結婚までの120日~結婚式が決まっているのに前途は見えない~【完結】

まぁ

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満ち足りる

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「食器買ったの?」
「連休中に発送してくれるところが限られてたから、とりあえず最低限の適当だけどな。香歩との食事に食器が全然足りない気がしたから」
「プレートがスクエアっていうところがいいね」
「そう?取り皿になりそうなの出して。昨日全部食洗機に入れたから使える」

 千紘は白い食器のセットを買ったようで、大小のスクエアプレート、深さのあるスクエアボール、楕円形の大皿がそれぞれ2枚ずつ揃っている。

「千紘は…誰かと一緒に暮らしたことある?」

 真新しいプレートを、高さが調整できる昇降式テーブルに置きながら聞いてみる。

「べったりはないね。半同棲っていうのか?それが大学生の時にあったけど」
「そう」
「気になる?」
「嬉しそうに聞くんだね」
「そうでもないよ?ヤキモチ妬かせる趣味はないから、どうやって今から香歩の心身のご機嫌を取って愛でようかと考えているだけ」
「心身のご機嫌…普通にご機嫌だよ?お腹が減っただけ」

 10年以上前のことでヤキモチは妬かないよ。温めるものは温めてからソファーに座る。このL字型ソファーに合わせて、昇降式テーブルを高くすればダイニングテーブル、低くすればセンターテーブルになるのだが…

「ソファーのスペース…すごく空いてるけど?」
「香歩の体温を感じながらいただきます」

 足と足が触れあう距離に座って千紘がかぼちゃとオクラの豚ひき肉炒めに手を伸ばした。
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