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第1章 異世界転移と旅立ち
第25話 森の調査依頼2
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ぐっすりと睡眠を取って、気持ちよい目覚めをしてから、朝食を食べて早速冒険者ギルドに向かう。
《今日も採取と討伐を受けて森の調査を再開しよう。 地図スキルも欲しいしな。》
(そうですね。ランク上げは慌てない方がいいと思いますから、気を付けていきましょう。)
《そうだよな。 地図スキル取得を中心に考えていけば後々楽になるだろうし、ランクは上がればラッキーくらいに考えておこう。》
話をしながら、クエストボードに貼ってある『ゴブリン5の討伐』と『薬草5束の採取』を選んで、受け付けてもらう。
「この2つをよろしくお願いします。」
「かしこまりました。いつも有難うございます。」
受付嬢の言葉を受けながら町を出発する。
《さて、地図を作りながらがんばろう。 でも毎回ゴブリン討伐のクエストはあるよな?そんなに多いのか?》
(ゴブリンは繁殖力が高く、あっという間に増えるので常に討伐依頼が出ていますよ。 冒険者を始めた人達にはちょうど良い強さですしね。)
《なるほどな、確かに基本は学べるな。 しかし油断は禁物だけどな。》
今回は森の中でもいつもと違う方向に向かい、地図を作り上げていく。
途中で薬草の群生地を2か所と危険個所等を記載する。
もちろん薬草採取も行なう。
昨日で要領がかなり良くなっており、地図も形になってきた。
ゴブリン3匹とホーンラビット2匹、さらにゴブリン2匹を討伐した際も討伐個所を記載しておく。
切りのいい所で昼食を取りながら話をする。
《アリス、そう言えばゴブリンがいるということは、この世界にはドラゴンとか神獣とかはいるのか?》
(いますよ。 ドラゴンはワイバーン等の竜もどき、ファイアドラゴン・アイスドラゴン等の竜族、エンシェントドラゴンと言われる人語も理解し魔法も使える龍がおります。エンシェントドラゴンはもはや神獣でしょうし、狼の神獣フェンリルや、ロック鳥も存在すると言われております。)
《今出会えば、終わりだな。 しかし戦わなくてもいつか出会ってみたいな。》
(神獣クラスになると生き物をむやみに殺害するとこはないでしょうし、一度はお会いしたいですね。)
《そうだな。これからもいろいろなモノを見たり出会ったりしながら楽しめればいいな。》
(そうですね。 力は必要です、ヤストはもう死んではいけませんよ。)
《・・・もちろんだよ。 アリスももう死ぬのは無しだからな。》
1人と1匹はお互いを思い遣りながら、調査を再開することにした時、
(ヤスト、人が近づいてきます!)
《2人だな!》
武器を構えて警戒していると、物音を立てながら皮鎧にロングソードを下げた男が2人姿を現した。
「よう兄ちゃん、荷物全部と装備も全部置いていけ、そうすれば命は助けてやる。」
「は? お前たちは盗賊か?」
「盗賊だよ、分かったら殺されないうちに身包み置いていけ。」
2人ともロングソードを構えて、ニヤニヤしながら距離を取っている。
《アリス、こういう輩はどうすればいいんだ?説得なんかは無理だろう?》
(無理ですね、逃げるか倒すかです。例え殺害してしまっても盗賊なら罪に問われる事はないです。 今のところ周辺にはこの2人以外は感じません。)
「おいおい、ボーっとしてどうしたんだ?ビビっちまったのか。」
おれに声をかけながら近づいてくる。
「それ以上近づくな! 近づけば攻撃する!」
「攻撃するってかぁ~、生意気なガキが!」
言ったとたん盗賊は2人同時にロングソードを構えてこっちに向かってきた。
(ヤスト、迷わずに攻撃してください!! 次元刀です!!)
