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第27話 拒む姫君、迫る聖女
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「そんなお前にそれでも俺は要請しよう、聖女になってくれ、ベアトリクス」
「……申し訳ありません、……ローレンスお兄様」
ベアトリクスは呼び名に迷って、ローレンスお兄様を選んだ。
「私には心に決めた方がいるだけならず……すでにその方と契りを結んでしまいました。私はもう純潔ではありません」
ベアトリクスの告白に、ローレンスに侍っていた侍女が顔をピクリと動かしたが、表情を変えるのはどうにか押しとどめた。
一方、ローレンスは特に表情を変えなかった。
予想通りなのか、何なのか、ベアトリクスにはローレンスの表情が意味するところが読み取れなかった。
「……ですから、私は、聖女にはなれません」
「そうかい。ほら、料理を食べなよ。せっかくの料理が冷めてしまう」
「ローレンスお兄様、話をそらさないで……」
「料理を、お食べなさい、ベアトリクス姫殿下」
「…………はい」
美味しいはずの料理が、無機質だった。
肉をスープで押し流す。そんな食事をした。
味がしない。心が重い。
ベアトリクスは、聖女を拒否した。
それは国を守護することを拒否したということだ。
アルフレッド可愛さに、ランドルフ愛おしさに、何万という国民の命を無視した。
聖女は国を守る者。
国に近付く危難を神から教わり、それを回避させる者。
そうだというのに、ベアトリクスは国よりアルフレッドを選び、ランドルフを選んだ。
「おいしいね、ベアトリクス」
そう言ってくるローレンスはこちらを射貫くような目をしていた。
ベアトリクスの味のしない食事を見抜いているかのようだった。
「……はい、ローレンスお兄様、ありがとうございます。格別のおもてなしに感謝いたします」
「ははは、君と俺の仲だろう。そう堅苦しくしなくていいんだよ」
「……はい」
肉をなんとか食べ終え、パンをいただき、デザートが運ばれてきた。
季節の果実がふんだんに使われたパイだった。
「…………!」
それはランドルフとの初対面のお茶会で出したものとよく似ていた。
ベアトリクスは動揺しながらパイを押し込み、お茶で流した。
「おいしゅうございましたわ」
「ああ、また、呼ぼう。次はアルフレッドも呼びたいね」
「是非に……ローレンスお兄様、聖女の件ですが」
「うん、場所を変えよう」
ローレンスは侍女に合図をした。
ベアトリクスは彼に続く。
連れてこられた先は、ローレンスの私室だった。
すなわち、王の私室。
「…………」
「サラ、ベアトリクスと二人きりにしてくれ」
「……ベアトリクス様」
ローレンスの言葉にサラはベアトリクスに指示を仰いだ。
あくまで彼女の主人はベアトリクスであった。
「構わないわ、行って、サラ」
「失礼します」
サラと侍女が部屋を辞した。
ベアトリクスとローレンスはソファに対面で腰掛ける。
「…………」
「さて、聖女の話をしようか、ベアトリクス」
「申し訳ないとは思っています。何万というこの国の民の命より、私はアルフレッドと今の愛しき人を選びました」
「問題ない……あれはね、ベアトリクス、その方が都合が良いってだけで、絶対条件ではないのさ」
「……は?」
「聖女は純潔を守るべし……ははっ、笑える話だ」
ローレンスの顔には深い嘲りがあった。
それはベアトリクスに向けられたものではない。
どこか遠くへ、まるで過去にでも向けられているような、行き場のない嘲りがそこにはあった。
「お、お兄様?」
「……ああ、ベアトリクス。可哀想なベアトリクス。聖女なんて幻想に踊らされて、せめてもの救いは君にとって愛しき男が君の初めてだったことだろうか」
そう言いながらローレンスは手を伸ばした。
ベアトリクスの髪に触れた。
結い上げられていた髪を一房引き抜き、するりと落とした。
ベアトリクスの顔に髪がかかる。
「何を……?」
「ベアトリクス、聖女の条件は純潔などではない。ただひとつ、地上における神の代理たる王に抱かれることだ」
「な……!?」
ベアトリクスは驚愕に目を見開いた。
王に抱かれる。すなわち、ローレンスに抱かれる。
それをベアトリクスはうまく想像できない。
「それに付随して……王への供物なら処女の方が良いだろうとよけいな気を回した誰かによって条件が付いただけだ」
「供物……。いえ、待ってください。それじゃあ、伯母様が聖女になった時の王は……あなたの父君だったはずで……つまり、それは……?」
「兄妹で……ああ、酷い話だ。しかも好色な俺の父親はそれはそれは嬉しそうに伯母上を抱いたそうだよ」
「……そんな、ひどい」
「もっと酷い話を教えてやろう。歴代の聖女の中には……父王の御代に聖女になった者もいる」
「父と……娘で……」
ベアトリクスの顔が青ざめた。
近親相姦。この国でそれは最大の禁忌のひとつであった。
「大昔には、きょうだい婚はそう珍しくもなかったらしいしね」
ローレンスは肩をすくめた。
「なあ、それに比べれば……いとこ婚は認められている」
理屈の上ではそうだ。
しかしベアトリクスの心は目の前の男を兄と呼んでいた。
兄のように慕い、政敵として遠ざかり、今は、今は何として向き合っているのだろう?
