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結婚式翌日
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「1日くらい休めばいいのに」
「うん。でもすぐ年末年始でどこもお休みされるし…壱はいつでも仕事できるけど」
「あー紫乃…帰ったらそれ…着替え、な」
クリスマスイブの結婚式当日だけホテルに宿泊し、翌朝には平日だから帰って仕事をすると前もって決めていたが、いざチェックアウトとなると休めばよかったと思う。紫乃の言うことももっともだし、俺たちも年明けに旅行に行くのでこれでいいのだが…
「着替え…?…ぁ」
白いニットから顔を出した紫乃を俺が指さしたので鏡を覗いた彼女はたちまち真っ赤になった。
「…赤を通り越してますけど?」
浅いVネックの首もとを撫でる紫乃に
「ごめん…痛かったか?」
「…気づかなかった…」
「気持ちいい方が勝ってたか…」
と言うとさらに赤くなる。そんな可愛らしい紫乃の腕を引き彼女を腕に閉じ込めると
「すげぇエロくて可愛らしい紫乃…また見せて」
真っ赤な耳に口づけながら囁き、その耳をペロッと舐めた。
その耳も首もとも隠すように俺のマフラーをぐるぐると巻きつけてやると
「ふふっ…壱の匂いに包まれた」
マフラーの中から言う紫乃をドアへ促しながら荷物を持つ。
「そのまま帰るぞ」
「うん…同じ匂いだね」
「それもエロい発言だな…そそる」
「何を言っても…だよね?」
「紫乃が可愛らしいせい」
片手に荷物、片手は紫乃と繋ぎ、紫乃が部屋のドアを開ける。静かな館内を歩きながら
「来年のクリスマスイブも同じ部屋を取ったから」
と言うと、紫乃がエレベーター前で固まった。
「うん?下、押して」
俺の声にエレベーターのボタンを押した彼女が俺を見上げる。
「いつの間に?」
「紫乃が意識飛ばしている間に」
「………」
エレベーターが到着し扉が開くと、正面に見える鏡にまた赤くなった紫乃が映る。半分顔が隠れているのに分かるほど赤いって…慌てて鏡から目を逸らしフロント階のボタンを押した彼女の額とこめかみ辺りにチュッ…チュッ…と音をたて唇を落とした。
「うん。でもすぐ年末年始でどこもお休みされるし…壱はいつでも仕事できるけど」
「あー紫乃…帰ったらそれ…着替え、な」
クリスマスイブの結婚式当日だけホテルに宿泊し、翌朝には平日だから帰って仕事をすると前もって決めていたが、いざチェックアウトとなると休めばよかったと思う。紫乃の言うことももっともだし、俺たちも年明けに旅行に行くのでこれでいいのだが…
「着替え…?…ぁ」
白いニットから顔を出した紫乃を俺が指さしたので鏡を覗いた彼女はたちまち真っ赤になった。
「…赤を通り越してますけど?」
浅いVネックの首もとを撫でる紫乃に
「ごめん…痛かったか?」
「…気づかなかった…」
「気持ちいい方が勝ってたか…」
と言うとさらに赤くなる。そんな可愛らしい紫乃の腕を引き彼女を腕に閉じ込めると
「すげぇエロくて可愛らしい紫乃…また見せて」
真っ赤な耳に口づけながら囁き、その耳をペロッと舐めた。
その耳も首もとも隠すように俺のマフラーをぐるぐると巻きつけてやると
「ふふっ…壱の匂いに包まれた」
マフラーの中から言う紫乃をドアへ促しながら荷物を持つ。
「そのまま帰るぞ」
「うん…同じ匂いだね」
「それもエロい発言だな…そそる」
「何を言っても…だよね?」
「紫乃が可愛らしいせい」
片手に荷物、片手は紫乃と繋ぎ、紫乃が部屋のドアを開ける。静かな館内を歩きながら
「来年のクリスマスイブも同じ部屋を取ったから」
と言うと、紫乃がエレベーター前で固まった。
「うん?下、押して」
俺の声にエレベーターのボタンを押した彼女が俺を見上げる。
「いつの間に?」
「紫乃が意識飛ばしている間に」
「………」
エレベーターが到着し扉が開くと、正面に見える鏡にまた赤くなった紫乃が映る。半分顔が隠れているのに分かるほど赤いって…慌てて鏡から目を逸らしフロント階のボタンを押した彼女の額とこめかみ辺りにチュッ…チュッ…と音をたて唇を落とした。
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