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第1章 異世界転移と旅立ち
第38話 特訓6 魔道具作成
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翌朝、周囲の様子も窺いながらも朝食をいただく。
《アリス、採掘量は十分だし、今日はこのまま町に戻ろうな。》
(えぇそうしましょう。帰り道も気をつけて帰りましょう。)
町への帰り道にはロックバード2匹とゴブリンが3匹出てきただけで、5時間ほどで町に着く事が出来た。
まずは魔道具屋のラーレに帰ってきた報告をし、商人ギルドに帰ってきた旨の報告をした後、アントンに作業場を借りに行く。
アントンの見守る中、鉄鉱石等の鉱物をインゴットにしていくと、
・鉄のインゴット × 44本
・銅のインゴット × 23本
・金のインゴット × 10本
・銀のインゴット × 23本
のインゴットが新たに作成でき、合計は、
●鉱石
・鉄のインゴット × 56本
・銅のインゴット × 41本
・金のインゴット × 12本
・銀のインゴット × 25本
・アメジストの原石 × 11キロ
・サファイアの原石 × 1キロ
・水晶 × 3.5キロ
・琥珀 × 500グラム
・石英 × 3キロ
となった、作業場利用料である鉄のインゴット5本と気持ちとして銅のインゴット3本をアントンに渡し、ラーレの魔道具屋へ向かう。
「ラーレさん銀を持ってきました。」
「ありがとう。 これは報酬ですよ。 付与もここでなさいます?」
「いえ、付与は宿などで試して見ます。 お聞きしたい事があるのですがよろしいでしょうか?」
報酬を受け取りながらも・アメジストの原石・サファイアの原石・水晶・琥珀・石英、更に各ランクの魔石を取り出してどの宝石や魔石が付与に向いているのかを聞いてみると、
毒や麻痺の属性付与は、水晶・サファイア・アメジスト・琥珀・Cランク魔石・石英・Dランク魔石の順番で効果が高く、
HPやMP回復量上昇はサファイア・アメジスト・水晶・Cランク魔石・琥珀・Dランク魔石・石英と効果が高いようだ。
「ありがとうございました。」
「また何でも聞きにいらっしゃい。」
お礼を言い魔道具屋を後にし、宿に戻る。
自分達の部屋でアリスと今後の計画を立てていく。
《付与に適したものも大体揃ったし、いろいろ付与していこうか。》
(そうですね。けれどCランク魔石と宝石の大きなものは魔道具作成スキルのレベルが上がってから使用しましょう。)
《そうだな。 じゃあまずは毒や麻痺の付与からしていこうか。》
そう話しながらも小ぶりの水晶に毒や麻痺・睡眠の付与を行なう。
付与の結果を魔眼で確認してみると、
毒の水晶
ランク C
耐久性 C
レア度 B
属性 毒
特殊 弱毒の付与
素材 水晶
弱毒の魔力が込められた水晶、周囲に弱毒の付与を行う。
麻痺の水晶
ランク C
耐久性 C
レア度 B
属性 麻痺
特殊 弱麻痺の付与
素材 水晶
弱麻痺の魔力が込められた水晶、周囲に弱麻痺の付与を行う。
睡眠の水晶
ランク C
耐久性 C
レア度 B
属性 睡眠
特殊 弱睡眠の付与
素材 水晶
弱睡眠の魔力が込められた水晶、周囲に弱睡眠の付与を行う。
鑑定後は効果が及ばないようにすぐにアイテムボックスに収納する。
《アリス、この前の宝玉とは違って、弱毒・弱麻痺・弱睡眠の効果しかないようだが大丈夫かな?》
(たぶんそれは、魔道具作成スキルびレベルと、素材自体の関係でしょうね。 それでも十分に効果はありますよ。)
《それならこれで試してみようか。》
(いえ、実際に試すのは待ってください。 毒はヤスト自身で確認できますが、麻痺や睡眠は私がヤストの状態を分からなければ危険です。 今は私の鑑定スキルレベルは4なので、5レベルの状態異常を見極めれるまで待っていただきます。)
《分かった。HPとかの回復率上昇は作っても良いか?》
(それは大丈夫ですよ。 ただし練習も兼ねて一番小さなサファイアで試してみましょう。)
それから小さなサファイアを取り出し、付与した後に魔眼で見る。
HP回復量上昇のサファイア
ランク B
耐久性 B
レア度 B
属性 無
特殊 HP回復量上昇の付与(2%/1時間)
素材 サファイア
HP回復量上昇の魔力が込められたサファイア、周囲にHP回復量上昇の付与を行う。
出来上がったサファイアを眺めながらも、アリスに話しかける。
《アリス、出来るには出来たんだが1時間に2%しか回復しないみたいだ。》
(2%でもぜんぜん違いますよ、HPは怪我をしたままでは回復しないどころか減少していきますし、通常は安静にしている状態で1時間に5%程度づつ回復すると言われていますので、2%は大きいですよ。 これも高品質の素材で高レベルの魔道具付与を行なえば高くなりますが、最高のものでも10%程度といわれています。)
《そうなのか、確かに身に着けているだけで回復効果が見込めるのは安全の為にも嬉しいな。》
(そうですよ。 スキルレベルが高くなったりいい素材が手に入れば、再度付与してみても良いかもしれませんね。)
《そうだな、修行も兼ねてどんどん作成しよう。》
それから、HP回復量上昇のサファイアをもう1つ、MP回復量上昇のサファイアを2つ作成した。
《後はバリアみたいな魔道具が出来ないかと思っているんだが・・・》
(バリアですか、前例はあまりなさそうですがヤストは【結界】もあるので出来そうですね。 具体的には盾状ですか?ドーム状ですか?)