「だから……安心しろ、ベアトリクス。お前は愛する者に処女を捧げ、そして俺に抱かれて聖女の役目も果たす。安心して聖女になれ、ベアトリクス。この際、聖女になっても愛人を侍らすことは許可してやる」
「い、いや……」
ローレンスの手がベアトリクスに迫る。
「受け入れろ、ベアトリクス。俺たちの、宿命を」
「いやだ……いやです……」
涙がその目に浮かぶ。
その涙をローレンスは掬い、ベアトリクスの唇をなぞる。
ベアトリクスは身を固くして、震え出す。
「た、助けて、ランドルフ……!」
その声は気付けば隠し通すつもりだった愛おしい人の名を呼んでいた。
「安心しろ。俺の口は硬い。ランドルフとやらに、このことは隠し通せる……」
「いや……」
「ベアトリクス」
ローレンスは執拗にベアトリクスの唇を撫でた。
「ああ、可愛いベアトリクス。これが俺たちの宿命だったんだよ。叔母様が死んでしまってから、俺はずっとこの日を待っていた……」
「いやだ……いやです……わ、私、お兄様のこと、そんな風には……!」
「これは王族の義務だ」
ローレンスの顔は今日一番冷たく鋭く表情を変えた。
「……聖女になりなさい、ベアトリクス」
「……ランドルフ、アルフレッド……」
ベアトリクスは愛しい二人の名を呼んだ。
助けを乞うように、拒むように、しかし、ローレンスの手は止まらない。
その手はゆっくりとベアトリクスの頬を撫で、そしてさらに下を……。
「ベアトリクス様!」
「な、なんだ!?」
ローレンスが愕然と自室のドアを見た。
無粋にノックもなしに開け放たれたそこには、騎士ランドルフの姿があった。
「……申し訳ありません、……ローレンスお兄様」
ベアトリクスは呼び名に迷って、ローレンスお兄様を選んだ。
「私には心に決めた方がいるだけならず……すでにその方と契りを結んでしまいました。私はもう純潔ではありません」
ベアトリクスの告白に、ローレンスに侍っていた侍女が顔をピクリと動かしたが、表情を変えるのはどうにか押しとどめた。
一方、ローレンスは特に表情を変えなかった。
予想通りなのか、何なのか、ベアトリクスにはローレンスの表情が意味するところが読み取れなかった。
「……ですから、私は、聖女にはなれません」
「そうかい。ほら、料理を食べなよ。せっかくの料理が冷めてしまう」
「ローレンスお兄様、話をそらさないで……」
「料理を、お食べなさい、ベアトリクス姫殿下」
「…………はい」
美味しいはずの料理が、無機質だった。
肉をスープで押し流す。そんな食事をした。
味がしない。心が重い。
ベアトリクスは、聖女を拒否した。
それは国を守護することを拒否したということだ。
アルフレッド可愛さに、ランドルフ愛おしさに、何万という国民の命を無視した。
聖女は国を守る者。
国に近付く危難を神から教わり、それを回避させる者。
そうだというのに、ベアトリクスは国よりアルフレッドを選び、ランドルフを選んだ。
「おいしいね、ベアトリクス」
そう言ってくるローレンスはこちらを射貫くような目をしていた。
ベアトリクスの味のしない食事を見抜いているかのようだった。
「……はい、ローレンスお兄様、ありがとうございます。格別のおもてなしに感謝いたします」
「ははは、君と俺の仲だろう。そう堅苦しくしなくていいんだよ」
「……はい」
肉をなんとか食べ終え、パンをいただき、デザートが運ばれてきた。
季節の果実がふんだんに使われたパイだった。
「…………!」
それはランドルフとの初対面のお茶会で出したものとよく似ていた。
ベアトリクスは動揺しながらパイを押し込み、お茶で流した。
「おいしゅうございましたわ」
「ああ、また、呼ぼう。次はアルフレッドも呼びたいね」
「是非に……ローレンスお兄様、聖女の件ですが」
「うん、場所を変えよう」
ローレンスは侍女に合図をした。
ベアトリクスは彼に続く。
連れてこられた先は、ローレンスの私室だった。
すなわち、王の私室。
「…………」
「サラ、ベアトリクスと二人きりにしてくれ」
「……ベアトリクス様」
ローレンスの言葉にサラはベアトリクスに指示を仰いだ。