一瞬パニックになりかけたが、アリスの一声で次元刀を2人の真ん中に放つと、1人は左手手首から、もう1人はロングソードを持った右手が肘から切れ落ちた。
「「なっ!」」
今度はアリスがウインドカッターを使ったのか、1人は左足のふくらはぎから、もう1人は右足首から切断されていた。
「いてぇえ!」
「なんだこれは、俺たちの手足がぁあ!」
2人の盗賊は手や足を押さえながらのた打ち回っている。
《アリス、甘いのは分かっている。 分かってはいるが出来るだけ殺したくないんだけど・・・》
(ヤストならそう言うと思っていました。 しかし私はヤストを殺そうとしたのは許せません。 ヤストが生かしておきたいのなら門番などの兵士に引き渡せば良いかと思います。 このままここにおいていけば死んでしまうでしょうね。)
おれを見る目とは全く違う目で盗賊を警戒しながらアリスは話してくる。
おれがまだこの世界に慣れないのかとも思うが、平気で人を殺すようなことは今は出来そうにない。
「おい、兵士に突き出されるのと、このままそこで死んでいくのとどっちがいい?」
出来れば前者を選んでくれと思いながらも、威圧的な態度で話しかける。
「助けてくれ~」
「痛いよぉ~」
「分かった、兵士に引き渡してやる。」
おれが近づいて行くと、アリスが警戒は解かないで!と念話で注意をしてくる。
「おいお前ら、止血してやるからうつ伏せになれ。 ならなければ置いていく。」
「わ・わかった。」
2人ともうつ伏せになったので、盗賊の服を破り、腕の付け根と足の付け根の大動脈部分圧迫し止血する。
装備品やポーチをおれの腰にぶら下げ、サーベルを構えたまま歩くのを促した。
2人は痛みを訴えながらも、肩を寄せ合い少しずつ歩いていく。
門番の兵士に盗賊を捕まえた事を報告し、引き渡す。
冒険者カードを見せておけば、後で冒険者ギルドから報酬が受け取れるようだ。
《アリス、さすがに疲れたよ。 命の危険が魔物以外でも十分にあることが分かったよ。 あの時アリスが声をかけてくれなかったらやばかったかも知れない、ありがとうな。》
(本当にヤストの命があって良かったです、お願いですから人間相手でも躊躇しないで下さい。 出来る限りのフォローはしますが、ヤストが傷つくのは耐えれませんからね。)
《ありがとう。 今度からは躊躇しないようにがんばるからな。 しかしあれだけ出血していてよくここまで持ったな。》
(私が何回か回復魔法をかけたからでしょうね。 ヤストの覚悟が無い状態で人殺しは、私もして欲しくはないですから。)
《・・・本当にありがとうアリス。》
宿屋に着き、今日はご飯を食べないことを伝えてから部屋に入る。
クリーンで身体も装備も全てキレイにしてからベットに横になる。
《本当に疲れたよ。 けどアリスに心配をかけないように心も身体も強くなるからな。》
(はい。 一緒に強くなっていきましょう。)
《ああ、一緒に強くなろう。》
おれは今日1日でここは日本ではなく異世界であり、ゲームでは無いことを理解した。
これからは心も鍛えないといけない事を深く心に刻んだ。
《あっ、ギルドに報告に行ってない・・・》
(そうでしたね。 明日の朝一番に行きましょう。 今日はゆっくり休みましょう。)
そう言いながら、アリスはおれの横腹に身体をくっつけに来てくれた。
アリスの温かみを感じながら撫でていると、いつの間にか眠りに落ちていた。
ーーーーーーーーーーーーーー
仕事と個人的に忙しく、更新が遅れております。
お気に入りを頂いて楽しみにして下さってる方々はもちろんの事、読者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、出来るだけ更新もしていきたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。 m( )m
《今日も採取と討伐を受けて森の調査を再開しよう。 地図スキルも欲しいしな。》
(そうですね。ランク上げは慌てない方がいいと思いますから、気を付けていきましょう。)
《そうだよな。 地図スキル取得を中心に考えていけば後々楽になるだろうし、ランクは上がればラッキーくらいに考えておこう。》
話をしながら、クエストボードに貼ってある『ゴブリン5の討伐』と『薬草5束の採取』を選んで、受け付けてもらう。
「この2つをよろしくお願いします。」
「かしこまりました。いつも有難うございます。」
受付嬢の言葉を受けながら町を出発する。
《さて、地図を作りながらがんばろう。 でも毎回ゴブリン討伐のクエストはあるよな?そんなに多いのか?》
(ゴブリンは繁殖力が高く、あっという間に増えるので常に討伐依頼が出ていますよ。 冒険者を始めた人達にはちょうど良い強さですしね。)
《なるほどな、確かに基本は学べるな。 しかし油断は禁物だけどな。》
今回は森の中でもいつもと違う方向に向かい、地図を作り上げていく。
途中で薬草の群生地を2か所と危険個所等を記載する。
もちろん薬草採取も行なう。
昨日で要領がかなり良くなっており、地図も形になってきた。
ゴブリン3匹とホーンラビット2匹、さらにゴブリン2匹を討伐した際も討伐個所を記載しておく。
切りのいい所で昼食を取りながら話をする。
《アリス、そう言えばゴブリンがいるということは、この世界にはドラゴンとか神獣とかはいるのか?》
(いますよ。 ドラゴンはワイバーン等の竜もどき、ファイアドラゴン・アイスドラゴン等の竜族、エンシェントドラゴンと言われる人語も理解し魔法も使える龍がおります。エンシェントドラゴンはもはや神獣でしょうし、狼の神獣フェンリルや、ロック鳥も存在すると言われております。)
《今出会えば、終わりだな。 しかし戦わなくてもいつか出会ってみたいな。》
(神獣クラスになると生き物をむやみに殺害するとこはないでしょうし、一度はお会いしたいですね。)
《そうだな。これからもいろいろなモノを見たり出会ったりしながら楽しめればいいな。》
(そうですね。 力は必要です、ヤストはもう死んではいけませんよ。)
《・・・もちろんだよ。 アリスももう死ぬのは無しだからな。》
1人と1匹はお互いを思い遣りながら、調査を再開することにした時、
(ヤスト、人が近づいてきます!)
