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団結すれば狂暴な宇宙人も怖くない!
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木枯らしの吹く秋のある日。
ニュータウンのショッピングモール。
俺を含め4名がエレベーターに閉じ込められた。
閉じ込められたのは以下のとおり。
27歳 男性 画家 長田康夫 俺
35歳 女性 主婦 吉崎直美 通称おばさん
50歳 男性 公務員 山崎直哉 通称おっさん
18歳 女性 学生 吉田七海 通称おねえちゃん
閉じ込められる直前、かなり強い揺れがあったので大地震だと思った。以前、ニュースでまる1日もの間、閉じ込められたと聞いた覚えがある。みんなの名前は、長期戦になると思い自己紹介して知ったのだ。緊急のボタンを押しても反応はない。スマホも繋がらないようだ。
閉じ込め仲間の、おっさんは真面目だけが取り柄のような印象で年長の役目を果たそうとみんなを励まそうとしている。おばさんは美人だが気が弱そうで少し震えている。おねえちゃんは反抗期なのかムスッとして誰に対しても無関心を装っている。
俺は、絵を描くのに煮詰まったので散歩がてら画材を買いに来た。主婦は食料の買い出し、おっさんは休みでゴルフ用品を買いに。おねえちゃんは学校をサボってふらついていたそうだ。とんだ災難だ。こんなことなら、家で大人しくしておくべきだった。
外からすごい地響きと共に高い金切り音がした。まさに恐竜の鳴き声のようだ。男二人で扉をこじ開け隙間を作った。丁度フロアーの中間地点のようだ。わずかな隙間から、鳴き声の主と思われる人の体をしているが、顔が恐竜の恐ろしい生物が歩いている様子が見えた。あまりの恐怖ですぐに扉を閉めた。
これは正にSFパニック映画のようだ。夢であってほしいが、どう考えても宇宙人が攻めてきたと考えるしか道はなかった。あの鳴き声はとても友好的とは言えない。とりあえず、エレベーターにいれば安心かと思われた。その時、俺のスマホのライン通知が鳴った。友達からのメッセージで宇宙人の侵略を伝えるものだった。こうなったら団結してなんとか生き延びて家族に会おうと励まし合った。
その時、エレベーターが復旧し扉が開いてしまった。やはり、宇宙人に違いない。飛び込んできた風景は、緑色のバケモノや、赤いタコのようなものまでが、奇声を上げて闊歩している。俺達は目を合わせ覚悟を確かめ合った。先手必勝とばかりに4人で力を合わせて、その辺の什器を手当たり次第に引っこ抜き武器代わりにして、宇宙人どもを思いっきりぶん殴りながら安全な場所を探し走り続けた。
すると、警備員の恰好をした宇宙人が追いかけてきた。4人は、なんとなく違和感を感じ始めていた。友達からラインメッセージがきた「冗談だよ!」今日はハロウィーンでここは仮装コンテストフロアだと気付くのに、そう時間はかからなかった。
このまま走り続けて逃亡する事にした。
ニュータウンのショッピングモール。
俺を含め4名がエレベーターに閉じ込められた。
閉じ込められたのは以下のとおり。
27歳 男性 画家 長田康夫 俺
35歳 女性 主婦 吉崎直美 通称おばさん
50歳 男性 公務員 山崎直哉 通称おっさん
18歳 女性 学生 吉田七海 通称おねえちゃん
閉じ込められる直前、かなり強い揺れがあったので大地震だと思った。以前、ニュースでまる1日もの間、閉じ込められたと聞いた覚えがある。みんなの名前は、長期戦になると思い自己紹介して知ったのだ。緊急のボタンを押しても反応はない。スマホも繋がらないようだ。
閉じ込め仲間の、おっさんは真面目だけが取り柄のような印象で年長の役目を果たそうとみんなを励まそうとしている。おばさんは美人だが気が弱そうで少し震えている。おねえちゃんは反抗期なのかムスッとして誰に対しても無関心を装っている。
俺は、絵を描くのに煮詰まったので散歩がてら画材を買いに来た。主婦は食料の買い出し、おっさんは休みでゴルフ用品を買いに。おねえちゃんは学校をサボってふらついていたそうだ。とんだ災難だ。こんなことなら、家で大人しくしておくべきだった。
外からすごい地響きと共に高い金切り音がした。まさに恐竜の鳴き声のようだ。男二人で扉をこじ開け隙間を作った。丁度フロアーの中間地点のようだ。わずかな隙間から、鳴き声の主と思われる人の体をしているが、顔が恐竜の恐ろしい生物が歩いている様子が見えた。あまりの恐怖ですぐに扉を閉めた。
これは正にSFパニック映画のようだ。夢であってほしいが、どう考えても宇宙人が攻めてきたと考えるしか道はなかった。あの鳴き声はとても友好的とは言えない。とりあえず、エレベーターにいれば安心かと思われた。その時、俺のスマホのライン通知が鳴った。友達からのメッセージで宇宙人の侵略を伝えるものだった。こうなったら団結してなんとか生き延びて家族に会おうと励まし合った。
その時、エレベーターが復旧し扉が開いてしまった。やはり、宇宙人に違いない。飛び込んできた風景は、緑色のバケモノや、赤いタコのようなものまでが、奇声を上げて闊歩している。俺達は目を合わせ覚悟を確かめ合った。先手必勝とばかりに4人で力を合わせて、その辺の什器を手当たり次第に引っこ抜き武器代わりにして、宇宙人どもを思いっきりぶん殴りながら安全な場所を探し走り続けた。
すると、警備員の恰好をした宇宙人が追いかけてきた。4人は、なんとなく違和感を感じ始めていた。友達からラインメッセージがきた「冗談だよ!」今日はハロウィーンでここは仮装コンテストフロアだと気付くのに、そう時間はかからなかった。
このまま走り続けて逃亡する事にした。
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