真昼の女

kizunan

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第3話

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コンパの流れは女性陣が席を移動し全ての男性陣と話が出来るように席替えをしながら行い最後に元の席に戻るスタイル
 
最初の私のお相手は荒井 雅也
お互い軽くかんぱいを済ませると彼の方から話かけてきた。
 
「さゆりさんはボートレースは知ってますか?自分さっき自己紹介でいいましたがレーサーしているんでよかったら1度見に行きませんか?」
……のっけから軽い‥
けして若いのが嫌いではないのだが、この手の軽い若い子は苦手だ。
 
「あはぁ、正直ギャンブルは…」
と私は少し引き気味で答えた。
すると彼は少しムスッとした顔で

「さゆりさん!ギャンブルじゃないんです!自分は水上の熱い戦いをみてほしいんです!っつうか!何でもレースを賭けって考えでみてほしくないですよ!」
と熱く熱弁!

私も彼の反論に少し考えさせられた。
たしかに、レースって聞いただけでギャンブルと考えていた。しかし、レースをおこなっているレーサーはそのレースを真剣に挑んでいるのだ

「ごめんなさい。そうよね?そういう見方もあるのよね!私が悪かったわ」
と彼に言うと彼は

「いやぁ、こっちこそ すいません!少し熱が入りすぎました。ごめんなさい!この話は無しで他の話題に替えましょう」
と彼は深く頭を下げた。

その後は楽しく談笑
印象の軽さからアウトドア派かと思ったが意外にもインドア派で部屋で好きな音楽を聴いて過ごす事が多いらしい。
また聴いている音楽の趣味が合っていてその話で盛り上がる。
 
次に須藤 彰

「こんにちは、よろしくお願いします」
と私が挨拶をすると
「あっ、あぁ こちらこそ よろしく」
とぶっきらぼうに挨拶を返す彼。

なんなの?この人!態度悪っ!
と私は彼の態度にイラだった。
 
他のメンバーが楽しく話が盛り上がっている中
私達の場は飲み物を飲むだけの無音な空気がただよう…

「あのぅ…彰さんは歯科医なんですよね?どちらで勤めていらっしゃるのですか?」
私は無音な空気に煮を切らし話かけた。

「…父…父の会社」
彼は面倒くさそうに答え
「はぁ…あいつの声がさ」
と綾音の方をチラッと見たあと私に話かけた。
 
「俺、あぁいう若くキャピキャピした感じの無理なんだよね……この手の若い子人の話についていけなくてさ」
と菜々との席での愚痴をこぼした。
 
「たしかに、菜々ちゃん若いですからね。でも悪い子ではないと思いますけど? この前なんて横断歩道を歩いているおばあちゃんの荷物を持ってあげてて、途中信号がかわってもおばあちゃんに歩幅あわせて渡ってましたからね」
私は菜々の良いところを彼に伝えた。
 
すると彼は黙ったまま菜々を見た後、私に振り向きムスッとした顔をくずした。
 
「さゆりさん、悪かったね あっ 父の会社で歯科医をしているんです。まぁ、職場にも若い女性スタッフいますが皆…父と言うか…ブランドって言うかね……」
と彼は父の偉業とブランド力に息子として苦しんでいると話だした。
 
まぁ、無理もない…須藤グループといえば指折りに入る一流企業だからだ!
歯科院、医院、美容クリニックと一族で幅広くてがけていて彼の父は歯科医院をしている。
 
「たしかに、親が偉大だと比べられてしまいますからね。でも彰さんは父の背中をみて歯科医になったんですよね?」
私は彼に聞くと彼は首を横にふった。
 
「いや、小さい頃から英才教育っていうか…この道しか選べなかった。本当は歌手になりたかったんだ。作詞作曲もして曲も作って…」
と叶えたかった夢を語った。
 
「えっ?!作詞作曲して曲作ったんですか?どんな感じの曲だったんですか?」
私は作詞作曲した曲に興味がわき彼に聞いた。

すると彼はスーッと音楽プレーヤーを出した。
「よかったら聴いてみますか?」
彼はそう言うと私にイヤホンをかけプレーヤーを再生した。

曲はバラード調。歌もで彼の甘く優しい声にマッチしていた。
曲を聴き終えると私はイヤホンをとり彼に言った。
「これいいですよ!凄くいい!」と
 
私の反応に彼は照れ臭そうに
「そう?そうかな?でも大学時代に作ったやつだからね」
とCDプレーヤーを鞄に戻す。
 
「もったいないですよ!まずは歯科医院で流してみては?絶対それいいですよ!」
私は彼にそう言うと彼は嬉しいそうに曲作りの話をした。
 
最後はさえない男…大浦 大輔…なんだけど あんまり会話がはずまず印象通りな感じだ。
他の女性陣とも話がはずんでもいなかったが、
私とは特に!
たしかデザイナーの話をしたはずだけど…

全ての男性と話を済ませると女性陣は元の席に戻た




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