あくまで彼女の主人はベアトリクスであった。
「構わないわ、行って、サラ」
「失礼します」
サラと侍女が部屋を辞した。
ベアトリクスとローレンスはソファに対面で腰掛ける。
「…………」
「さて、聖女の話をしようか、ベアトリクス」
「申し訳ないとは思っています。何万というこの国の民の命より、私はアルフレッドと今の愛しき人を選びました」
「問題ない……あれはね、ベアトリクス、その方が都合が良いってだけで、絶対条件ではないのさ」
「……は?」
「聖女は純潔を守るべし……ははっ、笑える話だ」
ローレンスの顔には深い嘲りがあった。
それはベアトリクスに向けられたものではない。
どこか遠くへ、まるで過去にでも向けられているような、行き場のない嘲りがそこにはあった。
「お、お兄様?」
「……ああ、ベアトリクス。可哀想なベアトリクス。聖女なんて幻想に踊らされて、せめてもの救いは君にとって愛しき男が君の初めてだったことだろうか」
そう言いながらローレンスは手を伸ばした。
ベアトリクスの髪に触れた。
結い上げられていた髪を一房引き抜き、するりと落とした。
ベアトリクスの顔に髪がかかる。
「何を……?」
「ベアトリクス、聖女の条件は純潔などではない。ただひとつ、地上における神の代理たる王に抱かれることだ」
「な……!?」
ベアトリクスは驚愕に目を見開いた。
王に抱かれる。すなわち、ローレンスに抱かれる。
それをベアトリクスはうまく想像できない。
「それに付随して……王への供物なら処女の方が良いだろうとよけいな気を回した誰かによって条件が付いただけだ」
「供物……。いえ、待ってください。それじゃあ、伯母様が聖女になった時の王は……あなたの父君だったはずで……つまり、それは……?」
「兄妹で……ああ、酷い話だ。しかも好色な俺の父親はそれはそれは嬉しそうに伯母上を抱いたそうだよ」
「……そんな、ひどい」
「もっと酷い話を教えてやろう。歴代の聖女の中には……父王の御代に聖女になった者もいる」
「父と……娘で……」
ベアトリクスの顔が青ざめた。
近親相姦。この国でそれは最大の禁忌のひとつであった。
「大昔には、きょうだい婚はそう珍しくもなかったらしいしね」
ローレンスは肩をすくめた。
「なあ、それに比べれば……いとこ婚は認められている」
理屈の上ではそうだ。
しかしベアトリクスの心は目の前の男を兄と呼んでいた。
兄のように慕い、政敵として遠ざかり、今は、今は何として向き合っているのだろう?
「だから……安心しろ、ベアトリクス。お前は愛する者に処女を捧げ、そして俺に抱かれて聖女の役目も果たす。安心して聖女になれ、ベアトリクス。この際、聖女になっても愛人を侍らすことは許可してやる」
「い、いや……」
ローレンスの手がベアトリクスに迫る。
「受け入れろ、ベアトリクス。俺たちの、宿命を」
「いやだ……いやです……」
涙がその目に浮かぶ。
その涙をローレンスは掬い、ベアトリクスの唇をなぞる。
ベアトリクスは身を固くして、震え出す。
「た、助けて、ランドルフ……!」
その声は気付けば隠し通すつもりだった愛おしい人の名を呼んでいた。
「安心しろ。俺の口は硬い。ランドルフとやらに、このことは隠し通せる……」
「いや……」
「ベアトリクス」
ローレンスは執拗にベアトリクスの唇を撫でた。
「ああ、可愛いベアトリクス。これが俺たちの宿命だったんだよ。叔母様が死んでしまってから、俺はずっとこの日を待っていた……」
「いやだ……いやです……わ、私、お兄様のこと、そんな風には……!」
「これは王族の義務だ」
ローレンスの顔は今日一番冷たく鋭く表情を変えた。
「……聖女になりなさい、ベアトリクス」
「……ランドルフ、アルフレッド……」
ベアトリクスは愛しい二人の名を呼んだ。
助けを乞うように、拒むように、しかし、ローレンスの手は止まらない。
その手はゆっくりとベアトリクスの頬を撫で、そしてさらに下を……。
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