シニカル ショート ストーリーズ

直木俊

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笑いあり涙あり

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あらゆる生物の中でも人間だけが涙を流す。


涙を流す理由は、悲しみ、感動、喜び、など多岐にわたっているが、どれもに共通するのは、心を揺さぶられた後の、胸の内から湧き出る、自分ではコントロール出来ない感情の結果ということだ。

その自分ではコントロール出来ない感情とは、一体どこから来るのか?
それは人間だけが持つと言われる「魂」であり、人間だけが涙を流して泣くという根拠になるのではないだろうか?

話が変わるが、人類が昔から大量虐殺している生き物がいる。
ゴキブリである。
もし、ゴキブリが涙を流して、喜んだり悲しんだりする生物なら、あなたは殺虫剤でゴキブリを殺せるだろうか?

牛や豚、鳥はどうだろうか?
全人類がビーガンになるだろう。
もし、植物も涙を流すとなると、ビーガンも餓死するだろう。

人が人肉をたべると、プリオン病という不治の病になるという。
しかし、涙にはその病原菌を中和する成分がある。(※1)
抜き差しならない状況なら致し方なしと、人類が、どんな状況でも生き延びてきた理由がここにある。

最近、涙を流さず多くの人を殺す、テロリストがはびこっている。
テロリストはなくそうとするほど、強くなるゴキブリのような性質がある。
涙も魂もないような、彼らのような人間をなんとかしなければ、人類もいよいよ終焉に向かっていくであろう。

もう一つ、人間だけが有するものに笑いがある。


涙のないテロリストでさえ、腹の底から笑わすことができれば、無差別殺人は無くなり、人類の未来は明るく開けるであろう。

なぜなら、笑いには人の心の病みをリセットしてくれる力があるのだ。(※2)


※1
出典:直木俊 (1990)カンバリズムのススメ
 
※2
出典:直木俊 (1998)ワッショイ!ど根性。
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