《両方作りたいと思ってる。 宝石に付与して指輪に取り付ければ、盾になる指輪が出来ると思うんだが。 それに似たようなのをドーム型か球体で作りたい。》
(それなら出来そうですね。 アメジストを使ってみてはいかがでしょうか。 あとイメージを明確に行なってくださいね。)
アメジスト前方20センチくらいのところに直径1メートルほどの【結界】で出来た円形の盾をイメージする。 魔力でオンオフが出来るように付与を行なうと、
結界盾のアメジスト
ランク A
耐久性 A
レア度 A
属性 結界
特殊 結界盾を出現
素材 アメジスト
盾の魔力と結界の力が込められたサファイア、結界で出来た直径1メートルの盾を20センチ先に出現させる。 微量の魔力で出現収納可能。
実際に魔力を通して、盾の出し入れ、ナイフでの強度の確認をしてみるがある程度の強度はあるようだ。
(すごいものが出来ましたね。 ヤストのイメージがすごいからでしょうね。)
《これなら身を守れそうだ。》
アリスがビックリしながらも優しく見つめる中、ドーム状の「結界ドームのアメジスト」を作る事が出来た。
さすがに魔力が底をつきそうなので、今日はこれまでにしてアリスと横になった。
《アリス、採掘量は十分だし、今日はこのまま町に戻ろうな。》
(えぇそうしましょう。帰り道も気をつけて帰りましょう。)
町への帰り道にはロックバード2匹とゴブリンが3匹出てきただけで、5時間ほどで町に着く事が出来た。
まずは魔道具屋のラーレに帰ってきた報告をし、商人ギルドに帰ってきた旨の報告をした後、アントンに作業場を借りに行く。
アントンの見守る中、鉄鉱石等の鉱物をインゴットにしていくと、
・鉄のインゴット × 44本
・銅のインゴット × 23本
・金のインゴット × 10本
・銀のインゴット × 23本
のインゴットが新たに作成でき、合計は、
●鉱石
・鉄のインゴット × 56本
・銅のインゴット × 41本
・金のインゴット × 12本
・銀のインゴット × 25本
・アメジストの原石 × 11キロ
・サファイアの原石 × 1キロ
・水晶 × 3.5キロ
・琥珀 × 500グラム
・石英 × 3キロ
となった、作業場利用料である鉄のインゴット5本と気持ちとして銅のインゴット3本をアントンに渡し、ラーレの魔道具屋へ向かう。
「ラーレさん銀を持ってきました。」
「ありがとう。 これは報酬ですよ。 付与もここでなさいます?」
「いえ、付与は宿などで試して見ます。 お聞きしたい事があるのですがよろしいでしょうか?」
報酬を受け取りながらも・アメジストの原石・サファイアの原石・水晶・琥珀・石英、更に各ランクの魔石を取り出してどの宝石や魔石が付与に向いているのかを聞いてみると、
毒や麻痺の属性付与は、水晶・サファイア・アメジスト・琥珀・Cランク魔石・石英・Dランク魔石の順番で効果が高く、
HPやMP回復量上昇はサファイア・アメジスト・水晶・Cランク魔石・琥珀・Dランク魔石・石英と効果が高いようだ。
「ありがとうございました。」
「また何でも聞きにいらっしゃい。」
お礼を言い魔道具屋を後にし、宿に戻る。
自分達の部屋でアリスと今後の計画を立てていく。
《付与に適したものも大体揃ったし、いろいろ付与していこうか。》
(そうですね。けれどCランク魔石と宝石の大きなものは魔道具作成スキルのレベルが上がってから使用しましょう。)
《そうだな。 じゃあまずは毒や麻痺の付与からしていこうか。》
そう話しながらも小ぶりの水晶に毒や麻痺・睡眠の付与を行なう。
付与の結果を魔眼で確認してみると、
毒の水晶
ランク C
耐久性 C
レア度 B
属性 毒
特殊 弱毒の付与
素材 水晶
弱毒の魔力が込められた水晶、周囲に弱毒の付与を行う。
麻痺の水晶
ランク C
耐久性 C
レア度 B
属性 麻痺
特殊 弱麻痺の付与
素材 水晶
