシアは春香を抱きしめる。
右にはリリアーナ、左にはセルシアという美少女2人……春香も含めて3人が、様々な液体に塗れながら幸せそうに眠るのだった。
◇◇◇
――むにゅんっ。
「あはは……ボク、死んだのかな……」
「何を馬鹿なことを。死んでもらってはこまります。あなたは私の性奴隷なのですから」
……性奴隷? あ、何か、エッチの最中に言った気が……それって、凄く役得な性奴隷だと思う。
「ねぇ、ぎゅってしてもいい?」
「……また滅茶苦茶にされてもいいと言うなら――」
セルシアさんが言い切る前に抱きつく。
引き締まった体は、女性的な柔らかさを残しつつも、奥には強靭な筋肉が隠れている感じの癖になる触り心地。胸は胸で大きくて気持ちいいし、お尻ももちもち。
滅茶苦茶にされるだけの価値がある。
……あと、興奮しちゃった。
「朝から盛って……全く、仕方ありませ――」
「わたしが鎮めて差し上げますね」
背後から勃起したそれを掴むのは、当然ながらリリー。思いのほか上手で、竿を扱きながら唾液で濡らした手のひらを使って亀頭を責める。
「いっぱいどぴゅどぴゅしましょうね♡」
「あっ……ん……で、るぅ……」
囁かれながらの手コキだけであっさり果てると、精液がリリーの手とセルシアさんのお腹を汚してしまった。
「あ、ご、ごめんね……?」
「………………いえ、構いません。別に、性奴隷が誰の手でイってしまおうと気にしません」
それ、怒ってるじゃん。
セルシアさんって独占欲が強いのかな。
嬉しいような、他の女の子とエッチさせて貰えなさそうでちょっぴり残念なような。
「……リリーは何をしてるの?」
「ふぇ? 春香様の子種を味わっているだけですよ?」
「セルシアさん、リリーってこんな子だったの?」
「さんは要りません。……変態だった覚えはありませんね」
精液をぺろぺろしてるリリー。
可愛いしエッチなんだけど、当たり前のように言われるとびっくりするし……興奮もするけどね。
「先に言っておきますが、あなたが誰と交わろうと止めはしません。少なくともその娘は心酔しているようですから」
「えっ! ホントに――」
「……ただし、私を蔑ろにするなら全員殺してあなたを閉じ込めます。いいですね?」
「はひっ!!」
ヤンデレ! ヤンデレだった!
本当に実行出来るのがタチ悪いよ!
でも嫉妬してくれるセルシアもいい!
一応、ボクが性奴隷なんだけど……。
「でも、悔しいことに春香様はセルシアさんにメロメロですし、そんなことにはならないと思います」
「煩いですね、少し黙ってください。本題に入れないではありませんか」
「ええっ!? 何でわたしにだけ辛辣なんですか!?」
照れ隠しだと思います。
それか、割り込んで手コキしたから。
「……ん? 本題って?」
「これです」
そう言ってセルシアが見せたのは、一本の鍵。
鑑定によると、“ダンジョンキー”と言うらしい。ダンジョンとダンジョンに入る直前の場所を繋ぐ特別な物……つまり、日本に帰れる。
……えっ、早くない?
「サキュバスとヴァルキリーのハーフである私を従えたことにより……いえ、従えているのは私ですが……とにかく、報酬としてこれが与えられたようですね」
「そんなハーフあるんだ」
「ええ。どちらの能力も扱え、その代償としてステータスは少し低く、神や翼も灰色となってしまいました」
「灰色って言うけど、銀色っぽくて綺麗だよ?」
「………………ありがとうございます」
素直にお礼を言った……!
