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第二章 異世界からの侵略者
9人目 アメとかめ 2
しおりを挟む「ああ……どうか無事で」
俺は憔悴するアメちゃんの旦那であるビスケット氏に付き添い、屋敷の外にある公園のベンチに並んで座っている。
アメちゃんが、産気づいてしまったのだ。この後、屋敷内で出産、分娩のための準備が進められることになった。
俺の隣には親になるはずの男が、元々小さな体を更に縮こまらせ俯き、頭を抱えている。
「――大丈夫。レイもいるし、ドリスコルがエルフの医療チームを送ってくれましたから」
とはいえ、来てみてびっくりしたが医療チームと言ってもメインの医者と助手が一人だけだ。
長くぼさぼさの髪と目の隈が凄い、どこか迫力のある怖い顔つきのツギハギ顔の長身のエルフの女医、それと小柄な、ハーフリングの俺好みのオカッパちゃんの二人組が異界の扉からやってきたのはレイが俺達を呼んでから一時間ほどしてからだった。
最初は信用できるのか? と訝しんだのだが――。
「はぁい。じゃあちゃっちゃとやっていきまっしょ~い」
何かやる気のないパリピのようなセリフを吐きつつ、それとは裏腹にとんでもない速さで彼女はアメちゃんを診察していく。
「診断結果は~ドゥルルルルルルルルルル、じゃん! 早産~。というわけで、はい、男(ヤロー)は出てって~」
そんなわけで俺たちは屋敷を追い出された。時刻はもう深夜に近い。街灯が俺達を明るく照らすが、旦那のビスケット君のところだけはそれが陰っているように見えてしまう。
「飯、食います?」
「……いえ、いいです」
そりゃそうだよなあ、という感想しかでない。俺はまだ人の親になったことはないが子供が生まれるのを待つのは気が気ではないだろう。
じゃあ俺は……と言って一人飯を食いに行くのはなぜか憚られた。なんとなく、一緒に腹を空かせて待ってあげるのが筋の様な気がしたのだ。
「お茶ぐらい、飲んだ方がいいっすよ。あと、寒いから、はい」
俺は自販機で買った熱いお茶を彼に渡す。彼はぼんやりとした目でそれを受け取り、また下を向いてしまう。
「――俺、馬鹿ですね」
ポツリと、彼はそうこぼす。
「もっと、やり方なんて色々あったはずなのに、俺が来たいなんて言うからこんなことに……」
「悔やんでも仕方ないでしょう? 俺たちは別に、神様ってわけじゃないし。全部を見通すなんてできません。ただ、生まれる子供と、母体の心配しましょう。他に、出来ることなんてないですから」
「――でも、でも、だって、貴方は他人事だからそんなこと言えるんですよ! 子供が生まれる僕の気持ちがわかるんですか?」
俺はうじうじしている男は嫌いだ。いや、男に限らず嫌いだ。でもでもだってちゃんなんてその最たるものだ。やれることが限定されてたら、兎に角やってから考えりゃいいと思っている。
さて、俺には子供はいない。隠し子もいない。だから同じ立場にない俺の言葉に彼は聞く耳を持たないかもしれない。てか、この物言いから期待は出来ない。俺は彼を放置して帰ってもいい。でも、なにか釈然としない。せめて一言、何か伝えるべきだという想いが湧いてくる。
「――子供ね、いますよ、俺にだって」
「え?」
「沢山準備して、生まれるまで付きっ切りで、それでも、結果が良いわけじゃない。トラブルもあるし、生まれても誰にも見向きもされない、そんな子を沢山作ってきましたよ」
俺の小説(こども)のことだ。
「生まれてくれるまではずっと願っているんですよ。良い子に育てよって。でも、実際は……俺も、駄目な親なんです」
「そ、そんなことは……」
「いえ、事実です。事実は事実で受け止めてます。でもね、だからこそ、生まれる前はどっしり構えておいでなさいな。どんな結果が待っていようが、全部自分のしたことの上に成り立っているって。そこから先はもう、願うしかできないんですから」
本当は売れて欲しい。でも、そうじゃなくても次は作る。
「……はい、そうですよね」
神妙な面持ちで彼はそう答えた。
「俺、しっかり待ちます。生まれてくる子の為に、アメの為に、親になるんですから」
時計を見るともう時刻は午前2時をまわっている。腹も空いたが、ここまでくると空きっ腹のままで朝ご飯を食べた方がいい気がしている。そう、徹夜マージャンでハイになったまま朝を迎えた時にご飯を食べる感覚だ。妙に腹を空かせ過ぎてしまった時のあの収縮した胃。俺の胃は久々にその状態になっている。
その時だった。宵闇からレイが現れたのは。
声一つ発しない俺たちに、彼女は無言で近づく。
「伸介様、ビスケット様」
目の前まで歩いてきて、そう口にする。ごくり、と唾をのむ俺達に彼女は――。
「おめでとうございます。元気な、女の子です」
