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1.狂愛~ゆかの恋~ 第8話
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第8話
ゆかちゃんともあの日からしばらく会っていなかった。
色んな事があった年だな~と、ふと思い返しながら近所の豆腐屋のおじさんと
川で魚釣りをしていたら、『そういえば○○レストラン店を閉めるらしいで!』
と教えてくれた。
ゆかちゃんの家のレストランだ!と思って一瞬動揺した。
「あ~そうなんや~」と言ったらおじさんが、
『あそこの子とは、ひなちゃんは友達だろ~』と聞かれた。
「うん、でも店の事までは知らなかった...」と言うと
『そっか!先週な、○○酒屋の立ち飲みで、レストランのオヤジさんと一緒になって
色んな経営の話をしてたんやけど、その時にレストランの営業をするたびに赤字で
もう店を閉めようかと思って今、知り合いの不動産屋と話をしてるらしいわ』
とおじさんが教えてくれた。
ゆかちゃんは実家のレストランで働いているから、閉めたらどうするんやろ?と
思いつつも、ゆかちゃんからは何も聞いていないし、知らない事にしておこう...
豆腐屋のおじさんの話から1ヶ月を過ぎた頃にゆかちゃんから電話がかかってきた。
『ひなちゃん、私引っ越しするねん!引っ越し先の住所を教えるからメモって』
「えっ⁉急になんで引っ越し?」
『店と家を売って、それで中古の建売住宅を買ったから、そこに引っ越すねん』
住所を聞くと隣町なので会えない距離ではないけど、今まではゆかちゃんの家と
私の家は徒歩10分くらいの距離だったので、それに比べれば引っ越し先は車で
20分ぐらいかかるので距離はある。
私は、「引っ越し先の住所を教えてくれてありがとう、また行くとき連絡するね!」
と電話を切った。
それから私自身も父が入院したり、彼氏や他の友達と遊んだりと色んな事があり
毎日がバタバタと過ぎ去っていった。
ゆかちゃんの事を思い出す時はあるが、そのたびに便りがないのは元気な証拠と
自分に言い聞かせて日々の生活を過ごしていた。
ゆかちゃんと会わなくなって数ヶ月たった頃、母と買い物に出かけていると
近所にある昔ながらの銭湯から、ゆかちゃんのお父さんが出てきたのを見かけた。
声をかける間もなく車に乗り込み帰って行ったのでゆかちゃんの事が聞けなかった。
家に帰ったら久しぶりに、ゆかちゃんに電話をしてみようと思った。
そして母と買い物を終え家に帰ってきてから、ゆかちゃんの家に電話をしたら
お母さんが出て、『ゆかは今○○病院に入院してるねん...』と言われた。
その病院名は精神病患者が入院するところで、連絡を取ってない間に何かあったのか
すごく複雑な気持ちになった私はどうしたら良いか分からなかった。
だからゆかちゃんのお母さんに「はい、分かりました!」と言って電話を切った。
普段だったら、お見舞いに病院に行っても良いか?聞くが私は何も聞けなかった。
結局、精神科病院ということもあってお見舞いには行けずに日が過ぎていき
数ヶ月後、休日にゆかちゃんが何の連絡もなく突然家にやってきた...
『ひなちゃん久しぶり!近くまで来たから顔が見たくなって...』
「うん、入って!」
『お母さんから聞いたやろ?入院してて最近、退院したんやけど...』
「体調は大丈夫なん?」
『うん...なんか全然、大丈夫やし変な事もないのに親に病院に入れられて
自由に行動できないし、やっと退院できて家に帰れてほっとしてる...
今は、病院にも戻りたくないから薬も言われた通りに飲んでるよ』
それから久しぶりに、2時間くらいたわいのない話をして過ごした。
『そろそろ帰るね!』
「もう帰るの?夜ご飯でも食べていく?」
『何も言わずに家を出てきたし、親が心配するから...またね』
そしてゆかちゃんは帰って行った。
やっぱり、子供の事や彼氏との別れでずっと精神状態が不安定だったけど
毎日一緒にいる両親は見ていられなくなって病院に連れて行ったんだなと
ゆかちゃんの話を聞いていて思った...
それからも、ゆかちゃんは精神的に不安定になったりする時もあって
私も、どうしてあげればいいのか分からない...
気が狂うほど、すごく愛した人がいたこと...
あなたの中に生きた命があったこと...
その存在は一生消えることはない...
だから乗り越えてほしい...
この世界の人口約82億分の愛の形はあるけど
82億分の不幸の形はないと私は思う...
ひとつでも不幸の数が減り幸せが増える事を願いゆかちゃんを思う...
