シニカル ショート ストーリーズ

直木俊

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魂からの伝言

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え~っ。んっぅ。わっ、私は、魂です。

すいません。唐突に。びっくりされましたか?
はい?
イカサマ野郎?
ちょっと。そこの人、初対面の人の魂に向かって、それはないですよね?

そう。私は、この読んでいただいている、この変な文章を書いている直木俊の魂です。
どうも、はじめまして。
今回、特別に、このバカヤローの手を借りて、言いたいことがございます。
えっ?自分の事を、バカヤローって?
いえいえ。私をこんなヤツと一緒にしないで頂けますか?
ワタクシ魂と、このイカレポンチは全く別物ですから。

まず、言いたいのは、私達、魂は、普遍だという事です。
えっ?それじゃぁ、あんたたちは何かって?
良い質問ですね。あなた達は、金魚のフンです。
ちょっと!物を投げないで頂けますか!

それじゃ、逆に聞きますけど、自分では何だと思ってるんですか?
脳みそは、肉の塊の中の記憶細胞同士で、電気を流しあってるだけのお肉です。

人間の体は、魂、霊体、お肉で構成されてます。

あなた方は、え~と、霊体になりますね。
はい?そうですね。良かったですね。お肉じゃなくて。いつも、食べてますからね。

まぁ。銀杏に例えると、実が魂、殻が霊体、外のクサいやつが、お肉ですね。
だから、あなた達は、殻だから金魚のフンみたいなものです、と言ってみただけです。

本題に戻りますが、私達、魂は普遍です。
なぜなら、創造主である、あなた方が神と呼んでる存在と、同じ構成だからです。

ただ、物事には、順序があって、最初、魂は、単独では存在出来ません。
だから、まず、生まれたてのデリケートな魂は、霊体でガッチリ囲って守った上で、お肉でも囲って、この世に存在できる形で、活動してる訳です。

この銀杏状態で、ここでしか出来ない経験を積んで、寿命が来たら、クサいお肉を脱ぎ捨てて、次のステージへ行く訳です。

今回、一番言いたいのは、アンタ達、殻がしっかりしない殻、お肉がクサくて、たまらんちゅう話やねん。

だれか、しゃれのとこ、つっこんでくれへんの?

えっ?なんで、関西弁になってるかって?ごめんやで。昔から魂は関西弁って決まってんねん。

わしら、魂は、環境の変化に弱いねん。その為の殻とお肉やのに、殻とお肉さんで、好き放題しよるから、わしらは、エエ迷惑やっちゅうこっちゃ!

このまま、劣悪な環境が続くと、地獄に行く魂が増えて、地獄の定員がパンク寸前やねん。

ん?それじゃ、どうすればいいかって?!たまにはエエ質問するやん!

その環境の変化っちゅうとこやけど、あんたら霊体の心のことやで。怒り、恨み、妬み、悲しみ、タタミ、あっ、ここ笑うとこやで!これらは、うちらにとってはポイズンやねん。

このポイズンを喰らいまくると、魂がサタンになってまう。わしら魂の栄養は、思いやりやら、喜びやら、礼儀っちゅうやつや!さっき、物投げたヤツ地獄いくで!

あんたら殻も、あの世へ連れてってやるさかい、ええ子でおるんやで!

ほなさいなら!



あれ?勝手に、文章が出来上がってる!
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