余計なことは言わないけども。
「セルシアさんが素直にお礼を……!?」
「あっ」
「痛っ!? ひぃっ、し、尻尾を抓るのはらめぇぇぇっ!!」
本気で痛そうにしながらボクにしがみつく。
自業自得だから頭を撫でるに留めておこう。
「えへへ……もうこの頭は洗いません……♡」
「え? お風呂とか一緒に入らないの?」
「体は綺麗しないとダメですよね!!」
「うん、そうだね」
リリーってチョロい子なのかな。
いや、好かれる分には嬉しいからいいけど。
「そういえば、ボクが居た世界について話してなかったよね」
「「? どういう意味でしょうか?」」
「んとね……」
かくかくしかじかでまるまるうまうまな所なんだよ、という説明を出来るだけ簡潔に伝える。
その結果、
「魔法が、使えないんですか……!?」
「人間しか、居ない……っ」
2人ともめっちゃ震えてた。
リリーは「魔法が無いのにどうやって生きてるんですか?」 と。異世界では魔物やら何やらと戦うのに必要だし、日常生活でも欠かせないものだった様子。
そこは科学技術があるから大丈夫なんだけど、よく分からなかったリリーは少し不安そうだ。
セルシアはセルシアで、「どれだけ腐った世界なのでしょうか……」とあまり否定も出来そうにないことを呟いていたり。
テレビでは連日不正だの不倫だの事件だのと、人間の腐り具合について否定できる要素が無いというね。
「まぁ、皆レベル1の人間より弱いはずだから、いざとなったらボクでも軍隊を倒せると思うけど」
「国の戦力と戦うことになるのは、一体どんな“いざ”なんですか……?」
「ほら、異世界の情報を無理やり聞き出そうとか」
「なるほど……そうなる前に皆殺せばよいでしょう」
「「よくありませんけどっ!?」」
洗濯やら料理やら掃除などをしながらの会話である。凄いよ魔法、洗濯は数分で終わるし、乾燥も同じくらい。
料理だってお湯を沸かすのに火の魔法で数秒だし、掃除なんかリリーの【生活魔法】とかいう便利なスキルで瞬く間にキレイキレイ。
確かに、リリーが不安がるのも分かる。
ご飯とお風呂を何事もなく終え、制服に着替えたところでボクの元の姿をお披露目する。
「んん、戻ってるかな?」
「……変わってはいますけど」
「ええ、これはまた……」
まぁ、僕もかっこいいとは思ってないし。
女の子の時にモテモテなだけでも十分嬉しいから……、
「春香様は男性でも可愛らしいのですね!」
「――え?」
「これなら、後ろの穴でも……」
「それはやめて!?」
何が悲しくてお尻の穴を犠牲にしなければならないと言うのか。それなら女の子の状態でアヘる方が何億倍もいいって……。
それより、可愛らしいってどういうこと?
前の僕は、家族の贔屓目で見ても『中の中』が限界な見た目だったはずなのに。
あ、鏡あるっけ。
「……誰だこの美少年」
いや、パーツのひとつひとつは前とほぼ同じなんだけど、バランスや骨格の変化で中性的な顔になっていた。
思えば、両親や妹は整った顔立ちをしていたし、こうなる可能性もあったのかな。……整形でどうにかなる範囲を超えている気もするけど。
ちなみに、女の子な僕は愛らしい美少女でした。自分で言うのもなんだけど、実際にナルシストになってもおかしくないくらいの美少女だったから仕方ないね。
サキュバスの皆に襲われるのも納得。
「ま、まぁ? 元の僕を知ってる人なんて家族くらいしか残ってないはずだから……」
「それが一番の問題では……?」
「家族になら話してもいいかなって」
「何かあれば私が説得します」
「待って、今変な意味を込めなかった?」
「なんのことでしょうか」
僕の家族なら大丈夫だろうけどさ。
天然入ってるというか、変なところで子供だからそういう状況に対する適応力は優れてる。
僕としては世間に対する説明の方が大変そう。
「じゃ、そろそろ行ってくるよ」
「ええ、戻って来なかった場合は私から迎えに行きます」
「セルシアさんなら本当に出来そうな気がするのはどうしてでしょう……」
きっと、それくらい意思が強いんじゃないかな。実際の力も強いし、敵無しって感じ。
さて、と僕がダンジョンキー――古いタイプの単純な造りで、セルシアと同じ灰銀色――を宙に向かって捻る。
《ダンジョンキー、起動。空間を接続します。転移まで残り10秒。……9……8……7……》
カウントダウンが始まり、空間に光の扉が現れた所で2人から距離をとった。間違って巻き込んだら困るし。
「――あっ! 春香様、これを……」
「ちょ、リリー!? もう時間が――やば」
「ふぇ?」
リリーが何かを手渡そうとしてきた瞬間、丁度カウントが0になり、僕――とリリーの体が発光する。
最後の最後に何をやらかしてるのかな……!
こうして、僕は日本へと帰還した。
「……覚悟していなさい、小娘」
……据わった目をしているセルシアを残して。
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ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
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