弱麻痺の魔力が込められた水晶、周囲に弱麻痺の付与を行う。
睡眠の水晶
ランク C
耐久性 C
レア度 B
属性 睡眠
特殊 弱睡眠の付与
素材 水晶
弱睡眠の魔力が込められた水晶、周囲に弱睡眠の付与を行う。
鑑定後は効果が及ばないようにすぐにアイテムボックスに収納する。
《アリス、この前の宝玉とは違って、弱毒・弱麻痺・弱睡眠の効果しかないようだが大丈夫かな?》
(たぶんそれは、魔道具作成スキルびレベルと、素材自体の関係でしょうね。 それでも十分に効果はありますよ。)
《それならこれで試してみようか。》
(いえ、実際に試すのは待ってください。 毒はヤスト自身で確認できますが、麻痺や睡眠は私がヤストの状態を分からなければ危険です。 今は私の鑑定スキルレベルは4なので、5レベルの状態異常を見極めれるまで待っていただきます。)
《分かった。HPとかの回復率上昇は作っても良いか?》
(それは大丈夫ですよ。 ただし練習も兼ねて一番小さなサファイアで試してみましょう。)
それから小さなサファイアを取り出し、付与した後に魔眼で見る。
HP回復量上昇のサファイア
ランク B
耐久性 B
レア度 B
属性 無
特殊 HP回復量上昇の付与(2%/1時間)
素材 サファイア
HP回復量上昇の魔力が込められたサファイア、周囲にHP回復量上昇の付与を行う。
出来上がったサファイアを眺めながらも、アリスに話しかける。
《アリス、出来るには出来たんだが1時間に2%しか回復しないみたいだ。》
(2%でもぜんぜん違いますよ、HPは怪我をしたままでは回復しないどころか減少していきますし、通常は安静にしている状態で1時間に5%程度づつ回復すると言われていますので、2%は大きいですよ。 これも高品質の素材で高レベルの魔道具付与を行なえば高くなりますが、最高のものでも10%程度といわれています。)
《そうなのか、確かに身に着けているだけで回復効果が見込めるのは安全の為にも嬉しいな。》
(そうですよ。 スキルレベルが高くなったりいい素材が手に入れば、再度付与してみても良いかもしれませんね。)
《そうだな、修行も兼ねてどんどん作成しよう。》
それから、HP回復量上昇のサファイアをもう1つ、MP回復量上昇のサファイアを2つ作成した。
《後はバリアみたいな魔道具が出来ないかと思っているんだが・・・》
(バリアですか、前例はあまりなさそうですがヤストは【結界】もあるので出来そうですね。 具体的には盾状ですか?ドーム状ですか?)
《両方作りたいと思ってる。 宝石に付与して指輪に取り付ければ、盾になる指輪が出来ると思うんだが。 それに似たようなのをドーム型か球体で作りたい。》
(それなら出来そうですね。 アメジストを使ってみてはいかがでしょうか。 あとイメージを明確に行なってくださいね。)
アメジスト前方20センチくらいのところに直径1メートルほどの【結界】で出来た円形の盾をイメージする。 魔力でオンオフが出来るように付与を行なうと、
結界盾のアメジスト
ランク A
耐久性 A
レア度 A
属性 結界
特殊 結界盾を出現
素材 アメジスト
盾の魔力と結界の力が込められたサファイア、結界で出来た直径1メートルの盾を20センチ先に出現させる。 微量の魔力で出現収納可能。
実際に魔力を通して、盾の出し入れ、ナイフでの強度の確認をしてみるがある程度の強度はあるようだ。
(すごいものが出来ましたね。 ヤストのイメージがすごいからでしょうね。)
《これなら身を守れそうだ。》
アリスがビックリしながらも優しく見つめる中、ドーム状の「結界ドームのアメジスト」を作る事が出来た。
さすがに魔力が底をつきそうなので、今日はこれまでにしてアリスと横になった。
応援ありがとうございます!
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