甘い支配の始まり~愛に従え 愛に身を委ねろ~【完結】

まぁ

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その後年末…

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「ムカつく人だな…うまい、紫乃。チーズがいけてる」
「うん。壱がご飯いっぱい炊いてくれてたからたくさん作ったの。食べてもらってもいいんじゃない?」

 もう諦めたらしい壱は

「榊原さん、適当に自分でカップ持ってきて」

 と手を拭く榊原さんに言った。

「うまそう。チーズってこれ?」
「はい、ゆかりご飯のチーズ入りです」

 ゆかりご飯に小さく切ったプロセスチーズを混ぜたもの。

「あとは?」
「こっちが干しエビと塩昆布、こっちはツナマヨおかか…です」
「どれも1個ずつもらうよ。いただきます」

「うまっ…これなら俺でも作れるな。いいこと知った…うまいわ」

 干しエビと塩昆布の混ぜご飯のようなおにぎりを食べながらそう言う榊原さんに

「紫乃はうまいもんしか作らない。普通に食ってないで話があるならさっさとして」

 壱が4つ目のおにぎりを取りながら言う。

「ああ…二人でさ、乃愛の店に行ってくれないか?もちろん俺に頼まれたとは言わないで」
「どういうミッションなわけ?どうせただ買い物に行くだけじゃないだろ?」
「そうだな」

 手に持った最後の一口を口に入れて飲み込んだあと、榊原さんが本題に入った。

「乃愛の店、やりようはいろいろあると思うんだが、今のところ一人で奮闘している。アルバイトでマイナス分を補ってる状態」
「ふーん。分かってるなら榊原さんが手をつけたら一発でしょうが」
「3月までは手も口も出さない」
「…だったら俺たちを動かすのも違うんじゃないの?」
「その通りだが少しだけな…3月以降も俺が出ないで一人でやらせてやりたいというのが本音。だから今二人に頼みたい」
「それは…私たちが今榊原さんのお願いを聞いて実行すると…乃愛さんって言っていいのかな?乃愛さんのお店が自力で軌道に乗ると…そういうことですか?」
「そうだね、その望みがあると思う。乃愛自身もうまく動き始めてるんだ。ただこまごまとした雑貨を扱っている性質上、あれだけでは無理」

 榊原さんは大学時代の彼女と再び付き合っていることと、オランダ雑貨のお店を彼女さんが開いているとは聞いていた。
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