そう、告げた。
◆
何か知らないが、めっちゃ泣いた。男二人で生まれた子を見てわんわん泣いた。鼻水と涎まみれのくそ汚ったない生物が幡ヶ谷に二名爆誕した。
産まれた赤子はクリスタルケージと呼ばれる水晶体みたいな物に入れられて保護されていた。
「ヘーイ、早産気味だったからこのまま暫く様子見て、頃合いになったら出せると思うよ?んで、母体、母体が一番おっつ~な感じ? だからゆっくり寝かせて上げてね。それまではテキトーにぶらついててくれる?」
ツギハギエルフ先生にそう言われ俺たちはどうしようかと顔を見合わせる。その時、俺たちの腹が鳴った。
「――飯、行きましょうか」
俺はビスケット君をご飯に誘う。
「え、ええ。でもこんな時間だと飯屋なんて空いて無くないですか? あ、コンビニっていう異世界のお店は一日中やってるんでしたっけ?」
「ああ、まあそうなんですけど……」
時刻は今午前五時半だ、普通なら店はやっていない。空いてるとすればコンビニ、ハンバーガー屋、牛丼チェーン店ぐらいだろう。
だが、そんなものを今俺は食いたくない。
「あの、俺がお祝いで奢るんで、ちょっと出ませんか?」
「え? ええ、まあ、俺は構いませんけど」
と、言うわけで俺は彼を連れ出した。豪勢にタクシーまで呼びつけた。目的地はそう『黄金郷』だ。
◆
「あの、ここは?」
西武新宿線寄りの大ガード前で俺は降ろしてもらう。まだ周囲は薄暗く、人もまばらだ。騒がしかったはずの夜も今やおとなしく、街はその目覚めを待っている。
「こっちですよ」
俺は歩みを進める。そう、黄金郷こと、『新宿ゴールデン街』へ。
「さあ、こっちこっち」
俺は彼を手招きして薄暗い路地に入る。しかし、すぐに――。
「うわっ!?」
白い湯気が俺達を迎え入れた。
「さ、座って下さい。カウンターしかないですけど」
僅か8席の狭い店、そして、白い湯気と絶え間ない水の音。
「あ、あの、ここは?」
「蕎麦屋……ですね。えーと、パスタは知ってますか?」
「ええ、あっちにもありますね」
「それを打つ粉を小麦じゃなくて、そばの実というもので作った麺です。それを温かい汁に沈めて食べます」
彼は不思議そうな顔をして店員がそばを湯切りしている風景を見つめている。
「夏は冷やしてある蕎麦が美味しいですけど、まあ今日は温かいものにしましょう。天玉そば2つ!」
「はいよ」
注文と同時にもう手早く親父さんは手を動かしている。
「箸、使えますか?」
「え、ええ。来る前に練習したので。二人で寿司とか食べようって話してまして」
「お待ち!」
「え!? もう?」
注文からここまで僅か10~20秒程度だ。元々立ち食いソバに属する店だ。値段も相応に安いし、早い。この天玉そばからして400円だ。
出てきたのは黒々としたスープにかき揚げの天ぷらと刻みネギ、それに温泉卵がところ狭しと丼に盛られたそばだ。
「はぁ……まずは、一口」
俺は行儀悪く丼に口を近づけ汁を啜る。
――じゅる、じゅるる。
「――はぁ……」
染みるわぁ……。
空きっ腹だということを差し引いても美味い。いや、美味すぎる。鯖節をメインにかつお、昆布の味を舌に感じる。腹が減りすぎて感覚が鋭敏になっているのだろう。ああもうだめだ、止まらん。俺は箸を割り、一口そばを啜る。
――じゅる。もしゃ。
わさわさした食感の麺が口の中で解けていく。そばはこの頬張った感覚が、最高に美味いと思う。
さて、次はもう天ぷらだ。箸で少し持ち上げると、外はカリ、中はやんわりとしているのが分かる。汁に浸かった部分が黒い汁を吸ってふやけ、美味しそうな中身を見せて衣が分離し始めている。
――しゃく。
「はあぁ……」
玉ねぎ、春菊、ニンジンが入っているかき揚げだが、メインは玉ねぎだ。まず、有体に言うと、甘い。玉ねぎの甘みを一番に感じるのだ。ふわふわした食感の中身に甘い玉ねぎが合わさり、まさにここを『黄金郷』へと作り替えていく。
「次、ああ、卵……」
もう俺は亡者が正者を求めるように、白い膜に覆われた、黄色の物体に手を掛けた。
ぷにゅ、じゅわぁ……。
黄身を割った瞬間、オレンジの物体が汁と麺に溢れる。ああ、勿体ない――。
俺はすぐにそれを麺と共に掬い上げ、一緒に口に入れる。
「ああああああああ……」
蕩ける卵の食感と甘み、それとしょっぱい汁が混じり、もう意識が飛びそうになる。そして、そうだ、かき揚げだ――。俺は、薄れる意識の中でかき揚げを摘み口に放り込む。
「おおう……ふうう」
汁の甘み、黄身の甘み、そしてかき揚げの玉ねぎの甘み。
ああ、そうだ、これだ。この三位一体こそが、最強にして最高の味わいを生むのだ。
そして、そんな至福の時は――あっという間に終わるのだ。
「――ご馳走様でした」
汁まで飲み干し空になった丼を俺は目の前に置く。
