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公爵令嬢の初めての感覚
しおりを挟むレミーはマチルダの魔法で元の美しいドレス姿を維持できたので、パーティーを楽しむフリをしながらセシールを探した。
クロヴィスが人に呼ばれたので、人を避けるようにバルコニーに出て、彼を待っているセシールをようやく見つけてニヤリとした。
給仕から飲み物を2つ取って、セシールの元へ急いだ。
「セシール様、あの…困ったら貴女を頼れと国王陛下に言って頂いたので…身分のせいで馴染めなくて…」
レミーはさりげなくセシールに飲み物を勧め、手渡す。
「あの、ありがとう。でも頂けないの、」
儚く微笑む彼女の美しさがレミーを余計にイラつかせた。
「毒など入って居ませんよ?それにノーフォード家の方々は少しずつ耐性をつけられている事は有名な話ですございます、ふふ」
少し考えて、セシールは頷いた。
「では、そちらのグラスを頂けるかしら?」
「ええ、喜んで!」
レミーは自分のグラスをセシールに渡した。
(レミーは怪しいから、王宮で出たものだけど一応。もしもの時毒なら耐性があるもの。付き合ってあげましょう)
セシールは毒の耐性があるのでもしもの事は無い。レミーの魂胆を知る為にも少し付き合ってやって、何か掴める情報があるかもしれないと考えていた。
一口、控えめに飲んでみると、味は普通と何ら変わりなく、匂いもいつも通りであった。し、とくに何も起こらない。
(考えすぎかしら…?)
話す内容は商いの事、テオドールのことだったが、殆どといって彼女に答えてあげられることは無かったので、曖昧にただ利き手になって聞いている内に、レミーの視線が室内へ移った。
「セシール、待たせてしまって申し訳ない。」
クロヴィスの顔を見るとほんの僅かに安心したように目元を緩め、レミーに挨拶をした。
「それでは、レミー嬢。私はここで….。」
「ええ、セシール様。ごきげんよう!」
(おっかしいわね。あの媚薬、仕入れから自分で手配した新作で、一級品なのに、何も変化がないなんて)
セシールは耐性があると言っても、次々と出る媚薬の耐性などしょっ中服用する訳にはいかず、命の危険はないが、毒に比べるとかなり危険な状況であった。
「…っは、クロお願い人の居ない部屋へ…どうやら醜聞に関わるわ…っ」
熱を帯び、辛そうに瞳を潤めるセシールにギョッとしたようにクロヴィスはセシールをエスコートする様に見せかせて、さりげなく会場を出て、空いている休憩室を探した。
後ろからパタパタと足音が聞こえ、「セシール様、お忘れものですっ」と焦ったように走ってくるレミーを冷たい目で見たセシールの肩をクロヴィスが守る様に抱いた。
レミーはクロヴィスの反対側、セシールの耳元で彼女に囁いた。
「純粋な顔しちゃって、それが効いてくれば貴方も所詮は雌よ。」
「…!?貴女と一緒にしないで」
「余計な事を喋るな、お前もこれで終わりだ。」
「いいえ、証拠が無いので捕まえられない。」
憎たらしく笑うレミーを見る視界が潤んだ瞳で歪む、セシールは生まれて初めて耐えがたい、身体が疼くような感覚に陥っていた。
頬は染まり、すこし汗ばんだ肌、秘部はとろりと濡れたような気色の悪い感覚がした。
身体の力が抜け、息が上がる。クロヴィスが支えてくれているだけで触れられた場所が熱く感じて、もどかしくなった。
「…っクロ、お願い部屋には誰も入れないで、早く行きましょう」
「馬鹿ね、そのままだと3日は苦しむわよ。処置が遅ければ遅いほど酷くなるわ、頑張って下さいね。」
「…っセシール悪いっ!」
セシールを俗に言うお姫様抱っこで抱き上げ、部屋を探そうとすれば今度はテオドールの声だった。
「テオ、助かった!セシールがまずい。部屋とその周辺の人払いをと頼む…!」
「…!分かった、犯人は!?」
「レミーだ。だが証拠はない。とにかくセシールを、」
テオドールは人には言えぬ事態なので自らの繋ぎの部屋を使った。
「私の部屋から入れないようこちらから鍵しておく。」
そこは本来、セシールが王太子妃になった時に使うであろう部屋だった場所だ。
セシールをベッドに寝かせ今日のドレスはコルセットをしていないのでそのままベッドに降ろしてやる。
「…んっ、クロっ…ありがとう。」
「問題ない、寝てろ。3日と言ったな。」
くすぐったそうに身を捩るセシールにドキリと心臓を跳ねさせ、テオドールを見やれば彼も初めてみる彼女の乱れた姿にゴクリと喉を鳴らしていた。
「…っなにか解決策を探ってみる。レミーの件は任せて欲しい。」
「ああ、では俺は周囲への時間稼ぎを、お父上には?」
「はぁ、はぁっ、言わないでっこの様な姿…これ以上、誰にも知られたくないのっ、」
苦しそうに言うセシールにクロヴィスは頷いて、
「では、部屋の前で待つ」と一言だけ言った。
そして一時間が経過した頃、セシールの身体には初めて感じる耐え難い何かが襲って来ていた。
一人なので気にせずに脚をドレスから投げ出し、自分の身体を強く抱きしめてて、何かに耐えるように内腿を何度も擦り合わせる。
「…こんなにも効果がでるなんてっ、んっ」
溢れ出る液は下着の意味をもう失くさせており、セシールはそれを朦朧とする意識で脱いで、どこかにしまおうとすれば…
「セシール、どうかしたのか?」
セシールの足音で顔を覗かせたクロヴィスと目が合い、そのぐしょぐしょになった下着をみて、顔を真っ赤にさせたクロヴィスが、「すまない」といって後ろを向いて扉を閉めた。
セシールは一気に顔が暑くなるのを感じた。
「…いえっ、あの、クロっどうしたらいいのか分からなくて、これこんなこと、初めてなのっ…ぐすっ…ふっ…」
涙をポロポロ溢しながらいうセシールを心配し振り返ると、濡れたら下着を手に、脚が見える事も気にせず座って泣いているセシールにクロヴィスは身体中が一気に熱くなるのを感じた。
「セシール、お前をこんな形で抱きたくない。セシールははしたなくないよ、俺なんていつもセシールを求めてる。」
ずっと何年も、頭の中ではお前を何度も抱いたさ、って真っ赤な顔で言うクロヴィスに、セシールも顔を見て真っ赤にしていた。
「ひとつだけ和らげる方法がある、…そのかなり不本意かもしれないが、他人よりはマシだと…」
クロヴィスはベッドに膝を乗り上げてセシールの下着を引き取り、その手を取り、セシールの秘部に持っていった。
「…っぁ!やめ、私が慰みなんか…っ汚いわクロ、下着を返しなさい、」
「洗って、置いておくよ。履けないだろう、もう。」
セシールの手をそのまま上に挙げて、その蜜の絡まった指を口に含んだ。
「ほら、全然汚くないよ。美味しい。お前はその乱れる姿さえ高潔で美しいよ。…っこれ以上は我慢できそうにない。」
セシールを押し倒して、「俺も男だからな」と苦しげに笑って急いで部屋を出たクロヴィスを、もう諌める力は残って居なかった。
「っ……ん、」どうしていいかわからず、結局耐える事にしたセシールはその後も苦しい時を過ごすのだった。
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