ゆかちゃんともあの日からしばらく会っていなかった。
色んな事があった年だな~と、ふと思い返しながら近所の豆腐屋のおじさんと
川で魚釣りをしていたら、『そういえば○○レストラン店を閉めるらしいで!』
と教えてくれた。
ゆかちゃんの家のレストランだ!と思って一瞬動揺した。
「あ~そうなんや~」と言ったらおじさんが、
『あそこの子とは、ひなちゃんは友達だろ~』と聞かれた。
「うん、でも店の事までは知らなかった...」と言うと
『そっか!先週な、○○酒屋の立ち飲みで、レストランのオヤジさんと一緒になって
色んな経営の話をしてたんやけど、その時にレストランの営業をするたびに赤字で
もう店を閉めようかと思って今、知り合いの不動産屋と話をしてるらしいわ』
とおじさんが教えてくれた。
ゆかちゃんは実家のレストランで働いているから、閉めたらどうするんやろ?と
思いつつも、ゆかちゃんからは何も聞いていないし、知らない事にしておこう...
豆腐屋のおじさんの話から1ヶ月を過ぎた頃にゆかちゃんから電話がかかってきた。
『ひなちゃん、私引っ越しするねん!引っ越し先の住所を教えるからメモって』
「えっ⁉急になんで引っ越し?」
『店と家を売って、それで中古の建売住宅を買ったから、そこに引っ越すねん』
住所を聞くと隣町なので会えない距離ではないけど、今まではゆかちゃんの家と
私の家は徒歩10分くらいの距離だったので、それに比べれば引っ越し先は車で
20分ぐらいかかるので距離はある。
私は、「引っ越し先の住所を教えてくれてありがとう、また行くとき連絡するね!」
と電話を切った。
それから私自身も父が入院したり、彼氏や他の友達と遊んだりと色んな事があり
毎日がバタバタと過ぎ去っていった。
ゆかちゃんの事を思い出す時はあるが、そのたびに便りがないのは元気な証拠と
自分に言い聞かせて日々の生活を過ごしていた。
ゆかちゃんと会わなくなって数ヶ月たった頃、母と買い物に出かけていると
近所にある昔ながらの銭湯から、ゆかちゃんのお父さんが出てきたのを見かけた。
声をかける間もなく車に乗り込み帰って行ったのでゆかちゃんの事が聞けなかった。
家に帰ったら久しぶりに、ゆかちゃんに電話をしてみようと思った。
そして母と買い物を終え家に帰ってきてから、ゆかちゃんの家に電話をしたら
お母さんが出て、『ゆかは今○○病院に入院してるねん...』と言われた。
その病院名は精神病患者が入院するところで、連絡を取ってない間に何かあったのか
すごく複雑な気持ちになった私はどうしたら良いか分からなかった。
だからゆかちゃんのお母さんに「はい、分かりました!」と言って電話を切った。
普段だったら、お見舞いに病院に行っても良いか?聞くが私は何も聞けなかった。
結局、精神科病院ということもあってお見舞いには行けずに日が過ぎていき
数ヶ月後、休日にゆかちゃんが何の連絡もなく突然家にやってきた...
『ひなちゃん久しぶり!近くまで来たから顔が見たくなって...』
「うん、入って!」
『お母さんから聞いたやろ?入院してて最近、退院したんやけど...』
「体調は大丈夫なん?」
『うん...なんか全然、大丈夫やし変な事もないのに親に病院に入れられて
自由に行動できないし、やっと退院できて家に帰れてほっとしてる...
今は、病院にも戻りたくないから薬も言われた通りに飲んでるよ』
それから久しぶりに、2時間くらいたわいのない話をして過ごした。
『そろそろ帰るね!』
「もう帰るの?夜ご飯でも食べていく?」
『何も言わずに家を出てきたし、親が心配するから...またね』
そしてゆかちゃんは帰って行った。
やっぱり、子供の事や彼氏との別れでずっと精神状態が不安定だったけど
毎日一緒にいる両親は見ていられなくなって病院に連れて行ったんだなと
ゆかちゃんの話を聞いていて思った...
それからも、ゆかちゃんは精神的に不安定になったりする時もあって
私も、どうしてあげればいいのか分からない...
気が狂うほど、すごく愛した人がいたこと...
あなたの中に生きた命があったこと...
その存在は一生消えることはない...
だから乗り越えてほしい...
この世界の人口約82億分の愛の形はあるけど
82億分の不幸の形はないと私は思う...
ひとつでも不幸の数が減り幸せが増える事を願いゆかちゃんを思う...
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