結婚までの120日~結婚式が決まっているのに前途は見えない~【完結】

まぁ

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家族のありよう

3

「ただいま」
「おかえり、香歩。大丈夫か?」

 私がドアを開けるとすぐに玄関まで出てきたのは、私のパパ、浦田翼49歳。

 そして続いて出てきたと思えば、パパを追い抜き私をしっかりと抱きしめ

「何で俺たちに連絡ないままだよ。朱に話を聞いて夜中にでもいつでも迎えに行けるように待ってたのに、連絡がないままって…泣いてないか、香歩?」

 過保護全快でハグのまま頭を撫でるのは、朱のお父さん、美山翠みやますい53歳。

「翠、香歩が窒息死する」
「ああ…」
「…お父さん、ただいま。ありがと」

 私は朱のお父さんのことを‘お父さん’と呼ぶ。

 うちの家族はこの通りではないが、パパとお父さん、朱と私にとっては普通で最高の家族だ。

 パパとお父さんは二人でバー経営をしているのと併せて、この建物の名義も二人で半分ずつ。なので、下の家賃収入も生活費も何もかも共同で、その上お互いを尊敬し合い、認め合い、愛し合い、世の夫婦よりも仲良くやっていると思う。ただ同性なだけだ。

 朱と私が小さい時は近所の別々の家に住んでいたけれど、パパたちがバーに出勤する日には、お父さんのお姉さんかパパのお母さんが夜に泊まってくれるので、どちらかの家で寝るという協力体制が出来ていたし、朝ご飯は必ずパパが作って一緒に食べてくれた。加えて中学のお弁当もパパが作ってくれたし、それは朱にも毎日パパが作っていた。
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