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第37話 楽しい計画
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今日は少し忙しい日になった。
午前中に宝石を持って仕立て部屋を訪ねた。
エルフたちは私が持っていった宝石たちを見て嬉しそうな顔をした。
「ああ、これはいい。これでお妃様のドレスを飾れたらどれだけ素敵でしょう」
「これなんて寝間着につけてもよいかもしれません」
「こちらなど、ぜひネックレスにしたいですね」
「これはティアラの中央にはめ込みたい!」
エルフたちが何人も集まってワイワイと相談し合っている。
私は少し蚊帳の外だった。
「ちょっとエルフたち! 自分たちだけで楽しんでないで、お妃様の意見も聞きなさいよ!」
お付きのシルフが叱りつける。
「ちなみに私はこれをぜひドレスの裾にちりばめたら美しいと思います!」
シルフもちゃっかり自分の要望を口にする。
「私は……その、よくわからないから、なんでもいいわ。宝石も……綺麗なのはわかるんだけど、ドレスへの合わせ方とかよくわからないから……」
「お教えします!」
エルフが甲高い声でそう言った。
「そうですよ、お妃様」
シルフも口を挟んでくる。
「衣装に何を合わせるか選ぶのだって、本来はお妃様のお仕事だっておばあちゃんが言っていました」
シルフの祖母ともなればけっこうなお年ではないだろうか。
いや、私は目の前のシルフの年齢もよくわかっていないのだが。
「そう、なの……」
ボロばかり着ていた女には荷が重かった。
「その内、陛下の衣装もお妃様が選ぶようになるべきなんです! これ以上、陛下付のシルフに良い顔させるものですか!」
どうにも同じシルフ間でも派閥争いがあるらしい。
ニンフもそうなのだろうか?
「ああ、陛下のお召し物と言えば……あの、エルフさん、陛下がお好きな意匠などありますかしら? 柄とか……モチーフとか……」
「鳥ですな」
即答だった。
「陛下は昔から鳥の空飛ぶ雄大な姿をお好きでした。小鳥も好きで、庭で飼っていたこともありましたっけ」
「そうなの……」
鳥か。それなら刺繍の図案がいくつか頭に入っている。
ハンカチーフを作るのに支障はなさそうだった。
「あ、あのね、ハンカチーフにちょうどいい布がほしいの。刺繍をしようと思って」
「わかりました。お部屋に届けさせます」
「ありがとう」
その後、ドレスを見せてもらった。
エルフたちも晩餐用のドレスの出番がないことをやはり嘆いていた。
また結婚式用のドレスは完成しつつあった。
「……そういえば結婚式っていつするのかしら」
私はポツリと呟いていた。
「どうでしょう、何しろ人間界からお妃様を呼ぶのは初めてですから、いろいろ慣例がなくて私達もけっこう困っているというか……」
シルフが困った顔をした。
「エルフたちはいつに間に合わせろとか言われているの?」
「いえ、我々の方もなんとも」
「陛下はとびきり豪勢なのを仕立てろとしかおっしゃいませんでした」
「…………」
豪勢すぎて自分が霞みそうなくらいだ、と私はひっそり思った。
「何事も陛下に聞かれるのが一番だと思いますが……タイミングも難しいですものね」
シルフが気を遣うように言った。
午前中に宝石を持って仕立て部屋を訪ねた。
エルフたちは私が持っていった宝石たちを見て嬉しそうな顔をした。
「ああ、これはいい。これでお妃様のドレスを飾れたらどれだけ素敵でしょう」
「これなんて寝間着につけてもよいかもしれません」
「こちらなど、ぜひネックレスにしたいですね」
「これはティアラの中央にはめ込みたい!」
エルフたちが何人も集まってワイワイと相談し合っている。
私は少し蚊帳の外だった。
「ちょっとエルフたち! 自分たちだけで楽しんでないで、お妃様の意見も聞きなさいよ!」
お付きのシルフが叱りつける。
「ちなみに私はこれをぜひドレスの裾にちりばめたら美しいと思います!」
シルフもちゃっかり自分の要望を口にする。
「私は……その、よくわからないから、なんでもいいわ。宝石も……綺麗なのはわかるんだけど、ドレスへの合わせ方とかよくわからないから……」
「お教えします!」
エルフが甲高い声でそう言った。
「そうですよ、お妃様」
シルフも口を挟んでくる。
「衣装に何を合わせるか選ぶのだって、本来はお妃様のお仕事だっておばあちゃんが言っていました」
シルフの祖母ともなればけっこうなお年ではないだろうか。
いや、私は目の前のシルフの年齢もよくわかっていないのだが。
「そう、なの……」
ボロばかり着ていた女には荷が重かった。
「その内、陛下の衣装もお妃様が選ぶようになるべきなんです! これ以上、陛下付のシルフに良い顔させるものですか!」
どうにも同じシルフ間でも派閥争いがあるらしい。
ニンフもそうなのだろうか?
「ああ、陛下のお召し物と言えば……あの、エルフさん、陛下がお好きな意匠などありますかしら? 柄とか……モチーフとか……」
「鳥ですな」
即答だった。
「陛下は昔から鳥の空飛ぶ雄大な姿をお好きでした。小鳥も好きで、庭で飼っていたこともありましたっけ」
「そうなの……」
鳥か。それなら刺繍の図案がいくつか頭に入っている。
ハンカチーフを作るのに支障はなさそうだった。
「あ、あのね、ハンカチーフにちょうどいい布がほしいの。刺繍をしようと思って」
「わかりました。お部屋に届けさせます」
「ありがとう」
その後、ドレスを見せてもらった。
エルフたちも晩餐用のドレスの出番がないことをやはり嘆いていた。
また結婚式用のドレスは完成しつつあった。
「……そういえば結婚式っていつするのかしら」
私はポツリと呟いていた。
「どうでしょう、何しろ人間界からお妃様を呼ぶのは初めてですから、いろいろ慣例がなくて私達もけっこう困っているというか……」
シルフが困った顔をした。
「エルフたちはいつに間に合わせろとか言われているの?」
「いえ、我々の方もなんとも」
「陛下はとびきり豪勢なのを仕立てろとしかおっしゃいませんでした」
「…………」
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シルフが気を遣うように言った。
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