《2人だな!》
武器を構えて警戒していると、物音を立てながら皮鎧にロングソードを下げた男が2人姿を現した。
「よう兄ちゃん、荷物全部と装備も全部置いていけ、そうすれば命は助けてやる。」
「は? お前たちは盗賊か?」
「盗賊だよ、分かったら殺されないうちに身包み置いていけ。」
2人ともロングソードを構えて、ニヤニヤしながら距離を取っている。
《アリス、こういう輩はどうすればいいんだ?説得なんかは無理だろう?》
(無理ですね、逃げるか倒すかです。例え殺害してしまっても盗賊なら罪に問われる事はないです。 今のところ周辺にはこの2人以外は感じません。)
「おいおい、ボーっとしてどうしたんだ?ビビっちまったのか。」
おれに声をかけながら近づいてくる。
「それ以上近づくな! 近づけば攻撃する!」
「攻撃するってかぁ~、生意気なガキが!」
言ったとたん盗賊は2人同時にロングソードを構えてこっちに向かってきた。
(ヤスト、迷わずに攻撃してください!! 次元刀です!!)
一瞬パニックになりかけたが、アリスの一声で次元刀を2人の真ん中に放つと、1人は左手手首から、もう1人はロングソードを持った右手が肘から切れ落ちた。
「「なっ!」」
今度はアリスがウインドカッターを使ったのか、1人は左足のふくらはぎから、もう1人は右足首から切断されていた。
「いてぇえ!」
「なんだこれは、俺たちの手足がぁあ!」
2人の盗賊は手や足を押さえながらのた打ち回っている。
《アリス、甘いのは分かっている。 分かってはいるが出来るだけ殺したくないんだけど・・・》
(ヤストならそう言うと思っていました。 しかし私はヤストを殺そうとしたのは許せません。 ヤストが生かしておきたいのなら門番などの兵士に引き渡せば良いかと思います。 このままここにおいていけば死んでしまうでしょうね。)
おれを見る目とは全く違う目で盗賊を警戒しながらアリスは話してくる。
おれがまだこの世界に慣れないのかとも思うが、平気で人を殺すようなことは今は出来そうにない。
「おい、兵士に突き出されるのと、このままそこで死んでいくのとどっちがいい?」
出来れば前者を選んでくれと思いながらも、威圧的な態度で話しかける。
「助けてくれ~」
「痛いよぉ~」
「分かった、兵士に引き渡してやる。」
おれが近づいて行くと、アリスが警戒は解かないで!と念話で注意をしてくる。
「おいお前ら、止血してやるからうつ伏せになれ。 ならなければ置いていく。」
「わ・わかった。」
2人ともうつ伏せになったので、盗賊の服を破り、腕の付け根と足の付け根の大動脈部分圧迫し止血する。
装備品やポーチをおれの腰にぶら下げ、サーベルを構えたまま歩くのを促した。
2人は痛みを訴えながらも、肩を寄せ合い少しずつ歩いていく。
門番の兵士に盗賊を捕まえた事を報告し、引き渡す。
冒険者カードを見せておけば、後で冒険者ギルドから報酬が受け取れるようだ。
《アリス、さすがに疲れたよ。 命の危険が魔物以外でも十分にあることが分かったよ。 あの時アリスが声をかけてくれなかったらやばかったかも知れない、ありがとうな。》
(本当にヤストの命があって良かったです、お願いですから人間相手でも躊躇しないで下さい。 出来る限りのフォローはしますが、ヤストが傷つくのは耐えれませんからね。)
《ありがとう。 今度からは躊躇しないようにがんばるからな。 しかしあれだけ出血していてよくここまで持ったな。》
(私が何回か回復魔法をかけたからでしょうね。 ヤストの覚悟が無い状態で人殺しは、私もして欲しくはないですから。)
《・・・本当にありがとうアリス。》
宿屋に着き、今日はご飯を食べないことを伝えてから部屋に入る。
クリーンで身体も装備も全てキレイにしてからベットに横になる。
《本当に疲れたよ。 けどアリスに心配をかけないように心も身体も強くなるからな。》
(はい。 一緒に強くなっていきましょう。)
《ああ、一緒に強くなろう。》
おれは今日1日でここは日本ではなく異世界であり、ゲームでは無いことを理解した。
これからは心も鍛えないといけない事を深く心に刻んだ。
《あっ、ギルドに報告に行ってない・・・》
(そうでしたね。 明日の朝一番に行きましょう。 今日はゆっくり休みましょう。)
そう言いながら、アリスはおれの横腹に身体をくっつけに来てくれた。
アリスの温かみを感じながら撫でていると、いつの間にか眠りに落ちていた。
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仕事と個人的に忙しく、更新が遅れております。
お気に入りを頂いて楽しみにして下さってる方々はもちろんの事、読者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、出来るだけ更新もしていきたいと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。 m( )m
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