ふと、隣を見れば、ビスケット君もすべてを平らげていた。
「はぁ――あああうまあ……」
「さ、次が待ってるから出ましょう」
こんな時間にもかかわらずもう後ろには列がある。新宿の朝は早い。何処からでも、人は湧くのだ。
俺は呆けている彼を連れて店を出たのだった。
◆
「あ~食った食った」
俺は程よくこなれた腹を摩り、新宿小田急デパート前を歩く。
「……いや、でもなんか悪いです」
「え? 誕生祝ですから、別に気にしなくていいですよ?」
かしこまるビスケット君に俺はそう言う。
「いえ、アメにです。俺だけこんな美味しいもの食べて……」
「ああ……まあ、その埋め合わせはしましょうか。せっかく新宿にいるし……まだ、ちょっと時間あるから待たないといけませんけど」
まだレイからの連絡はない。アメちゃんが目覚めたのならすぐに向かった方がいいかもしれないが、出来ればある程度の不公平感は取り除いてあげたい。
「ま、すぐに開きますから」
俺たちは新宿の地下が開くのを待った。
◆
◆
「おはよう」
「あ……」
目覚めると彼女の目の前には優しく微笑む赤毛の最愛の夫、そしてその傍らにある煌くクリスタルの中で安らかに眠る我が子が瞳に映る。
彼女は今、居間の用意された大きめのベッドの上に寝かされている。
「ああ、あなた……」
「お疲れ様。……ありがとう、アメ。無事に、産んでくれて」
彼はそう言って彼女の手を握る。彼女はその手がいつにもまして、熱いと感じた。
「あなた……少し、変わった?」
「え? いや、いつも通りだよ?」
そう言って彼ははにかむ。
――変わった、けれど――嫌じゃない。
きっと、夫の変化は喜ばしいことだと彼女は察知する。責任感というか、安心感のようなものがいつにもましてある気がするのだ。
「……ごめんよ、アメ」
「……どうして、謝るの?」
謝られるようなことをしたのは私だ、と彼女は思う。急に体調を崩し、そのまま倒れ、旅先で迷惑を掛けたのだと。彼は異世界に来たことを後悔しているのだろうか? それならば、私は何て愚かな……。
「プレゼント、贈ろうと思ってたんだ。すっごい、綺麗な宝石を。でも贈れなくなっちゃったから」
「……私の、せい?」
きっと、こんなことになって沢山お金を請求されたのだろう。やっぱり、私が……、そう彼女が感じた時。
「違う。治療費の出どころなんてすぐにわかることだから、嘘つかないで言うことにしたんだ。君に後ろめたく思われたいわけじゃないよ」
そんな彼の顔に後悔の色が無いことを彼女はすぐに察する。
「だから、代わりにこれを。喜んでくれるかは、分からないけど」
そう言って彼は後ろ手に用意されていたであろう白布を被らせた盆を彼女の前に置いた。
「こんなものしか用意できなかったけど……」
「わあ……っ!」
彼女はそこに置いてあった色とりどりの、宝石のような『お団子』を見て声を上げたのだった。
◆
「お土産に、お団子を買っていらしたのですね」
「ん? ああ、新宿行ったついでにね」
俺は小田急デパートの地下メトロ食堂街が開くのを待って彼と一緒に中二階のようになっている団子屋でこれを買い求めた。今俺は自宅でちゃぶ台の上に置いた団子をレイと一緒に眺めている。
「食べて見なよ。見た目はなじみがないかもしれないけど、美味しいよ」
俺は色を重視したラインナップを彼女の前に晒した。
鮮やかな翠の抹茶餡、こし餡の上に酸味の効いた苺の乗せられた団子、粉っぽくなく、きな粉を練り込んだきな粉餡団子、スタンダードな、しょうゆの飴色が美しいみたらし団子、見た目だけで食欲をそそる色の競演を俺たちは楽しむ。そう、見ていても美味しい、それがここの団子だと俺は思う。
「勿論食べても美味いけど、俺は味は外の和菓子屋のが好みなんだよな。でも、一見や、旅行客にはこういうの喜ばれると思う」
見た目が味に影響することはあると思う。俺は近所の和菓子屋を利用することが多いが、こちらも立派に美味しい。
「でも、よい選択だったと思います。喜ばれたでしょう」
「そう思う? なら良かったけど」
俺たちは笑い合い、そして団子を一本ずつ取る。
「産まれた命に」
俺たちは団子で乾杯した。
―――
お店紹介
「かめや 新宿店」
昔徹夜マージャン明けに友人と駆け込んで食べるのが一番おいしかった思い出があります。
明け方の新宿に湯気が立ちこめ客が並ぶ姿は風情があり、とても美味しく感じたものです。
「新宿地下 メトロ食堂街(閉鎖)」
今は亡き、メトロ食堂街です。新宿地下の区画改装が進むにつれ無くなりました。お土産を買うにはとてもちょうどよい位置にいたのですが、構造上微妙な位置でもあり仕方ないことなのかもなあと思います。
そんな回顧回でした。
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